2023年08月22日

『アウシュヴィッツの生還者』

『アウシュヴィッツの生還者』は、その人の息子が書いた実話に基づく。
収容所内で生き残るためにドイツ将校の犬となって賭け拳闘で相手が立てなくなるまで殴ると結果殺してしまう。それがフラッシュバックしながら、戦後「アウシュヴィッツからのサバイバー」という触れ込みで弱いのにアメリカでボクサーをしているのは、違う収容所で行方不明になっている恋人の目に、記事が触れる可能性が僅かでもあるだろうと思っているから。
壮絶な人生物語を、バリー・レヴィンソンが静かな雰囲気と重厚な画で演出している。上手いんだな、やっぱり。ビッキー・クリープスって、見覚えあると思ったら『ファントム・スレッド』か。
息子は、何故父親が怖かったのか、がある時分かって物語を綴ったのだな・・・と、最後にわかる。

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2023年08月18日

『ミンナのウタ』『イノセンツ』

『ミンナのウタ』は公式サイトに行こうとすると音楽を流しますか?と選択出来るのでオンにしたらキモチ悪かったのでオフにした。歌舞団メンバーが全員本人役で探偵がマキタスポーツだから、”お仕事的プロモーション映画”かと思うとマジのホラーなので怖かった。だが、プロモーション映画としても成立しているので、両隣はファンの女子が息を呑んで最後まで見ていた。

『イノセンツ』は北欧子供超能力ホラーで容赦ない描写が怖い。
大友克洋の「童夢」に着想を得たそうだが、日本だと到底出来ない展開だ。

2本見て外に出たら、猛暑が一段落して冷え切っていたわ。

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2023年08月14日

『Barbie』

『Barbie』をゴキゲンの若女子客に囲まれて見終わると、三鷹高校で同学年の映画イラストレーター宮崎裕治君に声かけられ、お茶する。バービーで会うとはね、とお互い笑う。宮崎君は若男子客が「これはフェミニズム映画だ」と言っていたのを聞き、僕は女子客がハーイハーイと手を振る動作しているのを目撃。ただ劇中「マーゴット・ロビーがそれを言っても説得力がない」のところではシーンとなっていたが、アメリカでは大笑いだろう。という僕でも、ギャグはン割しか理解出来ない。理解出来なくても笑ってまう。バービーは、小学生の頃母が買って来たのを僕が遊んだな。GIジョーと並べてみたっけ。でも、やっぱり世界観が違うから違和感があったな・・・という映画である。
大人になってから買ったJALデスのバービー、どこに置いたっけ、処分してしまったんだっけ、惜しいな。エロ下着バービーのことはスルーされていた。やっぱりフェミニズム映画だからか。

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2023年08月13日

『17歳は止まらない』

『17歳は止まらない』は佳作だと思う。農業高校の女子の、教師への恋愛を描いて、なかなか意表を付いて来るが、脚本が優れているので監督出来たという北村美幸さんとはどんな人か? 
映画からすると現場を良く知っている人っぽいが、本名か。顔写真をクラファンのページから拾ったら渋い感じの男性だが、
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Xの写真は違って女子高生のように見える、というか女子高生だろ。
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これは当然、別人だろうが、内容は宣伝ぽい。
「『17歳は止まらない」監督脚本しました♡いや〜ん♡」だって、誰かが面白がってやっているのか、話題になったらネタバレして写真変えるって作戦か・・・写真変えたら、このコメントも意味不明になるだろう。映画面白かったから、話題にしてあげよう。話題になってないみたいだから。フォロワーも37だって。

そう言えば、教師に恋する女子高生というと、桜田淳子の『スプーン一杯の幸せ』『若い人』を思い出してしまう(古!)が、あれとは違う。やはり脚本ありきと俳優ありきでは、相当違うことになりますね、映画は。

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2023年08月10日

トランスフォーマーとクレヨンしんちゃん

『トランスフォーマー』の設定は以前から納得出来ん(生物であるはずないだろ、何のために戦ってるんだか分からん)が、凝っているCGは見たらそれなりに見飽きないだろうと思って見たがダメだった、耐えられん・・・ストーリー展開も俳優も。BU・・アウトな言葉が出てきそうで何も書けねー

