未編年 s-69擬古,十二首之四(巻二四(二)一三七六) -#1
未編年 s-69擬古,十二首之四(巻二四(二)一三七六) -#1漢文委員会kanbuniinkai紀頌之の漢詩ブログ9419
(我々には、物欲はまったくなく、野人献芹の誠というような意味を詠う)
天帝の居ます清都には、緑玉の樹が叢生し、光彩灼然として、瑤臺の春を描き出している。
この人生で、花を攀って秀色を弄し、この花を折ってきて、はるばる步虚の天仙に贈ろうと思っている。
花畑をぬけた香風が紫蘂を吹き飛ばし、はるか先から日の出するという扶桑の津頭に至った。
取るに足らない、仙界ならぬこの世の花艶を拾い集め、わざわざ人に贈り、いかにも愚であるけれど、ただ珍しいと思えばこそ、隠したので、その心を理解してもらいたい。
我々は、あまりに互いの心を斟酌し合うため、それに気が付き、一笑をなすのであるが、いささか、情親に示そうと思うので、すべての贈遺は、その者の価値に関せず、「野人献芹の誠」というような志を維持してゆくのである。
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擬古,十二首 《李白》 |
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李白集校注 訳注解説 |
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漢文委員会kanbuniinkai紀頌之の漢詩ブログ9405 |
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擬古十二首
其一
青天何歷歷,明星如白石。黃姑與織女,相去不盈尺。
銀河無鵲橋,非時將安適。閨人理紈素,遊子悲行役。
瓶冰知冬寒,霜露欺遠客。客似秋葉飛,飄颻不言歸。
別後羅帶長,愁寬去時衣。乘月託宵夢,因之寄金徽。
其二
高樓入青天,下有白玉堂。明月看欲墮,當窗懸清光。
遙夜一美人,羅衣霑秋霜。含情弄柔瑟,彈作陌上桑。
弦聲何激烈,風捲遶飛梁。行人皆躑躅,栖鳥起迴翔。
但寫妾意苦,莫辭此曲傷。願逢同心者,飛作紫鴛鴦。
其三
長繩難繫日,自古共悲辛。黃金高北斗,不惜買陽春。
石火無留光,還如世中人。
即事已如夢,後來我誰身。提壺莫辭貧,取酒會四鄰。
仙人殊恍惚,未若醉中真。
其四
清都綠玉樹,灼爍瑤臺春。攀花弄秀色,遠贈天仙人。
香風送紫蘂,直到扶桑津。取掇世上豔,所貴心之珍。
相思傳一笑,聊欲示情親。