小説

2017年01月17日

蜜蜂と遠雷

小橋めぐみさん推薦の恩田陸『蜜蜂と遠雷』明後日の直木賞発表前にやっと読み終わった。クラシックの演奏をユーチュブで調べながらだったんで時間かかった。でも、音楽知らなくても聴こえてくるような気がするのが、とても新鮮な体験であった。

kaneko_power009 at 21:23|この記事のURLComments(0)TrackBack(0)

2016年09月21日

我が輩は猫である

朝日新聞連載の「我が輩は猫である」が高浜虚子の「行水の女に惚れる烏かな」という句をからかうような話になっているので調べると、猫が漱石の処女作で「ホトトギス」に連載していたと書かれて、アレそうだっけ?と思って辿ると、猫の次が坊ちゃん……ということは日本の常識だったはず……か。
でも、高校の時に漱石全部読もうとして猫だけは挫折した、長いんだもん。
朝日の復刻シリーズで「こころ」→「三四郎」→「それから」→「門」と続けて来て猫なんで、よし今回は全部読もうこれが最後だろう、と勝手に勘違いしていた。
どうりで猫が一番読みにくい。作家活動は10年くらいのもんだったんですね。
「明暗」までやるのか。あれ、毎日読んだら気が滅入るかも。
「三四郎」が一番楽しかったなぁ……

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2016年04月08日

バラカ

桐野夏生の『バラカ』に衝撃を受けた。
震災原発事故以降、日本が異世界に沈んでゆくのを止められないので焦る……という感覚を僕は持っているが、この小説は、それが震災前から既に始まっていた、という事を解き明かす。宮尾登美子の『平家物語』も、源平の騒乱の時代は保元の乱から始まったのではなく、爛熟した貴族社会の腐敗から始まっていたという事を解き明かしていた。『バラカ』のプロットは、偶然性に頼っているように見えるが、それが悪魔的必然だったとして書かれる。東日本全域が放射能で汚染され荒れ果て治安も乱れ、権力に自由が奪われているという描写も、誇張されていながら誇張を感じない、百年以上経った後の世の人は、今の日本とはこういう世界だったのだ、と認識するだろう、と思う。2020年のオリンピックは大阪で行われようとしている……

kaneko_power009 at 10:21|この記事のURLComments(0)TrackBack(0)