漢文委員会kanbuniinkai 紀頌之のブログ 女性詩、漢詩・建安六朝・唐詩・李白詩 1000首:李白集校注に基づき時系列に訳注解説

李白の詩を紹介。青年期の放浪時代。朝廷に上がった時期。失意して、再び放浪。李白の安史の乱。再び長江を下る。そして臨終の歌。李白1000という意味は、目安として1000首以上掲載し、その後、系統別、時系列に整理するということ。 古詩、謝霊運、三曹の詩は既掲載済。女性詩。六朝詩。文選、玉臺新詠など、李白詩に影響を与えた六朝詩のおもなものは既掲載している2015.7月から李白を再掲載開始、(掲載約3~4年の予定)。作品の作時期との関係なく掲載漏れの作品も掲載するつもり。李白詩は、時期設定は大まかにとらえる必要があるので、従来の整理と異なる場合もある。現在400首以上、掲載した。今、李白詩全詩訳注掲載中。

▼絶句・律詩など短詩をだけ読んでいたのではその詩人の良さは分からないもの。▼長詩、シリーズを割席しては理解は深まらない。▼漢詩は、諸々の決まりで作られている。日本人が読む漢詩の良さはそういう決まり事ではない中国人の自然に対する、人に対する、生きていくことに対する、愛することに対する理想を述べているのをくみ取ることにあると思う。▼詩人の長詩の中にその詩人の性格、技量が表れる。▼李白詩からよこみちにそれているが、途中で孟浩然を45首程度(掲載済)、謝霊運を80首程度(掲載済み)。そして、女性古詩。六朝、有名な賦、その後、李白詩全詩訳注を約4~5年かけて掲載する予定で整理している。
その後ブログ掲載予定順は、王維、白居易、の順で掲載予定。▼このほか同時に、Ⅲ杜甫詩のブログ3年の予定http://blog.livedoor.jp/kanbuniinkai10-tohoshi/、唐宋詩人のブログ(Ⅱ李商隠、韓愈グループ。)も掲載中である。http://blog.livedoor.jp/kanbuniinkai10-rihakujoseishi/,Ⅴ晩唐五代宋詞・花間集・玉臺新詠http://blog.livedoor.jp/kanbuniinkai10-godaisoui/▼また漢詩理解のためにHPもいくつかサイトがある。≪ kanbuniinkai ≫[検索]で、「漢詩・唐詩」理解を深めるものになっている。
◎漢文委員会のHP http://kanbunkenkyu.web.fc2.com/profile1.html
Author:漢文委員会 紀 頌之です。
大病を患い大手術の結果、半年ぶりに復帰しました。心機一転、ブログを開始します。(11/1)
ずいぶん回復してきました。(12/10)
訪問ありがとうございます。いつもありがとうございます。
リンクはフリーです。報告、承諾は無用です。
ただ、コメント頂いたても、こちらからの返礼対応ができません。というのも、
毎日、6 BLOG,20000字以上活字にしているからです。
漢詩、唐詩は、日本の詩人に大きな影響を残しました。
だからこそ、漢詩をできるだけ正確に、出来るだけ日本人の感覚で、解釈して,紹介しています。
体の続く限り、広げ、深めていきたいと思っています。掲載文について、いまのところ、すべて自由に使ってもらって結構ですが、節度あるものにして下さい。
どうぞよろしくお願いします。

Index-9Ⅱ― 5-730年開元十八年30歳

730年 s-68擬古,十二首之二(巻二四(二)一三七四) -#2漢文委員会kanbuniinkai紀頌之の漢詩ブログ9412

730年 s-68擬古,十二首之二(巻二四()一三七四) -#2


 

2017116

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●古代中国の結婚感、女性感,不遇な生き方を詠う 三国時代の三曹の一人、三国時代の「詩神」である曹植の詩六朝謝朓・庾信 後世に多大影響を揚雄・司馬相如・潘岳・王粲.鮑照らの「賦」、現在、李白詩全詩 訳注

Ⅰ李白詩

(李白集校注)

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745年-08 【字解集】008 A鳴皋歌送岑徵君  B對雪奉餞任城六父秩滿歸京Ⅰ漢文委員会kanbuniinkai紀頌之 李白詩集8975

孟浩然

李白詩

謝霊運

司馬相如 《子虛賦 ・上林賦》

揚雄 《甘泉賦》

諸葛亮 出師表

曹植詩65

兩都賦序・西都賦・東都賦

李白全詩

漁父辞(屈原

楚辞・九歌》東君

《楚辞九辯》

 

 

 

 

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●唐を代表する 中唐 韓愈 全500首 

Ⅱ韓昌黎詩集・文集校注

806年-172 補遺-22贈劍客李園聯句【案:韓愈、孟郊】 -#3 Ⅱ漢文委員会kanbuniinkai紀頌之韓愈詩集9357

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806年-集20- 韓昌黎集字解集會合聯句【案:韓愈、張籍、孟郊、張徹】 Ⅱ漢文委員会kanbuniinkai紀頌之韓愈詩集9310

・李商隠詩 (1) 136首の75

・李商隠詩 (2) 135首の61

韓愈1 ・孟郊・張籍と汴州乱41

index-2[800年~804年]27

index-3 805年陽山から江陵36

index-4 806年 39 江陵・国子博士25

index-5 806年39歳(2)25

index-6 807~809年 20

index-7[810年~811年 44歳] 34

index-8 [812年~814年47歳]46

index-9[815年~816年 49歳57

index-10[817年~818年 51歳]「平淮西碑」28

index-11 819年『論佛骨表』左遷 38

index-12 820 國子祭酒18

index-13 821年~822年 22

index-14 57歳・病気のため退職。没す14

韓愈 哲学・儒学「五原」

孟郊

 

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●杜甫の全作品1500首を訳注解説 ●理想の地を求めて旅をする。"

Ⅲ 杜詩

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767年-143 秋清(卷一九(四)一七二四)注(1157) Ⅲ 漢文委員会kanbuniinkai紀頌之の漢詩ブログ9372

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767年-集-21 【字解集】 ・寄峽州劉伯華使君四十韻  Ⅲ 漢文委員会kanbuniinkai紀頌之の漢詩ブログ9366

767年-集-20-3 【字解集】  ・秋日夔府詠懷奉寄鄭監審李賓客之芳一百韻(3) Ⅲ 漢文委員会kanbuniinkai紀頌之の漢詩ブログ9267

杜甫詩(1)736~751年  53

杜甫詩(2)752年~754年、43歳 73

杜甫詩(3)45歳 安史の乱に彷徨う 26

杜甫詩(4)757年、左拾遺 43

杜甫詩(5)758年47歳 左遷 53

杜甫詩(6)759年 三吏三別 44

杜甫詩(7)759年秦州詩 66

杜甫詩(8)759年同谷紀行、成都紀行36

杜甫詩(9)760年、49歳 成都 45

杜甫詩(10)761年、50歳 成都82

杜甫詩(11)762年蜀中転々43

杜甫詩(12)762年 蜀中転々 49

(13)763年蜀中転々 96

 (14)764年 三月成都へ帰る 100

 (15)765年正月幕府を辞す 63

(16-1) 766年雲安、暮春、夔州 168首 の(1)80

(16-2) 766年雲安、暮春、夔州 168首 の(1)81

 

杜甫詩 (17-1)767年夔州・西閣・赤甲・瀼西132

杜甫詩 (17-2) 767年・瀼西・東屯 133

杜甫詩 (18)768年江陵・公安縣・岳州 78

杜甫詩 (19)769年・洞庭湖・潭州・衡州 78

杜甫詩 (20)770年・洞庭湖・潭州・衡州。27

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●これまで分割して掲載した詩を一括して掲載・改訂掲載・特集  不遇であった詩人だがきめの細やかな山水詩をかいている。花間集連載開始。

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花間集 訳注解説 (286)回目 歐陽烱 巻六 賀明朝二首其一》 漢文委員会kanbuniinkai紀頌之の漢詩ブログ9422 (11/06)