『クレヨンしんちゃん』は面白い。
ハンパなCGアニメが効果的。
若い頃、こういう脚本書いたよな、いや、場を貰えれば書きたかったよな、か。
SFモドキにちゃんとなっていて、トランスフォーマーに感じる苛立ちがなくてスッキリしている。
正確にタイトル書くと『しん次元!クレヨンしんちゃんTHE MOVIE超能力大決戦〜とべとべ手巻き寿司』長すぎるだろ。

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2023年08月07日

調布の駅から10分歩いてカドカワ大映スタジオ

調布の駅から10分歩いてカドカワ大映スタジオヘ行くと、馴染みの姿にお迎えされるが、ディスプレイはガラスの反射で良く分かりませんね。夜はライティングしてないしなー 撮ってる人いたよね。調布の駅には影絵いっぱいあります。
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2023年08月06日

コンプソンズ『愛について語るときは静かにしてくれ』

下北沢オフオフシアターにて、金子鈴幸作・演出コンプソンズ『愛について語るときは静かにしてくれ』を観劇。
濃厚に凝縮された世界を見た感じで、演劇圧というのか、それなりの満腹感があった。
リアルより1.8段階くらい誇張された芝居が続いて、語られるサブカルについての話題は、もう着いていけないわと思いながらも笑わされていた。
狭い下北沢のアパートで半同棲しているカップルの別れ話が、壁一枚隔てた隣の住人に丸聞こえで文句つけにくるが、普通には見えない女夢魔サキュバスや国家権力を象徴する刑事などが現れて笑わせ、いつの間にか時空を超えた展開になっていて、笑えない未来が見えてくるが、若い馬鹿騒ぎによって、切ない想いになる。
やはり、若い彼らの世代の方が、この先にある絶望に向かっていかねばならないのだな、と思うと切ないのだな、頑張れよ。
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kaneko_power009 at 23:35|この記事のURLComments(0)演劇 | 家族

2023年08月05日

『ヴァチカンのエクソシスト』

何回か満席で入れなかった『ヴァチカンのエクソシスト』を見られた。確かに面白い。
昔のエクソシストを思い出したが、あれのように心霊現象を現代的にリアルに感じさせて恐怖を煽るより、フィクションと割り切ってスペクタクル化して見せ切るアクション娯楽作にしている。
実在の神父の書いたものを原作としているらしいが、ラッセル・クロウのアル中気味のエクソシスト神父が、スクーターで登場する続編もあるのかな。
イタリアからスペインまでスクーターで行ったんですかね?

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2023年08月01日

『君たちはどう生きるか』

『君たちはどう生きるか』は見た後、これはタイトルとは結びつかない内容じゃないすか?と思ったが更に考えてみるとプロデューサーも出来た映画を見て、売るにあたってコレってどう売ったら良いか迷い、そうだ「君たちは、これをどう受けとるのか?」と問いかけるのが一番だと思って「問いかけタイトル」以外宣伝しない戦略を選んだ・・・に違いねえ。
昔の青島幸男の選挙ゼロ銭作戦みたいなもんだが、アタリましたね〜 劇場は年配客でいっぱい・・・って、自分もか。
レビューは「宮崎芸術の最高峰」のオンパレード。
そうですね、芸術ですね、魅入っちゃいました。わかんね〜と思っても、見て損したとは思わず、やっぱり見て良かったと思うので、大したもんですね。
「これが分からないの、バカね」と言う人が出ないようにしている作戦とも言える。
そう言う人がいると否定したくなるが、好きに作ってるんだから別にいいんじゃないの、と。
女性の仕草は綺麗だし。戦争の炎は悪夢のようだし。少年の動きは面白いし。インコは変だけどな・・・

