北朝鮮、対話提案無視し統一準備委を非難
(本文)
北朝鮮の労働新聞は30日「体制統一というつまらない夢にとらわれて」というタイトルの記事を掲載し、韓国大統領直属の統一準備委員会(統準委)が推進している「統一憲章」について「不純な体制対決の野望」と非難した。
統準委は29日に「来年1月の南北対話」を提案したが、北朝鮮は特に反応を示すことなく統準委を批判した。このため、北朝鮮が韓国側の提案を拒否する可能性もあるのではないか、という見方が持ち上がっている。
労働新聞は「かいらいの権力者は今年の8・15(日本による植民地支配からの解放記念日)の数日前、統一準備委員会の会議で『統一憲章を急いで制定すべき』と語った。統一準備委員会と民主平統の連中は、その言葉に従って統一憲章というものを作っていく、と騒々しく触れ回った」「『統一憲章』作りの策動こそ、みじめな破滅を目前にした生けるしかばねたちのむなしいあがき。『統一憲章』とは、言わば尊厳ある社会主義制度を損なおうとするものであって、寸毫も黙過できない」と主張した。
(本文ここまで)
両国は立場が違いますからね。
南朝鮮は経済的には勝っていますが、それはあくまで北朝鮮がもたらす平和の上に成り立っています。例えば、今日、ソウルに向けて1発砲弾を撃ち込むだけで、南朝鮮経済は大打撃を喰らうでしょう。どんなに南朝鮮が頑張っても、両国の外交は常に北朝鮮優位で進められているのです。
ただ、南朝鮮もその優位を誇っていた経済が落ち込んできましたから、どうしても欲しいのです。タングステンなどのレアアースと安い労働力が。
もし、これがお父さんの方だったらパワー外交で押し切れたでしょうが、お嬢さんでは力不足です。ですがお嬢さんは自分の力量を過信というか幼児性万能感に満たされているというか。「自分ならできる!」という裏付けのない自信に溢れているんですよね。だから南北の"本当の"パワーバランスが読めないんです。
残念なことに、もし北の政権が倒れても平和的統一は困難です。なぜなら、独裁者のうまみを知るグループが次の独裁者の椅子を狙うだけで、やすやすとそのうまみをお嬢さんに差し出すはずがないからです。
お嬢さん。
あなたの進めているプランは北朝鮮にとって何一つうまみのないものです。そんなものがすんなり通るほど北朝鮮は甘くないし、中国を後ろ盾にしても北朝鮮はロシアを引き込んだのでそううまくいかないですよ(アメリカも北に接近しているらしいですしね)。
今年はこれが最後の記事にしたいと思います。
新年もよろしくお願いいたします。日本にとって、皆様にとって良い新年となりますように。
いつもお読み下さりありがとうございます。あなたの一押しが励みになります!
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北朝鮮の労働新聞は30日「体制統一というつまらない夢にとらわれて」というタイトルの記事を掲載し、韓国大統領直属の統一準備委員会(統準委)が推進している「統一憲章」について「不純な体制対決の野望」と非難した。
統準委は29日に「来年1月の南北対話」を提案したが、北朝鮮は特に反応を示すことなく統準委を批判した。このため、北朝鮮が韓国側の提案を拒否する可能性もあるのではないか、という見方が持ち上がっている。
労働新聞は「かいらいの権力者は今年の8・15(日本による植民地支配からの解放記念日)の数日前、統一準備委員会の会議で『統一憲章を急いで制定すべき』と語った。統一準備委員会と民主平統の連中は、その言葉に従って統一憲章というものを作っていく、と騒々しく触れ回った」「『統一憲章』作りの策動こそ、みじめな破滅を目前にした生けるしかばねたちのむなしいあがき。『統一憲章』とは、言わば尊厳ある社会主義制度を損なおうとするものであって、寸毫も黙過できない」と主張した。
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両国は立場が違いますからね。
南朝鮮は経済的には勝っていますが、それはあくまで北朝鮮がもたらす平和の上に成り立っています。例えば、今日、ソウルに向けて1発砲弾を撃ち込むだけで、南朝鮮経済は大打撃を喰らうでしょう。どんなに南朝鮮が頑張っても、両国の外交は常に北朝鮮優位で進められているのです。
ただ、南朝鮮もその優位を誇っていた経済が落ち込んできましたから、どうしても欲しいのです。タングステンなどのレアアースと安い労働力が。
もし、これがお父さんの方だったらパワー外交で押し切れたでしょうが、お嬢さんでは力不足です。ですがお嬢さんは自分の力量を過信というか幼児性万能感に満たされているというか。「自分ならできる!」という裏付けのない自信に溢れているんですよね。だから南北の"本当の"パワーバランスが読めないんです。
残念なことに、もし北の政権が倒れても平和的統一は困難です。なぜなら、独裁者のうまみを知るグループが次の独裁者の椅子を狙うだけで、やすやすとそのうまみをお嬢さんに差し出すはずがないからです。
お嬢さん。
あなたの進めているプランは北朝鮮にとって何一つうまみのないものです。そんなものがすんなり通るほど北朝鮮は甘くないし、中国を後ろ盾にしても北朝鮮はロシアを引き込んだのでそううまくいかないですよ(アメリカも北に接近しているらしいですしね)。
今年はこれが最後の記事にしたいと思います。
新年もよろしくお願いいたします。日本にとって、皆様にとって良い新年となりますように。
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コメント
コメント一覧 (4)
見えない動きも「中国を後ろ盾にして南北統一」という目的があったというわけですね。
支離滅裂に見えるパククネ外交も、本人は合理的に動いているつもりなんですね。
2014年は、いろいろ興味深い記事をありがとうございました。とても勉強になりました。
2015年は、「戦後70年(韓国にとっては光復70年)」「日韓国交樹立50年」「福澤諭吉が
『脱亜論』を発表してから130年」ですから日韓関係にとっては波乱の年になるでしょうね。
ネット上には「国交断絶」を求める声もありますし、在日社会にも動きがあるでしょうか?
良いお年をお迎えください。
お立場は、いろいろ複雑なものもあろうかと拝察するところですが、常に公正であろうと意を尽くされておられる点を毎回感じております。
御国と我が国は、きれいごとの「友好」ではどうにもならないところが多々あり、やはり相当期間距離を置くしか対処のしょうがないと痛感しております。
来る歳が、管理人さんとご家族の皆様に幸多かれと祈念するものです。
朴大統領は、強大なアメリカを使って日本を動かすのと同じ構図で、強大な中国を使って北朝鮮を動かし、韓国主導の有利な統一・・・強かな中国は信用できませんが、統一や独立に外国が関わると、後々その影響力が厄介になりそう。
今年になるまで、親日の在日、韓国・朝鮮人の方がこうしていらっしゃることも知りませんでした。様々なブログやツイッターを拝見し、報道されない朝鮮半島の実情やマスコミの偏向振り、売国政治家についても勉強できました。感謝しております。投票の大切さも改めて実感し、衆院選挙は本当に結果がどうなるかとハラハラしました。
メディアが極端に偏向せず、反日以外の在日、韓国・朝鮮人の方の意見も取り上げて欲しいです。来年は両国の国交70周年の記念事業など有るそうですが、関係改善どころか悪化しそうな雰囲気。動きの遅い日本も、ようやく危機感持って意識が変わりつつあります。
来年も金田様のブログ楽しみにしております。
では、どうぞよいお年をお迎え下さい。
外交は見方によっていろいろ解釈が変わりますよね。
中国寄り、後ろ盾、経済、他にも世界覇者のシフトと考える人もいます。
今年もなるべく偏らない記事を書ければと思います。