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●花間集全詩●森鴎外の小説の”魚玄機”詩、芸妓”薛濤”詩。唐から五代詩詞。花間集。玉臺新詠連載開始

.唐五代詞詩・女性

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玉集-019【字解集】  悼亡詩二首其三  Ⅴ漢詩・六朝詩・文選・古詩源・唐宋詩詞漢文委員会kanbuniinkai紀頌之の玉臺新詠巻二ブログ 9207

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730
年 s-68擬古,十二首之二(巻二四()一三七四) -#2漢文委員会kanbuniinkai紀頌之の漢詩ブログ9412 

 弾く弦声はいかにも激烈であって、風にまかれて高い梁をめぐり、余韻嫋嫋としてつきることはない。路行く人も歩みを止め、ねぐらに棲む鳥たちも、再び去って後に飛んだ。そもそも弦声の悲しいのは、妾の心の苦痛を写したからで、この傷ましげであることは、どうか許してほしい。願わくば、同心の人に逢い、共にふかして、紫鴛鴦となり、そして、つばさをならべてとびたいものである。

 

 

 

擬古,十二首 《李白》

 

 

李白集校注 訳注解説

 

 

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擬古十二首

其一

青天何歷歷,明星如白石。黃姑與織女,相去不盈尺。

銀河無鵲橋,非時將安適。閨人理紈素,遊子悲行役。

 

瓶冰知冬寒,霜露欺遠客。客似秋葉飛,飄颻不言歸。

別後羅帶長,愁寬去時衣。乘月託宵夢,因之寄金徽。

 

其二

高樓入青天,下有白玉堂。明月看欲墮,當窗懸清光。

遙夜一美人,羅衣霑秋霜。含情弄柔瑟,彈作陌上桑。

 

弦聲何激烈,風捲遶飛梁。行人皆躑躅,栖鳥起迴翔。

但寫妾意苦,莫辭此曲傷。願逢同心者,飛作紫鴛鴦。

 

其三

長繩難繫日,自古共悲辛。黃金高北斗,不惜買陽春。

石火無留光,還如世中人。

 

即事已如夢,後來我誰身。提壺莫辭貧,取酒會四鄰。

仙人殊恍惚,未若醉中真。

 

其四

清都綠玉樹,灼爍瑤臺春。攀花弄秀色,遠贈天仙人。

香風送紫蘂,直到扶桑津。取掇世上豔,所貴心之珍。

相思傳一笑,聊欲示情親。

 

其五

今日風日好,明日恐不如。春風笑於人,何乃愁自居。

吹簫舞彩鳳,酌醴鱠神魚。

 

千金買一醉,取樂不求餘。達士遺天地,東門有二疏。

愚夫同瓦石,有才知卷舒。無事作悲苦,塊然涸轍魚。

 

其六

運速天地閉,胡風結飛霜。百草死冬月,六龍西荒。

太白出東方,彗星揚精光。

 

鴛鴦非越鳥,何爲眷南翔。惟昔鷹將犬,今爲侯與王。

得水成蛟龍,爭池奪鳳凰。北斗不酌酒,南箕空簸揚。

 

其七

世路今太行,迴車竟何託。萬族皆凋枯,遂無少可樂。

曠野多白骨,幽魂共銷鑠。

 

榮貴當及時,春華宜照灼。人非崑山玉,安得長璀錯。

身沒期不朽,榮名在麟閣。

 

其八

月色不可掃,客愁不可道。玉露生秋衣,流螢飛百草。

日月終銷毀,天地同枯槁。

 

蟪蛄啼青松,安見此樹老。金丹寧誤俗,昧者難精討。

爾非千翁,多恨去世早。飲酒入玉壺,藏身以爲寶。

 

其九

生者爲過客,死者爲歸人。天地一逆旅,同悲萬古塵。

月兔空搗藥,扶桑已成薪。白骨寂無言,青松豈知春。

前後更嘆息,浮榮安足珍。

 

其十

仙人騎彩鳳,昨下閬風岑。海水三清淺,桃源一見尋。

遺我綠玉桮,兼之紫瓊琴。

 

杯以傾美酒,琴以閑素心。二物非世有,何論珠與金。

琴彈松裏風,桮勸天上月。風月長相知,世人何倏忽。

 

其十一

涉江弄秋水,愛此荷花鮮。攀荷弄其珠,蕩漾不成圓。

佳人綵雲裏,欲贈隔遠天。相思無由見,悵望涼風前。

〈又《折荷有贈》云:

「涉江翫秋水,愛此紅蕖鮮。攀荷弄其珠,蕩漾不成圓。

佳期彩雲重,欲贈隔遠天。相思無由見,惆悵涼風前」。〉

 

其十二

去去復去去,辭君還憶君。漢水既殊流,楚山亦此分。

人生難稱意,豈得長爲羣。

 

越燕喜海日,燕鴻思朔雲。別久容華晚,琅玕不能飯。

日落知天昏,夢長覺道遠。望夫登高山,化石竟不返。

 

730年 n-34 文體:    五言古詩

擬古,十二首之二  -#2

全唐詩卷一八三

李白集校注:巻二四()一三七四

李太白集巻二十三04

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730年 s-67擬古,十二首之二(巻二四()一三七四) -#2

 

 

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Ⅰ李白詩

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孟浩然

李白詩

謝霊運

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●唐を代表する 中唐 韓愈 全500首 

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・李商隠詩 (1) 136首の75

・李商隠詩 (2) 135首の61

韓愈1 ・孟郊・張籍と汴州乱41

index-2[800年~804年]27

index-3 805年陽山から江陵36

index-4 806年 39 江陵・国子博士25

index-5 806年39歳(2)25

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index-8 [812年~814年47歳]46

index-9[815年~816年 49歳57

index-10[817年~818年 51歳]「平淮西碑」28

index-11 819年『論佛骨表』左遷 38

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index-13 821年~822年 22

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韓愈 哲学・儒学「五原」

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●杜甫の全作品1500首を訳注解説 ●理想の地を求めて旅をする。"

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杜甫詩(1)736~751年  53

杜甫詩(2)752年~754年、43歳 73

杜甫詩(3)45歳 安史の乱に彷徨う 26

杜甫詩(4)757年、左拾遺 43

杜甫詩(5)758年47歳 左遷 53

杜甫詩(6)759年 三吏三別 44

杜甫詩(7)759年秦州詩 66

杜甫詩(8)759年同谷紀行、成都紀行36

杜甫詩(9)760年、49歳 成都 45

杜甫詩(10)761年、50歳 成都82

杜甫詩(11)762年蜀中転々43

杜甫詩(12)762年 蜀中転々 49

(13)763年蜀中転々 96

 (14)764年 三月成都へ帰る 100

 (15)765年正月幕府を辞す 63

(16-1) 766年雲安、暮春、夔州 168首 の(1)80

(16-2) 766年雲安、暮春、夔州 168首 の(1)81

 

杜甫詩 (17-1)767年夔州・西閣・赤甲・瀼西132

杜甫詩 (17-2) 767年・瀼西・東屯 133

杜甫詩 (18)768年江陵・公安縣・岳州 78

杜甫詩 (19)769年・洞庭湖・潭州・衡州 78

杜甫詩 (20)770年・洞庭湖・潭州・衡州。27

杜甫詩 (21)洩れ分(未詳分)・散文

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花間集 訳注解説 (285)回目 歐陽烱 巻六《獻衷心》 漢文委員会kanbuniinkai紀頌之の漢詩ブログ9415 (11/05)

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花間集 訳注解説 (238)回目毛文錫【字解集】a.虞美人二首 b.酒泉子 c.喜遷鶯 d.西溪子 e.中興樂 f.更漏子 g.接賢賓 h.贊浦子》 漢文委員会kanbuniinkai紀頌之の漢詩ブログ9037 (09/05)

 

 

 

