2017年07月18日

「十八史略」堯・舜・禹

僕が生まれた初台のトタン屋根の家(三畳と四畳半のみ)には余り本が置け無かったようで、三鷹に越すまで次第に「国民百科辞典」とか「日本の歴史」とか僕の子供向け科学図鑑とかが増えていったが、母の本であったろう「ウエルズの世界文化史」とか「十八史略」とかがあって、時々めくっていた。

それで最近まで「十八史略」が中国の歴史書の基本だと思い込んでいて、殆ど最初の方しか読んでないのだが、最初が面白く、伝説の堯・舜・禹という偉い皇帝たちの逸話があって、堯がもう年なので帝位を誰かに継ぎたいと考え、賢人と評判の許由に帝位を譲ろうとしたところ、彼は「聞くのも汚らわしい話だ」と川で耳を洗った、更に下流で牛に水を呑ませようとした人が「汚れた水を牛に呑ませる訳にはいかない」と去って行ったという話を強烈に覚えていたのだが、大人になってから友達にこの話をしても、通じた試しが無い。

何故、帝位を継ぐという事が、そこまで汚らわしい事なのか分からない。
清貧という生き方が誇張され過ぎて意味が分からなくなるという・・でも、昔から中国の歴史家は、権力者を相対的に見ていた、日本の天皇とは違って、ということでは無いか、そこから「易姓革命」の考え方が生まれていったのだろう、というふうに思っていた。

で、前回、中国に行った時に中国の若者たちに聞くと、勿論、堯・舜・禹は知っている常識だよ、という事なので、その後の話をすると「いやそれは耳を洗って良く話を聞くという意味であって、汚らわしい事を聞いたという意味では無いのだ」と笑われてしまい、自分の記憶がおかしいのか、その本が間違っていたのか不安になり、調べると・・と言ってもウイキペディアレベルのことだが、ちゃんと話は載っている。
そして「十八史略」自体が、南宋の時代に子供向きに書かれた歴史の入門書で、室町時代に日本に伝わって読まれて来たが、通史では無くなって次第に廃れていった、一時ブームはあったが・・という事が分かり、そうか神話時代から清朝までを十八史というわけでは無いのか!、権力に対する考え方も、宋の時代だから生まれたもので中国でも一般的な思想では無かったのだ、という事が還暦を越えて理解したのであった。それで皆と話が通じなかったのだね。
で、中国でも今それは伝わっていないとすると、「権力とは世俗的なもので汚らわしいものだ」という事は教えられないのだろう、と推測する。
・・・日本ではどうなんであろうか。

kaneko_power009 at 12:32|この記事のURLComments(0)思い出 | 歴史

2017年07月11日

「ウルトラマンの日」

今日いったん北京から帰国するが、今日が「ウルトラマンの日」だと聞いて、昨日まで無かった望郷の念が突然沸き起こった(笑)……根深いもんである。

51年前の今日、三鷹から初台に電車通学していた小学6年生の僕は、日曜夜7時は半年前から「ウルトラQ」を絶対欠かさぬ習慣通りにテレビの前に陣取り「ウルトラマン誕生」の前夜祭を見たのだった。ガッカリした。子供向きの公開番組で、舞台にキグルミ怪獣とウルトラマンがショーを繰り広げているのは特撮の裏側暴露でしかない。ガッカリしながらワクワクしていた自分もいた。子供らしい気持ちも残っていた(笑)、翌週からは本放送で毎週興奮して半年後くらいには野田秀樹くんたちと怪獣芝居をやったよなあ……鈴木和道くんが図書委員で、図鑑のカバーを大量に運んで来て教室の床にぶちまけ「これで怪獣を作ろう!」と言ったんだ……書き出すと止まらないからSTOP。

