旧手宮線
2017年01月16日
◆小樽市で人気のフリーマガジン「小樽チャンネル」より。
＊小樽チャンネル「小樽風景観察日誌」2017年1月号より
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「小樽風景観察日誌」
絵と文：笹原馨
《新宮商行本店と旧色内駅》
市立小樽美術館のミーティングルームから眺めた風景です。旧手官線はすっかり雪に覆われてしまいましたが、絶好の撮影ボイントなので、観光客が果敢に雪を掻き分けながら記念写真を撮る姿が、切れ目なく見られました。
緑の屋根に荼色のレンガか映える白い建物は、「株式会社新宮商行」の本店社屋。新宮商行は、明治39（1906）年創業の歴史ある会社で、この本店社屋は趣きのある素敵な建物です。歴史的建造物としてあまり取り上げられていないようですが、この建物かあるからこそ、美術館横の旧手宮線が絵になる風景になっていると思います。これからもずっと大切にしてほしい建物です。
この場所には、もう一つ色内駅舎があります。駅舎と言っても平成23（2011）年に休憩場所として小樽市が復元したものですが、色内駅は大正元（1912）年に仮停車場（臨時駅）として開設され昭和37（1962）年廃止されたため人々の記憶からほとんど消えていたと思います。作家小林多喜二の『雪の夜』という短編小説がありますが『多喜二本人とおぼしき主人公龍介が、勤務先の拓銀小樽支店（現ヴィブラントホテル）から夜８時過ぎの残業を終えて、築港駅そばの自宅に帰ろうか、それとも図書館に勤務する友人に会いに行こうかと、色内駅で迷っている様子が描かれています。そんな話に思いを寄せると、なんだか汽車を侍つ多喜二の姿か見えてきそうです。
もう一つ。ここからはオーセントホテルの、ガゼボと言うのでしょうか西洋風東屋のような屋上が見えますか、個人的には、このホテルの丸みや色、そして東屋風がとても気に入っています。小樽の街並みに合うというか、何とも良い雰囲気の佇まいで、中心部のランドマークと言って良いと思います。
歴史ある建物、復元した建物、そして新しいけれど歴史に調和する建物が一つに揃った小樽の街づくりの方向性を示す風景だと思います。
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◆A4サイズ見開きで大きく載っているので迫力がある。
これからの連載が楽しみです。
＊当ブログ参考：「小樽チャンネルに笹原さんの絵が、《2016年9月号「小樽風景観察日誌」》」
＊小樽チャンネルHP
2017_0115、記
(c)kanekoseiji2017
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2008年12月09日
◆色内町の美術館近くには、旧手宮線の線路が残っている。このあたりは、砂川から小樽に越してきてこの線路の近くの稲穂町に住んでいた、私たちの遊び場だった。（3才から小学校3年まで）
（昭和26年9月〜昭和31年7月）
一番の思い出は、この先の妙見川にかかる鉄橋で兄と遊んでいて、蒸気機関車を止めてしまったことがあり、機関士に怒られたことがありますが、本人はあまり覚えてはいません。父はかなり怒られたようですが･･･！
子供達が遊ぶ場所がこのような所しか無かったので、しょうがなかったのかも。
あまりにも子供にとって危なかったですし、家族が増えて手狭になっていたので、緑が多く広々とした遊び場が近くにある、入船の家を建てて越したのは、私が小学校3年、昭和31年7月のことでした。
2008年11月28日（金）8:00頃撮影
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