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●花間集全詩●森鴎外の小説の”魚玄機”詩、芸妓”薛濤”詩。唐から五代詩詞。花間集。玉臺新詠連載開始

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・玉臺新詠

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玉集-019【字解集】  悼亡詩二首其三  Ⅴ漢詩・六朝詩・文選・古詩源・唐宋詩詞漢文委員会kanbuniinkai紀頌之の玉臺新詠巻二ブログ 9207

●薛濤の全詩

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八、2.79 薛濤 《上王尚書 》 漢文委員会kanbuniinkai 紀 頌之 ブログ9424

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(美人は賢者に比較して、不遇であり、孤寂の感に堪えない情致を述べたもので、李白自身を不遇としている。)

ここの高楼は髙く、青空に届くほどである、その下には、白玉で表座敷を飾ってある。

今日は中秋の明月であったがもう西のかたに落ちようとしているが、月は表座敷の窓にあたって、清光を懸けている。

秋の夜長を華やかにしてくれた一人の美人は、うすい衣をつけていて、そのころもには夜露に濡れて素肌が透き通って見える。

感情を持って弾いてくれることは素晴らしく、今度は、古曲の「百上桑」の曲を爪弾き始めた。

 

 

 

擬古,十二首 《李白》

 

 

李白集校注 訳注解説

 

 

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擬古十二首

其一

青天何歷歷,明星如白石。黃姑與織女,相去不盈尺。

銀河無鵲橋,非時將安適。閨人理紈素,遊子悲行役。

 

瓶冰知冬寒,霜露欺遠客。客似秋葉飛,飄颻不言歸。

別後羅帶長,愁寬去時衣。乘月託宵夢,因之寄金徽。

 

其二

高樓入青天,下有白玉堂。明月看欲墮,當窗懸清光。

遙夜一美人,羅衣霑秋霜。含情弄柔瑟,彈作陌上桑。

 

弦聲何激烈,風捲遶飛梁。行人皆躑躅,栖鳥起迴翔。

但寫妾意苦,莫辭此曲傷。願逢同心者,飛作紫鴛鴦。

 

其三

長繩難繫日,自古共悲辛。黃金高北斗,不惜買陽春。

石火無留光,還如世中人。

 

即事已如夢,後來我誰身。提壺莫辭貧,取酒會四鄰。

仙人殊恍惚,未若醉中真。

 

其四

清都綠玉樹,灼爍瑤臺春。攀花弄秀色,遠贈天仙人。

香風送紫蘂,直到扶桑津。取掇世上豔,所貴心之珍。

相思傳一笑,聊欲示情親。

 

其五

今日風日好,明日恐不如。春風笑於人,何乃愁自居。

吹簫舞彩鳳,酌醴鱠神魚。

 

千金買一醉,取樂不求餘。達士遺天地,東門有二疏。

愚夫同瓦石,有才知卷舒。無事作悲苦,塊然涸轍魚。

 

其六

運速天地閉,胡風結飛霜。百草死冬月,六龍西荒。

太白出東方,彗星揚精光。

 

鴛鴦非越鳥,何爲眷南翔。惟昔鷹將犬,今爲侯與王。

得水成蛟龍,爭池奪鳳凰。北斗不酌酒,南箕空簸揚。

 

其七

世路今太行,迴車竟何託。萬族皆凋枯,遂無少可樂。

曠野多白骨,幽魂共銷鑠。

 

榮貴當及時,春華宜照灼。人非崑山玉,安得長璀錯。

身沒期不朽,榮名在麟閣。

 

其八

月色不可掃,客愁不可道。玉露生秋衣,流螢飛百草。

日月終銷毀,天地同枯槁。

 

蟪蛄啼青松,安見此樹老。金丹寧誤俗,昧者難精討。

爾非千翁,多恨去世早。飲酒入玉壺,藏身以爲寶。

 

其九

生者爲過客,死者爲歸人。天地一逆旅,同悲萬古塵。

月兔空搗藥,扶桑已成薪。白骨寂無言,青松豈知春。

前後更嘆息,浮榮安足珍。

 

其十

仙人騎彩鳳,昨下閬風岑。海水三清淺,桃源一見尋。

遺我綠玉桮,兼之紫瓊琴。

 

杯以傾美酒,琴以閑素心。二物非世有,何論珠與金。

琴彈松裏風,桮勸天上月。風月長相知,世人何倏忽。

 

其十一

涉江弄秋水,愛此荷花鮮。攀荷弄其珠,蕩漾不成圓。

佳人綵雲裏,欲贈隔遠天。相思無由見,悵望涼風前。

〈又《折荷有贈》云:

「涉江翫秋水,愛此紅蕖鮮。攀荷弄其珠,蕩漾不成圓。

佳期彩雲重,欲贈隔遠天。相思無由見,惆悵涼風前」。〉

 

其十二

去去復去去,辭君還憶君。漢水既殊流,楚山亦此分。

人生難稱意,豈得長爲羣。

 

越燕喜海日,燕鴻思朔雲。別久容華晚,琅玕不能飯。

日落知天昏,夢長覺道遠。望夫登高山,化石竟不返。

18居待月 18日頃鵲山湖 01

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李白  巻23-05 -#2擬古,十二首之二  

弦聲何激烈,風捲繞飛梁。行人皆躑躅,棲鳥起迴翔。

但寫妾意苦,莫辭此曲傷。願逢同心者,飛作紫鴛鴦。
弾く弦声はいかにも激烈であって、風にまかれて高い梁をめぐり、余韻嫋嫋としてつきることはない。路行く人も歩みを止め、ねぐらに棲む鳥たちも、再び去って後に飛んだ。そもそも弦声の悲しいのは、妾の心の苦痛を写したからで、この傷ましげであることは、どうか許してほしい。願わくば、同心の人に逢い、共にふかして、紫鴛鴦となり、そして、つばさをならべてとびたいものである。

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Index-

10

Ⅱ― 5-730年開元十八年30

19

ID

No.

詩題

詩文初句

李太白集

135

80

1

古風,五十九首之三十八

孤蘭生幽園,

巻一

136

81

2

長相思

長相思,

巻五

137

82

3

秦女卷衣

天子居未央,

巻四

138

83

4

鳳凰曲

嬴女吹玉簫,

巻五

139

84

5

鳳臺曲

嘗聞秦帝女,

巻五

140

85

6

邠歌行上新平長史兄粲

邠谷稍稍振庭柯,

巻六

141

86

7

玉真仙人詞

玉真之仙人,

巻七

142

87

8

玉真公主別館苦雨贈衛尉張卿,二首之一

秋坐金張館,

巻八

143

88

9

玉真公主別館苦雨贈衛尉張卿二首 其二

苦雨思白日,

巻八

144

89

10

讀諸葛武侯傳,書懷贈長安崔少府叔封昆季

漢道昔云季,

巻八

145

90

11

贈裴十四

朝見裴叔則,

巻八

146

91

12

贈新平少年

韓信在淮陰,

巻八

147

92

13

秋山寄衛尉張卿及王徵君

何以折相贈,

巻十二

148

93

14

夜別張五

吾多張公子,

巻十四

149

94

15

答長安崔少府叔封,遊終南翠微寺,太宗皇帝金沙泉見寄

河伯見海若,

巻十八

150

95

16

登太白峯 

西上太白峰,

巻二十

151

96

17

登新平樓

去國登茲樓,

巻二十

152

97

18

擬古,十二首之二

高樓入青天,

巻二十三

153

98

19

感遇,四首之二

可歎東籬菊,

巻二十三

 

 

年:730年開元十八年30

卷別:    卷一八三              文體:    五言古詩

    李太白集 巻二十三-05

詩題:    擬古,十二首之二

 

 

 

擬古,十二首之二 #1

(美人は賢者に比較して、不遇であり、孤寂の感に堪えない情致を述べたもので、李白自身を不遇としている。)

