歯科予備校生が妹に「夢がないね」となじられ殺害してバラバラに切断ということなんですが、思い起こすのはこの日本で一番賢い妹のことです



昭和60年(1985).3.9〔19歳浪人生が母親を殴殺〕
 神奈川県横浜市の自宅で午前4時、浪人生(19)が母親(43)を20センチの飾り石と植木鉢で殴り殺した。さらに二階自室で就寝中の高校2年生の妹(17)を襲ったので妹は逃げたが、母親が玄関で殺されているのを見てまた自室に逃げた。兄は追い掛けて「明治天皇が殺せと命令している。指令が聞こえるか」と言いながら包丁で顔や手など10数カ所に3週間の傷を負わせたが、妹はとっさに「聞こえますお兄ちゃん。明治天皇が110番しなさいと言っているよ」と答えると、自分で「明治天皇の指令で母を殺した」と警察に通報した。
 内気で友達もあまりおらず、成績は普通だったが裁判官になるため早慶の法学部を目指し、受験を終えて発表直前だった。父親は商社員で福岡に単身赴任。

こっちの妹さんは、お母さんの惨殺死体を目撃したうえに、包丁を振り回して追っかけてくる兄の攻撃をかわしつつこんなセリフを云ったらしいんですが、なかなかできることではありません。
その胆力、智力、妹力。世に並び立つ者とてないでしょう。
しかし、妹たるもの兄に殺されないように、普段からこういう知恵を身に着けていることも必要です。
兄にとって、とくにニートや浪人なんてたぐいの兄にとって、妹の一言というのは肺腑深くえぐり、生死にさえ関わる力を持っているものなのです。



昭和21年(1946).9.16〔19歳ニートが母親と妹殺害して死刑〕
 広島県の自宅で、無職の邑神一行(満19歳)が母親(49)と妹(16)を殺害した。自動車会社の金を使い込んでクビとなって2月に実家に帰ったが、田舍の仕事を嫌って働かず、母と妹の内職でかろうじて食べていた家計を圧迫したため冷たくされ、妹に「仕事もせずに遊んでいる者は飯を食べなくてもよい」と云われたことから殺人を計画、深夜1時に就寝中の2人の顔をワラ打槌で殴って死体を井戸に捨てた。翌年1.17、2人が行方不明になったことを不審に思った友人に死体を発見されて逮捕。父親は小4のときに死んでおり、貧しい家庭だった。
 1審無期だったが、2審で死刑判決が出て、死刑は残虐で憲法違反と上訴。最高裁は「一人の生命は、全地球よりも重い」としながらも上告棄却して死刑が確定した。

こう云いたくなる気持ちは判りますが、いかに正当性があろうとも殺されてしまってはなんにもなりません。核心を突くというのはときに考えものです。とくに妹が兄の核心に触れるというのは。
妹業界のみなさんにはあまり自覚がないのやもしれませんが、妹の力というのは存外に大きいものなのです。それは兇器にさえなってしまいます。
いい悪いという以前に、力学として最悪の結果を招いてしまうことがあるということは知っておくべきだと思われます。

「明治天皇がそんな指令を出すわけないでしょ!」とか、核心を衝く正しいだけの言葉を浴びせるのではなく、時空を歪めてしまう偉大なる妹力を発揮すれば、兄を自在に操ることもできるのです。


※妹殺しは昔から無数にありますので、
少年犯罪データベース 肉親に対する犯行をご覧ください。
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