中国人はゴジラはそこそこ、ガメラは知らないが、ウルトラマン良く知ってる。すぐスペシューム光線の恰好をする。

kaneko_power009 at 12:29|この記事のURLComments(0)ウルトラ | 思い出

2017年07月09日

張芸謀監督の撮影を見学

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本日は北京電影製片所で春節(正月)映画撮影中の張芸謀監督の撮影を見学し、御挨拶叶った。
三国志時代か曖昧な設定の時代アクションものだそうで、大きなセットが幾つも建てられ、床は本物の石で固め、作りも精密なものだが、周りは殆どブルーバックで合成用である。
ワンカット見た撮影もブルーバックで剣士に雨を降らせていた。今回もカイジュウは出るんですか、とは聞けなかった。
写真の金子は偉そうに写っているが、結構緊張しているのだ。張芸謀監督も、こんな小柄には見えず、撮影の時は大きく見え、精力的に指揮しておられた。
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2017年07月08日

北京から、第一報は下痢ですいません

北京から、第一報は下痢ですいません。餃子のニラにあたったんだろうと言われてます。日々美食のツケが来ました。昼夜北京ダックなんて日もあったからね……
今日は香港出身のアクション監督と打合せ。「ガメラ」も「デスノート」も見ているが、「ガメラ2」はレギオンにガメラが腹をやられて血がドバー!というシーンがあったので公開出来なかった、と言われた。国によって何を残酷とするかは随分違う。「デスノート」は中国人も皆見ているが、劇場公開では無く、ダウンロードらしい。「デスノートの監督に見えない」と良く言われる。今回は、主役がワルを殺せない。人を殺した人は死ぬべきとされている。違法行為をしたら主役でも刑務所に行かねばならない。まあ、どこでもいろんな制限はあるものよ。「放射能でアタマおかしくなったんじゃない」とウチの国では映画で言えませんから、どっちが自由と言えるのか……
でも二年前に中国で大ヒットした「オペレーションメコン」を参考で見たが、子供が暗殺者で撃たれて殺されたり、ロシアンルーレットで死んだりする場面があってビックリ。これ、外人のラオス人だからいいそうで……でも、劇場では子供も見れるって、いいのか?……

カープ新井さんの逆転3ランは知ってます。

kaneko_power009 at 12:19|この記事のURLComments(0)中国 | 現在製作中

2017年06月28日

記事タイトル明日から北京に

明日から北京に10日ばかり行って来るが、北京語の勉強はiPhoneに録音してイヤホンで聞いて多少進んでいるつもりだが、中国人と話してないのでこの間下北沢の足つぼマッサージが中国人ばかりだと聞いたので行って、若い師に話しかけるとシャイな奴で会話も一問一答で進まないが、隣の中年のマッサージ師が、こちらの声調を大声で修正してくれたものである。
今、疑問に思っているのは、中学で「漢人はインド・ヨーロッパ語族だ」と習ったが、確かに主語→動詞→目的語が基本だが、5W1Hは文中にあって日本語と同じで、文を聞いていると途中から疑問文だと分かる仕組みだ。
主語も省かれることが多い。天気のItに当たる概念は無い。
寒い暑いは、だだロンとかリューとか言うだけだ。疑問文は最後にマァ?をつけるので最後にならないと分からないので慌てるのは日本語と同じだ。これを英語人と同じ語族だと言って良いんかい先生? やはり、漢人、朝鮮人、日本人には語族的にも歴史上密接な関係があるのだろう。

kaneko_power009 at 12:17|この記事のURL中国 | 現在製作中

2017年06月26日

「あなたには帰る家がある」階戸瑠李&森岡朋奈

八幡山ワーサルシアターにて上演中の「あなたには帰る家がある」(森岡利行・作演出)を観劇。
主演の階戸瑠李さんと「リンキング・ラブ」でサッカー部員から学内アイドルになる森岡朋奈さん両美女に挟まれ上機嫌。
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妻帯者にはシビアな芝居を熱演する階戸さんは、森岡監督による「ハダカの美奈子」で美奈子の少女時代を演じている。
森岡朋奈さんはBプロのみだが華麗なダンスあり。名前から想起されるように、森岡監督の長女である。

