ゴジラ

2018年01月12日

見た映画/8年越しの花嫁・神の牙・オリエント急行殺人事件・ビジランテ

『8年越しの花嫁』は泣いちゃいましたよ。難病モノが苦手でも、これなら受け入れられるが、安易ということでは無い。ハラハラしながら見て、こうなって欲しくない、という願いが叶う感じでした。
一方『君に届け』で桐谷美玲が「私みたいな可愛い子二度と会えないんだからね」と泣きながら言ったのには胸キュンとなったが『リベンジgirl』でミスコン優勝してのコメント「当然です。私の美貌に負けても恥ずかしくなんか無いわ」とかのセリフに北風が吹くのは、本人の性格が良いからなんでしょうか・・・
『牙狼・神の牙』の南里美希は大人っぽくなって胸が強調されたコスチュームが良かった。
『オリエント急行殺人事件』は結末知ってても豪華に見れた。
『ビジランテ』はタイトルの意味が分からない。怪獣映画ではなかった。大森さんにビオランテの続編やったらいいんじゃないの、と進言したのを思い出した。

『勝手にふるえてろ』は時間間違えたので再度予約した。

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2017年01月09日

大ゴジラ特撮王国@広島

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ゴジライベント(大ゴジラ特撮王国)のために久しぶりに広島。
広島でゴジラのイベントをやるのは始めてなんだと。
広島は「こいのわ〜婚活クルージング」撮影以来だが、公開は11月。
1月末イン作品の方が公開早い。
同じ新幹線に手塚昌明さんも乗っていて、広島では大森一樹さんが待っていた。三大怪獣……じゃなくて監督が集結してのトークショーは、客席がぎっちり埋って皆さん楽しんでくれた様子。
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場所は、ロケでも使った県庁正面にあるパセーラ。
ゴジラ&カープコラボグッズ完売のモノもあるようです。
もちろん最後はお好み焼きでシメ。

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2015年11月09日

時節柄、ゴジラ・ガメラ関係で呼ばれる

時節柄、ゴジラ・ガメラ関係で呼ばれることが多いが……
「時節」というのは昭和29年の11/3にゴジラが公開されたことをちなんでゴジラファンが「ゴジラ誕生祭」を企画したり、東京映画祭関連で怪獣シンポジウムをやったりしてる時期という意味だが、樋口サンが現場をやってるんで僕を呼んで「何を言ってくれるんだろう」という怪獣ファンたちの目が爛々としているので、サービス精神をつい発揮してしまい、シンポジウムでは「ゴジラとガメラ両方を監督されて、どんな事を思われていますか?」というガメラを準備しているらしいKADOKAWAの井上さんの質問に「…やっぱりゴジラの方が人気があるってことですかね」と言って笑いを取ったが、その時ふと思ったのは、怪獣が日本で大発生したのは「戦争しないと決めた国だったから」ではないか、ということだった。
怪獣映画というのは戦争映画の代役みたいなもんで、英米だったらナチスを倒してヤッター!というよう痛快な戦争映画を作れるが、日本の場合、常に後悔と反省が付きまとい、痛快な戦争映画なんか有り得ない歴史があって、よその国の替わりに怪獣と戦う怪獣映画が娯楽的に発展したんだ、と思いながらガメラ2を撮っていたもので、やはり怪獣と戦争はイメージの源泉のところで切り離せない……とするなら、雨後のタケノコのように次々と生まれる怪獣たちをモグラ叩きのように潰してもまた現れたその訳は、戦争を封印した替わりに生まれて来た埴輪のようなものだったから、と文化人類学的には言え無いだろうか…

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2014年06月13日

ゴジラ Godzilla おそろし

“皆さん、ゴジラの試写に呼ばれて平成ガメラとの共通点などを呟いていらっしゃる。僕もお呼び頂いているが、何しろ「おそろし」ロケで江戸時代にいるのでようよう伺えず、このまま公開を迎える事になるかも。撮休と試写が上手くシンクロすればいいんだけどさあ、この梅雨でタイヘンでしょ他の組も”

