745-021-#4巻169-05 訪道安陵遇蓋寰為予造真籙臨別留贈(卷十(一)六七二)

 

 

2017524

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●古代中国の結婚感、女性感,不遇な生き方を詠う 三国時代の三曹の一人、三国時代の「詩神」である曹植の詩六朝謝朓・庾信 後世に多大影響を揚雄・司馬相如・潘岳・王粲.鮑照らの「賦」、現在、李白詩全詩 訳注

Ⅰ李白詩

(李白集校注)

745-021-#4巻169-05 訪道安陵遇蓋寰為予造真籙臨別留贈(卷十(一)六七二)Ⅰ漢文委員会kanbuniinkai紀頌之 李白詩集8765

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745-004 a.【字解集】秋夜與劉碭山泛宴喜亭池  b.古風五十九首之二十二 c.情寄從弟邠州長史昭 d.草創大還贈柳官迪 漢文委員会kanbuniinkai紀頌之8706

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●唐を代表する 中唐 韓愈 全500首 

Ⅱ韓昌黎詩集・文集校注

806年-92 先生-巻八-01#11城南聯句 §2 【韓愈、孟郊】【此首又見張籍集】 Ⅱ漢文委員会kanbuniinkai紀頌之韓愈詩集8766

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806年-集14- 韓昌黎集【字解集】贈崔復州序 Ⅱ漢文委員会kanbuniinkai紀頌之韓愈詩集8701

・李商隠詩 (1) 136首の75

・李商隠詩 (2) 135首の61

韓愈1 ・孟郊・張籍と汴州乱41

index-2[800年~804年]27

index-3 805年陽山から江陵36

index-4 806年 39 江陵・国子博士25

index-5 806年39歳(2)25

index-6 807~809年 20

index-7[810年~811年 44歳] 34

index-8 [812年~814年47歳]46

index-9[815年~816年 49歳57

index-10[817年~818年 51歳]「平淮西碑」28

index-11 819年『論佛骨表』左遷 38

index-12 820 國子祭酒18

index-13 821年~822年 22

index-14 57歳・病気のため退職。没す14

韓愈 哲学・儒学「五原」

孟郊

 

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●杜甫の全作品1500首を訳注解説 ●理想の地を求めて旅をする。"

Ⅲ 杜詩

詳注

767年-112 寄韓諫議汯 杜詩詳汯((卷一七(四)一五○八))Ⅲ 漢文委員会kanbuniinkai紀頌之の漢詩ブログ8749

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767年-集-13 【字解集】・a.-第五弟豐獨在江左近二首 ・b.-秋風二首 ・c.-送李功曹之荊州 ・d.-送王十六判官 Ⅲ 漢文委員会kanbuniinkai紀頌之の漢詩ブログ8660

杜甫詩(1)736~751年  53

杜甫詩(2)752年~754年、43歳 73

杜甫詩(3)45歳 安史の乱に彷徨う 26

杜甫詩(4)757年、左拾遺 43

杜甫詩(5)758年47歳 左遷 53

杜甫詩(6)759年 三吏三別 44

杜甫詩(7)759年秦州詩 66

杜甫詩(8)759年同谷紀行、成都紀行36

杜甫詩(9)760年、49歳 成都 45

杜甫詩(10)761年、50歳 成都82

杜甫詩(11)762年蜀中転々43

杜甫詩(12)762年 蜀中転々 49

(13)763年蜀中転々 96

 (14)764年 三月成都へ帰る 100

 (15)765年正月幕府を辞す 63

(16-1) 766年雲安、暮春、夔州 168首 の(1)80

(16-2) 766年雲安、暮春、夔州 168首 の(1)81

 

