盛唐詩 送杜十四之江南 孟浩然<34> Kanbuniinkai紀頌之の漢詩 李白特集350 -341
卷160_180 「送杜十四之江南(一題作送杜晃進士之東吳)」孟浩然
送杜十四之江南
杜家の十四男が江南方面赴任に対しての詩。
荊吳相接水為鄉,君去春江正淼茫。
荊の地方と呉の地方とは、水郷となって接しあっている。あなたがこれからゆく春の長江は、ちょうど水が広々と拡がっている。
日暮征帆何處泊,天涯一望斷人腸。
日が暮れると、一つだけ旅する小舟はどこに泊ることになるのだろうか。空のはてまでをグルッと見渡してみて人と接することなく、断腸の思いがする。
杜十四の 江南に 之【ゆ】くを 送る
荊呉【けいご】 相ひ接して 水 鄕と爲す,君 去りて 春江 正に 淼茫【べうばう】。
日暮 弧舟 何【いづ】れの處にか 泊する,天涯 一望 人の膓【はらわた】を 斷つ。
現代語訳と訳註
(本文)
送杜十四之江南
荊呉相接水爲鄕,君去春江正淼茫。
日暮弧舟何處泊,天涯一望斷人膓。
(下し文) 杜十四の 江南に 之【ゆ】くを 送る
荊呉【けいご】 相ひ接して 水 鄕と爲す,君 去りて 春江 正に 淼茫【べうばう】。
日暮 弧舟 何【いづ】れの處にか 泊する,天涯 一望 人の膓【はらわた】を 斷つ。
(現代語訳)
杜家の十四男が江南方面赴任に対しての詩。
荊の地方と呉の地方とは、水郷となって接しあっている。あなたがこれからゆく春の長江は、ちょうど水が広々と拡がっている。
日が暮れると、一つだけ旅する小舟はどこに泊ることになるのだろうか。空のはてまでをグルッと見渡してみて人と接することなく、断腸の思いがする。
(訳注)
送杜十四之江南
杜家の十四男が江南方面赴任に対しての詩。
○送 見送る。 ○杜十四 杜家の十四男。十四は排行。 ○之 行く。 ○江南 長江下流以南の地。
荊呉相接水爲鄕、君去春江正淼茫。
荊の地方と呉の地方とは、水郷となって接しあっている。あなたがこれからゆく春の長江は、ちょうど水が広々と拡がっている。
○荊呉 〔けいご〕荊は楚の国の別名。現在の湖北、湖南省あたり。呉は現在の江蘇省。 ○相接 つながっている。 ○爲鄕 里とする。くにとなる。水郷となる。 ○水爲鄕 水郷となっている。 ○春江 春の長江の流れ。 ○正 ちょうど。 ○淼茫【びょうぼう】長江と平野の水の広々としたさま。
日暮弧舟何處泊、天涯一望斷人膓。
日が暮れると、一つだけ旅する小舟はどこに泊ることになるのだろうか。空のはてまでをグルッと見渡してみて人と接することなく、断腸の思いがする。
○日暮 日が暮れる。日暮れ。○弧舟 ぽつんと一つだけある小舟。一人旅や、ひとりぼっちの人生をも謂う。○何處 どこ。○泊【はく】とまる。(船を)船着き場にとめる。○天涯【てんがい】空のはて。○一望 広い眺めを一目で見渡すこと。○斷人膓 人と接することがなく断腸の思いをさせる。
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