きのうの東京新聞で、ノンフィクション作家の吉田司氏が『戦前の少年犯罪』の書評をしてくださっています。
系列の中日新聞にも載っているそうです。ウェブ上にもすでにアップされてるのでリンク先で読むことができます。
この怒涛の出版洪水のなかで無名著者の地味な本が新聞の書評に取り上げられるなどということは宝くじ的な確率でありまして、まことにありがたいことです。

私は戦後の本はほとんど読んでなくて、とくに最近というか、三島由紀夫亡きあとの本はほぼまったく読んでおらず昨今の世事に疎いので、吉田氏というのはどういう方なんだろうと検索してみれば新・後藤和智事務所 俗流若者論ケースファイル29・吉田司がトップのほうに出てきました。
うーん、なるほど。今回の書評とこれを併せて読むとまた妙味も倍増です。
このふたつの記事内容が矛盾なく共存するというのはなかなか難易度が高いですが、巧みに理論構築されております。結構関心。
拝金主義によって少年犯罪が起こるなんてふうに『戦前の少年犯罪』から読み取られたり、資本主義の要諦なんて言葉が出てくるのが不思議だったのですが、これを読んでようやく判りました。
戦後編の需要はこんなところにもあるということでしょうか。

でも、二・二六事件のこともきちんとふれられておりますし、ほんとにありがたいことです。ここばっかりを取り上げられても困るのですが、やはり二・二六とかのところも感想いただけないとどうもさびしい気もいたしますので。

なお、毎日新聞岡山県版のコラムでこの本のことを取り上げたと記者の方から連絡いただきました。岡山の方は読んでみていただければ。