なんて呟いていたらこの雨で撮影中止となり……

昔から雨天で撮影中止にすると晴れる訳だが本日「おそろし」撮休になり、ゴジラの試写も見られた。
確かに平成ガメラとの共通点あるね。これだから僕の感想聞きたがってたのね。
まあ、でも、だからナニって事でしょ。面白いよ、凄いよ。予告見て分かってたけど、文句は無いよ。
陰気だけど爽快感あるのがゴジラの王道。

『おそろし』の出演者からは、主演の波瑠さん佐野史郎さんが『ゴジラ』日本語吹替版に参加している。
何か縁があるよね。明日、現場で話そう。
(放送は8/30より5週連続、BS特集時代劇にチャンネルを)

9月には『少女は異世界で戦った』が日本凱旋公開出来そうな気配なんで、こちらもヨロシク!

見る前に出演し、語ってしまったNHKBSの7月5日放送「ゴジラよお前は何者だ」では「放射能まみれになりながら原子力に頼ろうとしている矛盾したこの社会を、ゴジラと一緒に破壊してゆくイメージで映画を撮ってる。ゴジラと一緒に戦っている気分だ」と言ったが、見ても間違って無かったな。

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2014年01月25日

ロシアホラー映画祭

第四回ロシアホラー映画祭でモスクワに来ております。
なんと『生贄のジレンマ』三部作がモスクワで上映されました。
現場には行けないんだけど、完売だって言われました。
ワシの写真がビルボードに……!
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ちょっとホテルの周りを歩いてみたんだけど、顔がイタい。寒くて。夜明けが9時なんで驚いた。暗い8時に朝食。

日本語通訳もいないところでカメラの前でイキナリ「最後のゴジラの監督」と紹介されて、いやそうじゃないんだけどねと英語で言えなかった僕を許しておくれ。
ロシアではそう思われてるらしい。ガメラは余り知られて無い。
その人は最初のゴジラは1954年というのは良く把握してました。

他のゲストは、『ゾンバイオ・死霊のしたたり』(RE-ANIMATOR)の監督スチュアート・ゴードンStuart Gordon、ゴードンと一緒に制作して自分でも『死霊のしたたり2』(BRIDE OF RE-ANIMATOR)を監督したブライアン・ユズナBrian Yuzna、『ポルターガイスト』(Poltergeist)で子役だったオリヴァー・ロビンス(Oliver Robins)、『父・パードレパードローニ』(Padre Padrone)にも出ていてその後ホラー俳優に転身したらしいスタンコ・モルナールStanko Molnar、ポーランドのゲームクリエーターMaciej Binkowski、となっております……ふう……
「何故ホラーが受けるのか」「本当に怖いのものとは何か」てなパネルディスカッションを4割くらいしか分からないなかでこなしております。
日本代表として時節柄、本当に怖いモノはNuclear power だと言っておきました。ここはロシアだし、ですね……

ブライアンとは『ネクロノミカン』(Necronomicon)を一緒にやり、その後もシッチェス映画祭やブリュッセル映画祭でも会っているので、旧知の間柄。
昨夜は怪しいディスコに連れて行かれて音楽がウルサくて何だこれはと思っているうちに舞台でセクシーダンスが始まりまさかストリップ?と思ってたらヒョウ柄のボディスーツ脱がずに美女退場そこに我々が入れ替わりで登場イエーイ!と歓声で迎えられました。

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2011年02月16日

空想のヒーローがニッポンを救う?明17日15時〜NHKラジオ出演

この月曜日からNHK総合ラジオで、毎日16時〜「ラジオ井戸端会議/空想のヒーローがニッポンを救う?」という番組をやってます。

月曜が布川敏和さんをゲストに「変身ヒーローの魅力ってなんですか?」、火曜が大槻ケンジさんをゲストに「悪役ヒーローはなぜもてる?」、本日水曜日が水野美紀さんをゲストに「今こそ空想のヒロインを語ろう」というふうに進み、明日、木曜が私の出番。

