漢文委員会kanbuniinkai 紀頌之のブログ 女性詩、漢詩・建安六朝・唐詩・李白詩 1000首:李白集校注に基づき時系列に訳注解説

李白の詩を紹介。青年期の放浪時代。朝廷に上がった時期。失意して、再び放浪。李白の安史の乱。再び長江を下る。そして臨終の歌。李白1000という意味は、目安として1000首以上掲載し、その後、系統別、時系列に整理するということ。 古詩、謝霊運、三曹の詩は既掲載済。女性詩。六朝詩。文選、玉臺新詠など、李白詩に影響を与えた六朝詩のおもなものは既掲載している2015.7月から李白を再掲載開始、(掲載約3~4年の予定)。作品の作時期との関係なく掲載漏れの作品も掲載するつもり。李白詩は、時期設定は大まかにとらえる必要があるので、従来の整理と異なる場合もある。現在400首以上、掲載した。今、李白詩全詩訳注掲載中。

經亂後將避地剡中留贈崔宣城

▼絶句・律詩など短詩をだけ読んでいたのではその詩人の良さは分からないもの。▼長詩、シリーズを割席しては理解は深まらない。▼漢詩は、諸々の決まりで作られている。日本人が読む漢詩の良さはそういう決まり事ではない中国人の自然に対する、人に対する、生きていくことに対する、愛することに対する理想を述べているのをくみ取ることにあると思う。▼詩人の長詩の中にその詩人の性格、技量が表れる。▼李白詩からよこみちにそれているが、途中で孟浩然を45首程度(掲載済)、謝霊運を80首程度(掲載済み)。そして、女性古詩。六朝、有名な賦、その後、李白詩全詩訳注を約4~5年かけて掲載する予定で整理している。
その後ブログ掲載予定順は、王維、白居易、の順で掲載予定。▼このほか同時に、Ⅲ杜甫詩のブログ3年の予定http://blog.livedoor.jp/kanbuniinkai10-tohoshi/、唐宋詩人のブログ(Ⅱ李商隠、韓愈グループ。)も掲載中である。http://blog.livedoor.jp/kanbuniinkai10-rihakujoseishi/,Ⅴ晩唐五代宋詞・花間集・玉臺新詠http://blog.livedoor.jp/kanbuniinkai10-godaisoui/▼また漢詩理解のためにHPもいくつかサイトがある。≪ kanbuniinkai ≫[検索]で、「漢詩・唐詩」理解を深めるものになっている。
◎漢文委員会のHP http://kanbunkenkyu.web.fc2.com/profile1.html
Author:漢文委員会 紀 頌之です。
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漢詩、唐詩は、日本の詩人に大きな影響を残しました。
だからこそ、漢詩をできるだけ正確に、出来るだけ日本人の感覚で、解釈して,紹介しています。
体の続く限り、広げ、深めていきたいと思っています。掲載文について、いまのところ、すべて自由に使ってもらって結構ですが、節度あるものにして下さい。
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經亂後將避地剡中留贈崔宣城 安史の乱と李白(4) Kanbuniinkai紀頌之の漢詩 李白特集350-218 -#3

漢詩李白 218 經亂後將避地剡中留贈崔宣城 安史の乱と李白(4) Kanbuniinkai紀頌之の漢詩 李白特集350-218 -#3



#1
雙鵝飛洛陽。五馬渡江徼。
何意上東門。胡雛更長嘯。
中原走豺虎。烈火焚宗廟。
太白晝經天。頹陽掩余照。
王城皆蕩覆。世路成奔峭。
四海望長安。顰眉寡西笑。
蒼生疑落葉。白骨空相吊。
連兵似雪山。破敵誰能料。
我垂北溟翼。且學南山豹。』
#2
崔子賢主人。歡娛每相召。
胡牀紫玉笛。卻坐青云叫。
楊花滿州城。置酒同臨眺。
忽思剡溪去。水石遠清妙。
雪盡天地明。風開湖山貌。
悶為洛生詠。醉發吳越調。』

