明日10月8日(金)は二十四節気の『寒露(かんろ)』です。北地では初氷が見られる、といわれるのですが、まだまだ蒸し暑いですね。そんな残暑がキビシイ中でも、行って来ました御園座へ。そう、三代目が尊敬する坂東玉三郎『様』の歌舞伎をどうして観たいと、若女将を連れて行ったんです。ではココからは三代目にバトンタッチ!

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 はい、わざわざ珍しいお揃いコーデまでして行って来ましたよ。秋と言えば実りの秋、葡萄をイメージして
お互いに紫を差し色に使いました。もう、気合いの入れ過ぎさが十二分に伝わりますよね(笑)。なんでここまで気合いが入っているかというと、以前東京の歌舞伎座で見逃した、坂東玉三郎様の『阿古屋(あこや)』がココ御園座で観られるからです。

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 阿古屋は女形の中でも大役中の大役、というか難役です。舞台の上で琴、三味線、胡弓(こきゅう、上の写真で玉三郎様が持っている楽器です)を聴かせるレベルで奏でる、というのだけでも難しいですよね。さらに、その奏でる音に『嘘偽りない心』を感じさせなければならないという、超ハードな技巧を求められるのです。

 と言うのも、恋人の景清を匿っているとの疑いを掛けられた阿古屋は、このウソ発見器となった楽器を奏でることで、自身の身の潔白を証明しなければならないからです。そのためただ上手ければイイという訳ではなく、景清を慕う気持ちに、手荒な拷問をしない詮議役の重忠の情けに応えて、隠し事はないとの気持ちを乗せて聴かせるというところがこのお役の難しさ。実際に聴かせて頂くと琴や三味線はモチロン、特に胡弓が素晴らしく、その音色から悲しさやはかなさ、切なさを感じられました。

 まぁ、あまりにも素晴らしい極上の調べなので、隣で若女将は寝落ちしちゃいましたけどね(汗)。かくいう三代目も、三味線のあたりで一瞬意識が飛びました(笑)。『歌舞伎で寝るのは最幸の贅沢』と言われるので、たまにはそんな時間を持てるのもイイかなと思います。

 今回はその阿古屋の前に口上(こうじょう)があり、競演する中村三兄弟(中村芝翫さん&三田寛子さんのお子さん)の口上がとっても初々しくて良かったです。ウチの三兄弟も、こんな風に成長してくれればなぁ、とつい親心が出ちゃいました。さらに、その口上の後には、玉三郎様のきものを紹介する場面もあり、これがまたステキなんです♡

※読売新聞オンラインニュースのURLです↑

 きものは着る物と書いて着物ですが、気も乗る『気もの』でもあると思うんです。玉三郎様のきものに懸ける想いが響いてきて、きもの屋としてはやっぱりきものは気が宿るものだなと感じました。お客さんも大事そうにきものを持ってみえたり、着て満面の笑顔になったりと、きもので気持ちが上がるなと感じます。そんな気持ちを大切にできるきもの屋でありたいなと思いました。なんて、ちょっとカッコつけすぎですかね(笑)。
 
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↑女将もお約束の撮影スポットで。皆さんこの大ポスターを背景に写真を撮られます♪

 そして気になるご見物(ご観覧者)のきものは、大島などの紬が半分、そして小紋が半分といったバランスでした。附下や御召&色無地の方もいらっしゃいますが、やっぱり着心地の良い紬や気楽な小紋が多いんだなと感じました。そして3~4人のグループだったり、夫婦できものを楽しんでる方もいらっしゃいましたよ。

 ようやく緊急事態宣言も明けて、きものでお出掛けしたい、という気持ちにも御園座さんはピッタリな場所です。しかも今回、担当頂いている御園座前社長:長谷川さんの計らいで前から5列目のとってもイイ席で観劇することができました! 長谷川さん、本当にありがとうございました。歌舞伎にこだわらずミュージカルの席も手配出来ますので、「きものでお出掛けしたい♡」と思われたら、ゼヒ三代目に声を掛けてくださいね。芸術の秋は、感染予防対策もバッチリな御園座へGOですよ♪

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