秋葉原の通り魔事件で7人死亡、25歳の男を逮捕(ロイター)
ということで、過去の事件については少年犯罪データベース 通り魔事件をご覧ください。昔はとにかくこの手の事件が多くて、ここにまとめているのはほんとうにごく一部だけですが。
拙著『戦前の少年犯罪』に「戦前は通り魔がやたらと多いのが特徴で、ほぼ毎日、全国どこかの新聞で記事を読むことができます。」と書きましたら、この表現が大げさではないかと引っかかる方がいたようですので細かいことを記しておきますが、私が目にしたものだけで年に200件近い通り魔の記事がありまして、私が読んでいるのは全国の新聞の半分もありませんから「ほぼ毎日」というのはほぼ正確だと思われます。まあ、きっちり数えているわけではありませんので、あくまで「ほぼ」の話ですが。なお、その記事は「これで5件目」とか「7件連続」とかいうのがちょくちょくあるので事件件数は非常に多いです。
戦後も昭和30年代までは似たような状況で、その頃の日本がいかに殺伐とした時代だったかはこんな映像でも窺えます。
東京に通り魔事件 from http://j-footage.vox.com/
『ALWAYS 続・三丁目の夕日』の舞台となった昭和34年、荒川通り魔のニュース映画です。
自転車に乗った15歳くらいの少年が、1時間のうちに女性9人をナイフで刺して中3女子を殺害しました。一週間前から出没して21人が襲われています。鼻歌を歌いながらゆっくりと自転車をこいで悠々と去っていったのですが、とうとう犯人は捕まりませんでした。いまは65歳くらいで、日本のどこかで鼻歌を歌いながらワイドショーの秋葉原通り魔事件を眺めているのかもしれません。
瀕死の重傷を負った被害者や遺族宛に「こんどはきっと殺す」などの脅迫状が送りつけられ、また自分が犯人だと警察にいたずら電話して逮捕される者もいました。いまは人々が道徳的に向上したのか、こんないたずらをする者はいなくなったようです。
朝日ニュース昭和映像ブログではこんな昭和30年代のニュース映画をすべてあまさずアップしていて、しかも「記事や映像をそのまま引用してブログを書くことは大歓迎です。どんどん膨らませてください。」ということで、じつに素晴らしいですな。報道機関はこうでなくてはいかん。これからの世の中、他に生き残る道はないんですから。みなさんも大いに活用して、日本映画新社の偉業を称えましょう。
当初はここのブログサービス内だけで利用できるということだったはずですが、いつの間にか非商用ならどこで使えるようになったみたいです。ただ、検索がないみたいでこれは不便でもったいないですな。
こんな結構なものがあるなんて誰も教えてくれんからなあ。さっき桂正義について調べていて、たまたまこれを見付けて知ったのです。
通り魔に御用 from http://j-footage.vox.com/
桂正義は裕福な家に生まれて献身的な奧さんまで持ってたんですが、なんの影響でこんな異常者になってしまったのか。ちなみにこの時代は、こんな具合に逮捕後にマスコミが犯人のインタビューをするのはどの事件でも普通にやられていて、じつにオープンでした。
昭和30年代はこんな事件ばかりで、こちらの新聞記事なんかでも当時の異様な世相はわかるかと思います。これはほんの一部で、当時の新聞を読んでるとなんともすごくて陰鬱な気分になりますですよ。少年犯罪データベース 異常犯罪も参照していただければ。いまはほんとに平和な世の中になったもんです。
通り魔の統計は、『昭和58年版 犯罪白書』にある、昭和56年(1981)は254件発生、うち少年による事件は30件、昭和57年(1982)は182件発生というのが唯一のような気がします。
警察の通り魔事件の定義は「人の自由に通行できる場所において、確たる動機がなく、通りすがりに不特定の者に対し、凶器を使用するなどして殺傷等の危害(殺人、傷害、暴行、器物損壊等)を加える事件をいう。」ということで、上の桂正義は金や強姦が目的ですので、これには当てはまらないみたいです。
通り魔事件のうち、通り魔殺人の件数につきましては『昭和61年警察白書』と、警察庁サイトにアップされている『犯罪情勢』平成15年と平成19年に掲載されているデータ、昭和61年から平成5年までは警察庁に直接問い合わせた結果で以下のとおりです。
なお、日本で最大の殺人事件は1,121人殺害ですので、史上最大の殺人事件をご覧ください。
ジル・ド・レーやエリザベート・バートリなんかも実際にはあまり多くは殺していないようですので、これが世界史上最大の無差別殺人と云ってよいかと思います。
昭和40年代のニュース映画はこのDVDシリーズ
の4巻以降で観ることができるみたいです。
