2019年04月28日

米米CLUBのジェームス小野田さん

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昨日は音楽業界の交流会にて、米米CLUBのジェームス小野田さんと『山田村ワルツ』の現場以来32年ぶりにお会いし、単独ミニライブを堪能、シビれた。気さくな人柄の小野田さんも映画の事は良く覚えていて、北茨城袋田温泉の12月だから、初雪が降って撮影中止になったのに、宿泊していた旅館の人が地元の習慣で「おめでとうございます!」と大声で言って回るんで調子狂った事などを話した。
神社での「おたふく祭り」のシーンで、米米CLUBが挿入歌「嫁津波」をフルコーラス歌うが、出し時間に間に合わず撮りきれなかったので、現場でカールスモーキー石井さんに「もう一回来てくれる?」と言って、再度来て貰ったっけな。
米米CLUBは、06年に再結成され、「嫁津波」は今でも歌っているそうだ。

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2019年04月22日

日活先輩・上垣保朗監督(『ピンクのカーテン』)を偲ぶ会

1月29日に70歳で亡くなった日活の先輩・上垣保朗監督を偲ぶ会が4月21日、新宿中村屋グランナにて行われ、出席しました。
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上垣さんは、僕が初めて助監督に就いた根岸吉太郎監督27歳のデビュー作『情事の方程式』のチーフ助監督で、セカンドが那須博之さん、サードが僕でした。

上垣さんは根岸さんより先輩で当時30歳、藤田敏八監督一派というか、根岸さんの兄弟子のような存在だけどエリートの後輩の助監督を引き受けた叩き上げに見えました。

当時、ロマンポルノは14日間で撮影していたが、新人根岸さんの粘りで日数が延び、制作次長が「いい加減もう終わらせろ」と上垣チーフに詰め寄ったところ、上垣さんは「アンタ、新人殺す気か」とカッコ良く啖呵切っていた現場に居合わせ、数メートル後ろでドキドキしながら聞いてました。

何日か延長して根岸組は終了、僕はこの現場で那須さんに心酔するようになったので上垣さんとはその後縁が薄くなって、監督デビューした上垣さんは『ピンクのカーテン』で大ヒットを飛ばし、助監督が嫌になってイライラしていた僕は「また傑作になっちゃったよ」と言ってる上垣さんにちと嫉妬していました。

美保純が好きで、彼女でデビュー作撮りたいなと思っていたので、先にやられた感があったのでした。更にロマンポルノの百恵ちゃんと言われていてこの子も欲しいと思っていた井上麻衣(後に金子ビデオ作品『ブルーレイプ襲やられる』)主演で、佐伯俊道さんが書かれた『少女暴行事件・赤い靴』のチーフ助監督になってスケジュールを切ったところ、たまたま上野発の列車を橋上から実景狙いが初日一番手に入れると都合が良いのでそうしたら、それは映画のラストカットだったわけで、朝イチで現場に来た上垣さんが「愛情の無いスケジュールだ」と言ったのでムッとしてしまいましたが、そう言う意味でやったわけではありません、単に合理的と思っていただけで、でも確かに愛情まではなかったかも・・・と御霊前で申し上げて謝り、ご冥福をお祈りしました・・・

会場には白川和子さん、風祭ゆきさん、志水季里子さん、水島裕子さん、太田あや子さん、小泉ゆかさんら、当時の女優さんが来られて、モテ男と言われた上垣さんの思い出を華やかにしていました。
『赤い靴』の現場写真には僕は写っていなかった・・・サボっていたんだな・・
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2019年04月21日

「シナリオで見る日本映画史」1964年作品・恩地日出夫監督『女体』

4/20アテネフランセ 文化センターにてシナリオ作家協会が選出する「シナリオで見る日本映画史」として55年前の1964年作品・恩地日出夫監督『女体』を35ミリ上映、恩地さんを荒井晴彦さんと佐伯俊道さんとで囲んでトークするという企画に行き、当時の貴重で面白い話も聞けたが、30分前の受付でも当日券完売でキャンセル待ち4番目で、後ろに20人以上は待っているという大盛況であったが、皆さん何とか入れたようだった。

映画は同年公開の鈴木清順『肉体の門』と同じ田村泰次郎の原作から取っているが、脚色は恩地さん自身で、終戦直後の逞しい娼婦たちを生んだ日本が、十数年後の東京オリンピックの年にどう変貌しているのか、嘘の上に成り立った社会だろうという観点から書いており、強烈なこの時代を現代とした社会批判となっていて、それは今だに古くないテーマである、というか今見た方が分かりやすく頷けるのではないか。

