李陵 《與蘇武詩三首 其三》 君と手をたずさえて橋の上に立った。旅姿の君よ、この日暮れどこへ行こうというのか。二人でともに小道のほとりを行きつ戻りつ、名残り惜しさに、いとまをつけることばも出ない。
2013年8月11日 | 同じ日の紀頌之5つのブログ |
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李陵 《與蘇武詩三首 其三》 古詩源 文選 詩<106>Ⅱ李白に影響を与えた詩853 kanbuniinkai紀頌之の漢詩ブログ2813
(三)
攜手上河梁,游子暮何之。
徘徊蹊路側,悢悢不得辭。
行人難久留,各言長相思。
安知非日月,弦望自有時。
努力崇明德,皓首以為期。
君と手をたずさえて橋の上に立った。旅姿の君よ、この日暮れどこへ行こうというのか。
二人でともに小道のほとりを行きつ戻りつ、名残り惜しさに、いとまをつけることばも出ない。
さりとて旅立つ君ゆえ、長くとどまることもかなわない。お互いにいつまでも忘れないといいかわすののだ。
人生の離合は日月の循環と同じではなかろうか。月は満ちたりかけたりし、ときには日と月とがあい望むこともあるように、われらもまたあい会うときがないとは限らないのだ。
どうか明徳を高めていただきたい。白髪になっても必ず再会することを約しましょう。
手を携えて河梁に上る、遊子暮に何くにか之く。
蹊路の側 に徘徊して、悢悢【りょりょう】として辞する能わず。
行人久しく留まり難し、各々言う長く相い思うと。
安んぞ日月に非るを知らんや、弦望自ら時有る。
努力して明徳を崇くせよ、皓首以て期と爲さん。
『與蘇武詩三首 其三』 現代語訳と訳註
(本文)
攜手上河梁,游子暮何之。
徘徊蹊路側,悢悢不得辭。
行人難久留,各言長相思。
安知非日月,弦望自有時。
努力崇明德,皓首以為期。
(下し文)
手を携えて河梁に上る、遊子暮に何くにか之く。
蹊路の側 に徘徊して、悢悢【りょりょう】として辞する能わず。
行人久しく留まり難し、各々言う長く相い思うと。
安んぞ日月に非るを知らんや、弦望自ら時有る。
努力して明徳を崇くせよ、皓首以て期と爲さん。
(現代語訳)
君と手をたずさえて橋の上に立った。旅姿の君よ、この日暮れどこへ行こうというのか。
二人でともに小道のほとりを行きつ戻りつ、名残り惜しさに、いとまをつけることばも出ない。
さりとて旅立つ君ゆえ、長くとどまることもかなわない。お互いにいつまでも忘れないといいかわすののだ。
人生の離合は日月の循環と同じではなかろうか。月は満ちたりかけたりし、ときには日と月とがあい望むこともあるように、われらもまたあい会うときがないとは限らないのだ。
どうか明徳を高めていただきたい。白髪になっても必ず再会することを約しましょう。
(訳注)
攜手上河梁,游子暮何之。
君と手をたずさえて橋の上に立った。旅姿の君よ、この日暮れどこへ行こうというのか。
・河梁 河の橋。橋のたもとで人を見送るのが常であった。
徘徊蹊路側,悢悢不得辭。
二人でともに小道のほとりを行きつ戻りつ、名残り惜しさに、いとまをつけることばも出ない。
・蹊路 径路、こみち。
・悢悢 悲しみかえり去るざま。文選呂尚の註には「相恋の情、別を為す能はざるなり」とある。
行人難久留,各言長相思。
さりとて旅立つ君ゆえ、長くとどまることもかなわない。お互いにいつまでも忘れないといいかわすだけなのだ。
安知非日月,弦望自有時。
人生の離合は日月の循環と同じではなかろうか。月は満ちたりかけたりし、ときには日と月とがあい望むこともあるように、われらもまたあい会うときがないとは限らないのだ。
・安知非日月 どうして日月でないという理があろうか。それに違いないの意。人生の離合は日月の循環と同じではなかろうか。
・弦望 弦は半月(上弦:7日・下弦:20日)、望は満月の名。新月から上弦の月までは希望を著し、望月すなわち十五夜には月は東に出で、日は西にあって遙かに相望むとある。下弦の月は別れ、日月相望む如く、日と月は希望をあらわし、必ずわれらにも再会の期あるべきを予定した語となる。
努力崇明德,皓首以為期。
どうか明徳を高めていただきたい。白髪になっても必ず再会することを約しましょう。
・皓首 白髪の頭.老年。
蘇武與李陵詩
(偽作)
(一)
骨肉緣枝葉,結交亦相因。
四海皆兄弟,誰為行路人。
況我連枝樹,與子同一身。
昔為鴛與鴦,今為參與商。
昔者長相近,邈若胡與秦。
惟念當離別,恩情日以新。
鹿鳴思野草,可以喻嘉賓。
我有一(缶尊)酒,欲以贈遠人。
願子留斟酌,敘此平生親。
(二)
結發為夫妻,恩愛兩不疑。
歡娛在今夕,燕婉及良時。
徵夫懷遠路,起視夜何其。
參辰皆已沒,去去從此辭。
行役在戰場,相見未有期。
握手一長嘆,淚為生別滋。
努力愛春華,莫忘歡樂時。
生當複來歸,死當長相思。
(三)
黃鵠一遠別,千裡顧徘徊。
胡馬失其群,思心常依依。
何況雙飛龍,羽翼臨當乖。
幸有弦歌曲,可以喻中懷。
請為游子吟,泠泠一何悲。
絲竹厲清聲,慷慨有余哀。
長歌正激烈,中心愴以摧。
欲展清商曲,念子不能歸。
俯仰內傷心,淚下不可揮。
願為雙黃鵠,送子俱遠飛。
(四)
燭燭晨明月,馥馥秋蘭芳。
芳馨良夜發,隨風聞我堂。
徵夫懷遠路,游子戀故鄉。
寒冬十二月,晨起踐嚴霜。
俯觀江漢流,仰視浮雲翔。
良友遠別離,各在天一方。
山海隔中州,相去悠且長。
嘉會難再遇,歡樂殊未央。
願君崇令德,隨時愛景光。
李陵與蘇武詩
(一)
良時不再至,離別在須臾。
屏營衢路側,執手野躑躕。
仰視浮雲馳,奄忽互相逾。
風波一失所,各在天一隅。
長當從此別,且複立斯須。
欲因晨風發,送子以賤軀。
(二)
嘉會難再遇,三載為千秋。
臨河濯長纓,念子悵悠悠。
遠望悲風至,對酒不能酬。
行人懷往路,何以慰我愁。
獨有盈觴酒,與子結綢繆。
(三)
攜手上河梁,游子暮何之。
徘徊蹊路側,悢悢不得辭。
行人難久留,各言長相思。
安知非日月,弦望自有時。
努力崇明德,皓首以為期