 
-#3
經亂後將避地剡中留贈崔宣城
赤霞動金光。日足森海嶠。
北の方から起した赤い霞に覆われて天子の御威光まですみにおいやった、日一日と海と山を森のように蹂躙している。
獨散萬古意。閑垂一溪釣。
わたしはひとりさまざまにある思いを振り捨てて、閑(しづか)にここ剡渓において釣糸を垂れるのである。
猿近天上啼。人移月邊棹。
猿が近くまできて大空まで響きわたるような声で啼いている、人は月が川面に映る当たりで棹(さをさ)している。
無以墨綬苦。來求丹砂要。
君のように県令のしるし墨綬(ボクジュ)においての苦労するだけだ、官を辞してここに来て隠遁して丹砂の要である「道」を探求しようではないか。
華發長折腰。將貽陶公誚。』
 
白髪の頭をして、最敬礼をして長く腰を折るようなことを続けていると、まさに陶淵明からの批判を残すことをしているだけではないか。


乱を経たるの後将に地を剡中に避けんとし留めて崔宣城に贈る
双鵝 洛陽に飛び、五馬 江徼(コウキョウ)を渡る
なんぞ意(おも)はん上東門、胡雛(コスウ)さらに長嘯せんとは。
中原 豺虎を走らせ、烈火 宗廟を焚く。
太白 昼 天を経(わた)り、頽陽 余照を掩(おほ)ふ。 
王城みな蕩覆し、世路 奔峭となる。
四海 長安を望み、眉を嚬(ひそ)めて西笑寡(すくな)し。
蒼生 落葉と疑ひ、白骨むなしくあひ弔ふ。
兵を連ねて雪山に似たり、敵を破ることたれかよく料(はか)らん。
われ北溟の翼を垂れ、しばらく南山の豹を学ぶ。』
崔子は賢主人、歓媒つねにあひ召す。
胡牀 紫玉の笛、かへって青雲に坐して叫ぶ。
楊花 州城に満ち、酒を置いてともに臨眺す。
ただちまち剡溪に去るを思ふ、水石 遠く清妙なり。
雪 天地明らかに盡す、風は湖山の貌を開く。
悶えて洛生の詠をなし、酔うて呉越の調を発す。』

赤霞 金光を動かし、日足 海に森たり。

ひとり万古の意を散じ、閑(しづか)に一渓の釣を垂る。

猿近天上啼 猿は天上に近づいて啼き、人は月辺に移って棹(さをさ)す。

墨綬(ボクジュ)の苦をもって、来りて丹砂の要を求むるなかれ。

華髪 長く腰を折らば、まさに陶公の誚(そしり)を貽(のこ)さんとす。』



經亂後將避地剡中留贈崔宣城 -#3 現代語訳と訳註
(本文)

經亂後將避地剡中留贈崔宣城
赤霞動金光。日足森海嶠。
獨散萬古意。閑垂一溪釣。
猿近天上啼。人移月邊棹。
無以墨綬苦。來求丹砂要。
華發長折腰。將貽陶公誚。』 

(下し文)
赤霞 金光を動かし、日足 海嶠に森たり。
ひとり万古の意を散じ、閑(しづか)に一渓の釣を垂る。
猿近天上啼 猿は天上に近づいて啼き、人は月辺に移って棹(さをさ)す。
墨綬(ボクジュ)の苦をもって、来りて丹砂の要を求むるなかれ。
華髪 長く腰を折らば、まさに陶公の誚(そしり)を貽(のこ)さんとす。

(現代語訳)
北の方から起した赤い霞に覆われて天子の御威光まですみにおいやった、日一日と海と山を森のように蹂躙している。
わたしはひとりさまざまにある思いを振り捨てて、閑(しづか)にここ剡渓において釣糸を垂れるのである。
猿が近くまできて大空まで響きわたるような声で啼いている、人は月が川面に映る当たりで棹(さをさ)している。
君のように県令のしるし墨綬(ボクジュ)においての苦労するだけだ、官を辞してここに来て隠遁して丹砂の要である「道」を探求しようではないか。
白髪の頭をして、最敬礼をして長く腰を折るようなことを続けていると、まさに陶淵明からの批判を残すことをしているだけではないか。


