在韓米国大使・日本大使の空白、長期化の兆し (2017.3.26 ハンギョレ)
民団団長 自民党との関係修復の必要性強調 (2015.12.22 朝鮮日報)

駐韓米国大使と日本大使の空白状態が2カ月を超えたことで、長期化は避けられないとの見通しが示されている。 

駐韓日本大使の空白も長びいている。日本は昨年末、釜山日本総領事館前の「平和の少女像」が建てられたことに対する抗議の意味で、1月9日に長嶺安政大使を呼び戻した。鈴木秀生総括公使が大使代理を務めている。76日間が経った今まで、韓日関係は12・28「慰安婦」合意と釜山少女像をめぐり始まった膠着状態を抜け出せずにいる。さらに、大使の復帰のカギを握っている安倍晋三首相が最近、森友学園の敷地の取得に関わった疑惑などで、追い込まれており、大使の復帰を決定する余裕がないという分析もある。 

両国大使の空白は当分の間続くものとみられる。駐韓米大使の赴任は5月9日の大統領選挙後になる可能性が高いという。ある外交消息筋は「当然、米国でも次の政権構成を見極めながら、大使を任命しようとするだろう」と話した。また、外交部関係者は、日本大使の復帰については、「日本が大使を復帰させるタイミングを逃した」としたうえで、「日本が機を逸したようだ」と指摘した。 (抜粋)

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呉氏は、これまで民主党と良好な関係を築き、在日韓国人が地方参政権を得るための運動は目標達成直前だったが、現在は運動自体が不可能な状況だと指摘。在日韓国人などを狙ったヘイトスピーチや地方参政権などの問題を打開するには自民党との関係を確実に元に戻す必要があると強調した。 (抜粋)

早速本題ですが、この記事の捉え方は大きく3通りあります。

一つは記事のいうとおり、「日本が機を逃した」というもの。
次に、「日本が機を逃したと思い込みたい」というもの。
そして、「今の日南関係を理解できていない」というものです。

民団という私たちが合法・非合法活動を日本で行う際のベースとなっている団体があります。その団体は元々、自民党と密接な関係があり、朝銀破綻の際に、日本の血税1兆4000億円を投入したのは紛れも無い自民党政権でした。実際は社民・共産・民主からの強いプッシュもあってでの話でしたが。

ところが、自民党が本来の保守傾向を強め、また、政権が民主党に移行したこともあり、9割がた決別して民主党との結びつきを強めたのです。これがこの記事の背景にあります。


先ず、この「日本が機を逃した」論を考えてみたいと思いますが、これはおそらく民進党からのものでしょうね。何せ2月17日の国会質疑にて、例にの玉木センセイが「いつ帰任させるのか」と安倍首相に詰め寄っているのですね(13分5秒前後)。




現在、民団は急速に共に民主党に接近していますから、民団が仲介して、「日本が原因によって帰任の機を逃した」という世論づくりと大使帰任への流れを作ろうと画策しているのです。


次に、「日本が機を逃したと思い込みたい」は、小中華思想的発想ですね。この考えが根底にあるからこそ「日本が機を逃した」という発想に行き着くのですが、自分たちにとって都合の悪いことは日本が悪い、としたいのです。

もちろん、その裏にあるのは日南スワップ協議の再開であるのですが、今回はエントリーと趣旨が違うので簡単に触れる程度に留めますが、あらゆる指標で、南朝鮮はドルを喉から手が出るほど欲しているのですね。だからこそ、協議再開の第一歩である大使帰任を急いでいるのです。


そして、「今の日南関係を理解できていない」。これは共に民主党議員はチョット無知に近いかもしれません。正確に書くなら理解できない、ではなくて「理解しようとしない」なのかも知れませんが。

共に民主党議員全員とは言いませんが、外交に強いとされている数人の中堅議員と話していても、「日本が右傾化」しているとしか考えずに「南朝鮮が左傾化」しているとは考えていません。そして、北朝鮮は社会主義や共産主義という範疇からはすでに外れていて、専制君主国家であるという意識がないのですね。

彼らは、南朝鮮の "資本主義" と北朝鮮の "社会主義" を融合した "社会主義的資本主義" を目指して、統一国家を作ろうとしていますが、この考えを左傾化とは考えないし、専制君主国家をお嬢様弾劾で打ち倒そうとしたくせに、最終的にはより強固な専制君主国家を作ろうという、自分たちの足元すら理解できていない状況だったりします。


大使帰任は1000年しなくても両国間に問題はありません。5年も従北政権が牛耳るのですから、日米南軍事同盟は形骸化していくでしょうし、日本にとっては重要な隣国から、単なる隣国、もしくは合意破棄によって準戦時関係になる可能性も考えられます。

どちらにしろ、この記事から考えられることは、民進党は南朝鮮の意向を強く汲んだ発言をしている事がここから理解できるのです。


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