最近 一週間の訳注解説 BLOG

月日 

李白集校注

韓昌黎集

杜詩詳注

花間集

玉臺新詠

女性関連

李白

韓愈

杜甫

2/10

古風,五十九首之一 #1

張中丞傳後敘-#9

寫懷二首其一-#1

 

雜詩六首其四古意贈今人 #1

 

2/11

古風之一 #2

張中丞傳後敘-#10

寫懷二首其一 -2

 

古意贈今人 #2

 

2/12

古風,之三五

張中丞傳後敘 -#11

寫懷二首其一 -3

 

代葛沙門妻郭小玉詩二首

 

2/13

僧伽歌 -#1

張中丞傳後敘 -#13

寫懷二首其二-#1

 

代葛沙門妻郭小玉詩二首

 

2/14

僧伽歌  #2

張中丞傳後敘-#12

寫懷二首其二 -#2

 

雜詩二首其一 詠七寳扇-#1

 

2/15

贈丹陽橫山周處士惟長

張中丞傳後敘 -#14

寫懷二首其二 -#3

 

邱巨源_雜詩_詠七寳扇-#2

 

2/16

-

-

 

 

 

 

2/17

贈丹陽橫山周處士惟長 #2

張中丞傳後敘 -#15

冬至

 

邱巨源_其二聽隣妓 -#1

 

2/18

雪讒詩贈友人#-0

張中丞傳後敘 -#16

柳司馬至 -#1

 

邱巨源_其二聽隣妓

 

2/19

雪讒詩贈友人 #1

張中丞傳後敘 -#17

柳司馬至-#2

 

王融_ 雜詩五首其一古意

 

2/20

雪讒詩贈友人 #2

張中丞傳後敘 -#18

 別李義 - #1

 

王融_雜詩五首〔2

 

2/21

雪讒詩贈友人 #3

張中丞傳後敘 -#19

 別李義 - #2

 

王融_雜詩五首〔3

 

2/22

雪讒詩贈友人 #4

張中丞傳後敘 -#20

 別李義 - #3

 

王融_雜詩五首〔4

 

2/23

 

 

杜甫研究、詩と生涯

 

 

 

2/24

雪讒詩贈友人 #5

張中丞傳後敘 -#21

 別李義 - #4

 

王融_雜詩五首〔5

 

2/25

雪讒詩贈友人 #6

張中丞傳後敘 -#22

 別李義 - #5

 

謝朓_雜詩十二〔1

 

2/26

雪讒詩贈友人 #7

張中丞傳後敘 -#23

 別李義 - #6

 

謝朓雜詩十二〔2

 

李白集校注 訳注解説ブログ 750-5 《雪讒詩贈友人 【巻九(一)六三二】》 #2 漢文委員会 紀 頌之 Blog11072

 

750

天寶九年 750

 

3. 雪讒詩贈友人 【巻九(一)六三二】 #2

 

李白集校注 訳注解説

 

 

漢文委員会kanbuniinkai紀頌之の漢詩ブログ 11072

 

 

 

168-24

雪讒詩贈友人

(平生の行いが累をなして、他人からいろいろ悪評を広げられているので、賦して自分自身について正直に語ったものを、讒言をすすぐため友人に送った)

嗟予沈迷,猖獗已久。

ああ、予は世の中のくだらない事々に迷って、それに打ち込み、思うが儘に無茶なことをしたり、今考えれば、無意味なことや、ふしだらなことをして、こんな年齢になってしまった。

五十知非,古人嘗有。

しかし、五十にして四十九年の非を知るということは、諺にもなることで、古人も常にあるところである。予もまたその通りで、、ここに昨日の非をさとったというところである。

立言補過,庶存不朽。

こうして、言を立てて筋を通し、また、過ちを補いもってわが名を不朽に伝えようと希う次第である。

#2

包荒匿瑕,蓄此頑醜。

こうして、すべて荒穢を包含し、瑕疵を蔵匿するということは、ありがちであって、いかなるものでもこの見苦しい欠点を蓄えているのである。

月出致譏,貽愧皓首。

予は、徳を好まず好色のためにそしりを受けることを免れなかったのであり、白髪頭になっても恥を残したのは致し方ないのである。

感悟遂晚,事往日遷。

その欠点を認識するに至るのが遅きに失したのであり、そのことはすでに過ぎ去って歳月はしきりに移り行くことは誠に残念なことである。

白璧何辜,青蠅屢前。

しかし、白璧は何の罪もないのであって。青蠅は、しばしば飛んできて、その上にふんをうわ掛けして、汚らわしいものにしてしまう、小役人や糞ばえの宦官どもの讒言をなされたことは、白璧が変じて黒としたようなものである。

