漢文委員会kanbuniinkai 紀頌之のブログ 女性詩、漢詩・建安六朝・唐詩・李白詩 1000首:李白集校注に基づき時系列に訳注解説

李白の詩を紹介。青年期の放浪時代。朝廷に上がった時期。失意して、再び放浪。李白の安史の乱。再び長江を下る。そして臨終の歌。李白1000という意味は、目安として1000首以上掲載し、その後、系統別、時系列に整理するということ。 古詩、謝霊運、三曹の詩は既掲載済。女性詩。六朝詩。文選、玉臺新詠など、李白詩に影響を与えた六朝詩のおもなものは既掲載している2015.7月から李白を再掲載開始、(掲載約3~4年の予定)。作品の作時期との関係なく掲載漏れの作品も掲載するつもり。李白詩は、時期設定は大まかにとらえる必要があるので、従来の整理と異なる場合もある。現在400首以上、掲載した。今、李白詩全詩訳注掲載中。

▼絶句・律詩など短詩をだけ読んでいたのではその詩人の良さは分からないもの。▼長詩、シリーズを割席しては理解は深まらない。▼漢詩は、諸々の決まりで作られている。日本人が読む漢詩の良さはそういう決まり事ではない中国人の自然に対する、人に対する、生きていくことに対する、愛することに対する理想を述べているのをくみ取ることにあると思う。▼詩人の長詩の中にその詩人の性格、技量が表れる。▼李白詩からよこみちにそれているが、途中で孟浩然を45首程度(掲載済)、謝霊運を80首程度(掲載済み)。そして、女性古詩。六朝、有名な賦、その後、李白詩全詩訳注を約4~5年かけて掲載する予定で整理している。
その後ブログ掲載予定順は、王維、白居易、の順で掲載予定。▼このほか同時に、Ⅲ杜甫詩のブログ3年の予定http://blog.livedoor.jp/kanbuniinkai10-tohoshi/、唐宋詩人のブログ(Ⅱ李商隠、韓愈グループ。)も掲載中である。http://blog.livedoor.jp/kanbuniinkai10-rihakujoseishi/,Ⅴ晩唐五代宋詞・花間集・玉臺新詠http://blog.livedoor.jp/kanbuniinkai10-godaisoui/▼また漢詩理解のためにHPもいくつかサイトがある。≪ kanbuniinkai ≫[検索]で、「漢詩・唐詩」理解を深めるものになっている。
◎漢文委員会のHP http://kanbunkenkyu.web.fc2.com/profile1.html
Author:漢文委員会 紀 頌之です。
大病を患い大手術の結果、半年ぶりに復帰しました。心機一転、ブログを開始します。(11/1)
ずいぶん回復してきました。(12/10)
訪問ありがとうございます。いつもありがとうございます。
リンクはフリーです。報告、承諾は無用です。
ただ、コメント頂いたても、こちらからの返礼対応ができません。というのも、
毎日、6 BLOG,20000字以上活字にしているからです。
漢詩、唐詩は、日本の詩人に大きな影響を残しました。
だからこそ、漢詩をできるだけ正確に、出来るだけ日本人の感覚で、解釈して,紹介しています。
体の続く限り、広げ、深めていきたいと思っています。掲載文について、いまのところ、すべて自由に使ってもらって結構ですが、節度あるものにして下さい。
どうぞよろしくお願いします。

Index-2 Ⅰ-1-718年開元六年18歳

68 《訪載天山道士不遇 李白1》Index-2 Ⅰ-1-718年開元六年18歳 載天山に隠れ道士の修行 <68> Ⅰ李白詩1232 kanbuniinkai紀頌之の漢詩ブログ4708

野竹の林は叢をなしていて、棚引く青い靄を分かつように立っている。滝の飛沫が緑の峰の頂にかかっている。私が訪ねる道士は何処に行ったのか、行く先を知る人はいない、悲しい思いで二、三本集まった松の木に寄りかかって、暫くの間、悵然としていた。

 
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 Ⅰ李白と李白に影響を与えた詩
 
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68 《訪載天山道士不遇 李白1》Index-2 Ⅰ-1-718年開元六年18歳 載天山に隠れ道士の修行 <68> Ⅰ李白詩1232 kanbuniinkai紀頌之の漢詩ブログ4708 
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68

《訪載天山道士不遇 李白1Index-2 -1-718年開元六年18歳載天山に隠れ道士の修行 <68> Ⅰ李白詩1232 kanbuniinkai紀頌之の漢詩ブログ4708

 

 

Index-2

- 2-718年開元六年18

3

ID

No.