高樓入青天,下有白玉堂。

ここの高楼は髙く、青空に届くほどである、その下には、白玉で表座敷を飾ってある。

明月看欲墮,當窗懸清光。

今日は中秋の明月であったがもう西のかたに落ちようとしているが、月は表座敷の窓にあたって、清光を懸けている。

遙夜一美人,羅衣霑秋霜。

秋の夜長を華やかにしてくれた一人の美人は、うすい衣をつけていて、そのころもには夜露に濡れて素肌が透き通って見える。

含情弄柔瑟,彈作陌上桑。

感情を持って弾いてくれることは素晴らしく、今度は、古曲の「百上桑」の曲を爪弾き始めた。

152 《卷23-05 擬古,十二首之二》Index-10 Ⅱ―5-730年開元十八年30歳 <152> Ⅰ李白詩1348 kanbuniinkai紀頌之の漢詩ブログ5288

 

#2

弦聲何激烈,風捲繞飛梁。

弾く弦声はいかにも激烈であって、風にまかれて高い梁をめぐり、余韻嫋嫋としてつきることはない。

行人皆躑躅,棲鳥起迴翔。

路行く人も歩みを止め、ねぐらに棲む鳥たちも、再び去って後に飛んだ。

但寫妾意苦,莫辭此曲傷。

そもそも弦声の悲しいのは、妾の心の苦痛を写したからで、この傷ましげであることは、どうか許してほしい。

願逢同心者,飛作紫鴛鴦。

願わくば、同心の人に逢い、共にふかして、紫鴛鴦となり、そして、つばさをならべてとびたいものである。

 

(擬古,十二首之二)

高樓 青天に入り,下に白玉の堂に有り。

明月 看て墮ちんと欲す,窗に當って清光を懸く。

遙夜 一美人,羅衣 秋霜に霑う。

情を含んで柔瑟を弄し,彈じて陌上桑を作す。

#2

弦聲 何ぞ激烈なる,風捲いて 飛梁を繞る。

行人 皆 躑躅,棲鳥 起きて迴翔す。

但だ妾が意の苦なるを寫し,此の曲の傷むを辭する莫れ。

願わくば同心の者に逢い,飛んで紫鴛鴦と作らん。

 

 

『擬古,十二首之二』 現代語訳と訳註解説

(本文) 23-05 -#2

弦聲何激烈,風捲繞飛梁。

行人皆躑躅,棲鳥起迴翔。

但寫妾意苦,莫辭此曲傷。

願逢同心者,飛作紫鴛鴦。

(下し文)
弦聲 何ぞ激烈なる,風捲いて 飛梁を繞る。

行人 皆 躑躅,棲鳥 起きて迴翔す。

但だ妾が意の苦なるを寫し,此の曲の傷むを辭する莫れ。

願わくば同心の者に逢い,飛んで紫鴛鴦と作らん。

(現代語訳)#2
弾く弦声はいかにも激烈であって、風にまかれて高い梁をめぐり、余韻嫋嫋としてつきることはない。

路行く人も歩みを止め、ねぐらに棲む鳥たちも、再び去って後に飛んだ。

そもそも弦声の悲しいのは、妾の心の苦痛を写したからで、この傷ましげであることは、どうか許してほしい。

願わくば、同心の人に逢い、共にふかして、紫鴛鴦となり、そして、つばさをならべてとびたいものである。


(訳注)#2

(巻23-05擬古,十二首之二

(美人は賢者に比較して、不遇であり、孤寂の感に堪えない情致を述べたもので、李白自身を不遇としている。)

 

弦聲何激烈,風捲繞飛梁。

弾く弦声はいかにも激烈であって、風にまかれて高い梁をめぐり、余韻嫋嫋としてつきることはない。

繞飛梁 《文選王延壽<魯靈光殿賦>》:飛梁偃蹇以虹指, 揭蘧蘧而騰湊。”

 

行人皆躑躅,棲鳥起迴翔。

路行く人も歩みを止め、ねぐらに棲む鳥たちも、再び去って後に飛んだ。

躑躅 「行っては止まる」「躊躇」という意味があり、見る人の足を引き止める美しさから、この漢字が使われたといわれる。 本来は「羊躑躅」で、葉を食べたヒツジが躑躅して死ぬことからという説から、ツツジという意味になる。

 

但寫妾意苦,莫辭此曲傷。

そもそも弦声の悲しいのは、妾の心の苦痛を写したからで、この傷ましげであることは、どうか許してほしい。

 

願逢同心者,飛作紫鴛鴦。

願わくば、同心の人に逢い、共にふかして、紫鴛鴦となり、そして、つばさをならべてとびたいものである。

153 《巻23-29 感遇,四首之二》Index-10 Ⅱ―5-730年開元十八年30歳 <153> Ⅰ李白詩1338 kanbuniinkai紀頌之の漢詩ブログ5238

李白《巻23-29 感遇,四首之二》その時に感じ、思ったこと、その二(陶潜の愛した菊花は本来、香りもよく菊酒にして楽しめるものである、しかし、このまま枯れ果てるのか、それ本来の力を発揮できるときに、登用されない自分も同じように枯れ果てるというのだろうかと詠う)

 

 
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 杜甫詩(7)759年;乾元二年、48歳 秦州抒情詩 66首杜甫詩(8)作時759年、48歳 秦州発、同谷紀行、成都紀行 36首杜甫詩(9)760年;上元元年、49歳 成都浣花渓草堂 45首杜甫詩(10)761年;上元二年、50歳 成都浣花渓草堂 82首杜甫詩(11)762年寶應元年 杜甫51歳  浣花渓草堂~蜀中転々 43首杜甫詩(12)762年寶應元年 杜甫51歳 蜀中転々 49首 
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153 《巻23-29 感遇,四首之二》Index-10 Ⅱ―5-730年開元十八年30歳 <153> Ⅰ李白詩1338 kanbuniinkai紀頌之の漢詩ブログ5238

 

 

年:730年開元十八年30

卷別:    卷一八三              文體:    五言古詩

詩題:    感遇,四首之二

 

 

*750年天寶九年50

感遇,四首之一

吾愛王子晉,得道伊洛濱。

金骨既不毀,玉顏長自春。

可憐浮丘公,猗靡與情親。

舉首白日間,分明謝時人。

二仙去已遠,夢想空殷勤。

 

*730年開元十八年30

感遇,四首之二

その時に感じ、思ったこと、その二(陶潜の愛した菊花は本来、香りもよく菊酒にして楽しめるものである、しかし、このまま枯れ果てるのか、それ本来の力を発揮できるときに、登用されない自分も同じように枯れ果てるというのだろうかと詠う)

可歎東籬菊,莖疏葉且微。

東籬に菊の花が咲き並んでいるが茎もまばらで、葉も少ししかなく、随分痩せ衰えている。

雖言異蘭蕙,亦自有芳菲。

蘭蕙とは異なっているとはいうものの、また、そんな花からでも芳香があってきわめて愛すべきものなのだ。

未泛盈樽酒,徒霑清露輝。

ただ今、樽一杯の酒などないのでその菊花を浮かべることなどできないし、いたずらに清らかに輝ける白露に沾うだけで、寂しい限りだ。

當榮君不採,飄落欲何依。

この花の盛りの時にとらなければ陶潜と同じ東籬なのに「飲酒」の詩も歌えず、このまま飄落してしまうので、どうしようもなく、何を頼りにしたらよいのだろうか。

 

(感遇,四首之二)

歎す可し 東籬の菊,莖は疏にして葉 且らく微なり。

蘭蕙に異なりと言うと雖も,亦た自ら芳菲有り。

未だ 盈樽の酒を泛べず,徒らに清露の輝に霑う。

榮に當って君は採らずと,飄落 何れにか依らんと欲す。

 

*743年天寶二年43

感遇,四首之三

昔余聞姮娥,竊藥駐雲髮。

不自嬌玉顏,方希鍊金骨。

飛去身莫返,含笑坐明月。

紫宮誇蛾眉,隨手會凋歇。

 