木曜ワイドとして15時〜ROLLYさんと一緒に「やっぱり怪獣こそがヒーローだ!」と銘打ってお喋りします。

レジュメでは「ゴジラやガメラなどの怪獣映画をリアルタイムに体験した世代にとって、怪獣は『夢のようなもの』として記憶されている。怪獣の何が彼らを夢中にさせたのか?着ぐるみの中に人がいると知ってしまった後も引きずってしまう怪獣の魅力とは何なのか。特撮ファンを自認する二人が、時代背景や世代論も交えて巨大ヒーロー『怪獣』を縦横無尽に語り合う」となってますが、ナマ放送なんでどうなるか分からない。

菅内閣も大変な折、NHKで二時間も怪獣のことを喋ってていいのか、ウイークデイの日中では勤め人には聴けないだろ、などの声もありますがごもっとも。

喋りもそんな得意な方じゃないし、そんな二時間も、もつのか、という不安もありますが……

まあ、聴いて頂ければ幸いです。

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2010年05月04日

犬の散歩をしていると……

朝、近所を犬連れていたら、大学生らしい男子二人が熱心に話しながら歩いて来るのが聞こえて来る。
「沖縄100万人くらいのために、日本全体1億3千万人の安全が脅かされるなんて、馬鹿な話じゃないか」と言っている。
思わず「海兵隊は日本人を守るのが仕事じゃないよ、アメリカ市民を守る為に駐留してるんだよ」と言おうとしたら、犬がウンコを始めてしまって言えなかった。

テレビとか、公の器では出て来ないが、結構、あれが本音なのかも知れない。沖縄は日本全体の犠牲になっていても構わない、これからも日本全体の為に我慢してくれ、という。
しかし、それをテレビで言ったら、袋叩きに合うから、替わりに鳩山首相をいじめてるんじゃないの。
本当はアメリカには居て欲しいけど、自分の隣りに基地が来られちゃイヤだから、今までのままが良かったのに困ったお方ね、という本音。
だけど、65年間、基地を隣りに暮らして来た人たちの事は、考えないし、考えたくない。
独立国なのに外国の軍事基地が65年間駐留しているのが当たり前になってるから、攘夷を志した志士らの気概も失われている。龍馬が泣いているぞ。
(独立したのは1951年だから、正確な言い方では無いが)

鳩山首相の発言だけを聞いていると、全然フツーの事を言ってるんだが、馬鹿扱いされている。
辺野古も駄目だろう、徳之島も駄目だろう、という「予測」に基づいて報道されてるからだが、だったら、何故テニアンも駄目だろう、という「予測」も同列に入れないんだろうか?

数日前に北マリアナ連邦議会が普天間米軍をテニアンに誘致する決議をしたというニュースが小さく流れたんだが、これ、報道しちゃいけない決まりでもあるのか、全然テレビでやらないよね。ポロポロ漏れるように話されてはいるけれど……

インフラの整備とか、お金がかかるからなのか、その辺分からないが、報道しないのは何故か?
世論が、ああそれが一番いい、となってイッキに風向きが変わってしまうのがイヤなのか。
辺野古も駄目で徳之島も駄目という状態の一方テニアンにはこういう動きが……という報道があるのがフツーなんじゃないのか。それが結局、駄目な結果になっても。

やっぱり、米軍に出て行かれるのが寂しいのか。
対米カードが無くなっちゃう、と言う人もいるが、そのカードは沖縄を犠牲にしているカードなんですよ。
米軍が出て行ったら防衛費が上がるって言うのも、何を根拠に算出しているのか。
米軍が日本を守ってくれている、というのは、最早幻想なんじゃないの?

『ゴジラ・モスラ・キングギドラ大怪獣総攻撃』では、日米安保条約が日米友好条約と替わり、平和憲法のもと防衛軍が独自で日本を守っている、という世界観になっています。(9条1項はまんまで、2項で防衛軍を規定しているという裏設定)
結局、怪獣には敵わないんだけど。
……いや、ゴジラ映画史上、ラストは画期的なんだな、これが。

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2009年11月03日

大激怒!『RiP!リミックス宣言』IN山形ドキュメンタリー映画祭 Object to『RiP A Remix Manifesto』in Yamagata

10/15のネットニュースに出たんで、ニュースとしてはちょっと古いんですが、カナダの若手監督ブレッド・ゲイラーBrett Gaylorと山形ドキュメンタリー映画祭の会場で、ちょっとしたバトルをやっちまいました。その経過と報告です。かなり長いです。

先ず、記事(シネマトゥデイ)の引用から。

『デスノート』の金子監督大激怒!リミックスの著作権はどうなっているんだ!
 