詩題

詩文初句

 

7

1

贈江油尉

嵐光深院裡,

巻二十五

8

2

尋雍尊師隱居

群峭碧摩天,

巻二十二

9

3

訪載天山道士不遇 李白1

犬吠水聲中,

巻二十二

 

 

制作年:        718年開元六年18

卷別:  卷一八二       文體:  五言律詩

李太白集 巻二十二

詩題:  訪戴天山道士不遇

作地點:        戴天山(劍南道北部 / 綿州 / 昌明)

及地點:        戴天山 (劍南道北部綿州 昌明) 別名:大康山、大匡山、匡山         

交遊人物:戴天山道士    當地交遊(劍南道北部 綿州昌明)

 

 

訪戴天山道士不遇

(四川省彰明県の北にある載天山に隠遁している道士を訪問したけれど会えなかった悵恨を詠った)

犬吠水聲中,桃花帶雨濃。

この山は、水声潺湲であるところに、犬が吠えている。桃花は  露に濡れて、緑の中に、より鮮やかに、より濃かになる。

樹深時見鹿,溪午不聞鐘。

木立は深くしているので、ときおり鹿が往来する姿を見かける、渓谷にいるとど時の移り変わり様がどうでもよくなって、正午になっているはずなのに鐘の音が聞こえてこない

野竹分青靄,飛泉掛碧峰。

野竹の林は叢をなしていて、棚引く青い靄を分かつように立っている。滝の飛沫が緑の峰の頂にかかっている。

無人知所去,愁倚兩三松。

私が訪ねる道士は何処に行ったのか、行く先を知る人はいない、悲しい思いで二、三本集まった松の木に寄りかかって、暫くの間、悵然としていた。

 

(載天山の道士を訪ねて遇わず)
犬は吠ゆ  水声の中、桃花は露を帯びて濃【こま】やかなり。
樹は深くして  時に鹿を見、渓は午にして  鐘を聞かず。
野竹は青靄【せいあい】を分け、飛泉は碧峰に挂【か】かる。
人の去る所を知る無し、愁えて倚る  両三の松。

竹林0021 

『訪戴天山道士不遇』 現代語訳と訳註

(本文)

訪戴天山道士不遇

犬吠水聲中,桃花帶雨濃。

樹深時見鹿,溪午不聞鐘。

野竹分青靄,飛泉掛碧峰。

無人知所去,愁倚兩三松。

 

(下し文)

(載天山の道士を訪ねて遇わず)
犬は吠ゆ  水声の中、桃花は露を帯びて濃【こま】やかなり。
樹は深くして  時に鹿を見、渓は午にして  鐘を聞かず。
野竹は青靄【せいあい】を分け、飛泉は碧峰に挂【か】かる。
人の去る所を知る無し、愁えて倚る  両三の松。

 

(現代語訳)

(四川省彰明県の北にある載天山に隠遁している道士を訪問したけれど会えなかった悵恨を詠った)

この山は、水声潺湲であるところに、犬が吠えている。桃花は  露に濡れて、緑の中に、より鮮やかに、より濃かになる。
木立は深くしているので、ときおり鹿が往来する姿を見かける、渓谷にいるとど時の移り変わり様がどうでもよくなって、正午になっているはずなのに鐘の音が聞こえてこない

野竹の林は叢をなしていて、棚引く青い靄を分かつように立っている。滝の飛沫が緑の峰の頂にかかっている。

私が訪ねる道士は何処に行ったのか、行く先を知る人はいない、悲しい思いで二、三本集まった松の木に寄りかかって、暫くの間、悵然としていた。

 

(訳注)

訪戴天山道士不遇

(四川省彰明県の北にある載天山に隠遁している道士を訪問したけれど会えなかった悵恨を詠った)

○載天山 四川省彰明県の北にある山。別名として、大康山、康山、大匤山、とある。李白が少年時代、読書をしたところ。

○道士 道教の修行につとめ、その祭儀を執り行う専門家。道家。 ・神仙の術を行う人。仙人。方士。 

不遇 隠遁者の生活環境は「閑」であり、「静」である。会えないのが基本。 *陶淵明の詩「尋隠者不遇」詩の生成のイメージを借りている。

 