杜甫詩 (17-1)767年夔州・西閣・赤甲・瀼西132

杜甫詩 (17-2) 767年・瀼西・東屯 133

杜甫詩 (18)768年江陵・公安縣・岳州 78

杜甫詩 (19)769年・洞庭湖・潭州・衡州 78

杜甫詩 (20)770年・洞庭湖・潭州・衡州。27

杜甫詩 (21)洩れ分(未詳分)・散文

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●これまで分割して掲載した詩を一括して掲載・改訂掲載・特集  不遇であった詩人だがきめの細やかな山水詩をかいている。花間集連載開始。

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●花間集全詩●森鴎外の小説の”魚玄機”詩、芸妓”薛濤”詩。唐から五代詩詞。花間集。玉臺新詠連載開始

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玉集-013【字解集】  樂府三首 ・樂府 棄婦篇の【字解集】   〔曹植〕 Ⅴ漢文委員会kanbuniinkai紀頌之の玉臺新詠巻二ブログ 8746

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745-021-#4巻169-05 訪道安陵遇蓋寰為予造真籙臨別留贈(卷十(一)六七二)Ⅰ漢文委員会kanbuniinkai紀頌之 李白詩集8765

今次、君の恩恵は、喩えるものではないかもしれないが、黄金を高堂に満たすほど積み込んで贈ったとしても、十分に報いることにはなりはしない。顧みれば、世上の賤士は、道を修行することを知らないばかりに、一度死ねば、その魂を北方である羅酆の山に沈めて、地獄の呵責を受けねばならない。現に、昔日、万乗の尊位にいた帝王でさえも、その墓は決して長く存せず、今は一叢の蓬となって、その場所は荒廃してしまうのである。こうしてまとめてみると、道術の玄妙もわかり、真籙を書いてくれた君のご厚意もだんじて無駄にすることはない。そこで、古人贈言の儀に倣い、この詩を賦して、君に贈るものであるが、幸いにして、取りに足るべきこととして、彼の五岳の嵩山、崋山よりも重く、我が衷心の誠もお分かり頂けることであろう。

バラ 01 

 745-021-#4 -#4

訪道安陵遇蓋寰為予造真籙臨別留贈

(卷十(一)六七二) -#4

全唐詩巻169-05#4

李白集校注遇蓋寰為予造真籙臨別#4

李太白集巻九-05#4

漢文委員会kanbuniinkai紀頌之の漢詩ブログ8765

 


李白の足跡図 01
詩文
(含異文)     訪道安陵遇蓋寰為予造真籙臨別留贈

清水見白石,仙人識青童。安陵蓋夫子,十與天通。懸河與微言,談論安可窮。能令二千石,撫背驚神聰。揮毫贈新詩,高價掩山東。至今平原客,感激慕清風。學道北海仙,傳書蕊珠宮。丹田了玉闕,白日思雲空。為我草真籙,天人慚妙工。七元洞豁落,八角輝星虹。三災蕩璿璣,蛟龍翼微躬。舉手謝天地,虛無齊始終。黃金滿高堂,答荷難克充。下笑世上士,沈魂北羅酆。昔日萬乘墳,今成一科蓬。贈言若可重,實此輕華嵩。

 

卷別

李白集校注

全唐詩

李太白集

遇蓋寰為予造真籙臨別

169-05

巻九-05

詩題

訪道安陵遇蓋寰為予造真籙臨別留贈(卷十(一)六七二)

文體

五言古詩

 

詩序

0

     初句

清水見白石,仙

天寶四年  745  45

 

作地點

安陵(河北道南部 / 德州 / 安陵)

及地點

安陵 (河北道南部 德州 安陵)

 

平都山 (山南東道 忠州 豐都別名:北酆、北羅酆、羅酆山

 

華山 (京畿道 華州 華山別名:華、太華、華岳、西岳

 

嵩山 (都畿道 河南府 嵩山別名:嵩高山、嵩、嵩丘、嵩高

 

平原 (河北道南部 德州 平原)

交遊人物/交遊地點

蓋寰 

 道家

 

