168_19 贈薛校書(卷九(一)六一九)

 

 

2017312

の紀頌之5つの校注Blog

 

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●古代中国の結婚感、女性感,不遇な生き方を詠う 三国時代の三曹の一人、三国時代の「詩神」である曹植の詩六朝謝朓・庾信 後世に多大影響を揚雄・司馬相如・潘岳・王粲.鮑照らの「賦」、現在、李白詩全詩 訳注

Ⅰ李白詩

(李白集校注)

744年-065卷168_19 贈薛校書(卷九(一)六一九)Ⅰ漢文委員会kanbuniinkai紀頌之 李白詩集8321

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744年-集09字解集 a古風五十九首之三十七,b豳歌行,c題東谿公幽居,d贈韋祕書子Ⅰ漢文委員会kanbuniinkai紀頌之 李白詩集8274

孟浩然

李白詩

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司馬相如 《子虛賦 ・上林賦》

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曹植詩65

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李白全詩

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●唐を代表する 中唐 韓愈 全500首 

Ⅱ韓昌黎詩集・文集校注

806年-33 全唐詩339_ 5 #7贈崔立之評事 Ⅱ漢文委員会kanbuniinkai紀頌之韓愈詩集8328

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806年-集07- 【字解集】・a. 豐陵行 ・b. 遊青龍寺贈崔大補闕  Ⅱ漢文委員会kanbuniinkai紀頌之韓愈詩集8287

・李商隠詩 (1) 136首の75

・李商隠詩 (2) 135首の61

韓愈1 ・孟郊・張籍と汴州乱41

index-2[800年~804年]27

index-3 805年陽山から江陵36

index-4 806年 39 江陵・国子博士25

index-5 806年39歳(2)25

index-6 807~809年 20

index-7[810年~811年 44歳] 34

index-8 [812年~814年47歳]46

index-9[815年~816年 49歳57

index-10[817年~818年 51歳]「平淮西碑」28

index-11 819年『論佛骨表』左遷 38

index-12 820 國子祭酒18

index-13 821年~822年 22

index-14 57歳・病気のため退職。没す14

韓愈 哲学・儒学「五原」

孟郊

 

●杜甫の全作品1500首を訳注解説 ●理想の地を求めて旅をする。"

Ⅲ 杜詩

詳注

767年-78#2 暇日小園散病將種秋菜督勒(郭作勒)耕牛兼書觸目#2 杜詩詳注(卷一九(四)一六六九)Ⅲ 漢文委員会kanbuniinkai紀頌之の漢詩ブログ8335

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767年-集-6 【字解集】 ・a.又上後園山 ・b.奉送王信州崟北歸 杜詩詳注()Ⅲ 漢文委員会kanbuniinkai紀頌之の漢詩ブログ8300

杜甫詩(1)736~751年  53

杜甫詩(2)752年~754年、43歳 73

杜甫詩(3)45歳 安史の乱に彷徨う 26

杜甫詩(4)757年、左拾遺 43

杜甫詩(5)758年47歳 左遷 53

杜甫詩(6)759年 三吏三別 44

杜甫詩(7)759年秦州詩 66

杜甫詩(8)759年同谷紀行、成都紀行36

杜甫詩(9)760年、49歳 成都 45

杜甫詩(10)761年、50歳 成都82

杜甫詩(11)762年蜀中転々43

杜甫詩(12)762年 蜀中転々 49

(13)763年蜀中転々 96

 (14)764年 三月成都へ帰る 100

 (15)765年正月幕府を辞す 63

(16-1) 766年雲安、暮春、夔州 168首 の(1)80

(16-2) 766年雲安、暮春、夔州 168首 の(1)81

 

杜甫詩 (17-1)767年夔州・西閣・赤甲・瀼西132

杜甫詩 (17-2) 767年・瀼西・東屯 133

杜甫詩 (18)768年江陵・公安縣・岳州 78

杜甫詩 (19)769年・洞庭湖・潭州・衡州 78

杜甫詩 (20)770年・洞庭湖・潭州・衡州。27

杜甫詩 (21)洩れ分(未詳分)・散文

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744-065168_19 贈薛校書(卷九(一)六一九)Ⅰ漢文委員会kanbuniinkai紀頌之 李白詩集8321