 李白は十八歳のころには郷里の近くにあった載天山の大明寺に下宿して読書に励んでいる。
詩は載天山に道士を訪ねていって会えなかったときのもので、十六、七歳で本格的に学問をはじめたころの作品。こまやかな観察と少年のころの李白の淳朴な姿が写し出されていて、初期の習作のなかでは佳作に属する微笑ましい詩だ。

 

犬吠水聲中,桃花帶雨濃。

この山は、水声潺湲であるところに、犬が吠えている。桃花は  露に濡れて、緑の中に、より鮮やかに、より濃かになる。
犬吠 静寂を示す。猿が鳴くのは、愁いを示す。鳥が鳴くのはうるさいことを示す。 

 

樹深時見鹿,溪午不聞鐘。

木立は深くしているので、ときおり鹿が往来する姿を見かける、渓谷にいるとど時の移り変わり様がどうでもよくなって、正午になっているはずなのに鐘の音が聞こえてこない

○溪午 渓谷にいると正午に気が付かないほど時の移り変わり様であることをいう。隠遁者にとっては時間経過を問題としない。

 

野竹分青靄,飛泉掛碧峰。

野竹の林は叢をなしていて、棚引く青い靄を分かつように立っている。滝の飛沫が緑の峰の頂にかかっている。

 

無人知所去,愁倚兩三松。

私が訪ねる道士は何処に行ったのか、行く先を知る人はいない、悲しい思いで二、三本集まった松の木に寄りかかって、暫くの間悵然としていた。
泰山の道観 

67 《尋雍尊師隱居》Index-2 Ⅰ-1-718年開元六年18歳 載天山に隠れ道士の修行 <67> Ⅰ李白詩1231 kanbuniinkai紀頌之の漢詩ブログ4703

群峰は突兀としていて、緑は天を摩すばかりである、雍尊師はここに隠遁され、逍遥を事とし、幾年を経たかはわからないという。ここを歩くというのは、雲を開いてゆくことであり、古い道を尋ねてゆくのである。歩き疲れて石に倚りかかって、心地いいことに、流泉の響きを聞くのである。

 
 2014年8月24日の紀頌之5つのブログ 
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 Ⅰ李白と李白に影響を与えた詩
 
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67 《尋雍尊師隱居》Index-2 Ⅰ-1-718年開元六年18歳 載天山に隠れ道士の修行 <67> Ⅰ李白詩1231 kanbuniinkai紀頌之の漢詩ブログ4703 
 孟浩然 詩 index李白詩index謝霊運 詩 index司馬相如 《 子虛賦 ・上林賦 》揚雄 《 甘泉賦 》 ●諸葛亮(孔明)出師表 
 曹植(曹子建)詩 65首 index文選 賦)兩都賦序・西都賦・東都賦 (班固)《李白 全詩》
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 Ⅱ中唐詩・晩唐詩
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436-#2 《孟生詩【孟先生詩】》韓愈(韓退之)ID <1144> Ⅱ韓昌黎集 漢文委員会kanbuniinkai紀頌之の漢詩ブログ4704韓愈詩-436-#2 
 ・李商隠詩 (1) 136首の75首・李商隠詩 (2) 135首の61首●韓愈index-1 ・孟郊、張籍と交遊・汴州乱41首●韓愈詩index-2[800年 33歳~804年 37歳]27首●韓愈詩index-3 805年 38歳・]陽山から江陵府 36首●韓愈詩index-4 806年 39歳 江陵府・権知国子博士 51首(1)25首 
 index-5 806年39歳 50首の(2)25首index-6[807年~809年 42歳]20首index-7[810年~811年 44歳] 34首index-8 [812年~814年47歳]46首index-9[815年~816年 49歳] 57首index-10[817年~818年 51歳]・「平淮西碑」28首 
 index-11 819年 52歳 ・『論佛骨表』左遷 38首index-12 820年 53歳 ・9月國子祭酒に。18首index-13 821年~822年 55歳 22首index-14 823年~824年 57歳・病気のため退職。没す。 14首韓愈 哲学・儒学「五原」賦・散文・上奏文・碑文など 
 孟郊張籍     
 ●杜甫の全作品1500首を取り上げて訳注解説 ●理想の地を求めて旅をする。" 
 Ⅲ杜甫詩全1500首   LiveDoorブログ廣徳2年764-98-#4 《哭台州鄭司戶蘇少監》 杜甫index-14 764年 杜甫<799ー#4> 漢文委員会kanbuniinkai紀頌之の漢詩ブログ4705 杜甫詩1500-799ー#4-1112/2500 
 杜甫詩(1)736~751年 青年期・李白と交遊期・就活の詩 53首杜甫詩(2)752年~754年、43歳 73首(青年期・就活の詩) 杜甫詩(3)755年~756年、45歳 安史の乱に彷徨う 26首杜甫詩(4)作時757年、46歳 安史軍捕縛、脱出、左拾遺 43首杜甫詩(5)758年;乾元元年、47歳 左拾遺、朝廷疎外、左遷 53首杜甫詩 (6)759年;乾元二年、48歳 三吏三別 官を辞す 44首 
 杜甫詩(7)759年;乾元二年、48歳 秦州抒情詩 66首杜甫詩(8)作時759年、48歳 秦州発、同谷紀行、成都紀行 36首杜甫詩(9)760年;上元元年、49歳 成都浣花渓草堂 45首杜甫詩(10)761年;上元二年、50歳 成都浣花渓草堂 82首杜甫詩(11)762年寶應元年 杜甫51歳  浣花渓草堂~蜀中転々 43首杜甫詩(12)762年寶應元年 杜甫51歳 蜀中転々 49首 
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 温庭筠66首 花間集1・2巻皇甫松11首 花間集二巻韋莊47首 花間集二巻薛昭蘊19首 花間集三巻牛嶠31首 花間集三・四巻張泌27首 花間集四巻 
 毛文錫31首 花間集5巻牛希濟11首 花間集5巻欧陽烱17首 花間集5・6巻和凝20首 花間集6巻顧夐56首 花間集6・7巻孫光憲47首 花間集7・8巻 
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67 《尋雍尊師隱居》Index-2 -1-718年開元六年18 載天山に隠れ道士の修行 <67> Ⅰ李白詩1231 kanbuniinkai紀頌之の漢詩ブログ4703