*743年天寶二年43

感遇,四首之四

宋玉事楚王,立身本高潔。

巫山賦綵雲,郢路歌白雪。

舉國莫能和,巴人皆卷舌。

一感登徒言,恩情遂中

 

晩菊001 

『感遇,四首之二』 現代語訳と訳註解説

(本文)

感遇,四首之二

可歎東籬菊,莖疏葉且微。

雖言異蘭蕙,亦自有芳菲。

未泛盈樽酒,徒霑清露輝。

當榮君不採,飄落欲何依。

 

(下し文)

(感遇,四首之二)

歎す可し 東籬の菊,莖は疏にして葉 且らく微なり。

蘭蕙に異なりと言うと雖も,亦た自ら芳菲有り。

未だ 盈樽の酒を泛べず,徒らに清露の輝に霑う。

榮に當って君は採らずと,飄落 何れにか依らんと欲す。
 

(現代語訳)

その時に感じ、思ったこと、その二(陶潜の愛した菊花は本来、香りもよく菊酒にして楽しめるものである、しかし、このまま枯れ果てるのか、それ本来の力を発揮できるときに、登用されない自分も同じように枯れ果てるというのだろうかと詠う)

東籬に菊の花が咲き並んでいるが茎もまばらで、葉も少ししかなく、随分痩せ衰えている。

蘭蕙とは異なっているとはいうものの、また、そんな花からでも芳香があってきわめて愛すべきものなのだ。

ただ今、樽一杯の酒などないのでその菊花を浮かべることなどできないし、いたずらに清らかに輝ける白露に沾うだけで、寂しい限りだ。

この花の盛りの時にとらなければ陶潜と同じ東籬なのに「飲酒」の詩も歌えず、このまま飄落してしまうので、どうしようもなく、何を頼りにしたらよいのだろうか。

李白図102 

 

(訳注)

感遇,四首之二

その時に感じ、思ったこと、その二(陶潜の愛した菊花は本来、香りもよく菊酒にして楽しめるものである、しかし、このまま枯れ果てるのか、それ本来の力を発揮できるときに、登用されない自分も同じように枯れ果てるというのだろうかと詠う)

 

可歎東籬菊,莖疏葉且微。

東籬に菊の花が咲き並んでいるが茎もまばらで、葉も少ししかなく、随分痩せ衰えている。

東籬菊 陶潜《飲酒》其五「採菊東籬下,悠然見南山。」をおもいうかべる。

 

雖言異蘭蕙,亦自有芳菲。

蘭蕙とは異なっているとはいうものの、また、そんな花からでも芳香があってきわめて愛すべきものなのだ。

 

未泛盈樽酒,徒霑清露輝。

ただ今、樽一杯の酒などないのでその菊花を浮かべることなどできないし、いたずらに清らかに輝ける白露に沾うだけで、寂しい限りだ。

未泛 菊酒が出来ない。

 

當榮君不採,飄落欲何依。

この花の盛りの時にとらなければ陶潜と同じ東籬なのに「飲酒」の詩も歌えず、このまま飄落してしまうので、どうしようもなく、何を頼りにしたらよいのだろうか。

當榮 菊の花の盛んになる時にあたってという意味。

君不採 陶潜《飲酒》其五「採菊東籬下,悠然見南山。」

《飲酒》

結廬在人境,而無車馬喧。

問君何能爾?心遠地自偏。

採菊東籬下,悠然見南山。

山氣日夕佳,飛鳥相與還。

此中有真意,欲辯已忘言。

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152 《卷23-05 擬古,十二首之二》Index-10 Ⅱ―5-730年開元十八年30歳 <152> Ⅰ李白詩1348 kanbuniinkai紀頌之の漢詩ブログ5288

 

 

Index-

10

Ⅱ― 5-730年開元十八年30

19

ID

No.

詩題

詩文初句

李太白集

135

80

1

古風,五十九首之三十八

孤蘭生幽園,

巻一

136

81

2

長相思

長相思,

巻五

137

82

3

秦女卷衣

天子居未央,

巻四

138

83

4

鳳凰曲

嬴女吹玉簫,

巻五

139

84

5

鳳臺曲

嘗聞秦帝女,

巻五

140

85

6

邠歌行上新平長史兄粲

邠谷稍稍振庭柯,

巻六

141

86

7

玉真仙人詞

玉真之仙人,

巻七

142

87

8

玉真公主別館苦雨贈衛尉張卿,二首之一

秋坐金張館,

巻八

143

88

9

玉真公主別館苦雨贈衛尉張卿二首 其二

苦雨思白日,

巻八

144

89

10

讀諸葛武侯傳,書懷贈長安崔少府叔封昆季

漢道昔云季,

巻八

145

90

11

贈裴十四

朝見裴叔則,

巻八

146

91

12

贈新平少年

韓信在淮陰,

巻八

147

92

13

秋山寄衛尉張卿及王徵君

何以折相贈,

巻十二

148

93

14

夜別張五

吾多張公子,

巻十四

149

94

15

答長安崔少府叔封,遊終南翠微寺,太宗皇帝金沙泉見寄

河伯見海若,

巻十八

150

95

16

登太白峯 

西上太白峰,

巻二十

151

96

17

登新平樓

去國登茲樓,

巻二十

152

97

18

擬古,十二首之二

高樓入青天,

巻二十三

153

98

19

感遇,四首之二

可歎東籬菊,

巻二十三

 

 

年:730年開元十八年30

卷別:    卷一八三              文體:    五言古詩

詩題:    擬古,十二首之二

 

 

 

擬古,十二首之二

(美人は賢者に比較して、不遇であり、孤寂の感に堪えない情致を述べたもので、李白自身を不遇としている。)

高樓入青天,下有白玉堂。

ここの高楼は髙く、青空に届くほどである、その下には、白玉で表座敷を飾ってある。

明月看欲墮,當窗懸清光。

今日は中秋の明月であったがもう西のかたに落ちようとしているが、月は表座敷の窓にあたって、清光を懸けている。

遙夜一美人,羅衣霑秋霜。

秋の夜長を華やかにしてくれた一人の美人は、うすい衣をつけていて、そのころもには夜露に濡れて素肌が透き通って見える。

含情弄柔瑟,彈作陌上桑。

感情を持って弾いてくれることは素晴らしく、今度は、古曲の「百上桑」の曲を爪弾き始めた。

 

弦聲何激烈,風捲繞飛梁。

行人皆躑躅,棲鳥起迴翔。

但寫妾意苦,莫辭此曲傷。

願逢同心者,飛作紫鴛鴦。

 

(擬古,十二首之二)

高樓 青天に入り,下に白玉の堂に有り。

明月 看て墮ちんと欲す,窗に當って清光を懸く。

遙夜 一美人,羅衣 秋霜に霑う。

情を含んで柔瑟を弄し,彈じて陌上桑を作す。

 

弦聲 何ぞ激烈なる,風捲いて 飛梁を繞る。

行人 皆 躑躅,棲鳥 起きて迴翔す。

但だ妾が意の苦なるを寫し,此の曲の傷むを辭する莫れ。

願わくば同心の者に逢い,飛んで紫鴛鴦と作らん。

 

 

『擬古,十二首之二』 現代語訳と訳註解説

(本文) 23-05 -#1

擬古,十二首之二

高樓入青天,下有白玉堂。

明月看欲墮,當窗懸清光。

遙夜一美人,羅衣霑秋霜。

含情弄柔瑟,彈作陌上桑。

 

(下し文)

(擬古,十二首之二)

高樓 青天に入り,下に白玉の堂に有り。

明月 看て墮ちんと欲す,窗に當って清光を懸く。

遙夜 一美人,羅衣 秋霜に霑う。

情を含んで柔瑟を弄し,彈じて陌上桑を作す。

 

(現代語訳)

(美人は賢者に比較して、不遇であり、孤寂の感に堪えない情致を述べたもので、李白自身を不遇としている。)

