「文禄・慶長の役は日本の勝利」の論理とは (2017.3.19 朝鮮日報)


「18世紀の初めまで、壬申(じんしん)倭乱(文禄・慶長の役)に関する韓中日の主要な文献は、日本に集中していました。壬申倭乱に関する日本側の記憶と議論が、まさにこのとき形成されたんです。この『戦争文献』は、日本文化に大きな影響を及ぼしました」

このところ最も忙しい少壮の人文学者といえる金時徳(キム・シドク)ソウル大学奎章閣韓国学研究院教授(41)が、新たな研究書『戦争の文献学』(開かれた本社)を出版した。「日本古典文学学術賞」を受賞して学界を驚かせた『異国征伐戦記の世界』(2010)の続編で、15-20世紀の東シナ海沿岸地域における国際戦争と文献の形成・流通を追跡した研究書だ。

本書で金教授は、壬申倭乱後に日本で最も広く読まれた韓国の歴史書が、朝鮮の『東国通鑑』だったことを明らかにした。「戦争中に『東国通鑑』の版木が日本に奪われ、江戸期日本の韓国史の教科書といえる『新刊東国通鑑』の底本になります」。朝鮮と壬申倭乱に対する日本の関心は、柳成竜(ユ・ソンリョン)の『懲ヒ録』(ヒは比の下に必)がベストセラーになり、壬申倭乱を小説化した作品が数多く流通していた点にも表れている。小説は、壬申倭乱について朝鮮を降伏させた日本の勝利であるかのようにねじ曲げ、侵略の正当性を強弁することもあった。

金教授は、通説とは異なり「日本の文献も朝鮮に流入し、主要な知識人に影響を与えた」と語る。18世紀末から19世紀初めになると、韓中日の総合的な情報を含む『異称日本伝』『和漢三才図会』といった日本の書籍が朝鮮に輸入され、イ・イク、ハン・チユン、李徳懋(イ・ドクム)などの学者が著書でそれらの書籍を引用したという。 金教授は「丙子胡乱(1636-37年の清の侵略)後の朝鮮王朝後期200年は、平和が続いた極めて異例な時期だったが、その時期が現代韓国人の記憶と化した」と語った。そのため、「平和が日常的な状況で、戦争は特殊な状況」と感じるようになったという。「ところが歴史全体で見るとその逆で、戦争が日常的な状況であって、平和は戦争と戦争の間の中休みだった」というのが金教授の主張。戦争と軍史を学問の非主流扱いしてはまずい理由が、ここにあるというわけだ。 (抜粋)

よく耳にする話に「朝鮮民族は平和を愛する民族」というものがあります。


実は、この平和、というものは、今で言う平和ではなく、対外的に戦争をしていないと言うだけであり、歴代天皇陛下が祈っている国が安寧である、と言うものとは全く別物でした。

事大主義と小中華思想が生まれた李朝時代、明や清に対して年に3回もの朝貢使を派遣し、積極的に冊封体制に組み込まれるようにしてきました。その結果どうなったかと言うと、過度な冊封体制への依存から国政への興味を失わせ、また朝貢外交に必要な献上品をかき集めるために民衆を犠牲にしたのです。

国政が民衆に向かないからいわゆる派閥抗争が勃発し、勲旧派と士林派で権力抗争と虐殺を繰り返し、結局はそれが国の発展を妨げました。それでなくても、1600年代には日本に文化的・商業的・軍事的な発展で大きく遅れをとっていたと言うのに、その後の250年は文化的後退を起こすのですね。


日本では吉宗に時代に財政立て直しのため農民に対する負担を上げましたが、それでも今で言う実質税率は35%ほど。それ以外の時代はおおよそ25%前後。現在の年収400万円の人の社会保険料や税金などの負担額は100万円ほどですから実質税率は25%なので時代は変わっても税負担は大きく変わらない、国民を殺さない政治が続けられてきました。

それに対して李朝時代の民衆はどうだったかと言うと「三政の紊乱」により実質税率は70%近かったと言います。それによって、日本ではほとんど見られなかった春窮期という朝鮮独特の民衆にとって苦しい時期が起こるようになり人口は停滞するのですね。これでは民衆文化は花開くはずもなく暗黒の時代が続いたのです。


民衆は搾取の対象であり人ではなかったが故に、戦後100万人を超える虐殺を私たちが自らの手で行うことにもなったのですね。

政権は権力抗争と虐殺を繰り返し、民衆は搾取の結果、民衆文化が発展することもなく後退を続けた李朝時代。確かに対外的な戦争はなかったですが、安寧な時代とは到底言えなかった。私たちのDNAに刻み込まれた「平和を愛する」というのは抗争を嫌うとかそういった意味ではなく、単に対外的な戦争をしないという意味なのです。

仮に、私たちが平和を愛する民族であるなら、日本人は安寧を愛する民族。私たちは対外的に戦争をしなければ、国民が餓死しても虐殺されても、平和なのだ、と考える。まぁ、だからこそ北朝鮮の現状も従北者にとっては平和に感じるのですけど。


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