(訳註)
赤霞動金光。日足森海嶠。

北の方から起した赤い霞に覆われて天子の御威光まですみにおいやった、日一日と海と山を森のように蹂躙している。
海嶠。海と山。


獨散萬古意。閑垂一溪釣。
わたしはひとりさまざまにある思いを振り捨てて、閑(しづか)にここ剡渓において釣糸を垂れるのである。


猿近天上啼。人移月邊棹。
猿が近くまできて大空まで響きわたるような声で啼いている、人は月が川面に映る当たりで棹(さをさ)している。

無以墨綬苦。來求丹砂要。
君のように県令のしるし墨綬(ボクジュ)においての苦労するだけだ、官を辞してここに来て隠遁して丹砂の要である「道」を探求しようではないか。
墨綬 県令のしるし。○丹砂要。丹砂から不老長生の薬を作る要訣。


華發長折腰。將貽陶公誚。』 
白髪の頭をして、最敬礼をして長く腰を折るようなことを続けていると、まさに陶淵明からの批判を残すことをしているだけではないか。
華發 白髪頭○長折腰 役人の深いお辞儀。最敬礼。○ 残す。 ○陶公誚 陶淵明からの批判。


(解説)

 この詩は「王城皆蕩覆」といっているから、長安陥落後のものと思われる。叛乱軍の猖獗は江南をも恐怖に陥れた。
この詩の前半は叛乱軍に陥った人民の苦痛を述べ、王朝軍がすべきことをしていない、作戦、統率がとれいいないことを、後半では剡溪の静かで、隠遁するにはもってこいの様子をあらわしていてして、太公望のように釣り糸を垂らすべき時期とし、陶淵明のようにさっさと辞職せよといって崔太守をもここへ誘うのである。


本文

#1
雙鵝飛洛陽。五馬渡江徼。
何意上東門。胡雛更長嘯。
中原走豺虎。烈火焚宗廟。
太白晝經天。頹陽掩余照。
王城皆蕩覆。世路成奔峭。
四海望長安。顰眉寡西笑。
蒼生疑落葉。白骨空相吊。
連兵似雪山。破敵誰能料。
我垂北溟翼。且學南山豹。』
#2
崔子賢主人。歡娛每相召。
胡牀紫玉笛。卻坐青云叫。
楊花滿州城。置酒同臨眺。
忽思剡溪去。水石遠清妙。
雪盡天地明。風開湖山貌。
悶為洛生詠。醉發吳越調。』
 
-#3
經亂後將避地剡中留贈崔宣城
赤霞動金光。日足森海嶠。
獨散萬古意。閑垂一溪釣。
猿近天上啼。人移月邊棹。
無以墨綬苦。來求丹砂要。
華發長折腰。將貽陶公誚。』 