#3

羣輕折軸,下沈黃泉。

衆毛飛骨,上凌青天。

萋斐暗成,貝錦粲然。

泥沙聚埃,珠玉不鮮。

#4

洪燄爍山,發自纖煙。

蒼波蕩日,起于微涓。

交亂四國,播于八埏。

拾塵掇蜂,疑聖猜賢。

#5

哀哉悲夫!誰察予之貞堅。

彼婦人之猖狂,不如鵲之彊彊。

彼婦人之淫昏,不如鶉之奔奔。

坦蕩君子,無悅簧言。

#6

擢髮續罪,罪乃孔多。

傾海流惡,惡無以過。

人生實難,逢此織羅。

積毀銷金,沈憂作歌。

#7

天未喪文,其如余何。

妲己滅紂,褒女惑周。

天維蕩覆,職此之由。

漢祖呂氏,食其在傍。

#8

秦皇太后,亦淫荒。

螮蝀作昏,遂掩太陽。

萬乘尚爾,匹夫何傷。

辭殫意窮,心切理直。

#9

如或妄談,昊天是殛。

子野善聽,離婁至明。

神靡遁響,鬼無逃形。

不我遐棄,庶昭忠誠。

 

(讒を雪ぐの詩 友人に贈る)

嗟す 予が沈迷,猖獗 已に久し。

五十 非を知る,古人 嘗て有り。

言を立て 過ちを補い,庶わくば 不朽に存せん。

#2

包荒をみ 瑕を匿し,此の頑醜を蓄う。

月 出でて 譏を致し,愧を皓首に貽す。

感悟 遂に晚く,事 往いて 日 遷る。

白璧 何の辜か,青蠅 屢しば前む。

#3

羣輕 軸を折き,下 黃泉に沈む。

衆毛 骨を飛し,上 青天を凌ぐ。

萋斐 暗に成り,貝錦 粲然たり。

泥沙 埃を聚め,珠玉 鮮ならず。

#4

洪燄の山を爍くは,纖煙より發す。

蒼波の日を蕩す,微涓より起る。

交ごも四國を亂して,八埏に播く。

塵を拾い 蜂を掇い,聖を疑い 賢を猜む。

#5

哀しい哉 悲しい夫!誰か予の之貞堅を察せむ。

彼の婦人の猖狂は,不如鵲の彊彊たるにしかず。

彼の婦人の淫昏は,鶉の奔奔たるにしかず。

坦蕩たる君子は,簧言を悅ぶ無かれ。

#6

髮を擢いて罪を續うも,罪は乃ち孔【はなは】だ多し。

海を傾けて惡を流し,惡 以て過ぐるは無し。

人生 實に難し,此の織羅に逢う。

積毀 金を銷し,沈憂 歌を作る。

#7

天 未だ文を喪さず,其れ余は何如。

妲己【だっき】は紂を滅し,褒女は周を惑わしむ。

天維 蕩覆,職として 此れに之れ由る。

漢祖 呂氏,食其【いき】傍に在る。

#8

秦皇の太后,【あい】亦た淫荒。

螮蝀【せいとう】昏を作り,遂に太陽を掩う。

萬乘 尚お爾り,匹夫 何ぞ傷まむ。

辭 殫くし 意 窮まり,心 切に理直。

#9

或は妄談如く,昊天 是れ殛【つみ】す。

子野は善く聽き,離婁は 至明。

神に遁響靡く,鬼に 逃形無し。

我を 遐棄せず,庶わくば 忠誠を昭らかにせよ。

 

李白集校注 関係個所 抜粋

包荒) 周易泰卦: 包荒用馮河。王弼註: 能包含荒穢、受納馮河者也。

匿瑕) 左傳宜十五年: 瑾瑜匿瑕。 杜預註: 匿、藏也、雖美玉之質、亦或居藏/瑕穢。

     鄭康成禮記註: 瑕、玉之病也。 文: 瑕、玉小赤也。

月出) 毛萇詩傳: 月出刺好色也。 在位不好徳而悅美色焉。

皓首) 李陵詩: 皓首以為期

青蠅) 王倚云: 埤雅青蠅糞尤能敗物、雖玉猶不免、所謂蠅糞玉是也。

葢青蠅善亂色、故詩人以刺讒。 爾雅翼: 者以青蠅白為黑、黑為白、自昔相傳如此。

青蠅之行、好遺矢於物上、遇物之潔者則見。 論衡曰: 清受塵、白受垢。

      青蠅所汚、常在練素。此所謂白為黑也。 

摺軸) 漢書: 叢輕折軸、羽翮飛肉。 顔師古註:言積載輕物、物多至令車軸毀折而鳥之所、以能飛翔者、

 以羽翮扇揚之故也。

淮南子: 積羽沉舟、羣輕折軸。 

 

