2006年10月19日

「バフェットからの手紙 〜「経営者」「起業家」「就職希望者」のバイブル/ローレンス・A・カニンガム」


「バフェットからの手紙 〜「経営者」「起業家」「就職希望者」のバイブル/ローレンス・A・カニンガム」



商品の説明
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本書は、伝説的な投資家であるウォーレン・バフェットの投資哲学を知るための解説書である。バフェットが経営するバークシャー・ハサウェイ社の株主へむけてバフェット自身が書いた「会長からの手紙」がテーマ別に整理されている。短期売買の秘訣を知りたいという人には向いていないが、長期的な資産形成手段として投資に真剣に取り組みたい人には貴重な1冊である。カニンガムによるボリュームのある序文が全体の要約となっているので、ここを読むだけでもバフェット投資の哲学を知ることができる。
全5章を通じて、事業内容が理解できる、長期的な業績見通しが良い、経営者が有能で信頼できる、魅力的な価格で買うことができる、というバフェットの投資基準の重要性が、実際の投資事例を用いて説明されている。また、繊維会社への投資といった失敗例も多く取りあげられ、その中から「まずまずの企業をすばらしい価格で買うよりも、すばらしい企業をまずまずの価格で買うことの方がはるかに良い」、「乗り込んだボートをいかにうまく漕ぐかということよりも、どのボートに乗り込むかということの方がはるかに重要」というような投資哲学が形成されていった過程がよくわかる。
また、彼自身投資家であると同時に経営者であることから、ユニークな視点から的確に事象を分析し、実践しているところが興味深い。支配権を得た買収でも経営の自主権を認めたり、ルックスルー利益という概念を持ち込んでいるのもこの現れであろう。一方、多くの経営者が配当を低く抑え株主の利益を損ねている、ストックオプションは株主にとって高いコストとなっている、無節操な企業買収で株主は高い買い物をしている、企業会計にはペテンが多いといった彼の批判は、投資対象選別の基準としてぜひ学んでおきたい。
全体としては「手紙」を編集した随筆のような構成なので、やや冗長なところがあるが、一気に読むのではなく、時間をかけて彼の哲学を理解するにはちょうど良い。(河野幸吾)

第1章 コーポレート・カバナンス
・企業統治
・株主に関する企業原則
・取締役会と経営者 ほか
第2章 コーポレート・ファイナンスと投資
・ミスター・マーケット
・裁定取引 ほか
第3章 普通株
・売買に関する問題点―取引コスト
・正しい種類の投資家を引きつける ほか
第4章 合併・買収
・ひどい動機と高値
・「思慮深い株の買い戻し」対「グリーンメール」 ほか
第5章 会計と税金
・企業会計におけるペテンに関する風刺
・ルック・スルー利益 ほか

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この本は、ウォーレン・バフェットが、バークシャー・ハサウェイ社の株主(投資家)に送った年次報告書(手紙)をまとめたものです。ウォーレン・バフェット本人は本を執筆していませんので、この本は、手紙を編集したものとはいえ、バフェットの言葉で書かれた唯一の本です。

読めば分かりますが、「バフェットは、手紙を通じて、自分の信念を株主に伝え、投資家教育をしていた」ことがわかります。それは、「投資哲学を明らかにすることで、自分のライバルに塩を送ることになるかもしれないが、それよりも、自分がグラハムより受け継いだ考え方を広めて、正しい投資を実践する人が増えるほうがはるかに好ましい」といった、「世界全体のレベルアップ」を考えていることがわかります。

手紙を編集した本なので、同じことの繰り返しが出てきますが、それはとりもなおさず、複数年にわたって株主に伝えたかったこと、ということなのです。

一般的な「儲けるための秘密の方法」は、人には教えないものです。それを教えてくれるというなら、疑ってかかったほうが良いでしょう。ですが、それはバフェットには当てはまりません。なぜなら、バフェットの「秘密の方法」は、長年にわたって広くオープンにされており、その結果も何十年にわたって検証されてきているからです。

バフェット本の中では、バフェット本人の言葉に近く、一読をお勧めします。


「バフェットからの手紙 〜「経営者」「起業家」「就職希望者」のバイブル/ローレンス・A・カニンガム」



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