現代語訳
#1
晋の孝懐帝の時、二羽の鵝があらわれ国が乱れる前兆となった。その鵝が洛陽に飛びに飛んできた、それぞれ難を逃れたが、そのご五王は江南にのがれた故事があるように長江を渡りの国境の帆に逃げるのだ。
どんな思いがあって洛陽城の門を破り陥落させたのか、そして皇帝罠乗るとはなんにもわからない胡の子供の様なものではないか、ああ、本当に情けない。
王朝の主たる地域の平原を豺虎のように暴行略奪の限りを尽くしている 街の至る所に火をかけ、尊い宗廟までを焚くことをしている。
革命の兆、金星が真昼でも天空を渡っていくのが見えたという、夕日のような明かりが点を焦がし、いつまでも夜空を赤く染めているのである。
歴代の王朝の都であったところの城郭みな破壊され、ひっくり返えされている、天下の道はどこにおいてもあわただしく、騒がしさが厳しい状況なのだ。
四方の果てまでこんな有様で、長安の様子をを望み見てみる、誰もが眉をひそめている、かっては世界の中心国際都市手反映し、「西笑」といって一番楽しい所としていたのにその場所もなくなっているという。
青々と生い茂って生えている樹木さえ、落葉したのかと間違えてしまう、屍は白骨となり、誰も弔うものがいなくてむなしく白骨同士で弔いをしているのだ。
攻め入った兵は連ん綿と続いて入場し、まるで雪山になったかのようである。こうした叛乱軍を打ち破ることができる能力を持ったもの誰かいないのか。
わたしとしては少しの間、図南の鵬翼を休めることにする、そうして、しばらく南山の豹のこじをを学び、まず叛乱軍に見つからず、情勢分析を行うことから始めよう。』
#2
崔殿は世の中のことよくわかる賢人である宴主なのだ、よろこびたのしむことをするのにいつも気の合う人を招待している。
腰掛けがある、紫のかがやいている笛がある、そうして希望に燃えて青雲の志を胸に坐って思いのたけを叫ぶのである。
柳が芽を吹き柳絮が飛ぶ花さき乱れる剡中の城である。盛大に酒宴を催すことでここに集まり花を眺め、青雲の志に挑むのである。
そんなに時がたたないうちに官を辞して剡溪に来ることを考えたらどうか、ここ剡溪は水の流れ、石渓、はるか先まで清々しいものであるのだ。
雪という世の筋道は天地の暗いところまで明らかにしている、風という世論の力は湖山の貌というべき悪奴らをやっつけたい。
洛陽の書生の詩歌を詠音するにもなやみもだえている、呉や越の国の音調を発して酔うのである。
#3
北の方から起した赤い霞に覆われて天子の御威光まですみにおいやった、日一日と海と山を森のように蹂躙している。
わたしはひとりさまざまにある思いを振り捨てて、閑(しづか)にここ剡渓において釣糸を垂れるのである。
猿が近くまできて大空まで響きわたるような声で啼いている、人は月が川面に映る当たりで棹(さをさ)している。
君のように県令のしるし墨綬(ボクジュ)においての苦労するだけだ、官を辞してここに来て隠遁して丹砂の要である「道」を探求しようではないか。
白髪の頭をして、最敬礼をして長く腰を折るようなことを続けていると、まさに陶淵明からの批判を残すことをしているだけではないか。


下し文
乱を経たるの後将に地を剡中に避けんとし留めて崔宣城に贈る
双鵝 洛陽に飛び、五馬 江徼(コウキョウ)を渡る
なんぞ意(おも)はん上東門、胡雛(コスウ)さらに長嘯せんとは。
中原 豺虎を走らせ、烈火 宗廟を焚く。
太白 昼 天を経(わた)り、頽陽 余照を掩(おほ)ふ。 
王城みな蕩覆し、世路 奔峭となる。
四海 長安を望み、眉を嚬(ひそ)めて西笑寡(すくな)し。
蒼生 落葉と疑ひ、白骨むなしくあひ弔ふ。
兵を連ねて雪山に似たり、敵を破ることたれかよく料(はか)らん。
われ北溟の翼を垂れ、しばらく南山の豹を学ぶ。』
#2
崔子は賢主人、歓媒つねにあひ召す。
胡牀 紫玉の笛、かへって青雲に坐して叫ぶ。
楊花 州城に満ち、酒を置いてともに臨眺す。
ただちまち剡溪に去るを思ふ、水石 遠く清妙なり。
雪 天地明らかに盡す、風は湖山の貌を開く。
悶えて洛生の詠をなし、酔うて呉越の調を発す。
#3
赤霞 金光を動かし、日足 海嶠に森たり。
ひとり万古の意を散じ、閑(しづか)に一渓の釣を垂る。
猿近天上啼 猿は天上に近づいて啼き、人は月辺に移って棹(さをさ)す。
墨綬(ボクジュ)の苦をもって、来りて丹砂の要を求むるなかれ。
華髪 長く腰を折らば、まさに陶公の誚(そしり)を貽(のこ)さんとす。

經亂後將避地剡中留贈崔宣城 安史の乱と李白(4) Kanbuniinkai紀頌之の漢詩 李白特集350- 216

漢詩李白 216 經亂後將避地剡中留贈崔宣城 安史の乱と李白(4) Kanbuniinkai紀頌之の漢詩 李白特集350- 216

李白は安禄山と仲がいいわけなく、むしろ楊貴妃に排除されていたので、叛乱軍も李白に対していい感情はない。暫く安徽省、浙江省、金陵、宣城、剡中、そして江西省廬山と逃避している。この詩は廬山に行く前の作品で756年の前半であろう。