ここの高楼は髙く、青空に届くほどである、その下には、白玉で表座敷を飾ってある。

今日は中秋の明月であったがもう西のかたに落ちようとしているが、月は表座敷の窓にあたって、清光を懸けている。

秋の夜長を華やかにしてくれた一人の美人は、うすい衣をつけていて、そのころもには夜露に濡れて素肌が透き通って見える。

感情を持って弾いてくれることは素晴らしく、今度は、古曲の「百上桑」の曲を爪弾き始めた。

 

 

(訳注)

(巻23-05擬古,十二首之二

(美人は賢者に比較して、不遇であり、孤寂の感に堪えない情致を述べたもので、李白自身を不遇としている。)

 

高樓入青天,下有白玉堂。

ここの高楼は髙く、青空に届くほどである、その下には、白玉で表座敷を飾ってある。

白玉堂 貴族の豪華な邸宅、飲酒歌舞の華やかな生活をいう。《古樂府六首其二》「黄金爲君門,白玉爲君堂」君の家は黄金で門を作り、白玉で表座敷を飾ってある。

《古樂府六首其二,淸調曲.相逢行》。:「相逢狭路間,道隘不容車。不知何年少,挾轂問君家。君家誠易知,易知復難忘。黄金爲君門,白玉爲君堂;堂上置尊酒,使作邯鄲倡。中庭生桂樹,華燈何煌煌。兄弟兩三人,中子爲侍郞。五日一來歸,道上自生光。黃金絡馬頭,觀者盈道傍。入門時左顧,但見雙駑鴦。鴛鴦七十二,羅列自成行。音聲何,鶴鳴東西廂。大婦織綺羅,中婦織流黃。小婦無所為, 挾琴上高堂。 丈夫且徐徐, 調絃 未央。

 

明月看欲墮,當窗懸清光。

今日は中秋の明月であったがもう西のかたに落ちようとしているが、月は表座敷のの窓にあたって、清光を懸けている。

 

遙夜一美人,羅衣霑秋霜。

秋の夜長を華やかにしてくれた一人の美人は、うすい衣をつけていて、そのころもには夜露に濡れて素肌が透き通って見える。

 

含情弄柔瑟,彈作陌上桑。

感情を持って弾いてくれることは素晴らしく、今度は、古曲の「百上桑」の曲を爪弾き始めた。

陌上桑

漢の無名氏《陌上桑》 がある。

#1

日出東南隅,照我秦氏樓。秦氏有好女,自名為羅敷。

羅敷喜蠶桑,採桑城南隅。青絲為籠係,桂枝為籠鉤。

頭上倭墮髻,耳中明月珠。

#2

緗綺為下裙,紫綺為上襦。行者見羅敷,下擔捋髭須。

少年見羅敷,帽著頭。耕者忘其犁,鋤者忘其鋤。

來歸相怨怒,但坐觀羅敷。

#3

使君從南來,五馬立踟躕。使君遣吏往,問是誰家姝。

“秦氏有好女,自名為羅敷。”

“羅敷年幾何?”

“二十尚不足,十五頗有餘。”

“使君謝羅敷,寧可共載不?”

#4

羅敷前置辭:“使君一何愚!使君自有婦,羅敷自有夫。”

“東方千餘騎,夫婿居上頭。何用識夫婿?白馬從驪駒;

青絲係馬尾,黃金絡馬頭;

#5

腰中鹿盧劍,可直千萬餘。十五府小吏,二十朝大夫,

三十侍中郎,四十專城居。為人潔白晰,鬑鬑頗有須。

盈盈公府步,冉冉府中趨。坐中數千人,皆言夫婿殊。”

陌上桑行 古詩・漢の無名氏 魏詩<55-#5> 女性詩706 漢文委員会kanbuniinkai紀頌之の漢詩ブログ2078

 

為焦仲卿妻作 序 漢詩<143>古詩源 巻三 女性詩583 漢文委員会kanbuniinkai紀頌之の漢詩ブログ1566

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李白《卷20-11 登新平樓》見渡す限り、蒼蒼であってそれが幾万里の先まで続く、この荒涼はてしない景色を見ていて、誰をも愁いの淵に陥れてしまうのである。

 

 
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151 《卷20-11 登新平樓》Index-10 Ⅱ―5-730年開元十八年30歳 <151> Ⅰ李白詩1347 kanbuniinkai紀頌之の漢詩ブログ5283

 

 

年:730年開元十八年30

卷別:    卷一八○               文體:              五言律詩

詩題:    登新平樓

作地點:              新平(京畿道 / 邠州 / 新平)

 

 

登新平樓

(新平の城楼に登って詠う。)

去國登茲樓,懷歸傷暮秋。

故郷の国を去ってここの城郭の高楼に登ってみると、故郷に帰りたい気持ちが浮かんでくるが、悲愁の秋も暮れようとするときだから傷心にならざるをえないのだ。

天長落日遠,水淨寒波流。

天は長く晴れ渡り、夕日は遠く落ちてゆく、涇水の水は清くして、西風が寒波を運んでくる。

秦雲起嶺樹,胡雁飛沙洲。

秦地の雲は、山脈の樹木のあいだからおこってきて、胡の空から飛んできた雁が中州の砂浜の間を飛んでいる。

蒼蒼幾萬里,目極令人愁。

見渡す限り、蒼蒼であってそれが幾万里の先まで続く、この荒涼はてしない景色を見ていて、誰をも愁いの淵に陥れてしまうのである。

 

(新平の樓に登る)

國を去って茲の樓に登り,歸るを懷うて暮秋を傷む。

天は長くして落日遠く,水は淨くして寒波流る。

秦雲 嶺樹に起り,胡雁 沙洲に飛ぶ。

蒼蒼として 幾萬里あり,目 極まって 人をして愁えしむ。

扶風雍州長安003 

 

『登新平樓』 現代語訳と訳註解説

(本文)

登新平樓

去國登茲樓,懷歸傷暮秋。

天長落日遠,水淨寒波流。

秦雲起嶺樹,胡雁飛沙洲。

蒼蒼幾萬里,目極令人愁。

 

(下し文)

(新平の樓に登る)

國を去って茲の樓に登り,歸るを懷うて暮秋を傷む。

天は長くして落日遠く,水は淨くして寒波流る。

秦雲 嶺樹に起り,胡雁 沙洲に飛ぶ。

蒼蒼として 幾萬里あり,目 極まって 人をして愁えしむ。

 

(現代語訳)

(新平の城楼に登って詠う。)

故郷の国を去ってここの城郭の高楼に登ってみると、故郷に帰りたい気持ちが浮かんでくるが、悲愁の秋も暮れようとするときだから傷心にならざるをえないのだ。

天は長く晴れ渡り、夕日は遠く落ちてゆく、涇水の水は清くして、西風が寒波を運んでくる。

秦地の雲は、山脈の樹木のあいだからおこってきて、胡の空から飛んできた雁が中州の砂浜の間を飛んでいる。

見渡す限り、蒼蒼であってそれが幾万里の先まで続く、この荒涼はてしない景色を見ていて、誰をも愁いの淵に陥れてしまうのである。

 

杜甫乱前後の図003鳳翔 

(訳注)

登新平樓

(新平の城楼に登って詠う。)

新平(邠() 周の先祖公劉が初めて都としたところ。邠州は、いにしえの豳国、西魏、豳州を置き、後周、隋の時も個の名称であった。唐開元十三年、邠州とし、天寶三載、新平郡とした。

140-#1 《邠()歌行上新平長史兄粲》Index-10 Ⅱ―5-730年開元十八年30歳 李白<140-#1> Ⅰ李白詩1325 kanbuniinkai紀頌之の漢詩ブログ5173

 

去國登茲樓,懷歸傷暮秋。

故郷の国を去ってここの城郭の高楼に登ってみると、故郷に帰りたい気持ちが浮かんでくるが、悲愁の秋も暮れようとするときだから傷心にならざるをえないのだ。

 

