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749年 6-1《「胡關饒風沙」詩(古風五十九首之十四 -#1)(卷二(一)一一八)》漢文委員会kanbuniinkai 紀 頌之の李白詩訳注解説Blog 10492

西域と南蛮異民族に対して敗北が続いていたこと、士卒が征戎に苦しんでいたこと、749年天宝8載、哥舒翰の石堡城を打ち破った時の事を詠う。

辺境にある関所塞は砂漠で風と砂塵が常に多く蕭索として寂しげな景色が広がって未開の地で殺風景である。それは大昔から今も同じ状態なのだ。
木の葉が落ちて秋もふかまり、草の黄ばむころになった、小高い丘にのぼり、はるか先の胡の方をながめた。
荒れはてた城郭があり、ほかには何もない大きな砂漠があるのだ。国境の村々には、垣根すら跡形なく残っていない。
白骨が千年もの霜を過ごしても、累々と横たわっている。山は高く嶮しいが、藪や叢に蔽われてしまっている。』

 

 

 

李白 訳注解説 749年 《金陵方面》 2

 

 

 

6. 古風,五十九首之十四  1

胡關饒風沙,蕭索竟終古。  木落秋草黃,登高望戎虜。 

荒城空大漠,邊邑無遺堵。  白骨橫千霜,嵯峨蔽榛莽。

#2

借問誰凌虐,天驕毒威武。赫怒我聖皇,勞師事鼙鼓。

陽和變殺氣,發卒騷中土。

#3

三十六萬人,哀哀淚如雨。且悲就行役,安得營農圃。

不見征戍兒,豈知關山苦。李牧今不在,邊人飼豺虎。

 

7 勞勞亭  卷二五

勞勞亭      全唐詩 巻184-6

天下傷心處,勞勞送客亭。             

春風知別苦,不遣柳條青。             

 

8 勞勞亭歌  卷七

勞勞亭歌   全唐詩 巻166-15

註〈在江寧縣南十五里,古送別之所,一名臨滄觀〉   

金陵勞勞送客堂,蔓草離離生道傍。

古情不盡東流水,此地悲風愁白楊。

我乘素舸同康樂,朗詠清川飛夜霜。

昔聞牛渚吟五章,今來何謝袁家郎。

苦竹寒聲動秋月,獨宿空簾歸夢長。

 

9 聞王昌齡左遷龍標遙有此寄  卷十三

聞王昌齡左遷龍標遙有此寄              172-13

楊花落盡子規啼,聞道龍標過五溪。

我寄愁心與明月,隨風直到夜郎西。

 

10 寄東魯二稚子  卷十三

寄東魯二稚子       全唐詩 巻172-23

〈在金陵作〉            

地桑葉綠,蠶已三眠。              我家寄東魯,誰種龜陰田。             

春事已不及,江行復茫然。              南風吹歸心,飛墮酒樓前。             

樓東一株桃,枝葉拂青煙。              此樹我所種,別來向三年。             

桃今與樓齊,我行尚未旋。              嬌女字平陽,折花倚桃邊。             

折花不見我,淚下如流泉。              小兒名伯禽,與姊亦齊肩。             

雙行桃樹下,撫背復誰憐。              念此失次第,肝腸日憂煎。             

裂素寫遠意,因之汶陽川。             

〈嬌女字平陽下,一作「嬌女字平陽,有弟與齊肩。雙行桃樹下,折花倚桃邊。折花不見我,淚下如流泉。」〉

 

11 蕭三十一之魯中兼問稚子伯禽  卷十七

送蕭三十一之魯中兼問稚子伯禽       全唐詩 巻176-33

六月南風吹白沙,牛喘月氣成霞。             

水國鬱蒸不可處,時炎道遠無行車。             

夫子如何涉江路,雲帆嫋嫋金陵去。             

高堂倚門望伯魚,魯中正是趨庭處。             

我家寄在沙丘傍,三年不歸空斷腸。             

君行既識伯禽子,應駕小車騎白羊。             

 

 

 

 

6.《古風,五十九首之十四》  1

 

 

李白集校注 訳注解説

 

 

漢文委員会kanbuniinkai紀頌之の漢詩ブログ10492

 

 

 

 

古風五十九首之十四“胡關饒風沙”

製作年:  749  天寶八年  49

卷 別: 李白集校注 巻一

全唐詩   卷一六一 

文 體: 五言古詩 

詩 題: 古風,五十九首之十四 

 

 