(略)映画監督協会が初参加したことによって、今年は新鮮かつ刺激的な風が(山形ドキュメンタリー)映画祭に吹き込まれた。賞の新設を記念して行われたシンポジウム「著作権とは、オリジナリティーとは何か」では、コンペティション部門に出品していたカナダ映画『RiP! リミックス宣言』のブレッド・ゲイラー監督と金子監督が大バトルを展開。

 同協会は長年現行の著作権法が定める「映画の著作権は出資した製作者にある」に異を唱え、「監督は映画の著作権者である」と主張。同協会70周年記念には、この問題を考える映画『映画監督って何だ!』を製作、知的財産の保護には敏感だ。しかしゲイラー監督の映画は、既存の映画や音楽をリミックスした新しいアートが生まれていることを奨励し、彼らの前に立ちふさがる古い著作権法を見直すべきという内容で、世界中の映画祭で物議を醸している。

 そのゲイラー監督に対して、金子監督は「コンピューターの中でいじられているオリジナルの映画を作っている者として、あなたの映画は許すことはできないし、その映画を観て拍手している観客もどうかと思う。ゲイラー監督もコンピューターの前から離れて、一から映画を作ってみたらいい」と発言。それに対して ゲイラー監督は鼻で「フフッ」と笑った後「映画を作ったことはありますよ」と挑発し、会場は一気に険悪ムードになった。しかし崔監督が「われわれとゲイラー監督の違いは明確に出ているが、向かう敵は権利を持つ大企業であることは変わらない。いずれ同じように語れる時期が来るでしょう」とまとめ、その場は事なきを得た。

 しかし金子監督の怒りは収まらないようで、日本映画監督協会賞の受賞者会見で再び「ゲイラー監督がやっていることは海賊版と同じ!」と議論を蒸し返し、 隣にいた恩地監督から「しつこいな」とツッコまれていた。その恩地監督も表彰式で日本映画監督協会賞を発表する際、「できるなら日本の若い監督を見出したいと思ったが、そこに幸福な出会いはなかった。映画は時代を写す鏡というが、現代の日本からいい映画が出て来ないのは、緩い社会が原因かもしれない」と痛烈にコメントし、ベテラン監督の味を見せた。崔監督は、今後も協会として山形国際ドキュメンタリー映画祭に参加していくことを明言。同映画祭に参加する若手監督にとっては怖い存在となりそうだ。なお同映画祭は、15日の受賞作の上映をもって閉幕する。(取材・文:中山治美)

と、いうわけで、この映画『RiP!リミックス宣言』は、「映画の著作権を過剰に守っていたら新しい表現が出来なくなるから考え直せ」と主張しているドキュメンタリーだ。

日本では映画監督にはもともと著作権というものが無いんで、彼の主張をそのまま受け入れると、現在、僅かに日本の監督に残されている「著作者人格権」すら無意味なものとなり、誰か知らない人に自分の映画を編集されても文句が言えない、という事になってしまう。
彼自身は、日本映画監督協会に対しては「著作権を獲得するために頑張って下さい」とエールを送るなど態度は紳士的で、逆に僕の方がケンカふっかけてるように見えたようだ。
しかし、ですね……

『RiP!リミックス宣言』は、テンポ良く面白く見せるので、なるほどその通りだ、と思う人もいるだろう。
特に、ディズニープロダクションへの批判は、僕も頷ける。
もともとミッキーマウスなんてバスター・キートンのパロディだったのに、当時キートンへは1ドルも払っていない。そのディズニーが、今になって、誰かがミッキーを間違って使ったらスグ裁判にしてとんでもない金額を奪っていくのはおかしいだろ、と指摘する。
「ミッキーマウス解放戦線」なるバッヂを配って市民運動まで展開している。
著作権を過剰に保護すると、新しい表現が失われてしまう、という主張だ。

