暑い日が続き、またコロナウイルスの感染拡大の波が押し寄せている今日この頃ですが、皆様いかがお過ごしでしょうか。思うままに出かけられない状況ですので、また例によって気になる映画を楽しんでいます。
 今回は友人が主演俳優のコリン・ファースのファンだということで勧められた「英国王のスピーチ」の感想です。

  「英国王のスピーチ」は2010年の英・豪・米の三国合作の映画になります。時代は第一次世界大戦と第二次世界大戦の間の時期。タイトルのとおり、後のイギリス王ジョージ六世(話の中盤まではヨーク公アルバート王子)が主役のお話なのですが…
 このアルバート王子には悩みがありました。吃音です。

 立場的にとても嫌だと言うことはできない、父王ジョージ五世の代理としての大勢の聴衆がいる中でのスピーチ。プレッシャーの中頑張ってスピーチをするも言葉はどもって思うように出てこず、聴衆からは大きなため息が漏れる…そんな事を重ねていくうちに、彼の中には諦めと自嘲とが折り重なっていきます。そんなアルバート王子を見ていられないと、藁にもすがる思いで妻のエリザベスは民間の言語聴覚士であるローグ医師を訪ねるのです。
 最初はローグ医師本人に対しても、また言語訓練の内容に対して否定的であったアルバート王子ですが、ローグ医師と信頼関係を築き、また、吃音の原因であった過去のトラウマなどをぽつりぽつりと話していくまでに関係は親密さを帯びていきます。
 しかし順調に言語訓練が進む中(かなりユニークな訓練をしているので、そういったところも見どころの一つです)アルバート王子の立場ががらりと変わってしまう、ある事件が起こってしまいます…歴史上の人物のお話なので、このあたりのイギリス王室で何が起こったかご存じの方も多いでしょうが、気になる続きは、映画本編を見ていただいた時の楽しみのために伏せておきます。

 この映画を見て思ったのは、どんな立ち位置の人にも悩みはある、という事でした。
 昔読んだ本の中に、「大きな大会でミスプレーをしてしまった有名サッカー選手に『君は今ミスをしてしまったけれど、年俸もすごいし、女性にだってモテる。豪邸にだって住んでいるのだから落ち込まないで』と言ったところで彼の嘆きが消えるわけではない」というような一説があったのですが、私はこのアルバート王子の悩みはその一説と重なるように思うのです。

 市井の人である我々は、王族や皇族といった高貴な身分の方々に対して、なんとなく「産まれながらにして約束された身分であり、お金に困ることもなく優雅に生活をしているのだろうか…王様やお姫様っていいな」と考えがちですが、そういう産まれながらにして衆目を集める立ち位置の人には、その人なりの苦しみがあるのです。それを一般の人間が理解し、解決するのは並大抵のことではありません。
 しかし、主治医であるローグ医師が、身分社会が徹底されているイギリスで民間人と王族という壁を越えた「信頼」という武器によってそれを成し得たというのが、本作を見た人の胸を打つのです。

 見終わった後に胸が熱くなるような作品ですが、ストーリーの他にも映像自体も美しいです。ローグ医師の居る診療所兼自宅に下るエレベーターや、物語終盤に出てくる、アルバート王子が着用しているスーツ(腰の辺りの絞りが素敵!)は一見の価値ありです。


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