(薛校書郎に贈る)

われの歌う曲の中でいいと思うものの中に呉趨曲があるが、朝廷のなかでその音を知って居る人は無い。むかし、呉王夫差が栄華を誇った姑蘇台も、その國亡びし後は、唯だ草が繁って居るばかりで、そこへ遊びにくる糜鹿は、悲しげな聲を出して啼いて居るので、徒に庭に蔓草を生ずだけで、懐古の想を起さしめる。枚乗が《七發》で詠った廣陵の怒涛の潮は、天下の壮観であると聞いて居るが、まだ之を観ていない故、誇るに足るべき觀濤の作ができていないし、見ていないうちに六鰲を釣り上げようというような、壯心を言っても空しいだけである。そこで、手を拳げ、あの東海に挨拶し、虚空を歩みして、これから、しばらく故山へ歸ろうと思うので、暇乞の代りに、この詩を君に呈するのである。 
紅葉001宮島0008

 

744-065 -

贈薛校書(卷九(一)六一九) -

全唐詩卷168_19

李白集校注(卷九(一)六一九)

李太白集巻八19

漢文委員会kanbuniinkai紀頌之の漢詩ブログ8327


  744年天寶三年44-1956首】

  卷168_15 《贈薛校書》李白 

我有吳趨越)曲,無人知此音。

姑蘇成蔓草,麋鹿空悲吟。 

未誇觀濤作,空鬱釣鼇心。

舉手謝東海,虛行歸故林。 

 

贈薛校書(卷九19(一)六一九)

我有吳趨越)曲,無人知此音。

姑蘇成蔓草,糜鹿空悲吟。

未誇觀濤作,空鬱釣鼇心。

舉手謝東海,虛行歸故林。

 

305卷八-19 贈薛校書  (中)40

我有呉曲、無人知此音。

姑蘇成蔓草、麋鹿空悲吟。

未夸觀濤作、空郁釣鰲心。

舉手謝東海、虛行歸故林。

 

卷別

李白集校注

全唐詩

李太白集

(卷九(一)六一九)

168_19

巻八19

詩題

贈薛校書(卷九(一)六一九)

文體

五言古詩  

 

詩序

 

     初句

我有越曲,無

天寶三年   744   44

 

作地點

未詳

及地點

姑蘇臺 (江南東道 蘇州 蘇州別名:蘇臺

 

 

 

 

 

 

交遊人物/交遊地點

薛校書    書信往來

李白集校注タイトル 

贈薛校書

(薛校書郎に贈る)

我有趨曲、無人知此音。

われの歌う曲の中でいいと思うものの中に呉趨曲があるが、朝廷のなかでその音を知って居る人は無い。

姑蘇成蔓草、麋鹿空悲吟。

むかし、呉王夫差が栄華を誇った姑蘇台も、その國亡びし後は、唯だ草が繁って居るばかりで、そこへ遊びにくる糜鹿は、悲しげな聲を出して啼いて居るので、徒に庭に蔓草を生ずだけで、懐古の想を起さしめる。

未夸觀濤作、空郁釣鰲心。

枚乗が《七發》で詠った廣陵の怒涛の潮は、天下の壮観であると聞いて居るが、まだ之を観ていない故、誇るに足るべき觀濤の作ができていないし、見ていないうちに六鰲を釣り上げようというような、壯心を言っても空しいだけである。

舉手謝東海、虛行歸故林。

そこで、手を拳げ、あの東海に挨拶し、虚空を歩みして、これから、しばらく故山へ歸ろうと思うので、暇乞の代りに、この詩を君に呈するのである。

(薛校書に贈る)

我に呉趨の曲あり、人の此音を知るなし。

姑蘇は蔓草となり、糜鹿空しく悲吟す。

未だ觀濤の作に誇らす、空しく釣鼇の心を鬱す。

手を擧げて東海に謝し、虚行、故林に歸る。

 