確かにそれは言う通りで、巨大な権力を持っているディズニーに一人で立ち向かってゆく姿はカッコ良く、彼を応援したくなる気持ちも分かる。
僕も発言の中で「ディズニーに対する批判は同感だ」と言っている。
最終的には「自由な社会を創るためには過去からのコントロールを制限しければならない」とまとめ、こう言うと、誰でも真っ向からは反対しにくい。

だが、この分かり易い主張の背景にチョロッと描かれているから見過ごされてしまうかも知れないが、僕には見過ごせない部分があったのである。

ネットに流出している映像をダウンロードして作家には無許可で編集し、関係無い効果音などを付けてそれを「新たな作品だ」とし、そういう行為を奨励している部分である。

具体的には『スターウォーズ・ジェダイの復讐』の“ダーズベイダーの最期を看取るルークの場面”がまるごと盗用され、そこにハモニカの音をダビングして重ねている。ダースベイダーの口の部分がハモニカに似ているところから、あたかもそれを吹いているかのようにコンピューター上で動きも変えられ、コミカルに小刻みに動くダースベイダーが、確かに笑えておかしい。
これはユーチューブでも見れる“Darth Blues”というやつだ。
映画は、ルーカスがこれに許可を与えたかどうかは一切触れず、著作権をフリーにすれば、こんな面白いモノが作れるんだよ、というふうに続けてゆくから、こういう「無制限な盗用行為」を奨励している、と解釈するしかない。

彼が生まれた年にインターネットが誕生し、今や、ネットの情報は世界共有の財産であり、それを使って新たな作品を作って何が悪い、とも言っている。

ちょっと待ってくれよ、そうなると、新作映画のDVDを買って来て匿名でユーチューブに投稿して「これはすでに世界共有の財産なんだから黙って使っても良いだろう」とダウンロードして編集し直して「新たな作品」にしてしまう事も可能になるじゃないの。

気に入らない主張のドキュメンタリーを、同じ映像を使って、全く逆の主張にすり替える事も、パソコン上で出来てしまう。
僕の映画を使って、ゲイラー版『ゴジラVSガメラ』も作れてしまう。
遊びならいいかも知れないが、こういうことが大手をふって行われるようになったら、一番傷つくのは、もとの映像を作った人々ではないのか。
著作権どうこう言う前に、オリジナルの映像を作った人々への敬意は何も無いのか?、と憤慨したのだ。
著作権に対する理屈より、その前に、先ずは君には先輩たちへの敬意ってものはあるのか?と問い正したかったのである。彼の映画には、それが感じられなかった。

だから、黙っていられず、シンポジウムの時に客席から発言したんである。

シンポジウムは監督協会の作った『映画監督って何だ!』という伊藤俊也監督の「著作権を映画監督に」という主張を持った映画の後にあったので、当然著作権についてディスカッションだったが、僕はこれにパネラーで参加していた訳では無いので、いち観客としての発言である。

話が複雑になるので、以下は、この「無制限な盗用行為」と「著作権の問題」とは切り離す。

ゲイラー君は、だが、再び著作権の問題にしようとして長い解説をするから、「そんな立派な事を言う前にパソコンから離れて、映画1本作ってみたらどうなんだ」と突っ込んだら、フフッと笑って「作ったよ」と言うんで、こっちはそれ以上言えなくなってしまった。

だが、シンポジウムの後で「君はどんな映画を作ったんだ?」と彼に聞いたら、作ったというのはドキュメンタリー1本だけで、役者に芝居をつけたり、劇映画を作ったりすることには「全く興味が無い」という事であった。