大戦争が終わった直後は、生きるために何でもやって来たのに、何を今更オリンピックだ、何も変わってないだろうこの国は、と日本人観客に実感させるために、娼婦たちが男と一緒に一頭の牛を縄で倒して首を切って屠殺するシーンを、実際に東宝撮影所内のセットで俳優たちで牛が死ぬ最後までやらせ4カメで撮ったら、犬を触るのも苦手な団令子が、終わった直後に「牛さんごめんなさい!」と言ってバッタリ倒れ、後日撮影所関係者からも冷たい目で見られた監督は、「屠殺監督」と呼ばれて3年間干された、という話で・・・僕自身も、このようなシーンが日本映画で撮られたというのを55年後に初めて知った驚きで、監督が干されたという事態になったとは想像が及ばなかった。

僕が初めて見た恩地作品は74年の『しあわせ』で角ゆり子・岡田裕介主演の胃ガンものであった・・・

それにしても団令子さんとは凄い女優であったのだな・・・『椿三十郎』のノンビリお姫様のイメージだったが。

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2019年04月12日

ウルトラマンの故郷は「M 78星雲」ブラックホールは「M 87銀河」

初めて写真に撮られたブラックホールが「M87銀河」という件で、ウルトラマンの故郷?いや、あれは「M 78星雲」だよ、という会話が飛び交う先週の花見。
その後、八木毅さん(円谷プロ出身)と会って2005年の『ウルトラマンマックス』のオファー時を思い出す・・

前年暮の監督協会忘年会で八木さんから「ウルトラマンやりませんか?」と言われてメイン監督を引き受け、世界観設定を考えていると、当然マックスもM78星雲から来ているはずでしょ、と言ったが、いやそれに先立つティガ、ダイナ、ガイア、ネクサスは違うのだ、という説明でエーッ!とびっくり仰天、なんでウルトラマンなのにM 78じゃないの?セブンもエースもタロウもM 78でしょう、という事でマックスはM 78になったのだったが、花見でお会いしたウルトラマンゲームの脚本を書いたという岩岡さんは円谷プロからは「ティガ、ダイナ、ガイアはパラレルワールドの話だ」という説明をされたそうで、当時そんな話は無かったはずだが、マックス以降そういうことになったんだな、と推理する。

それでまた八木さんからは満田かずほ監督から聞いた話として「当時M87にブラックホールがあるという事は分かっていたので、あえてひっくり返してM 78という“架空の”星雲にした」という話を聞いた。
ところがウイキペディアなどでは台本が誤植されていたから、何らかの間違いで、という事になっており、満田さん自身もそう言われた事もあるらしい。
だが、今はネットですぐにM 78が実在すると分かるが、当時はM78の存在を確認出来ないまま「架空のもの」とした、ということは想像出来る。
そう考えると、今でも「ウルトラマンの故郷は“架空の”M78星雲」という文言が残っている説明がつく。実在しているのに。
・・・うるさくてスミマセン。

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2019年04月05日

「令和」は万葉集にあれど

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東京学芸大学の国語学科では、新入学1年生の当時に万葉集の授業があって、「夏休みに全部読んで、好きな歌を◯首選べ」(何首か忘れた。30だったかなぁ)という宿題が出たが、4516もあるから、書棚の奥から探し出して来て見返すと、適当な間隔でマルを付けている。
夏休み始まった時は、よし全部読んでやろう、と思っていた気がするが、万葉仮名はややこしくて面倒だったから200首も読まなかったのではないか、と思う。
令和の出典として話題になっている巻五梅花歌32首を探すのは、ネットで歌番号を調べないと無理である。
しかも、漢文だ。
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担任が漢文の先生だったが、漢文やるんなら中国語も教えてくれよ、返り点とか覚えても将来意味無いのではないか、という疑問が沸いてしまってサボっていたが、今また中国語会話をやっていると、漢詩と共通の印象が当然ある。
良く中国語と英語は語順が同じだと言われてるが、かなり違って、日本語と似たところも多い。
例えば5W1Hという疑問符が英語のように文頭には来ないところとか、最後まで聞かないと疑問か分からないとか、それは韓国語も同じで、中国→韓国→日本という言葉を伴った文化の伝来の為だとごく自然に考えられる。
「令和」を提案したとされている中西進氏は、”主要な万葉歌人の山上憶良は朝鮮帰化人“という説を唱えて国粋学者から批判されているが、憶良は先祖がはっきりしないし、名前も百済と語感が似ている。
その憶良が大伴旅人と歌会をした記録の序文を漢文で書くにあたって、後漢の時代に出された「文選」の中の科学者・張衡の「帰田賦」の「仲春令月、時和気清」を引用して「初春令月、気淑風和」と、書いた。
国書から引用した、という首相の説明は正確では無い、というか、無理矢理感がある。
引用された張衡という人は、暗愚な安帝が没して10歳の順帝が継いで200日で死没し、宦官に支配されている政界が嫌になって田舎に帰って「帰田賦」を書いた、とされる。
それで大伴旅人が、長屋の王の変に絡んで藤原四兄弟から疎まれて中央政界から太宰府に左遷され、筑紫守となっていた憶良と出会って意気投合「筑紫歌壇」を形成、唐から渡って来た梅が綺麗に咲いたから歌会しようぜ、となった時に、この会に相応しいと思い出して憶良が引用して書いた・・・のではなかろうか。
それを今、孫引きした、というその意味は・・・今、政治では対立気味になってしまっているが、三国の文化の伝来を大事にしつつ、仲良くしていきましょう平和の為に、という気持ちから提案したのだろう、と思えてならない。ことさら、日本古来の独自性を強調しての選定では無いと思う。むしろ、逆なのではないか。

