大宇造船海洋、2千億円巨額損失隠し発覚 (2015.5.15 朝鮮日報)


大宇造船海洋が海洋プラント分野で約2兆ウォン(約2160億円)の累積損失を出しながら、公表してこなかったことが明るみに出た。同社は2011年に1隻当たり6000億ウォン(約648億円)で受注した極地リグ(掘削装置)の建造過程で1兆ウォン(約1080億円)前後の損失を出していた。

韓国政府関係者は14日、「大宇造船海洋が自主的に調査を進めているが、約2兆ウォンの損失が業績に反映されなかったと聞いている。最終的な損失規模は来月初めにも確定する」と説明した。海洋プラントは固定式または移動式の原油掘削・生産装置を指す。大株主である韓国産業銀行の関係者は「海洋プラント事業分野以外にもルーマニアの大宇マンガリア重工業など子会社の損失も予想より大きい。損失が3兆ウォンに迫る可能性もある」と述べた。

大宇造船海洋と並び、造船業界のビッグスリーと呼ばれた現代重工業とサムスン重工業は昨年、これまでの累積損失を業績に反映した。現代重工業は3兆2495億ウォン(約3510億円)に上る過去最高の営業損失を計上。サムスン重工業も海洋プラント事業で発生した7500億ウォン(約810億円)の損失を反映し、営業利益が前年比80%減の1830億ウォン(約198億円)にとどまった。

大宇造船海洋の損失規模が公表されれば、城東造船海洋など中規模造船所の経営難が深刻化している状況で、造船業の社債満期繰り延べなど資金調達が困難になる可能性がある。このため、政府は構造調整支援策を検討している。大宇造船海洋は今年末までに5000億ウォン程度の社債が満期を迎える。産業銀は大宇造船海洋の子会社のうち業績が悪化した大宇マンガリア重工業など5-6社を清算、売却などを通じ整理することを検討している。

昨年12月、コ・ジェホ社長の交代が噂されるようになり、大株主である韓国産業銀行が後任社長の選任を4ヵ月先送りしていましたが、5月にチョン・ソンリプ氏がその後任に決まったんですね。

金田は今回の損失発表は恐らく、BIG BATHではないかと考えています。

本来、BIG BATH手法というのは特別損失を多額かつ一括計上することで、その後の損失や経費負担を軽減させることにより、経営面でのV字回復を演出する手法の事を言いますが、ここではそうではなく、前任CEOの営業損失を早期に会計上に反映させることで、新CEOの任期中の成績をより良く見せるための手法という意味で使用しています。

造船業の契約はHeavy-tailと呼ばれるものがあり、南朝鮮の造船所はこのHeavy-tailが多いんですね。日本語ではテイル・ヘビーと表記することが多いですが、これは引き渡し時に70%の支払いといった、"最後に"大半を支払うという契約。これによって一般には経費がかさむことで船価が上がるのですが、それを大宇造船は飲んでいたのです。


で、今年第1四半期大宇造船海洋の未請求金額は9兆4000億ウォンで、売上高に対する55%を占めているんですよ。 これは、現代重工業(20%)、サムスン重工業(43%)、韓進重工業(29%)などと比べても非常に高い水準であることが分かります。

こういった支払いが滞っているものなどを海洋プラントの引当金と共に一気に計上してしまえ、と考えたのでしょう。ついでに不良債権も大幅に処理できますし。特に、前CEOによる業績悪化だという印象を強めることで、新CEOの成果はより引き立ちますからね。

何せ、6月には18億ドルもの受注に成功するなど、その契約手腕はなかなかのものです。今年、3回目の大宇造船記事ですが、今回の損失計上は東芝に例えられますが実は全く経営危機ではなく、今のところ大手3社の中で一番元気な会社であることに変わりはないと思います。


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