また会場で「アナタがガメラやゴジラの監督なら、どこかで海賊版が出ているはずでしょう」と言うので、心配してくれてんの?案外いい奴なのか、と一瞬思ったが、これも後で聞いたら、「海賊版が出ているんだから、俺がネットで盗用しても同じことだろ」という意味で言っていたんだと分かって、再びコイツ〜!と思った次第。
まあ、そんなような兄ちゃんなんですよ、ゲイラー君は。
自分のやっている事の危険性に気付かず、考えついた面白い論理で議論を巻き起こし、世界を駆け回って自分を売り出す事が、今は楽しいんだろう。
だが、これは凄く危険な遊びだ。
遊びでやっているうちはいいが、いつかトンでもない事が起きる。
どんなとんでもないことまでは想像は出来ないが、強いて想像するなら、いつか権力が彼らをテロリスト扱いするであろう、という事だ。
権力の行使する「力」とは、要するに暴力だ。
「そして、遂に戦争が始まった」という歴史が何度もある。
本当は、君の事を心配してやってんだよ、ゲイラー君。
先ず「無制限な盗用行為を奨励する」姿勢を改めよ、と言いたい。
著作権の話はそれからだ。

そんなこんなで、バトルトークの後は監督協会の面々と、崔洋一理事長も交えて鍋になり、最後には彼とは握手して別れた。

ところが、このことが記事になったりすると、やはり、小さな波が立つ。
僕のゲイラー君への発言に対して「そう言う金子修介は山本鈴美香に原作料を払ったんだろうかね」と、ある筋から指摘された。
僕のデビュー作『宇能鴻一郎の濡れて打つ』は『エースを狙え!』のパロディになってるんだが、これは、「そういう事も、ちゃんと覚えて押さえてますよ」というエールと受け止めるべきなのか。

でも、僕はディズニープロダクションみたいに大企業になってる訳じゃない個人商店主だし、パロディと盗用行為が違うのは当たり前でしょう、と思ったら、映画批評の観点からは「パロディも盗用も同じ」という考え方も成り立つらしい。

「映画を見る」という行為は、見た人の記憶の中に「新たな映画」を作る。その記憶の中で、映画は自由に変えらてしまう事を誰しも止められない。そして、この世に真のオリジナルと呼べるものは、もはや無い。
だとするなら、パロディも盗用行為も、同質のものとして考える事は出来る。

……しかしですね、これは主観的な「思考実験」みたいなもので、その過程で「理論」による「現実のすり替え」が起きているのに気付いて欲しいのですよ。

更に、「マンガの原作を使って映画を作っている金子が、オリジナル云々言う資格は無い」みたいな事を言う人も出てきちゃう。
これも、明らかに話の次元が違うんで、アタマがこんがらがって来ますよ。

「映画=見るだけのもの」の立場に立つと、「パロディ≒盗用」に成りうるが、「現実の映画製作と公開」の世界にいる人間にとって、この理論と戦ったら消耗するだけで実りは無いから、そういう考え方もあり得るんだ、と感心しつつ呆れるしかない。

逆に僕の方が、自分の事は棚に上げて話しているように見え、盗人が盗人を批判している、と滑稽に感じたのだろうか。
映画文化ぜんたいの事を考えて発言したつもりなんだが、そう思われてはもう仕方無い。
暫く冷静に考えてみたが、この「盗用行為の論議」のうえでは、「パロディと盗用行為は全く別なものだ」と、もう一度言っておきたい。

同時に「著作者人格権」という日本の監督に残されている唯一の権利についての無知もある、と分かった。
日本の現行法のもとでは、監督の許諾無くしては、何人も映画を勝手に「編集変え」してはならないのである。
だが、ゲイラー君の奨励している世界では、その唯一の権利も失われる。
だから、その世界は、我々にとっては、恐怖なのだ。
かの発言は「今でも東宝と角川が充分なお金を払えば、(金子監督には無許可でも)ゲイラー版『ゴジラVSガメラ』が編集可能なんですよね」という認識からだったが、今の日本では、幾らお金を積んでも、それだけが出来ないのである。
ゲイラー君の主張に従うと、僅かに残った「それだけ」がブッ飛ばされる。
その恐怖を、「映画=見るだけのもの」の人々に伝えるのは難しい。