 

 

 

Index-2

- 2-718年開元六年18

3

ID

No.

詩題

詩文初句

 

7

1

贈江油尉

嵐光深院裡,

巻二十五

8

2

尋雍尊師隱居

群峭碧摩天,

巻二十二

9

3

訪載天山道士不遇 李白1

犬吠水聲中,

巻二十二

 

 

制作年:              718年開元六年18

卷別:    卷一八二              文體:    五言律詩

李太白集 巻二十二

詩題:    尋雍尊師隱居

交遊人物:雍尊師              當地交遊

 

尋雍尊師隱居

(この詩は雍尊師の隠棲居を訪ねて、その地の様子を詠ったものである。)

群峭碧摩天,逍遙不記年。

群峰は突兀としていて、緑は天を摩すばかりである、雍尊師はここに隠遁され、逍遥を事とし、幾年を経たかはわからないという。

撥雲尋古道,倚石聽流泉。

ここを歩くというのは、雲を開いてゆくことであり、古い道を尋ねてゆくのである。歩き疲れて石に倚りかかって、心地いいことに、流泉の響きを聞くのである。

花暖青牛臥,松高白鶴眠。

花は暖かくなった気候で咲き乱れ、遠き山々は青く、牛の群れが伏せたようであり、千年の松は、高く聳えていて、そこに白鶴が穏やかに眠っている。

語來江色暮,獨自下寒煙。

ここに来て雍尊師と対談することが出来、やがて江色に暮れかかってくる。そこで辞して去ることにして、来た道を変えるのだが、寒煙が立ち込めた中を一人、てくてく降りてゆくのである。

 

(尋雍尊師隱居)

群峭【ぐんしょう】碧 摩天し,逍遙 年を記せず。

雲を撥して 古道を尋ぬ,石に倚りて 流泉を聽く。

花は 暖くして 青牛臥し,松高くして 白鶴眠る。

語り來れば 江色暮れ,獨り自ら寒煙を下る。

 

2蜀の山00 

『尋雍尊師隱居』 現代語訳と訳註

(本文)

尋雍尊師隱居

群峭碧摩天,逍遙不記年。

撥雲尋古道,倚石聽流泉。

花暖青牛臥,松高白鶴眠。

語來江色暮,獨自下寒煙。

 

(下し文)

(尋雍尊師隱居)