古風,五十九首之十四  1

西域と南蛮異民族に対して敗北が続いていたこと、士卒が征戎に苦しんでいたこと、749年天宝8載、哥舒翰の石堡城を打ち破った時の事を詠う。

胡關饒風沙,蕭索竟終古。

辺境にある関所塞は砂漠で風と砂塵が常に多く蕭索として寂しげな景色が広がって未開の地で殺風景である。それは大昔から今も同じ状態なのだ。

木落秋草黃,登高望戎虜。

木の葉が落ちて秋もふかまり、草の黄ばむころになった、小高い丘にのぼり、はるか先の胡の方をながめた。

荒城空大漠,邊邑無遺堵。

荒れはてた城郭があり、ほかには何もない大きな砂漠があるのだ。国境の村々には、垣根すら跡形なく残っていない。

白骨橫千霜,嵯峨蔽榛莽。」

白骨が千年もの霜を過ごしても、累々と横たわっている。山は高く嶮しいが、藪や叢に蔽われてしまっている。』

 

#2

借問誰凌虐,天驕毒威武。

赫怒我聖皇,勞師事鼙鼓。

陽和變殺氣,發卒騷中土。」

#3

三十六萬人,哀哀淚如雨。 

且悲就行役,安得營農圃。 

不見征戍兒,豈知關山苦。 

李牧今不在,邊人飼豺虎。」 

 

(古風,五十九首之十四  1

胡関 風沙靡く、粛索 責に終古。

木落ちて 秋草黄ばみ、高きに登りて 戎虜を望む。

荒城は 空しく大漠、辺邑に 遺堵無し。

白骨 千霜に横たわり、嵯峨として 榛葬に顧わる。」

 #2

借問す 誰か陵虐す、天騎 威武を毒す。

我が聖皇を赫怒せしめ、師を労して 輩鼓を事とす。

陽和は 殺気に変じ、卒を発して中土を騒がしむ。」

 #3

三十六万人、哀哀として、涙 雨の如し。

且つ悲しんで、行役に就く、安くんぞ農圃を営むを得ん。

征戊の児を見ずんば、豈 関山の苦しみを知らんや。

李牧 今在らず、辺入 豺虎の飼となる。

 

 其十四

  

饒風沙蕭索一作/竟終古木繆本/落秋草黄登髙

望戎虜荒城空大漠邊邑無遺堵白骨横千霜嵯峨蔽

榛莽借問誰陵虐天驕毒威武赫怒我聖皇勞師事鼙鼔

陽和變殺氣發卒騷中土

三十六萬人哀哀淚如雨且悲就行役安得營農圃不見征戍兒豈知山苦一本/此下

多争鋒徒死節秉鉞皆庸士塗蒿萊將軍獲圭組四句李牧一作/衛霍今不在邊人飼豺虎。

近胡地之若雁門玉門陽關之類。張正見詩胡辛苦地。楚辭長無絶兮終古

班固然山銘經鹵磧絶大漠。李周翰註大漠沙漠也。

説文堵垣也五版為一堵 張載詩周墉無遺堵劉琨上懐帝表白骨横野

古樂府、延年千霜廣雅嵯峨髙也。榛木叢生也莽草深茂也。

漢書單于遣使遺。漢書曰南有大漢北有強胡。胡者天之驕子也。

詩、大雅、王赫斯怒。鄭箋曰赫怒意。説文鼙騎鼔也騷擾也 

魏武善哉行惋嘆淚如雨張載詩萌隸營農圃史記李牧趙之北邊良將也

常居代雁門備匈奴匈奴小入佯北不勝單于聞之大率衆來入李牧多為竒陣張左右翼擊之大破殺

匈奴十餘萬騎滅襜襤破東胡降林胡單于奔走其後十餘

匈奴不敢近趙邊城張載詩季世亂起盜賊如豺虎 鼙音皮 

 

 

『古風,五十九首之十四』 現代語訳と訳註

(本文)

古風,五十九首之十四  1

胡關饒風沙,蕭索竟終古。 

木落秋草黃,登高望戎虜。 

荒城空大漠,邊邑無遺堵。 

白骨橫千霜,嵯峨蔽榛莽。」 

 

(異文)

胡關饒風沙,蕭索竟終古。

木落秋草黃,登高望戎虜。

荒城空大漠,邊邑無遺堵。

白骨橫千霜,嵯峨蔽榛莽。

借問誰凌虐,天驕毒威武。

赫怒我聖皇,勞師事鼙鼓。

陽和變殺氣,發卒騷中土。

三十六萬人,哀哀淚如雨。

且悲就行役,安得營農圃。

不見征戍兒,豈知關山苦。

【案:一本此下有以下四句:爭鋒徒死節,秉鉞皆庸豎。戰士死蒿萊,將軍獲圭組。】

李牧今不在,邊人飼豺虎。 

 