李白集校注タイトル 

訪道安陵遇蓋寰為余造真籙臨別留贈 #1

(李白は、安陵縣の道觀で、北海の高天師に従がって道術の修業をして、道籙を授かった時、かねてからの交際相手の蓋寰という道家がやはり、道を学ぶため、この道觀にいたが、この人が、天師に銘ぜられて道籙を書いてくれたので、李白は別れに臨み、この詩を蓋寰に贈って、謝意を表した。)

清水見白石,仙人識青童。

水清ければ水中の白石も自然に見えるという事で、これと同じように、貴き仙人の間に交じり立っていればこそ、青童も知れるのである。

安陵蓋夫子,十與天通。

わが友蓋夫子は安陵の産にかかり、歳僅かに十歳にしてその神妙、天と通じるのをうたがうばかりである。

懸河與微言,談論安可窮。

懸河の雄弁を以て、道の蘊奥を得たる玄妙の言辞を述べ、その談論は決して窮まり尽きることがないというものであった。

能令二千石,撫背驚神聰。

そして、二千石も刺史輩をして、背を撫でて、聰慧に驚き、末恐ろしいと、舌を巻くほどの評判であったという。

(道を安陵に訪い、蓋寰に遇う、余が為に真を造る、別に臨み留贈す) #1

清水 白石を見,仙人 青童を識る。

安陵の蓋夫子,十 天と通ず。

懸河と微言と,談論 安んぞ窮わむべけんや。

能く 二千石をして,背を撫して神聰に驚かしむ。

#2

揮毫贈新詩,高價掩山東。

こうして蓋寰刺史は筆を揮って新詩を贈り、天稟の非凡なることを世間に吹聴したから、聲価、一朝にして高く、たちまち山東地方を覆うくらいになるのである。

至今平原客,感激慕清風。

いまに、至まで、平原郡中の幕府の客どもは、感激して清風の志を欽慕している。

學道北海仙,傳書蕊珠宮。

君はこうして、成長してゆき、やがて、当時名高き北海の高天師に就いて仙術、道術を学び、修行することになり、天上の蘂宮に比すべき荘厳なる道觀の中において、仙道書をでんじゅせられることになった。

丹田了玉闕,白日思雲空。

見事に仙道術の奥妙を窮め、臍下三寸の丹田に白気を蔵し、白日の中に雲のたなびく大空に実を軽くして飛び上がっていこうと思っている。

毫を揮って新詩を贈り,高價 山東を掩う。

今に至って平原の客,感激して 清風を慕う。

學道をぶ 北海の仙,書を傳う 蕊珠の宮。

丹田 玉闕を了し,白日 雲空を思う。

#3

為我草真籙,天人慚妙工。

それほどまでに道を窮めた君が、私の為に、真籙を書いてくれるというのは、誠にありがたいことであり、その筆の神妙なることは、天上、仙郷でさえも恥じ入るほど素晴らしい出来栄えである。

七元洞豁落,八角輝星虹。

だから、割落七元とさえ称する上經を写し取り、その文字は、八隅から星や虹のような光芒を放っている。

三災蕩璿璣,蛟龍翼微躬。

此の世を破滅させるといわれる三災といえども、害を為すことはできるものではないものであるし、また、蛟龍がこの身を守っていると同様な効力を持っている。

舉手謝天地,虛無齊始終。

それから、手を挙げて天地に謝し、ゆくゆく、虚無の中に入ってゆけば、無始無終である宇宙の本体と同化することもできる。

我が為に真を草し,天人 妙工を慚ず。

七元 豁落洞たり,八角 星虹を輝く。

三災 璿璣を蕩し,蛟龍 微躬を翼す。

手を舉げて 天地に謝し,無 始終を齊しくす

#4

黃金滿高堂,答荷難克充。

下笑世上士,沈魂北羅酆。

昔日萬乘墳,今成一科蓬。

贈言若可重,實此輕華嵩。

金 高堂に滿ちれど,答荷 克く充たし難し。

下に笑う 世上の士,魂を沈む 北の羅

昔日 萬乘の墳,今は一科の蓬と成る。

贈言 若し重ん可んば,此を實として 華嵩を輕んぜん。

雨後の一滴03 

 