天長落日遠,水淨寒波流。

天は長く晴れ渡り、夕日は遠く落ちてゆく、涇水の水は清くして、西風が寒波を運んでくる。

水淨 晴天続きで涇水の水が清い流れである。

寒波流 晩秋の西からの寒波が押し寄せる。

 

秦雲起嶺樹,胡雁飛沙洲。

秦地の雲は、山脈の樹木のあいだからおこってきて、胡の空から飛んできた雁が中州の砂浜の間を飛んでいる。

秦雲起嶺樹 南の長安の街を見守ってきた秦嶺山脈の木々の間から湧き立つ雲。古代、雲は木々の谷間の岩場の洞窟から湧き立つと考えられていた。

胡雁飛沙洲 涇水は北西から長安方向へ流れ渭水に合流する。したがって胡の会コツから雁が南下してくることをいう。涇水の沙汀の間から飛んでくる。

 

蒼蒼幾萬里,目極令人愁。

見渡す限り、蒼蒼であってそれが幾万里の先まで続く、この荒涼はてしない景色を見ていて、誰をも愁いの淵に陥れてしまうのである。
banri03 

150李白《巻20-09 登太白峯》Index-10 Ⅱ―5-730年開元十八年30歳 李白<150> Ⅰ李白詩1335 kanbuniinkai紀頌之の漢詩ブログ5223

150李白《巻20-09 登太白峯》こうして太白山の下り、麓の武功の街に別れを告げて、また今度いつの日かここに帰って来るか、あるいはこのまま仙界に行ってしまおうかと思ったのである。

 

 
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150李白《巻20-09 登太白峯》Index-10 Ⅱ―5-730年開元十八年30歳 李白<150> Ⅰ李白詩1335 kanbuniinkai紀頌之の漢詩ブログ5223

 

 

年:730年開元十八年30

卷別:  卷一八○        文體:  五言古詩

詩題:  登太白峰

作地點:        太白山(京畿道 / 岐州 / 太白山)

及地點:        太白山 (京畿道 岐州太白山) 別名:太白峰         

武功 (京畿道 京兆府 武功)        

 

 

登太白峰

(夜、太白山に登って作ったもの)

西上太白峰,夕陽窮登攀。

秦嶺山脈中の西にある、一番高峰の太白山に上ろうとする。夕日がかかるころ懸命になって登攀する。

太白與我語,為我開天關。

空に太白星が爛然として天にかかり、我がために天関を開くというように見える。

願乘泠風去,直出浮雲間。

願わくば、清冷な風に乗って、直ちに浮雲の間より出て、一っ跳びで山頂にたどり着きたいと思ったのである。

舉手可近月,前行若無山。

山頂では、手をあげれば、月に届くほど近くなったようで、前行すれば辺りには山が無いようである。

一別武功去,何時復見還。

こうして太白山の下り、麓の武功の街に別れを告げて、また今度いつの日かここに帰って来るか、あるいはこのまま仙界に行ってしまおうかと思ったのである。

 

(太白峰に登る)

西のかた太白峰に上り、夕陽  登攀【とうはん】を窮む。

太白  我と語り、我が為に天関を開く。

願わくば泠風に乗じて去り、直ちに浮雲の間を出でん。

手を挙げれば月に近づく可く、前行 山無きが若し。

一たび別れて武功に去り、何れの時か  復た更に還【かえ】らん。

太白山00 

 

『登太白峰』 現代語訳と訳註解説

(本文)

登太白峰

西上太白峰,夕陽窮登攀。

太白與我語,為我開天關。

願乘泠風去,直出浮雲間。

舉手可近月,前行若無山。

一別武功去,何時復見還。

 

(下し文)

(太白峰に登る)

西のかた太白峰に上り、夕陽  登攀【とうはん】を窮む。

太白  我と語り、我が為に天関を開く。

願わくば泠風に乗じて去り、直ちに浮雲の間を出でん。

手を挙げれば月に近づく可く、前行 山無きが若し。

一たび別れて武功に去り、何れの時か  復た更に還【かえ】らん。

 

(現代語訳)

(夜、太白山に登って作ったもの)

秦嶺山脈中の西にある、一番高峰の太白山に上ろうとする。夕日がかかるころ懸命になって登攀する。

空に太白星が爛然として天にかかり、我がために天関を開くというように見える。

願わくば、清冷な風に乗って、直ちに浮雲の間より出て、一っ跳びで山頂にたどり着きたいと思ったのである。

山頂では、手をあげれば、月に届くほど近くなったようで、前行すれば辺りには山が無いようである。

こうして太白山の下り、麓の武功の街に別れを告げて、また今度いつの日かここに帰って来るか、あるいはこのまま仙界に行ってしまおうかと思ったのである。

 

yoshu&choan736 

(訳注)

登太白峰

(太白峰に登る)

(夜、太白山に登って作ったもの)

・太白峰 太白山のこと。長安の西方80kmにある3767m、陝西省武功県、の南にある山の名。標高もあり、山頂には年中積雪がある。 五嶽より圧倒的に高い。古来、五嶽を基本として地方を9つに分けて考えられていた世界観からすれば太白山はその世界を外れた天に続く山とされていたのだろう。  陝西省関中道郿縣の南にあり、上に洞窟がある。道教でいう第十一洞天の霊場である。

古風,五十九首之五

太白何蒼蒼,星辰上森列。去天三百里,邈爾與世

中有綠髮翁,披雲卧松雪。不笑亦不語,冥棲在岩穴。

我來逢真人,長跪問寶訣。粲然玉齒,授以練葯

銘骨傳其語,竦身已電滅。仰望不可及,蒼然五情熱。

吾將營丹砂,永世與人別。

Index-23 Ⅲ-1-364 《古風,五十九首之五》Ⅲ-1 744年天寶三年44歳 364Index-23> Ⅰ李白詩1149 kanbuniinkai紀頌之の漢詩ブログ4293

・終南太一 終南山は南山、秦嶺ともいう。長安の正面、渭水の南にあり。太一は終南山から秦嶺山脈中の一番高峰の太白山とする。「終南山は泰嶺山脈の全体の名と見ると、太一山はその山脈中の一山、武功県の太白山なりといぅ(『読史方輿紀要』)。陝西省南部を東西によこぎる断層山脈。平均標高20003000m,最高峰の太白山(3767m)をはじめ,《詩経》にみえる終南山(2604m),玉泉山(1291m)などの山峰がある。渭河と漢水の分水嶺をなし,北側は急峻な断層崖のため,古来,渭水盆地では〈南山〉と称し〈九州の名阻,天下の険峻〉とよんだ。

 

西上太白峰,夕陽窮登攀。

西のかた太白峰に上り、夕陽  登攀【とうはん】を窮む。

秦嶺山脈中の西にある、一番高峰の太白山に上ろうとする。夕日がかかるころ懸命になって登攀する。

 

太白與我語,為我開天關。

太白  我と語り、我が為に天関を開く。

空に太白星が爛然として天にかかり、我がために天関を開くというように見える。

 

願乘泠風去,直出浮雲間。

願わくば泠風に乗じて去り、直ちに浮雲の間を出でん。

願わくば、清冷な風に乗って、直ちに浮雲の間より出て、一っ跳びで山頂にたどり着きたいと思ったのである。

 

舉手可近月,前行若無山。

手を挙げれば月に近づく可く、前行 山無きが若し。

山頂では、手をあげれば、月に届くほど近くなったようで、前行すれば辺りには山が無いようである。

 

一別武功去,何時復見還。

一たび別れて武功に去り、何れの時か  復た更に還【かえ】らん。

こうして太白山の下り、麓の武功の街に別れを告げて、また今度いつの日かここに帰って来るか、あるいはこのまま仙界に行ってしまおうかと思ったのである。

武功 陝西省咸陽市に位置する県。太白山の登山口の街。

 

149-4 《答長安崔少府叔封,遊終南翠微寺,太宗皇帝金沙泉見寄 (4)》Index-10 Ⅱ―5-730年開元十八年30歳 <149-4> Ⅰ李白詩1345 kanbuniinkai紀頌之の漢詩ブログ5273