(下し文)

(古風,五十九首之十四  1

胡関 風沙靡く、粛索 責に終古。

木落ちて 秋草黄ばみ、高きに登りて 戎虜を望む。

荒城は 空しく大漠、辺邑に 遺堵無し。

白骨 千霜に横たわり、嵯峨として 榛葬に顧わる。」

 

(現代語訳)

西域と南蛮異民族に対して敗北が続いていたこと、士卒が征戎に苦しんでいたこと、749年天宝8載、哥舒翰の石堡城を打ち破った時の事を詠う。

辺境にある関所塞は砂漠で風と砂塵が常に多く蕭索として寂しげな景色が広がって未開の地で殺風景である。それは大昔から今も同じ状態なのだ。
木の葉が落ちて秋もふかまり、草の黄ばむころになった、小高い丘にのぼり、はるか先の胡の方をながめた。
荒れはてた城郭があり、ほかには何もない大きな砂漠があるのだ。国境の村々には、垣根すら跡形なく残っていない。
白骨が千年もの霜を過ごしても、累々と横たわっている。山は高く嶮しいが、藪や叢に蔽われてしまっている。』

(訳注)

古風,五十九首之十四  1

1. (西域と南蛮異民族に対して敗北が続いていたこと、士卒が征戎に苦しんでいたこと、749年天宝8載、哥舒翰の石堡城を打ち破った時の事を詠う。

2. この詩は、玄宗皇帝の749年天宝8載、哥舒翰の石堡城を打ち破った時の事、その年まで、天宝6載(747年)、王忠嗣が軍を進めなかった罪で弾劾された。天宝7載(748年)、青海地方に城を築いて吐蕃を破り、青海に近づかせなかった。西域と南蛮異民族に対して敗北が続いていたこと、士卒が征戎に苦しんでいたことを詠っている。

天宝8載(749年)、隴右節度使として、王忠嗣が左遷される原因となった吐蕃の石堡城の攻略を命じられる。隴右・河西・朔方・河東及び突厥の兵合わせて10万を率いて攻め込んだ。石堡城は難攻不落であったが、数万の兵を失いつつも落城させた。

3. 古風とは古体の詩というほどのことで、漢魏の間に完成した五言古詩の継承を目指すものである。諸篇は一時の作でなく、折にふれて作られた無題の詩を後から編集し、李白の生き方を述べたものである。

 

胡關饒風沙、蕭索竟終古。
辺境にある関所塞は砂漠で風と砂塵が常に多く蕭索として寂しげな景色が広がって未開の地で殺風景である。それは大昔から今も同じ状態なのだ。
4 胡関 胡地への関所。胡は、中国西域、北方の異民族。農耕民族に対して、遊牧・騎馬民族。とは、胡地之く、若し雁門、玉門、陽關の類。

5. 粛索。ものさびしく、ひっそりしているさま。


木落秋草黃、登高望戎虜。
木の葉が落ちて秋もふかまり、草の黄ばむころになった、小高い丘にのぼり、はるか先の胡の方をながめた。
6. 木落 そのものでなく木の葉が落ちること、詩の慣用語。

7. 終古 いつまでも、永久に。

8. 戎虜 えびす。胡地。異民族との国境地点。


荒城空大漠、邊邑無遺堵。
荒れはてた城郭があり、ほかには何もない大きな砂漠があるのだ。国境の村々には、垣根すら跡形なく残っていない。
9. 大漠 大砂漠。大漠とは、李周翰註に大漠は沙漠也。

10. 辺邑 国境の村。

11. 遺堵 のこった垣根。


白骨橫千霜、嵯峨蔽榛莽。』
白骨が千年もの霜を過ごしても、累々と横たわっている。山は高く嶮しいが、藪や叢に蔽われてしまっている。』
12. 千霜 千年のこと。千「□」と千につく語は詩の印象を強めす。例えば、春だと咲き誇る春が千年であり、秋だと、草花が枯れていくさびしい秋が千年となる。ここでは、句の初めに、白骨があり、千霜と冷たくあたり一面広々と霜の白と白骨の白が続く。

13. 嵯峨 山が高くけわしい。古樂府、延年千霜廣雅嵯峨髙也。

14. 榛莽 やぶや雑草。榛木叢生也莽草深茂也。