群峭【ぐんしょう】碧 摩天し,逍遙 年を記せず。

雲を撥して 古道を尋ぬ,石に倚りて 流泉を聽く。

花は 暖くして 青牛臥し,松高くして 白鶴眠る。

語り來れば 江色暮れ,獨り自ら寒煙を下る。

 

(現代語訳)

(この詩は雍尊師の隠棲居を訪ねて、その地の様子を詠ったものである。)

群峰は突兀としていて、緑は天を摩すばかりである、雍尊師はここに隠遁され、逍遥を事とし、幾年を経たかはわからないという。

ここを歩くというのは、雲を開いてゆくことであり、古い道を尋ねてゆくのである。歩き疲れて石に倚りかかって、心地いいことに、流泉の響きを聞くのである。

花は暖かくなった気候で咲き乱れ、遠き山々は青く、牛の群れが伏せたようであり、千年の松は、高く聳えていて、そこに白鶴が穏やかに眠っている。

ここに来て雍尊師と対談することが出来、やがて江色に暮れかかってくる。そこで辞して去ることにして、来た道を変えるのだが、寒煙が立ち込めた中を一人、てくてく降りてゆくのである。

 

蜀中転々圖 

(訳注)

807        巻二十二              尋雍尊師隱居

(この詩は雍尊師の隠棲居を訪ねて、その地の様子を詠ったものである。)

雍尊師 この僧侶は不明。尊師・大師・老師・御坊・導師。

群峭碧摩  逍遙不記
撥雲尋古道  倚石聽流
花暖青牛臥  松高白鶴
語來江色暮  獨自下寒

○●●△○  ○○△●○

●○○●●  △●△○○

○●○○●  ○○●●○

●△○●●  ●●●○○

 

群峭碧摩天。 逍遙不記年。

群峰は突兀としていて、緑は天を摩すばかりである、雍尊師はここに隠遁され、逍遥を事とし、幾年を経たかはわからないという。

○群峭 群峰。四川成都盆地は群峰に囲まれる。

○逍遙 気ままにあちこちを歩き回ること。そぞろ歩き。散歩。

 

撥云尋古道。 倚石聽流泉。

ここを歩くというのは、雲を開いてゆくことであり、古い道を尋ねてゆくのである。歩き疲れて石に倚りかかって、心地いいことに、流泉の響きを聞くのである。

○この二句は山水画を意識した景色である。

 

花暖青牛臥。 松高白鶴眠。

花は暖かくなった気候で咲き乱れ、遠き山々は青く、牛の群れが伏せたようであり、千年の松は、高く聳えていて、そこに白鶴が穏やかに眠っている。

青牛臥 五行思想で青は春、遠くの山は青山であり、遠ざかるほど黒に近い単色となり、牛が伏せたようである。

松高白鶴 とりわけ高く聳える松は高潔な印象を与え、男性的でやや威圧的でもある

鶴もまた、「鶴寿千歳」と称されるように長寿の象徴であり、なかでも白鶴の優美な姿は清廉潔白な印象を与え女性的な優しさを持つ、 めでたさの上にもめでたさを重ね、さらに仙境を思わせるような洒脱な雰囲気をかもし出している。

 

語來江色暮。 獨自下寒煙。

ここに来て雍尊師と対談することが出来、やがて江色に暮れかかってくる。そこで辞して去ることにして、来た道を変えるのだが、寒煙が立ち込めた中を一人、てくてく降りてゆくのである。

江色暮 ゆうやけ。

寒煙 春山は夕暮れには寒くなるということと、李白自身、隠遁者を感じている様子を詠うものである。
李白図102 

66 《贈江油尉》Index-2 Ⅰ-1-718年開元六年18歳 載天山に隠れ道士の修行 <66> Ⅰ李白詩1230 kanbuniinkai紀頌之の漢詩ブログ4698

日が傾きかけてくると下役吏のものが来て伺候し、簾を巻き上げれば、亂峰が青く見えてくる。あなたは五色の衣を着た神仙の人で尉である。こんな僻地の小吏に甘んじているにもかかわらず、香を焚いて修業し、道経を読みふけっているのである。

 
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66 《贈江油尉》Index-2 -1-718年開元六年18歳 載天山に隠れ道士の修行 <66> Ⅰ李白詩1230 kanbuniinkai紀頌之の漢詩ブログ4698

 

 

Index-2

- 2-718年開元六年18

3

ID

No.