經亂後將避地剡中留贈崔宣城
#1
雙鵝飛洛陽。五馬渡江徼。
晋の孝懐帝の時、二羽の鵝があらわれ国が乱れる前兆となった。その鵝が洛陽に飛びに飛んできた、それぞれ難を逃れたが、そのご五王は江南にのがれた故事があるように長江を渡りの国境の帆に逃げるのだ。
何意上東門。胡雛更長嘯。
どんな思いがあって洛陽城の門を破り陥落させたのか、そして皇帝罠乗るとはなんにもわからない胡の子供の様なものではないか、ああ、本当に情けない。
中原走豺虎。烈火焚宗廟。
王朝の主たる地域の平原を豺虎のように暴行略奪の限りを尽くしている 街の至る所に火をかけ、尊い宗廟までを焚くことをしている。
太白晝經天。頹陽掩余照。
革命の兆、金星が真昼でも天空を渡っていくのが見えたという、夕日のような明かりが点を焦がし、いつまでも夜空を赤く染めているのである。
王城皆蕩覆。世路成奔峭。
歴代の王朝の都であったところの城郭みな破壊され、ひっくり返えされている、天下の道はどこにおいてもあわただしく、騒がしさが厳しい状況なのだ。
四海望長安。顰眉寡西笑。
四方の果てまでこんな有様で、長安の様子をを望み見てみる、誰もが眉をひそめている、かっては世界の中心国際都市手反映し、「西笑」といって一番楽しい所としていたのにその場所もなくなっているという。
蒼生疑落葉。白骨空相吊。
青々と生い茂って生えている樹木さえ、落葉したのかと間違えてしまう、屍は白骨となり、誰も弔うものがいなくてむなしく白骨同士で弔いをしているのだ。
連兵似雪山。破敵誰能料。
攻め入った兵は連ん綿と続いて入場し、まるで雪山になったかのようである。こうした叛乱軍を打ち破ることができる能力を持ったもの誰かいないのか。
我垂北溟翼。且學南山豹。』
わたしとしては少しの間、図南の鵬翼を休めることにする、そうして、しばらく南山の豹のこじをを学び、まず叛乱軍に見つからず、情勢分析を行うことから始めよう。』


#2
崔子賢主人。歡娛每相召。
胡牀紫玉笛。卻坐青云叫。
楊花滿州城。置酒同臨眺。
忽思剡溪去。水石遠清妙。
雪盡天地明。風開湖山貌。
悶為洛生詠。醉發吳越調。
赤霞動金光。日足森海嶠。
獨散萬古意。閑垂一溪釣。
猿近天上啼。人移月邊棹。
無以墨綬苦。來求丹砂要。
華發長折腰。將貽陶公誚。』 


乱を経たるの後将に地をに避けんとし留めて崔宣城に贈る

双鵝 洛陽に飛び、五馬 江徼(コウキョウ)を渡る

なんぞ意(おも)はん上東門、胡雛(コスウ)さらに長嘯せんとは。

中原 豺虎を走らせ、烈火 宗廟を焚く。

太白 昼 天を経(わた)り、頽陽 余照を掩(おほ)ふ。 

王城みな蕩覆し、世路 奔峭となる。

四海 長安を望み、眉を(ひそ)めて西笑寡(すくな)し。

蒼生 落葉と疑ひ、白骨むなしくあひ弔ふ。

兵を連ねて雪山に似たり、敵を破ることたれかよく料(はか)らん。

われ北溟の翼を垂れ、しばらく南山の豹を学ぶ。』
 
崔子は賢主人、歓媒つねにあひ召す。
胡牀 紫玉の笛、かへって青雲に坐して叫ぶ。
楊花 州城に満ち、酒を置いてともに臨眺す。
ただちまち剡溪に去るを思ふ、水石 遠く清妙なり。
雪 天地明らかに盡す、風は湖山の貌を開く。
悶えて洛生の詠をなし、酔うて呉越の調を発す。
赤霞 金光を動かし、日足 海嶠に森たり。
ひとり万古の意を散じ、閑(しづか)に一渓の釣を垂る。
猿近天上啼 猿は天上に近づいて啼き、人は月辺に移って棹(さをさ)す。
墨綬(ボクジュ)の苦をもって、来りて丹砂の要を求むるなかれ。
華髪 長く腰を折らば、まさに陶公の誚(そしり)を貽(のこ)さんとす。