李白《答長安崔少府叔封,遊終南翠微寺,太宗皇帝金沙泉見寄 (4)しかし、古の紫芝を採った商山の四皓であるとか、纓を洗ったという滄浪の歌を聞いて感心した屈原という人は、今日見る事が出来ないけれど、この地において君一人で、一人さびしく過ぎてゆかれたのである。

 

 
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年:30年開元十八年30

卷別:    卷一七八              文體:    五言古詩

詩題:    答長安崔少府叔封,遊終南翠微寺,太宗皇帝金沙泉見寄

及地點:              長安 (京畿道 京兆府 長安) 別名:京、京師、中京、京城、上都、京畿、西都      

翠微寺 (京畿道 京兆府 長安) 別名:翠微宮  

子午谷 (京畿道、山南西道 無第二級行政層級 子午谷)              

石門 (山南西道 梁州 褒城)              

鼎湖 (山南東道 無第二級行政層級 荊山)       

交遊人物:崔叔封              書信往來(京畿道 京兆府 長安)

 

 

答長安崔少府叔封,遊終南翠微寺,

太宗皇帝金沙泉見寄 -#1

(長安の崔少府叔封が,終南の翠微寺に到り、寺の中にある名跡である太宗皇帝金沙泉に遊んで、詩を寄せてくれたのでそれに答えて作ったもの)

河伯見海若,傲然誇秋水。

河伯が北海若にあい、その初め、秋水の時に至り、黄河が大変広くなったというので、その広大な流れを自慢したということが荘子に見える。

小物昧遠圖,寧知通方士。

元来、小物はその見識も狭く低くして、遠圖に暗いから、どうしてその道に通じた人士の胸中を理解したのであろうか。

多君紫霄意,獨往蒼山裡。

何はともあれ、見聞はよろしく広くしておくためにも、都にくすぶっていても仕方がない、だから君は青天に遊ぶという志を持ち続けることを重んずるといって,ひとり蒼山の隠里に行かれたのである。

地古寒雲深,巖高長風起。

終南山一帯の地は古くから寒雲深く隠遁の地とされていて、大岩があり長風颯颯として起り、風流な気持ちも維持できるのである。

#2

初登翠微嶺,復憩金沙泉。

それから君が初めに翠微峰に上り、次に、また、金沙の泉に休息された

踐苔朝霜滑,弄波夕月圓。

山に登るに苔を踏みしだき、その上に降りている朝の霜は、実になめらかな出会ったし、泉に憩うとき、波を弄び、そこに夕日と上る月の影は団円なのである。

飲彼石下流,結蘿宿溪煙。

そうして、そこにある大巌の下を流れる水を掬って飲み、蔦蔓を引っ張って結びとめて、谷間に火を起こし煙を立ててそこに宿泊された。

鼎湖夢淥水,龍駕空茫然。

そこは昔、唐の太宗が崩御されたところであるから、その澄み切った水を飲めば、鼎湖の昔に帰り、そして、鼎が完成すると、一匹の竜が髯を垂らして迎えに下り、黄帝はそれに乗って昇天すれば、あとになって尋ねることが出来ずに、ただ空しく茫然とするだけになろうというものである。

#3

早行子午關,卻登山路遠。

翌朝はやく、子午道の關所に赴こうとし、遠い山道をとぼとぼと歩いていくことになる。

拂琴聽霜猿,滅燭乃星飯。

そして、旅籠についてから、琴を掻き鳴らし、朝霜ふる寒さに泣き叫ぶ猿の声を聴き、また燈火を吹き消して、夜が明けぬ前に起きて飯を食らうのである。

人煙無明異,鳥道往返。

この辺は寂しい所であるから、人煙は朝夕の区別なく、何処にも見えないし、獣地にも満たない鳥の道には人が通ることはない。

攀崖倒青天,下視白日晚。

そんなことだから、がけを攀じ登って、青天が倒れ落ちるかと危ぶまれ、そこから下を覗いて見れば、白日もしだいにくれていくところである。

#4

既過石門隱,還唱石潭歌。

既に石門の隠者を訪ねたが、そこではまた、石潭歌を繰り返し唱えた。

涉雪搴紫芳,濯纓想清波。

雪が積もっている間を渉って、紫芝などの仙草を摘み、冠の纓をあらって清波を懐かしく思うのである。

此人不可見,此地君自過。

しかし、古の紫芝を採った商山の四皓であるとか、纓を洗ったという滄浪の歌を聞いて感心した屈原という人は、今日見る事が出来ないけれど、この地において君一人で、一人さびしく過ぎてゆかれたのである。

為余謝風泉,其如幽意何。

そうであれば、終南山の山中のこの幽意をだれが賛賞するというのか、そんな人はいないはずだが、やがて、私が行くことになるから、君が先に行って、その風流な金沙泉に挨拶をしておいてほしい。

 

(長安の崔少府叔封が,終南の翠微寺の,太宗皇帝の金沙泉に遊びて寄せらるるに答う)

河伯 海若を見,傲然として秋水を誇る。

小物 遠圖に昧く,寧ろ通方の士を知らんや。

君が紫霄の意を多とす,獨り蒼山の裡に往く。

地は古くして寒雲深く,巖 高く長風起る。

 

初め翠微の嶺に登り,復た金沙の泉に憩う。

苔を踐んで 朝霜滑かに,波を弄して夕月圓かなり。

彼の石下の流れを飲み,蘿を結んで溪煙に宿す。

鼎湖 淥水を夢み,龍駕 空しく茫然たり。

 

早に子午の關を行き,卻って山路の遠きに登る。

琴を拂って霜猿を聽き,燭を滅して乃ち星飯。

人煙 明異無く,鳥道 往返をつ。

崖を攀じて青天を倒し,白日も晚きを下に視る。

 

既に石門の隱を過ぎ,還た石潭の歌を唱う。

雪を涉って紫芳を搴り,纓を濯って清波を想う。

此人 見る可からず,此の地 君 自ら過ぐ。

余が為に風泉を謝せよ,其れ幽意を如何【いか】ん。

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『答長安崔少府叔封,遊終南翠微寺,太宗皇帝金沙泉見寄』 現代語訳と訳註解説

(本文) #4

既過石門隱,還唱石潭歌。

涉雪搴紫芳,濯纓想清波。

此人不可見,此地君自過。

為余謝風泉,其如幽意何。

 

(含異文)

既過石門隱【既遇石門隱】,還唱石潭歌【還聞石潭歌】。涉雪搴紫芳【涉雪採紫莖】,濯纓想清波【濯纓掬清波】。

此人不可見,此地君自過。為余謝風泉,其如幽意何。

 

(下し文)

既に石門の隱を過ぎ,還た石潭の歌を唱う。

雪を涉って紫芳を搴り,纓を濯って清波を想う。

此人 見る可からず,此の地 君 自ら過ぐ。

余が為に風泉を謝せよ,其れ幽意を如何【いか】ん。

 

(現代語訳)

既に石門の隠者を訪ねたが、そこではまた、石潭歌を繰り返し唱えた。

雪が積もっている間を渉って、紫芝などの仙草を摘み、冠の纓をあらって清波を懐かしく思うのである。

しかし、古の紫芝を採った商山の四皓であるとか、纓を洗ったという滄浪の歌を聞いて感心した屈原という人は、今日見る事が出来ないけれど、この地において君一人で、一人さびしく過ぎてゆかれたのである。

そうであれば、終南山の山中のこの幽意をだれが賛賞するというのか、そんな人はいないはずだが、やがて、私が行くことになるから、君が先に行って、その風流な金沙泉に挨拶をしておいてほしい。

終南山06 

(訳注) #4

答長安崔少府叔封,遊終南翠微寺,太宗皇帝金沙泉見寄

(長安の崔少府叔封が,終南の翠微寺の,太宗皇帝の金沙泉に遊びて寄せらるるに答う)