雪讒詩贈友人 李白集校注【巻九(一)六三二】 #1 訳注解説

(本文)

雪讒詩贈友人

#2

包荒匿瑕,蓄此頑醜。

月出致譏,貽愧皓首。

感悟遂晚,事往日遷。

白璧何辜,青蠅屢前。

 

(下し文)

(讒を雪ぐの詩 友人に贈る)

#2

包荒をみ 瑕を匿し,此の頑醜を蓄う。

月 出でて 譏を致し,愧を皓首に貽す。

感悟 遂に晚く,事 往いて 日 遷る。

白璧 何の辜か,青蠅 屢しば前む。

 

(現代語訳)

(平生の行いが累をなして、他人からいろいろ悪評を広げられているので、賦して自分自身について正直に語ったものを、讒言をすすぐため友人に送った)

#2

こうして、すべて荒穢を包含し、瑕疵を蔵匿するということは、ありがちであって、いかなるものでもこの見苦しい欠点を蓄えているのである。

予は、徳を好まず好色のためにそしりを受けることを免れなかったのであり、白髪頭になっても恥を残したのは致し方ないのである。

その欠点を認識するに至るのが遅きに失したのであり、そのことはすでに過ぎ去って歳月はしきりに移り行くことは誠に残念なことである。

しかし、白璧は何の罪もないのであって。青蠅は、しばしば飛んできて、その上にふんをうわ掛けして、汚らわしいものにしてしまう、小役人や糞ばえの宦官どもの讒言をなされたことは、白璧が変じて黒としたようなものである。

 

(訳注解説)

雪讒詩贈友人

(平生の行いが累をなして、他人からいろいろ悪評を広げられているので、賦して自分自身について正直に語ったものを、讒言をすすぐため友人に送った)

この詩は、李白の平生の行いが累をなして、他人からいろいろ悪評を広げられているので、賦して自分自身について正直に語ったものを、讒言をすすぐため友人に送ったものである。反省の体で、讒言を批判するのを四言、歯切れのよい詩であったり、六言に変調して、強調し、あざけったものである。

 

#2

包荒匿瑕,蓄此頑醜。

こうして、すべて荒穢を包含し、瑕疵を蔵匿するということは、ありがちであって、いかなるものでもこの見苦しい欠点を蓄えているのである。

包荒 周易泰卦に荒を包み馮河を用する。とあって王弼の註に「能く荒穢を包含し、馮河を受納する者なり。」とある。

匿瑕 左傳宜十五年に「瑾瑜匿瑕。」とある。 杜預の註に 匿とは、藏することなり、美玉の質と雖も、亦た或いは瑕穢を居藏しているものである。鄭康成禮記の註には 瑕とは、玉の病いなり。 文にも 瑕とは、玉の小赤をいうものなり。

 

月出致譏,貽愧皓首

予は、徳を好まず好色のためにそしりを受けることを免れなかったのであり、白髪頭になっても恥を残したのは致し方ないのである。

月出 毛萇の詩傳に月出は好色を刺るなり。 位に在って徳を好まずして、美色を悅ぶ。

皓首 白髪頭。 李陵詩に皓首とあり、以って期と為す。

 

感悟遂晚,事往日遷。

その欠点を認識するに至るのが遅きに失したのであり、そのことはすでに過ぎ去って歳月はしきりに移り行くことは誠に残念なことである。

 

白璧何辜,青蠅屢前。

しかし、白璧は何の罪もないのであって。青蠅は、しばしば飛んできて、その上にふんをうわ掛けして、汚らわしいものにしてしまう、小役人や糞ばえの宦官どもの讒言をなされたことは、白璧が変じて黒としたようなものである。

青蠅 王倚は云う: 埤雅に青蠅の糞、尤も能く物w敗る、玉と雖も猶お免れず、所謂る蠅の糞の玉、是れなり。葢し、青蠅は亂色を善くし、故に詩人 以て讒を刺す。 爾雅翼: 者以青蠅白為黑、黑為白、自昔相傳如此。今青蠅之行、好遺矢於物上、遇物之潔者則見。 論衡曰: 清受塵、白受垢。青蠅所汚、常在練素。此所謂白為黑也。