トラックドライバーの睡眠不足の原因とは何でしょうか?

朝日新聞デジタルに、睡眠不足は乗務禁止という記事が掲載されています。

睡眠不足は乗務禁止 トラックやバス、6月から義務化
伊藤嘉孝2018年5月14日05時04分

 トラックやバスの運転手は6月から、乗務前に必ず睡眠状態のチェックを受け、不足の場合は乗務できなくなる。輸送業界は人手不足が深刻で、運転手が過酷な勤務を強いられ睡眠不足による事故も目立つことから、国土交通省が事業者への義務化を決めた。

 貨物自動車運送事業法などに基づく省令を改め、事業者がドライバーを乗務させてはならない項目に「睡眠不足」を新たに盛り込む。「疾病」や「疲労」などはあったが、睡眠不足は明記されていなかった。

 事業者は、乗務前に運転手の健康状態や飲酒の有無などを確認する「点呼」の際に睡眠が十分かを確認することが義務となる。睡眠時間には個人差があるため具体的な時間についての基準は定められていないが、睡眠不足のまま乗務を許可したと認定されれば運行停止など行政処分の対象となるため、事業者は厳しい対応を求められる。具体的には、運転手と対面などでやり取りし、睡眠不足による集中力低下など安全に支障がでる状態にないか丁寧に確認して結果を記録として残さなければならない。

 ドライバー側に対しても、睡眠不足についての正直な申告を義務化する。

 広島県の高速道路で2016年… 
https://www.asahi.com/articles/ASL4W5FTML4WUTIL02J.html

まあ言いたいことはわかりますが、これはドライバーの問題だけでなく、荷主の問題でもあるのです。
ドライバーは早朝から荷主の指定場所に行き開門時間まで4時間でも5時間でもドライバーの都合に関係なく待たされるのです。そのため待機時間を短くするためには早朝から順番待ちするしかないのです。

そして昼休みになると、荷主の従業員は待機しているドライバーのことなど我関せずで、ゆっくりと昼食時間を取るのです。その間ドライバーも仕方なく昼食休憩をとるのですが、本来であれば早く積み込みを終えて次の場所に行きたいのです。

さんざん待たされた後で、次の積み下ろし地で作業をするときにも待機時間があります。それでやっと車庫に戻ってきても次の日の準備や各種報告書の作成等で帰宅するのが遅くなります。
翌朝は早朝から順番取り。

これの繰り返しなのです。

ですからドライバーの睡眠不足は必ずしもドライバー本人や運送会社に原因があるわけでもないのです。

ドライバーを規制することも必要ですが、荷主を規制することの方が効果はあります。

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20180514バス運転手