内閣府が発表した、平成30年度の国民生活の世論調査によると、労働に関するところで、興味深い回答がります。

(2) 働く目的は何か
 働く目的は何か聞いたところ、「お金を得るために働く」と答えた者の割合が53.9%、「社会の一員として、務めを果たすために働く」と答えた者の割合が14.3%、「自分の才能や能力を発揮するために働く」と答えた者の割合が8.9%、「生きがいをみつけるために働く」と答えた者の割合が18.6%となっている。
(中略)
年齢別に見ると、「お金を得るために働く」と答えた者の割合は18~29歳から50歳代で、「社会の一員として、務めを果たすために働く」と答えた者の割合は50歳代で、「生きがいをみつけるために働く」と答えた者の割合は60歳代、70歳以上で、それぞれ高くなっている。
 性・年齢別に見ると、「お金を得るために働く」と答えた者の割合は男性の30歳代から50歳代、女性の18~29歳から50歳代で、「社会の一員として、務めを果たすために働く」と答えた者の割合は男性の50歳代、70歳以上で、「生きがいをみつけるために働く」と答えた者の割合は男性の70歳以上、女性の60歳代、70歳以上で、それぞれ高くなっている。
(中略)

(3) どのような仕事が理想的だと思うか
 どのような仕事が理想的だと思うか聞いたところ、「収入が安定している仕事」を挙げた者の割合が59.2%、「自分にとって楽しい仕事」を挙げた者の割合が57.8%と高く、以下、「私生活とバランスがとれる仕事」(44.4%)、「自分の専門知識や能力がいかせる仕事」(38.0%)などの順となっている。(複数回答、上位4項目)
(中略)
 
(4) 収入と自由時間についての考え方
 収入と自由時間について、自由時間をもっと増やしたいと思うか、収入をもっと増やしたいと思うか聞いたところ、「自由時間をもっと増やしたい」と答えた者の割合が34.4%、「収入をもっと増やしたい」と答えた者の割合が47.0%となっている。なお、「どちらともいえない」と答えた者の割合が17.2%となっている。
 前回の調査結果と比較して見ると、大きな変化は見られない。
 性別に見ると、「自由時間をもっと増やしたい」と答えた者の割合は男性で高くなっている。
 年齢別に見ると、「自由時間をもっと増やしたい」と答えた者の割合は18~29歳、50歳代、60歳代で、「収入をもっと増やしたい」と答えた者の割合は18~29歳から40歳代で、それぞれ高くなっている。
 職業別に見ると、「自由時間をもっと増やしたい」と答えた者の割合は管理・専門技術・事務職で、「収入をもっと増やしたい」と答えた者の割合は販売・サービス・保安職、生産・輸送・建設・労務職で、それぞれ高くなっている。


https://survey.gov-online.go.jp/h30/h30-life/2-3.html

まとめると
(2)働く目的は何か
・過半数が働く目的はお金だというのは、その通りでしょう
・男性20歳台は、お金以外の目的があるのか
・女性20歳代は、お金が目的

(3) どのような仕事が理想的だと思うか
・収入が安定している仕事と、自分にとって楽しい仕事が多いのもその通りでしょう

(4) 収入と自由時間についての考え方
・自由時間よりも収入を希望
・男性は自由時間

これだけでみると、「日本人は勤勉」ということ言いきれないようです。
働く目的は収入ですから、現在のような売り手市場では、収入が上がると見込めれば簡単に転職するのでしょう。

これでは、労働トラブル、特に賃金問題や雇用契約解除に関する事案が減らないわけだ。

この調査の驚くべきことは、国民の将来への悲観も発表しています。
同じ世論調査から

2.今後の生活について
(1) 今後の生活の見通し
 生活は、これから先、どうなっていくと思うか聞いたところ、「良くなっていく」と答えた者の割合が9.8%、「同じようなもの」と答えた者の割合が64.4%、「悪くなっていく」と答えた者の割合が23.7%となっている。
(中略)
性別に見ると、「悪くなっていく」と答えた者の割合は男性で高くなっている。
 年齢別に見ると、「同じようなもの」と答えた者の割合は40歳代で、「悪くなっていく」と答えた者の割合は50歳代から70歳以上で、それぞれ高くなっている。
 従業上の地位別に見ると、「悪くなっていく」と答えた者の割合はその他の無職で高くなっている。
 (中略)
(2) 今後の生活の力点
 今後の生活において、特にどのような面に力を入れたいと思うか聞いたところ、「レジャー・余暇生活」を挙げた者の割合が35.2%と最も高く、以下、「資産・貯蓄」(31.2%)、「所得・収入」(30.0%)、「食生活」(28.8%)などの順となっている。(複数回答、上位4項目)
 都市規模別に見ると、「レジャー・余暇生活」を挙げた者の割合は大都市で高くなっている。
 性別に見ると、「レジャー・余暇生活」、「所得・収入」を挙げた者の割合は男性で、「食生活」を挙げた者の割合は女性で、それぞれ高くなっている。
 年齢別に見ると、「レジャー・余暇生活」を挙げた者の割合は40歳代から60歳代で、「資産・貯蓄」、「所得・収入」を挙げた者の割合は18~29歳から50歳代で、「食生活」を挙げた者の割合は70歳以上で、それぞれ高くなっている。
(以下略)
 
今後の生活について、この調査からは、
・今後の生活が良くなるとは思っていない
・男の方が悪くなると思っている
・大都市ではレジャーする余裕がある

全体的な感想として格差がさらに拡大しそう


世論調査全体はこちらです
https://survey.gov-online.go.jp/h30/h30-life/index.html

全体的な感想として、皆さんの予想通りだったかもしれません