『戦前の少年犯罪』このたび、少年犯罪データベース主宰の私は、築地書館から『戦前の少年犯罪』という本を出すことになりました。
10月25日の発売ですが、書店に並ぶのは29日以降になりそうです。すでにアマゾンでの予約を受け付けております。
いままでウェブ上で少年犯罪データベースを展開してきたわけですが、戦前に幻想を持っているような年配の方にも情報を届けるには本の形式のほうがいいかと思い立ったものですから。

少年犯罪データベースをご覧になっているみなさまには、戦前のほうがいまよりも小学生による殺人事件なんかが多くて、少年による親殺しも多発していたことはすでにご存知であろうかと思います。しかし、たとえば、噂には聞いたことのある旧制高校生というものがどれほどひどい存在だったかはとんと知りますまい。
毎日のように街中で暴れて民家に火をつけて回るわ窓ガラスは何百枚も割るわ電車は止めるわ教師は袋叩きにするわ、いまの成人式で暴れる若者など足元にもおよばない想像を絶する暴走集団で、まともな読書もせず知能が低下していると云われていたのに、反省のカケラもなくいまだに自分たちは教養あふれるエリートだったと誇ったりしている恐るべきゆとり世代です。第16章「戦前は旧制高校生という史上最低の若者たちの時代」や第10章「戦前は教師を殴る時代」を読んでいただければ。

ほんとはこういう事件データだけをずらずら並べただけのものにしたかったのですが、各方面からデータだけでは本にはならないと云われ続けまして、私はこういう考えには断固反対でいまどきの本はおよそまともな根拠のない愚にもつかない感想文のたぐいばかりがあふれているので実証データだけを提示してよけいなものは一切ないほうがよろしいとぶつぶつ誰も聞こえないところで漏らしてみたものの、あんまり強いことを云えるような立場でもございませんので、しかたがないから時代背景の解説なんぞをしこしこ書いているうちに、終戦に至るまでの昭和史すべてに言及するようなことになってしまいました。
少年犯罪から考察した昭和史という、なかなかほかに類例のない本になっております。
たとえば、2.26事件なんかは、政治や軍事はじつはあんまり関係がなく、ネオ麦茶の事件に近いような典型的なニート犯罪だったことを解き明かしています。
昭和前期というのは大正バブルを経験して既得権を手放さない年寄りと、昭和恐慌時の就職氷河期にあえぐ若者との世代間抗争を繰り広げるといういまと似たような時代で、若者が既得権益にしがみついた70歳や80歳の年寄りを次々殺して回るような事件が非常に多かったという時代でもあります。
そのほかに、皇軍の弱体化と女学生との関係など、およそ実用的にはなんの役にも立たないような知識ばかりが身に着いて、この一冊であなたも戦前のすべてがわかってしまうようなことになっております。

表紙のつかみの言葉と目次を下に掲げますからそれを見ていただければだいたいどのような内容かはおわかりいただけると思いますが、かてて加えてさらに小ネタのコラムや年表など、5冊くらいにわけたほうがいいような盛り沢山にてんこもり、当初は新書での出版をもくろんでいたのに、えらい分厚く結構なお値段の本になってしまいました。

こういう事件データをやたらと集めているのは、戦前のひどさに驚いていただきたいわけではなく、ちょっと調べればわかるこの程度のことさえ知らないような人々が偉そうに日本について語ったりしている現状に大いに驚いていただきたいわけなのです。
戦前がよかったと云ってる輩だけではなくて戦前はひどかったと云ってるような輩も、ほんとにな〜んにも調べていない。そのへんの低レベルのウヨサヨだけではなく、立派な学者先生なんかもまあおよそまともに調べようともしていないというのはあまりにも異常な事態です。
こんな最低限の基本的なところさえ抑えていないのでは、戦後に膨大な数が積み上げられてきた日本論のたぐいはすべて根拠のないでたらめだったと云っていいと思います。宇宙人の電波を脳内で受信してわけのわからないことを口走ってる人とまったく同じなのです。いや、冗談ではなく、ほんとにそうなんです。

とくに、ネットなどまったく見ないで、現実と虚構を混同しているような方に読むことを薦めていただければ。
できるだけ多くの人々に情報を伝えたいということで本を出すわけなんですが、なにせ無名著者なもので宣伝などもままならず、みなさま方の口コミだけが唯一の頼りとなっております。

なお、私はkangaeru2001から管賀江留郎(かんが えるろう)という、よりいかがわしい姓名にお色直しをいたしまして、これからみなさま方のご機嫌をうかがっていくような具合になっておりますです。
この名前は各方面から非常に評判が悪いのですが、なにとぞよろしくお願いいたします。この名前につきましては、管賀江留郎について、あるいは私は考えない。も参照していただければ。
えるろーと呼んでやってください。

※業務連絡
以前にデータ作成を手伝っていただいたryujinmaru0さん、ろばさん、ketさん。連絡いただけると幸いです。よろしくお願いいたします。



『戦前の少年犯罪』 管賀江留郎・著

昭和2年、小学校で9歳の女の子が同級生殺害
昭和14年、14歳が幼女2人を殺してから死体レイプ
昭和17年、18歳が9人連続殺人
親殺し、祖父母殺しも続発!
現代より遥かに凶悪で不可解な心の闇を抱える、
恐るべき子どもたちの犯罪目録!
なぜ、あの時代に教育勅語と修身が必要だったのか?
発掘された膨大な実証データによって
戦前の道徳崩壊の凄まじさがいま明らかにされる!
学者もジャーナリストも政治家も、真実を知らずに
妄想の教育論、でたらめな日本論を語っていた!


目次
 1.戦前は小学生が人を殺す時代
 2.戦前は脳の壊れた異常犯罪の時代
 3.戦前は親殺しの時代
 4.戦前は老人殺しの時代
 5.戦前は主殺しの時代
 6.戦前はいじめの時代
 7.戦前は桃色交遊の時代
 8.戦前は幼女レイプ殺人事件の時代
 9.戦前は体罰禁止の時代
10.戦前は教師を殴る時代
11.戦前はニートの時代
12.戦前は女学生最強の時代
13.戦前はキレやすい少年の時代
14.戦前は心中ブームの時代
15.戦前は教師が犯罪を重ねる時代
16.戦前は旧制高校生という史上最低の若者たちの時代