  贈薛校書                      錢塘 王琦 撰

  按唐書百官志𢎞文館有校書郎二人集/賢殿書院有校書四人秘書省有校書

  郎十人著作局有校書郎二人崇文館有/校書郎二人司經局有校書四人皆九品

  我有趨曲、無人知此音。姑蘇成蔓草、麋鹿空悲吟。

  未夸觀濤作、空郁釣鰲心。舉手謝東海、虛行歸故林。

古今註趨曲人以歌其地也陸機詩四坐並清聽 聽我歌趨劉良註趨歩也

此曲呉人歌其土風也。 越春秋為墟庭生蔓草漢書伍被傳子胥諫/

王不用乃曰臣今見麋鹿游姑蘇之臺也枚乗七發將以八月之望與諸侯

交遊兄弟並/往觀濤乎廣陵之曲江釣鰲見四巻註 

 

 

『贈薛校書』現代語訳と訳註解説
(
本文)

贈薛校書

我有趨曲、無人知此音。

姑蘇成蔓草、麋鹿空悲吟。

未夸觀濤作、空郁釣鰲心。

舉手謝東海、虛行歸故林。

(下し文)
(薛校書に贈る)

我に呉趨の曲あり、人の此音を知るなし。

姑蘇は蔓草となり、糜鹿空しく悲吟す。

未だ觀濤の作に誇らす、空しく釣鼇の心を鬱す。

手を擧げて東海に謝し、虚行、故林に歸る。


(現代語訳)
贈薛校書 (薛校書郎に贈る)

われの歌う曲の中でいいと思うものの中に呉趨曲があるが、朝廷のなかでその音を知って居る人は無い。

むかし、呉王夫差が栄華を誇った姑蘇台も、その國亡びし後は、唯だ草が繁って居るばかりで、そこへ遊びにくる糜鹿は、悲しげな聲を出して啼いて居るので、徒に庭に蔓草を生ずだけで、懐古の想を起さしめる。

枚乗が《七發》で詠った廣陵の怒涛の潮は、天下の壮観であると聞いて居るが、まだ之を観ていない故、誇るに足るべき觀濤の作ができていないし、見ていないうちに六鰲を釣り上げようというような、壯心を言っても空しいだけである。

そこで、手を拳げ、あの東海に挨拶し、虚空を歩みして、これから、しばらく故山へ歸ろうと思うので、暇乞の代りに、この詩を君に呈するのである。


(訳注) 

贈薛校書

(薛校書郎に贈る)

1 薛 朝廷の管理であるが、何処の省かわからないし、人物も不詳である。ただ、趨曲、姑蘇台、廣陵之觀濤乎などの呉越に関係あるものか、官妓、芸妓を管理するものか、詩文の記録、編纂の直接担当者であろうか。

2 校書 正九品上の校書郎をいう。「校合(きょうごう)」に同じ。日本、平安では“きょうしょ”といった。「唐才子伝」に唐の元稹が蜀に使者として行ったとき、接待に出た妓女薛濤の文才を認め、校書郎に任じたという故事がみえる。《唐書百官志》、𢎞文館有校書郎二人、集/賢殿書院有校書四人、秘書省有校書郎十人、著作局有校書郎二人、崇文館有/校書郎二人、司經局有校書四人、皆九品。(𢎞文館に校書郎二人有り、集/賢殿、書院に校書四人有り、秘書省に校書郎十人有り、著作局に校書郎二人有り、崇文館に/校書郎二人有り、司經局に校書四人有り、皆九品。)とある。

 

我有趨曲、無人知此音。

われの歌う曲の中でいいと思うものの中に呉趨曲があるが、朝廷のなかでその音を知って居る人は無い。

3 () 呉越地方の身振り、手ぶりで歌い踊る曲をいう。晉崔豹の《古今注·音樂》:“《趨曲》, 人以歌其地也。”(趨曲は、人以て其の地を歌うなり。”とあり)、晉陸機《趨行》 “四坐並清聽,聽我歌《趨》。”(四坐に並び清聽す,我は《趨》歌うを聽く。) 劉良の註には“趨は歩なり。此の曲、呉人其の土風を歌うなり。”とある。