kaneko_power009 at 12:10|この記事のURL演劇 | 女優

2017年06月25日

「満州国演義」

今夏は中国映画を単身赴任で撮る事になり、撮影期間が「リンキング・ラブ」と「こいのわ婚活クルージング」の宣伝期間と重なり、公開の頃には帰れるはずだがそれは監督次第だろうとか言われて贅沢な心配しつつ、俄に北京語を独学していているんだが、NHK「TVで中国語」の司会が川島海荷から森迫永依に替わって現在のちびまる子ちゃんにも教わりつつ、ロケ地のハルビンや中国東北地方について何も知らないので船戸与一の遺作「満州国演義」全九巻に挑戦しているが、まだ三巻終わったところで満州国が出来て武装移民が送られて来たところまでで、知っていたようで知らないことが多いものだと良く分かる。
張作霖爆殺事件の直前から始まった物語は、満州に関わる日本の四兄弟(外務、軍人、馬賊、役者)の運命の変転を描いているが、まさにかつての日本軍部が中韓人差別の思想から国際的犯罪に国家を巻き込み、反対していた外務省も違法の満州国が出来てしまったら、その財政を支える阿片が採取できる熱河地方への侵略を容認するという堕落が、なし崩し的に起こってゆく様が描かれている。
一般庶民の声も、侵略を後押しする。これに比べると五味川純平の「戦争と人間」は、まだ抵抗する側が正義として描かれていたので善悪の観点があったが「満州国演義」には、どこにも善は無いという絶望感がある。しかし、まだ悲惨なことはこれから起こってゆくという段階だ…
…撮ろうとしている映画は、そういうこととは全く関係無いんですけれど。

kaneko_power009 at 12:05|この記事のURLComments(0)中国 | 現在製作中

2017年06月21日

記事タイトル俄に時の人となった

俄に時の人となった萩生田光一さんと27年前に会ったことを思い出した。
というか「咬みつきたい」の八王子ロケの時に現場見学に来たので挨拶しただけだが。
学生ながら議員秘書だった。印象変わって無い。
その時か既にか、緒方拳さん近辺と繋がりが出来、八王子市会議員に当選した後、「国会へ行こう」(93年)に議員秘書役で出演している。
……だから何?ですけど……

kaneko_power009 at 12:01|この記事のURL雑記 | 思い出

2017年06月20日

「22年目の告白」「イースターパレード」「恋愛準決勝戦」

「22年目の告白」は良い出来と思うが「リンキング・ラブ」ヒロイン石橋杏奈さんが可哀想……というのは批評ではありません(宣伝)。
ただ、ちょっと暗い気持ちになったのでフレッド・アステアのミュージカル「イースターパレード」「恋愛準決勝戦」を見に行くと柄本明さんと出会って、そこでも「リンキング・ラブ」と「こいのわ」の宣伝する。この二本立ては幸福な気持ちになる。あ、フレッドアステアの方です……(という言い訳も宣伝か)
「イースターパレード」は子供の頃にTVで見た覚えがあるが、母が話していた記憶の方が強い。ジーンケリーが怪我して代役で引退宣言していたアステアが復活したのが本作。脚本にシドニイ・シェルダンの名前を見つけたが、芸事に絡めた恋愛の機微が良く描けてるもんだなあと感心。「恋愛準決勝戦」は「ザッツエンタテインメント」で見ていた衣服掛けとのダンス&セット360度回転ダンスをやっと本編ごと見られたが、本編もこんなに面白いんだ。兄妹のダンサーがイギリスのロイヤルウエディングに絡めて見事にWハッピーエンドに収まる。みんな亡くなっているけれど時を越えて我々をハッピーにさせてしまう歌とダンスと映画物語は偉大だ……
(ジェーン・パウエルは88才で御存命)

kaneko_power009 at 11:59|この記事のURLComments(0)見た映画 | LINKING LOVE

2017年06月19日

パーマネント野ばら

昨日はレプロが浅草に作った浅草九劇にて「パーマネント野ばら」を最終回に観劇。主演の上野なつひさんの母親役を演じている森田ゆみえさんと写真。
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森田さんは森田由美恵として1972年「潮風の吹く町」(なかにし礼&浜圭介)でデビュー、拙著「失われた歌謡曲」の最後のコーナーに書いて、高校生の頃から応援している方。
今は「月光桜」を歌いながら女優業も兼ね、ヒットの兆し。