《訪道安陵遇蓋寰為余造真籙臨別留贈》現代語訳と訳註解説
(
本文)
 
#4

黃金滿高堂,答荷難克充。

下笑世上士,沈魂北羅酆。

昔日萬乘墳,今成一科蓬。

贈言若可重,實此輕華嵩。

 

(下し文)
2

金 高堂に滿ちれど,答荷 克く充たし難し。

下に笑う 世上の士,魂を沈む 北の羅

昔日 萬乘の墳,今は一科の蓬と成る。

贈言 若し重ん可んば,此を實として 華嵩を輕んぜん。

 

 

(現代語訳)

今次、君の恩恵は、喩えるものではないかもしれないが、黄金を高堂に満たすほど積み込んで贈ったとしても、十分に報いることにはなりはしない。

顧みれば、世上の賤士は、道を修行することを知らないばかりに、一度死ねば、その魂を北方である羅酆の山に沈めて、地獄の呵責を受けねばならない。

現に、昔日、万乗の尊位にいた帝王でさえも、その墓は決して長く存せず、今は一叢の蓬となって、その場所は荒廃してしまうのである。

こうしてまとめてみると、道術の玄妙もわかり、真籙を書いてくれた君のご厚意もだんじて無駄にすることはない。そこで、古人贈言の儀に倣い、この詩を賦して、君に贈るものであるが、幸いにして、取りに足るべきこととして、彼の五岳の嵩山、崋山よりも重く、我が衷心の誠もお分かり頂けることであろう。

 

(訳注) 
訪道安陵遇蓋寰為余造真籙臨別留贈 #1

1. (李白は、安陵縣の道觀で、北海の高天師に従がって道術の修業をして、道籙を授かった時、かねてからの交際相手の蓋寰という道家がやはり、道を学ぶため、この道觀にいたが、この人が、天師に銘ぜられて道籙を書いてくれたので、李白は別れに臨み、この詩を蓋寰に贈って、謝意を表した。)

2. 安陵 唐の時、徳州平原郡の有安陵縣は河北道𨽻す。安陵 (河北道南部 德州 安陵)        

3. 真籙道籙 道教のいわば、守り札のようなもので、修行するにつれて、だんだん貴いものを授けられるもの。道教的符籙。凡入道的人必受籙。

#4

黃金滿高堂,答荷難克充。

今次、君の恩恵は、喩えるものではないかもしれないが、黄金を高堂に満たすほど積み込んで贈ったとしても、十分に報いることにはなりはしない。

 

下笑世上士,沈魂北羅酆。

顧みれば、世上の賤士は、道を修行することを知らないばかりに、一度死ねば、その魂を北方である羅酆の山に沈めて、地獄の呵責を受けねばならない。

21. 北羅酆 北方である羅酆の山。道教傳中的山名。 傳為酆都大帝統領的鬼所。 後附會為四川省豐都縣的平都山, 指為冥府所在之地。 晉葛洪《枕中書》: “ 張衡、 楊雲為北方鬼帝, 治羅酆山。

 

昔日萬乘墳,今成一科蓬。

現に、昔日、万乗の尊位にいた帝王でさえも、その墓は決して長く存せず、今は一叢の蓬となって、その場所は荒廃してしまうのである。

22. 萬乘墳 乗の尊位にいた帝王でさえも、その墓は決して長く存せず

23. 一科蓬 一叢の蓬

 

贈言若可重,實此輕華嵩。

こうしてまとめてみると、道術の玄妙もわかり、真籙を書いてくれた君のご厚意もだんじて無駄にすることはない。そこで、古人贈言の儀に倣い、この詩を賦して、君に贈るものであるが、幸いにして、取りに足るべきこととして、彼の五岳の嵩山、崋山よりも重く、我が衷心の誠もお分かり頂けることであろう。

24. 華嵩 五岳の崋山と嵩山のこと。