kaneko_power009 at 23:30|この記事のURLComments(0)見た映画 | アニメ

2023年07月26日

『ミッション・インポッシブル』と『パール』

避暑なんだけど寒くなり過ぎるからウインドブレーカー着て首までチャック閉めて『ミッション・インポッシブル』と『パール』を見たら、両作ともサスペンス場面に力入ったので、インターバル入れても2本終わって体力使い、見てるだけでも結構疲れた。
『M.I.』はもう何本目なんだか分かってないで、サブタイトルも書く気にならず、後からどう呼ぶのか。砂嵐のやつとか、列車の上で落ちそうになるやつとか、今回、両方とも入っているが、バイク飛ばして落ちるやつ、と言うのがいいか。
サイモン・ペッグは分かるけど、黒人はいつから仲間なんだっけ・・・女優は見覚えあるが関係性を良く覚えてない。
美女が3人出てくるところがミソだな。怪獣も3体出すとヒットするというのと呼応する。

『パール』は凄いですね、怖いですね、名作ですね〜 
『X』見といた方がいい、と言われて配信で見てたが、あの婆さんもミア・ゴスですか・・見スゴさないように・・アウトですね。

kaneko_power009 at 23:25|この記事のURLComments(0)見た映画 

2023年07月24日

燐光群『ストレイトラインクレイジー』

昨日は下北沢スズナリにて燐光群「ストレイトラインクレイジー」を観劇。
アメリカの道路建設行政官の物語。経済発展する戦後アメリカで、とにかく道路を作れば皆が幸せになる、スラムの立ち退きなども住民の幸福のためだという信念で、道路を何十年も作ってゆくが鉄道は全く作らなかった男に、時代の変化の波が襲いかかる。
資本主義を追求すると民主主義と矛盾してゆくという俯瞰的な見方も出来るが、人間の生き様のドラマを徹底して描くことで、ただそればかりではない、喜びもあるだろう、でも友情は失われた人生、という作りに見応えあった。
観劇後、演出の坂手洋二さん、夢の遊眠社からNodamapまで音響を担当、燐光群もやってる近藤達史さんらと昼飲みに。
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坂手さんの俳優時代の話など聞く。確かに男前だな。初期の遊眠社の話も、ああそうだったのかといろいろ面白い。東大で見た「明けくれないの物語」が第一回目だと思い違いしていた。van99が1回目だったのね。その時は「面白くてためになる劇団夢の遊眠社」て言ってたわ。なにがよ‥と思った記憶が甦った。

kaneko_power009 at 23:23|この記事のURLComments(0)演劇 | 友人

2023年07月23日

『ナチスに仕掛けたチェスゲーム』

『ナチスに仕掛けたチェスゲーム』原題は「チェスの話」で、原作者のシュテファン・ツヴァイクはオーストリアの富裕層出身ながら高名な詩人・作家となり、1934年にナチスがドイツで権力を取った時期にイギリスへ亡命、ロマン・ロランなどとも交流して反戦著述活動をしていたが未来に絶望したのか、1942年にブラジルで妻と自殺。
自殺の前にこの「チェスの話」を各国に送っている・・・というのは、映画見てからサイトとウイキペディアで調べたので、なるほどそういうことだったのか、と分かった。
映画では、ナチスがこれほど隣国のオーストリアの心を蹂躙していたのか、と感じさせながら、暗黒で華麗な映像の連続で、現実と幻想のあいだを往来する。
『帰って来たヒトラー』のヒトラー役の人が、オーストリアの公証人を演じ、富裕層の財産を狙うナチスにメトロポールホテルに拉致されて、「暗証番号を言えば解放してやる」と言われながら拒絶、新聞など活字が全く読めないことに飢え、密かにチェス本を盗み出して、風呂場のタイルでチェスを1人で1年間空想ゲームをして心の遊びをしていると、解放されてアメリカへ向かう船旅で、チェスの王者を負かすまでになっているが、何の喜びもない・・・というストーリーを考え出して、それを書いて・・・
・・・ということが幻想的に描き出されて船酔いのような感覚になる。
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kaneko_power009 at 23:18|この記事のURLComments(0)見た映画