經亂後將避地剡中留贈崔宣城 現代語訳と訳註
(本文)#1

雙鵝飛洛陽。五馬渡江徼。
何意上東門。胡雛更長嘯。
中原走豺虎。烈火焚宗廟。
太白晝經天。頹陽掩余照。
王城皆蕩覆。世路成奔峭。
四海望長安。顰眉寡西笑。
蒼生疑落葉。白骨空相吊。
連兵似雪山。破敵誰能料。
我垂北溟翼。且學南山豹。』


(下し文)
乱を経たるの後将に地を剡中に避けんとし留めて崔宣城に贈る
双鵝 洛陽に飛び、五馬 江徼(コウキョウ)を渡る
なんぞ意(おも)はん上東門、胡雛(コスウ)さらに長嘯せんとは。
中原 豺虎を走らせ、烈火 宗廟を焚く。
太白 昼 天を経(わた)り、頽陽 余照を掩(おほ)ふ。 
王城みな蕩覆し、世路 奔峭となる。
四海 長安を望み、眉を嚬(ひそ)めて西笑寡(すくな)し。
蒼生 落葉と疑ひ、白骨むなしくあひ弔ふ。
兵を連ねて雪山に似たり、敵を破ることたれかよく料(はか)らん。
われ北溟の翼を垂れ、しばらく南山の豹を学ぶ。』


(現代語訳)
晋の孝懐帝の時、二羽の鵝があらわれ国が乱れる前兆となった。その鵝が洛陽に飛びに飛んできた、それぞれ難を逃れたが、そのご五王は江南にのがれた故事があるように長江を渡りの国境の帆に逃げるのだ。
どんな思いがあって洛陽城の門を破り陥落させたのか、そして皇帝罠乗るとはなんにもわからない胡の子供の様なものではないか、ああ、本当に情けない。
王朝の主たる地域の平原を豺虎のように暴行略奪の限りを尽くしている 街の至る所に火をかけ、尊い宗廟までを焚くことをしている。
革命の兆、金星が真昼でも天空を渡っていくのが見えたという、夕日のような明かりが点を焦がし、いつまでも夜空を赤く染めているのである。
歴代の王朝の都であったところの城郭みな破壊され、ひっくり返えされている、天下の道はどこにおいてもあわただしく、騒がしさが厳しい状況なのだ。
四方の果てまでこんな有様で、長安の様子をを望み見てみる、誰もが眉をひそめている、かっては世界の中心国際都市手反映し、「西笑」といって一番楽しい所としていたのにその場所もなくなっているという。
青々と生い茂って生えている樹木さえ、落葉したのかと間違えてしまう、屍は白骨となり、誰も弔うものがいなくてむなしく白骨同士で弔いをしているのだ。
攻め入った兵は連ん綿と続いて入場し、まるで雪山になったかのようである。こうした叛乱軍を打ち破ることができる能力を持ったもの誰かいないのか。
わたしとしては少しの間、図南の鵬翼を休めることにする、そうして、しばらく南山の豹のこじをを学び、まず叛乱軍に見つからず、情勢分析を行うことから始めよう。』

(訳註)
剡中(せんちゅう浙江省嵊県fg-5・6)宣城(せんじょう安徽省宣城市宣州区e―3)

rihakustep足跡

雙鵝飛洛陽。五馬渡江徼。
晋の孝懐帝の時、二羽の鵝があらわれ国が乱れる前兆となった。その鵝が洛陽に飛びに飛んできた、それぞれ難を逃れたが、そのご五王は江南にのがれた故事があるように長江を渡りの国境の帆に逃げるのだ。
雙鵝 晋の孝懐帝の時、二羽の鵝があらわれ国が乱れる前兆となった。○五馬 晋の太安中の童謡に五馬游渡江云々、その後五王江南にのがれた。○江徼。国境である長江。