一人で戦っている新しい才能を、監督協会という圧力団体の力を借りて潰そうとする古い分からず屋みたいに思われたようで、そう思われながら映画理論の蛸壺にはまって論争すると、僕はただの道化師になってしまう。それはバカバカしい。

こんなんだったら、ゲイラー君とトークバトルしていた方が、まだ気分が良い。
彼も、異論反論は歓迎するぜ、とファイティングポーズをとるんで、こっちも受けて立つぞと、写真を撮った。
ゲイラー



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2009年07月01日

プライドDVD8月5日発売でサイトリニューアル

「プライド」のサイトがリニューアルされました。

8月5日にDVDが出ます。
プライドデラックス版写真A











劇場で見逃した方、とにかく見てみて下さい。

劇場に来て頂いた方にも、メイキングやコメンタリーなど、お楽しみどころ満載なんですよ。

発売元は、なんと、ディズニー
今年ディズニーで出す日本映画は「ポニョ」と「プライド」だけ。

実は、僕、ディズニーとは縁が深い。
ディズニーシーのアトラクション「シンドバット」の声の演出は、僕なんです。
まだ、誰もディズニーシーなんて知らなかった1998年、唐沢寿明でシンドバッドの声を収録。
まあ、演出っつっても「はいOK」「も一回いってみましょうか」てな事を言ってただけなんですが……
その声に合わせて、人形を動かし、三年後に開園という事になった訳。

1998年と言えば「ガメラ3」を撮った年で、スタッフに、「三年後、ディズニーシーというのが出来るんだよ」と宣伝したっけな。

そして、開園のイベントで、大和田伸也さん一家とお会いして、五大路子さんとも一緒にアトラクションに乗った。

と、いうご縁で、大和田さんには「ゴジラ・モスラ・キングギドラ大怪獣総攻撃」に出てもらい、「スカイハイ2」にも出てもらい、五代さんには、「デスノート」に続いて「プライド」に出てもらった。

と、いうことで、ハナシが繋がりましたね

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2009年03月07日

円谷・本多コンビ復活

最近、元祖「ゴジラ」の本多猪四郎監督の息子さんの隆司さん、円谷英二特技監督の息子さんの粲(あきら)さんとご一緒する機会が多く、いろいろと昔話を聞いていると、たいへん面白い。

もともと円谷粲さんとは、85年に今は亡き沖田浩之で初めて撮ったテレビドラマ『ザ・サムライ』(月曜ドラマランド)が円谷プロ製作だったからお世話になったんだが、その時予算を1千万円以上オーバーしてしまってご迷惑をかけたはずなんだが、優しく「いいよいいよ」と言ってくれたお方、当時の円谷プロダクション専務なんである。

本多さんの方は、猪四郎監督が御存命だった頃に自宅へお邪魔した91年当時はアメリカで生活されていたらしく、お会いしたのはごく最近だ。
ウルトラセブンのアンヌ隊員ことひし美ゆり子さんの誕生会に行くと、あっ、猪四郎監督が来た!とびっくりしたら隆司さんだった、という、そのくらいお父様と似ている方なんである。

お二人は供に、若い頃、特撮班とドラマ班の助監督をしているので、昔話に登場する人々が、僕が円谷プロや東宝撮影所で仕事をした時に会ってるエラい人やスタッフだったりするから面白いんであって、ここでそれを再現しても一般的にはそれほどウケないだろうが、普通に黒澤明やスピルバーグの名前がひょいひょい出て来るんですよ。

僕も負けじと、我が家の昔話で、食卓には「今日のソ連邦」という雑誌が普通に置かれ、宇宙飛行士のテレシコワさんと子供の頃に会って握手したという唯一の自慢話など、「由緒正しきサヨクの家柄」の話をすると大ウケ、隆司さんが、「それで一本撮れるよ」と言ってくれた。
……そうかな。