詩題

詩文初句

 

7

1

贈江油尉

嵐光深院裡,

巻二十五

8

2

尋雍尊師隱居

群峭碧摩天,

巻二十二

9

3

訪載天山道士不遇 李白1

犬吠水聲中,

巻二十二

 

718年開元六年18歳 載天山に隠れ道士の修行

制作年:              718年開元六年18

卷別: 李太白集 巻二十五補遺     文體:              五言律詩

詩題: 贈江油尉

作地點:              江油(劍南道北部 / 龍州 / 江油)

及地點:              江油 (劍南道北部 龍州 江油)           

交遊人物:江油尉              書信往來(劍南道北部 龍州 江油)

 

 

贈江油尉

(成都の北西の龍州應霊郡の江油の尉にこの詩を贈る。)

嵐光深院裡,傍砌水泠泠。

山気は深院の裡にみちている、階砌の側に沿うようにして、清泉が霊例として流れている。

野燕巢官舍,溪雲入古廳。

野原に飛んでいたツバメは官舎に巣を作っている、渓谷から湧いてくる雲は古い時代から続くこの庁舎に入って来る。

日斜孤吏過,簾捲亂峰青。

日が傾きかけてくると下役吏のものが来て伺候し、簾を巻き上げれば、亂峰が青く見えてくる。

五色神仙尉,焚香讀道經。

あなたは五色の衣を着た神仙の人で尉である。こんな僻地の小吏に甘んじているにもかかわらず、香を焚いて修業し、道経を読みふけっているのである。

 

江油の尉に贈る

嵐光 深院の裡,砌の傍うて水泠泠。

野燕 官舍に巢い,溪雲 古廳に入る。

日は斜にして孤吏 過ぎ,簾は捲かれ 亂峰青し。

五色 神仙の尉,香を焚いて道經を讀む。

 

2蜀の山00 

『贈江油尉』 現代語訳と訳註

(本文)

贈江油尉

嵐光深院裡,傍砌水泠泠。

野燕巢官舍,溪雲入古廳。

日斜孤吏過,簾捲亂峰青。

五色神仙尉,焚香讀道經。

 

(下し文)

江油の尉に贈る

嵐光 深院の裡,砌の傍うて水泠泠。

野燕 官舍に巢い,溪雲 古廳に入る。

日は斜にして孤吏 過ぎ,簾は捲かれ 亂峰青し。

五色 神仙の尉,香を焚いて道經を讀む。

 

(現代語訳)

(成都の北西の龍州應霊郡の江油の尉にこの詩を贈る。)

山気は深院の裡にみちている、階砌の側に沿うようにして、清泉が霊例として流れている。

野原に飛んでいたツバメは官舎に巣を作っている、渓谷から湧いてくる雲は古い時代から続くこの庁舎に入って来る。

日が傾きかけてくると下役吏のものが来て伺候し、簾を巻き上げれば、亂峰が青く見えてくる。

あなたは五色の衣を着た神仙の人で尉である。こんな僻地の小吏に甘んじているにもかかわらず、香を焚いて修業し、道経を読みふけっているのである。

 成都南部01

(訳注)

贈江油尉

(成都の北西の龍州應霊郡の江油の尉にこの詩を贈る。)

道教の修行中なのか、任侠での付き合いなのか、相手の人物が未詳の江油の尉であったものに贈ったのである。江油は剣南道龍州應霊郡の辺鄙なところであった。その地は道教神仙の地にしているのは、書を詠み、修行をしているこの地の尉がいるからである。

 

嵐光深院裡,傍砌水泠泠。

山気は深院の裡にみちている、階砌の側に沿うようにして、清泉が霊例として流れている。

 

野燕巢官舍,溪雲入古廳。

野原に飛んでいたツバメは官舎に巣を作っている、渓谷から湧いてくる雲は古い時代から続くこの庁舎に入って来る。

 

日斜孤吏過,簾捲亂峰青。

日が傾きかけてくると下役吏のものが来て伺候し、簾を巻き上げれば、亂峰が青く見えてくる。

 

五色神仙尉,焚香讀道經。

あなたは五色の衣を着た神仙の人で尉である。こんな僻地の小吏に甘んじているにもかかわらず、香を焚いて修業し、道経を読みふけっているのである。

五色神仙 道教の陰陽五行の思想にのっとった道教の五色の旗。

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