kaneko_power009 at 22:42|この記事のURLComments(0)歴史 | 中国

2019年03月26日

『マイ・ブックショップ』

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『マイ・ブックショップ』はTVも無く書籍がマスコミだった大戦直後、イギリス方田舎町の空き家に戦争未亡人が本屋を開く、という牧歌的で小さな話で、主演女優も地味な年増かと思ってたが、その空き家を美術センターにしたかった街の女実力者から様々な嫌がらせを受けて抵抗する話になって、「個人の自由対社会の掟」という大テーマが広がって、映像の緊張感がハンパ無い事になって、脇役で顔を覚えていたくらいのエミリー・モーティマーが愛しく思え、この人若い頃もっとチェックしとけば良かった、と写真を検索した。320d0158654_1919411640









『メリーポピンズリターンズ』でも悪くなかったと思い返す。映画の中で嫌な奴に「足首が綺麗だと言われた事ない?」とセクハラを受けるが、そう思って見ていたのでドッキリしてしまった。『マッチポイント』にも出ていたんだな、ヨハンセンしか記憶に無いが・・・
ブラッドベリ「華氏451」やナボコフ「ロリータ」などが世に登場した衝撃というのも良く分かった。
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2019年03月24日

平成ガメラ完結?20周年で阿佐ヶ谷ロフトのイベント

平成ガメラ完結?20周年で阿佐ヶ谷ロフトのイベントに参加。
楽屋で螢雪次朗さんが持って来てくれた大迫フィギュアを並べて写真撮影。左からガメラ1、2、3の大迫の設定で作られた。
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長崎弁でやりたいという蛍さんの提案を、僕は最初はちょっと抵抗したのを思い出したが(方言を使うのが好きでなくて)、蛍さんは「ダメだったら現場でNGにしてくれていいから」と言って、長崎出身の友人に教わってセリフを入れて来た。
ちょっと硬い中山忍との対比が絶妙で良かったので大OKしたという記憶だが、蛍さんの記憶では、僕は「ま、いっか」みたいな態度だったらしい。
素っ気無い態度の監督でスミマセンでした(笑)
ちょっとそういうとこ、あるよね(中は熱いんですけど)

kaneko_power009 at 13:10|この記事のURLComments(0)ガメラ | 俳優

2019年03月21日

『アリー・スター誕生』と『運び屋』

15日の朝日夕刊のイーストウッドのインタビューを今デジタルで読んで興奮してるが、話題になってるんだろうか、僕だけ乗り遅れてる?
『アリー・スター誕生』は最初イーストウッドに来て、ビヨンセでやろうとしたがスケジュール合わず、引き継いだブラッドリー・クーパーが「レディガガでやろうと思う」と相談されて「オマエ本気か?」と言ったが、「映画を見たら彼女は素晴らしかったよ」だって・・・『運び屋』のラストで二人が話してるところみたいで、凄い。あそこにこのセリフ入れても違和感無い。

kaneko_power009 at 23:06|この記事のURLComments(0)見た映画 | 俳優

2019年03月20日

若者とライン

上でも下でも自分とは離れた世代とラインなどで意識疎通するのは、バカ話ならいいが、結構、難しいもんだと最近思う。
重要な情報を感情を交えないで伝えようとすると、逆に情報の核心が通じない時があるんだよなあ。元々、文章で感情を入れないように注意すると、感情だけが伝わる、というケースがあるというか、逆にそれほどで無い感情が、相手の想像力を刺激して、強く感じさせてしまうんですね。
言い方はもってまわったものになって、理解しづらくなって、無い感情が想像されてしまう、こっちはちゃんと書いてるのになあ、繰り返すとシツコイと思われるし・・・となる場合があるのを注意しないと・・・電話キライな人が増えてるし、若者はラインは会話だという説があるし、書いたら忘れてしまうらしいし、でもこっちは覚えてるし・・・