菅野美穂の映画を思い出しならがら(映画では森田さんの役は夏木マリ)、吉田大八が何でこれやろうと思ったのかと、最後忘れていて上手く騙された気がした……と書いてから映画の方の批評や感想を読んでみると、西原理恵子の世界をトリックで逆転しようと試みたと分かった。だが、舞台の方がそのトリックは分かり易い。大八さんとしては「桐島」や「美しい星」や「腑抜けども」のような全体がトリックというモノの方が上手く作れて、「クヒオ大佐」程度だと落ち切らない”落ち”になってしまうのでは、と、思ったところでだから何?と言われてしまいますね。

kaneko_power009 at 11:56|この記事のURLComments(0)演劇 | 女優

2017年06月16日

安田章大主演「俺節」

安田章大くん主演の「俺節」(赤坂ACT)には脚本演出の面白さに驚かされ、芝居と歌の力に圧倒された。例えば、ヤクザに殴られながら歌ってゆく安田の歌が上手いからヤクザもその手をゆるめ、やがてヤクザは去ってゆく、、、なんて、脚本としてはどうかと思いながらも本当に歌に力があるから舞台の魔法にかけられたように気持ち良く納得させられる。友を裏切るというような人間的な弱さも、きらびやかな舞台上では醜さが美しさに見え、真実を感じる。ミュージカルナンバーは昭和演歌が主だが、レミゼラブルのように聞こえてくる、と言ったら言い過ぎか。福士誠治もギターと歌上手いのだな。BeeTV「危険なカンケイ」では打ち上げなかったからな、、、「スキャナー」の打ち上げで安田くんと歌ったのが恥ずかしくなってしまい、終演後、会いに行ったらちょっと胸が詰まってしまったが、修二と彰新曲出したからまた歌いましょうよ、と言ってくれたのだった、、、あ、「リンキングラブ」宣伝するの忘れた。これも、やはり歌の力を証明する映画で、お互い日本的ミュージカルを追求しているのだった、、、

kaneko_power009 at 11:51|この記事のURLComments(0)演劇 | スキャナー

2017年06月15日

共謀罪成立

僕は読売新聞は読んでないので想像だが、読売の読者にとっては「共謀罪」では無く「テロ等準備罪」になるのだろうが、国会での政府答弁によると、テロ防犯とは特に関係無いことが分かり、説明されている国際条約にも現行のまま批准出来ることも分かり、大臣の答弁により「テロリストでは無い一般の人でも心に犯罪を企図しただけで取り締まられる可能性がある」とまで分かった。やはり今まで何度も廃案になっている「共謀罪」なのだ。国連からも「表現の自由を犯す法律」だと警告され、法案提出の政府の嘘がはっきりしたにも拘わらず、短い審議で今日、強行採決されようとしているということに抗議して、加藤正人さん代表のシナリオ作家協会始め、劇作家協会ら10団体が国会で意思表明の記者会見を昨日開いた。僕も勉強不足であったので、会見を聞きに行き、非常に深刻な事態だと理解し、諸先輩らの勇気に共感した。
現内閣は、本当に表現の自由の無い非民主的な国を目指している。僕らの育った自由な国が、どんどん崩壊しようとしている、、、
(と、書いた時にはすでに成立していたんだ、、、朝の散歩をしている間に、、、)
http://www.asahi.com/articles/ASK6G5VCZK6GUTIL033.html

kaneko_power009 at 11:49|この記事のURL社会