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2003年07月29日

モントリオールから

モントリオール・ファンタジアフィルムフェスティバルでも、『GMK大怪獣総攻撃』は熱狂的に迎えられた。
スタンディングオベーションの中で「I'm back in Montral!! 4 years ago I said this is Gamara not Godzilla in joking, but now this is Godzilla. I'm a only one derector in the world who directed Godzilla and Gamera both」と言って大いに受けた。
英語だと、大袈裟な事を言って自慢しても恥ずかしくない。
日本語で思考すると謙遜したくなる。そういう文化と言語だからですな。
原田サンとか北村サンとか、やはり、思考も英語的なのかも知れない。そうしないと、世界に押し出しては行けないだろう。
ちょっとショックだったのは、10年前にこのファンタジアフィルムフェスティバルを始めて企画した時、モントリオールのスタッフらが日本領事館を訪ねて協力を要請したが、「こういう映画は日本の恥だ」と言って、協力してくれなかったという話。
ひどい……

ファンタジアのサイト→
http://fantasiafestival.com/2003/en/index.php?lang=en
僕のことを書いたページ→http://fantasiafestival.com/2003/en/news/release.php?lang=en&id=18

2003.07.28記
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2003年07月21日

『GMK』シカゴで上映

7月19日、シカゴで『GMK大怪獣総攻撃』が米本土初上映された。
大劇場でのプレミアショウは、大いに盛り上がり、一緒に観ていて本当に楽しかった。アメリカ人は皆さん面白がり屋人だから。
ファーストシーンのアメリカ版ゴジラへのチクリに大笑いすると、タイトルで歓声、上田耕一の村長(village master)の芝居にもいちいち笑ってくれる。箱根のカップルが記念写真撮るシーンでは、笑いと恐怖。篠原ともえの病院のシーンでは拍手……と、自分で書くのは恥ずかしいが、誰も書いてくれないからいいか。エンドタイトルが出ると歓声と大拍手!……やっぱり誰か替わりに書いてくれよぉって感じ。
この「G−フェスタ」のホストであるJDさんは、実はGMKにはちょっと批判的で、その理由は、彼はトラディショナルゴジラを重んじる人で、日本にもいるタイプの「ゴジラ原理主義者」で、ガメラの監督がゴジラを撮るのは許せなかったりするらしいんだけど、そんな彼とも友好的に握手出来て良かった。

2003.07.20 記



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2003年07月11日

Gフェスタに行ってきます

来週、シカゴへ行って来ます。
と言っても、ゴジラ松井を見にメジャーリーグ・オールスター観戦というわけではない。
本家ゴジラ……と自分の作品を呼んでいいかな?「大怪獣総攻撃」の米本土初上映がある。
「GMK」だけではなく、「ガメラ3」もやる。本多監督の「宇宙大戦争」も。
99年にはロスアンジェルスで行われ、僕も参加した「G−フェスタ」というアメリカン怪獣オタクの一大コンベンションである。('99は「ガメラ3」)
で、その後、この「GMK」のフィルムを持ってカナダ・モントリオールの「FANTASIA」へ参加する、という行程。カナダも初上映。
この映画祭は、つまりFANT-ASIAで、日本や香港、韓国などのファンタジックなフィルムを集めたアジア映画祭というわけ。毎日大劇場で2,3本上映して、一ヶ月近くやっている。ここにも99年に行ってるから顔なじみに会えるかな。
モントリオールの人たちは、外国に関心が高く、好奇心旺盛だ。ちょっと他の北米気質とは違う感じ。ケベック独立なんて動きもあったくらいなので。
99年に行った時は、「日本にはLove letter from Canadaちゅうポピュラーソングがありますねん」と言ったんだが、誰も知らない。で、唄ってみせると、「それはいわゆるEnkaというやつか」と言われてしまった。
演歌なんですかね、やっぱり。
一縷の心配は、GMKのフィルムが僕の荷物になることで、スタッフはこれを会場から飛行場まで運んでくれる……ハズだよね。重いからね、映画一本ぶんともなると。一人ぶんの重量は超えるなずだからな、超過料金払ってくれるよね……
カナダへの入国の時って、けっこうややこしかったが、もう忘れてしまった。 
一人というのは、こういう事が少し面倒ではある。
まあ、行けば何とかなるでしょう。

2003.07.11 記



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