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2019年03月17日

『サッドヒルを掘り返せ』

セルジオ・レオーネ監督『続・夕陽のガンマン』(66年)のロケ地がスペインの南部で、フランコ体制の軍隊を動員して橋を作ったり、兵士をエキストラに仕立て大撮影を敢行していたとは知らなかった。

『サッドヒルを掘り返せ』では、この映画の中で印象的だった巨大な墓地広場が、50年経って今や荒地となっていながらも、聖地のように映画のファンが訪れ、その中の超マニアたちが古墳発掘のように下地を発掘した、というところから、その上に何年もかけて墓地を再現して作り込んで、世界中からボランティアを募って土運びの重労働をさせ(でも喜んでやっている)、最後にはファン4千人集めた中で最後の決闘をパフォーマンス、映画も上映、イーストウッドがメッセージをくれて一同感涙にむせぶという、呆れるようなドキュメントだ。

『1999年の夏休み』も、公開当初から製作のNCPにかかって来る電話は「ロケ地はどこなんですか」というもので、ファンがロケ地巡礼をする映画は多いが、これはスケールが違うわ。
この人たち、どうやって食ってんだろ、ファンド組んでるようだけれど、テーマパークにはしたくない、お客に押し寄せて欲しくは無いなんて言っているし、その気持ちは分かるけれど・・いいなあ・・

2019年03月08日

『誰がために憲法はある』

平成最後の週末4月27日ポレポレ東中野で公開の『誰がために憲法はある』(井上淳一監督)試写を見る。

タイトルから、難しい論理が展開してゆくような話になるのではと想像したが、前回新文芸坐で見た『憲法くん』の“憲法くん”を演じた渡辺美佐子さんが、毎年広島で朗読劇を仲間の女優と続けているのは何故なのか、というドキュメンタリーであった。

それは、子供の頃の名も知れぬ初恋が、戦後40年も経ってから原爆によって失われたことが分かった、というドラマがあるからだと淡々と語られ、自分も子供の頃好きだった女優さんたち、岩本多代、日色ともゑ、高田敏江、長内美那子、山口果林さんらと一緒に、それぞれの想いを語ってゆき、墓碑銘に花を手向けるという優しい場面にPantaさんの痛切な音楽が重なって、清らかな気持ちに浄化されて憲法前文を再度考える、という直球の構成であった。

それで再度考えてみると、現憲法の最も大事な部分とは、大戦争を引き起こした国家が、二度とその過ちを繰り返さぬように国民がその国家を縛った、という国民主権と平和主義を、厳密な日本語で厳粛に誓ったところにあるのだ、と分かり、美しい日本語を感じて清々しい気持ちになる。

これを醜い日本語と言ってる人がいるが、戦争をしたくてウズウズしている“国家くん”の気持ちで読めば、醜いと感じてしまうのかも知れない・・・と思うのであった。
試写に来られていたPantaさんと井上さんと写真。
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kaneko_power009 at 22:51|この記事のURLComments(0)見た映画 | 社会

2019年03月06日

『かくも碧き海、風のように』に三津谷亮

ザ・スズナリにて外波山文明さん代表の椿組『かくも碧き海、風のように』を観劇。
226事件の日に富山から上京して来た少年が、演劇仲間と知り合い、戦争の時代の渦に巻き込まれてゆくというスケールの大きな社会派集団劇だが、歌や踊りが満載でパワー溢れ、華やかに見せてゆく演出に引き込まれる。
表現の自由が、国家主義によって圧殺される過程に抵抗する勇気を描き、そんな時代のなかで芝居などで表現する事の意味が浮かび上がってくる。3/10迄。
ポールダンシングボーイ☆ず』ではまだ可愛らしかった三津谷亮くんも三十路越え、しっかりとした芝居で堂々たる主演であった。
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4月公開の在宅医療を描いた映画『ピア〜まちをつなぐもの』でも』でも好演している。

kaneko_power009 at 11:39|この記事のURLComments(0)演劇 | 俳優