何意上東門。胡雛更長嘯。
どんな思いがあって洛陽城の門を破り陥落させたのか、そして皇帝罠乗るとはなんにもわからない胡の子供の様なものではないか、ああ、本当に情けない。
東門 洛陽の門。○胡雛 こすう胡雛 五胡十六国の時代、後趙の帝位に就いた羯の石勒の故事。少年の頃、物売りをしているとその声を聞いた王衍は、「さきの胡雛、吾れその声視の奇志有るを観る。恐らくは将に天下の息をなさん」と言って収監しようとしたがすでに去ったあとだった(『晋書』載記四)。「胡雛」はえびすの幼子。胡人の子供に対する蔑称。ここでは李白から見て蔑称の胡の子供並みであると安禄山のことを示す。


中原走豺虎。烈火焚宗廟。
王朝の主たる地域の平原を豺虎のように暴行略奪の限りを尽くしている 街の至る所に火をかけ、尊い宗廟までを焚くことをしている。
中原 中華文化の発祥地である黄河中下流域にある平原のこと。狭義では春秋戦国時代に周の王都があった現在の河南省一帯を指していたが、後に漢民族の勢力拡大によって広く黄河中下流域を指すようになった。  ○宗廟 宗廟(そうびょう)とは、中国において、氏族が先祖に対する祭祀を行う廟のこと。ここでは洛陽付近亡山の中国の歴代王朝の宗廟をしめす。


太白晝經天。頹陽掩余照。
革命の兆、金星が真昼でも天空を渡っていくのが見えたという、夕日のような明かりが点を焦がし、いつまでも夜空を赤く染めているのである。 
太白 革命の兆、太白は金星。○頹陽 夕日。○掩余照 名残りの光。


王城皆蕩覆。世路成奔峭。
歴代の王朝の都であったところの城郭みな破壊され、ひっくり返えされている、天下の道はどこにおいてもあわただしく、騒がしさが厳しい状況なのだ。
王城 歴代の王朝の都であったところの城郭。○蕩覆 破壊され、ひっくり返る。王室が滅亡する際の語として使われている。「王室蕩覆」資治通鑑・漢紀。に基づく。○成奔峭 騒がしく、厳しい様子がさらに高く嶮しいさまをいう。


四海望長安。顰眉寡西笑。
四方の果てまでこんな有様で、長安の様子をを望み見てみる、誰もが眉をひそめている、かっては世界の中心国際都市手反映し、「西笑」といって一番楽しい所としていたのにその場所もなくなっているという。
西笑。 もとは長安を楽しいところといって西の方をむいて笑ったが。


蒼生疑落葉。白骨空相吊。
青々と生い茂って生えている樹木さえ、落葉したのかと間違えてしまう、屍は白骨となり、誰も弔うものがいなくてむなしく白骨同士で弔いをしているのだ。

連兵似雪山。破敵誰能料。
攻め入った兵は連ん綿と続いて入場し、まるで雪山になったかのようである。こうした叛乱軍を打ち破ることができる能力を持ったもの誰かいないのか。
連兵 攻め入った兵は当初15万人とされ、その後投降し他ので数十万の兵であったのだ。その中に北方出身者が多く、漢民族の黒い帽子に対して、毛皮の帽子をかぶっていたので単なる山ではなく、雪山という表現をしたのだろう。


我垂北溟翼。且學南山豹。
わたしとしては少しの間、図南の鵬翼を休めることにする、そうして、しばらく南山の豹のこじをを学び、まず叛乱軍に見つからず、情勢分析を行うことから始めよう。』
○北溟翼。極北の海にいた鯤(こん)という巨大な魚が鵬(ほう)という鳥に化け、海上を三千里飛び、旋風(ゆむじかぜ)に乗って九万里の高さに上り、南の空へ飛んでいこうとしている。「荘子-逍遥遊」「絶雲気、負青天、然後図南、且適南冥也」に基づくもの。北海の鵬の図南のつばさ。大事業をしようとする志・計画。図南の鵬翼(ほうよく)。○學南山豹。南山の黒豹はその毛皮を美しくするために霧雨の中で七日間何も食べずに毛皮を潤すことから、富谷名声にこだわらず、その前に、勉強し力を蓄えることを言う。ここでは、叛乱軍に見つからず、情勢分析を行って、同志を募ろうというところか。
(つづく)

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