 

姑蘇成蔓草、麋鹿空悲吟。

むかし、呉王夫差が栄華を誇った姑蘇台も、その國亡びし後は、唯だ草が繁って居るばかりで、そこへ遊びにくる糜鹿は、悲しげな聲を出して啼いて居るので、徒に庭に蔓草を生ずだけで、懐古の想を起さしめる。

4. 姑蘇 《漢書、伍被傳》「子胥諫王、王不用、乃曰:「臣今見麋鹿游姑蘇之臺也。」(子胥 王を諫む、王 用いず、乃ち曰く:「臣 今 麋鹿の姑蘇の臺に游ぶ見をるなり。

悲吟 《越春秋》「吳宫為墟、庭生蔓草。」(吳宫 墟を為し、庭蔓草を生ず。) 

 

未夸觀濤作、空郁釣鰲心。

枚乗が《七發》で詠った廣陵の怒涛の潮は、天下の壮観であると聞いて居るが、まだ之を観ていない故、誇るに足るべき觀濤の作ができていないし、見ていないうちに六鰲を釣り上げようというような、壯心を言っても空しいだけである。

5. 觀濤 怒涛が押し寄せ、其処の景色に最もよく一体化しているのを観賞する。枚乗《七發》:「將以八月之望、與諸侯方交遊兄弟、並/往觀濤乎廣陵之曲江。」(將に八月の望を以て、諸侯方交遊の兄弟と、並に往いて、濤を廣陵の曲江に觀んとす。

6. 釣鰲 ①海中の大龜おおがめを釣る。②転じて、抱負の大きなこと。また、振る舞いの豪快なことのたとえ。」

釣鰲心

 

305卷八-19 贈薛校書

未夸觀濤作。 空郁釣鰲心。

642巻十九16同友人舟行游台越作

空持釣鰲心。 從此謝魏闕。

 

舉手謝東海、虛行歸故林。

そこで、手を拳げ、あの東海に挨拶し、虚空を歩みして、これから、しばらく故山へ歸ろうと思うので、暇乞の代りに、この詩を君に呈するのである。

7. 東海 滄海。

 

 

李太白集分類補註巻九    宋 楊齊賢 集註   元 蕭士贇 補註

  贈薛校書

我有越曲、無人知此音。姑蘇成蔓草、麋鹿空悲吟。

未誇觀濤作、空鬱釣鼇心。舉手謝東海、虛行歸故林。

士贇曰越春秋伍子胥曰臣必見越之破豕鹿遊於姑蘇之臺榛蔓於宮闕

 

李太白集注巻九         錢塘 王𤦺 撰

  贈薛校書

按《唐書百官志》、𢎞文館有校書郎二人、集/賢殿書院有校書四人、秘書省有校書郎十人、著作局有校書郎二人、崇文館有/校書郎二人、司經局有校書四人、皆九品。

我有繆本/作趨曲、無人知此音。姑蘇成蔓草、麋鹿空悲吟。  

未誇觀濤作、空鬱釣鼇心。舉手謝東海、虛行歸故林。

古今註 趨曲、人以歌其地也。陸機詩、「四坐並清聽、聽我歌趨。」 劉良註 趨歩也。此曲呉人歌其土風也。

悲吟  《越春秋》、吳宫為墟、庭生蔓草。 

姑蘇《漢書伍被傳》「子胥諫王、王不用、乃曰:「臣今見麋鹿游姑蘇之臺也。」

観濤  枚乗七發:將以八月之望、與諸侯方交遊兄弟、並/往觀濤乎廣陵之曲江。

釣鰲見四巻註

 

 

(薛校書に贈る)

我に呉趨の曲あり、人の此音を知るなし。

姑蘇は蔓草となり、糜鹿空しく悲吟す。

未だ觀濤の作に誇らす、空しく釣鼇の心を鬱す。

手を擧げて東海に謝し、虚行、故林に歸る。