ということで、過去の事件については少年犯罪データベース 通り魔事件をご覧ください。昔はとにかくこの手の事件が多くて、ここにまとめているのはほんとうにごく一部だけですが。
拙著『戦前の少年犯罪』に「戦前は通り魔がやたらと多いのが特徴で、ほぼ毎日、全国どこかの新聞で記事を読むことができます。」と書きましたら、この表現が大げさではないかと引っかかる方がいたようですので細かいことを記しておきますが、私が目にしたものだけで年に200件近い通り魔の記事がありまして、私が読んでいるのは全国の新聞の半分もありませんから「ほぼ毎日」というのはほぼ正確だと思われます。まあ、きっちり数えているわけではありませんので、あくまで「ほぼ」の話ですが。なお、その記事は「これで5件目」とか「7件連続」とかいうのがちょくちょくあるので事件件数は非常に多いです。
戦後も昭和30年代までは似たような状況で、その頃の日本がいかに殺伐とした時代だったかはこんな映像でも窺えます。
東京に通り魔事件 from http://j-footage.vox.com/
『ALWAYS 続・三丁目の夕日』の舞台となった昭和34年、荒川通り魔のニュース映画です。
自転車に乗った15歳くらいの少年が、1時間のうちに女性9人をナイフで刺して中3女子を殺害しました。一週間前から出没して21人が襲われています。鼻歌を歌いながらゆっくりと自転車をこいで悠々と去っていったのですが、とうとう犯人は捕まりませんでした。いまは65歳くらいで、日本のどこかで鼻歌を歌いながらワイドショーの秋葉原通り魔事件を眺めているのかもしれません。
瀕死の重傷を負った被害者や遺族宛に「こんどはきっと殺す」などの脅迫状が送りつけられ、また自分が犯人だと警察にいたずら電話して逮捕される者もいました。いまは人々が道徳的に向上したのか、こんないたずらをする者はいなくなったようです。
朝日ニュース昭和映像ブログではこんな昭和30年代のニュース映画をすべてあまさずアップしていて、しかも「記事や映像をそのまま引用してブログを書くことは大歓迎です。どんどん膨らませてください。」ということで、じつに素晴らしいですな。報道機関はこうでなくてはいかん。これからの世の中、他に生き残る道はないんですから。みなさんも大いに活用して、日本映画新社の偉業を称えましょう。
当初はここのブログサービス内だけで利用できるということだったはずですが、いつの間にか非商用ならどこで使えるようになったみたいです。ただ、検索がないみたいでこれは不便でもったいないですな。
こんな結構なものがあるなんて誰も教えてくれんからなあ。さっき桂正義について調べていて、たまたまこれを見付けて知ったのです。
通り魔に御用 from http://j-footage.vox.com/
桂正義は裕福な家に生まれて献身的な奧さんまで持ってたんですが、なんの影響でこんな異常者になってしまったのか。ちなみにこの時代は、こんな具合に逮捕後にマスコミが犯人のインタビューをするのはどの事件でも普通にやられていて、じつにオープンでした。
昭和30年代はこんな事件ばかりで、こちらの新聞記事なんかでも当時の異様な世相はわかるかと思います。これはほんの一部で、当時の新聞を読んでるとなんともすごくて陰鬱な気分になりますですよ。少年犯罪データベース 異常犯罪も参照していただければ。いまはほんとに平和な世の中になったもんです。
通り魔の統計は、『昭和58年版 犯罪白書』にある、昭和56年(1981)は254件発生、うち少年による事件は30件、昭和57年(1982)は182件発生というのが唯一のような気がします。
警察の通り魔事件の定義は「人の自由に通行できる場所において、確たる動機がなく、通りすがりに不特定の者に対し、凶器を使用するなどして殺傷等の危害(殺人、傷害、暴行、器物損壊等)を加える事件をいう。」ということで、上の桂正義は金や強姦が目的ですので、これには当てはまらないみたいです。
通り魔事件のうち、通り魔殺人の件数につきましては『昭和61年警察白書』と、警察庁サイトにアップされている『犯罪情勢』平成15年と平成19年に掲載されているデータ、昭和61年から平成5年までは警察庁に直接問い合わせた結果で以下のとおりです。
年次 | 昭和55年 | 昭和56年 | 昭和57年 | 昭和58年 | 昭和59年 | 昭和60年 | 昭和61年 | 昭和62年 | 昭和63年 |
認知件数 | 8 | 7 | 13 | 3 | 9 | 16 | 7 | 5 | 10 |
平成1年 | 平成2年 | 平成3年 | 平成4年 | 平成5年 | 平成6年 | 平成7年 | 平成8年 | 平成9年 | 平成10年 |
2 | 2 | 5 | 1 | 5 | 2 | 5 | 11 | 4 | 10 |
平成11年 | 平成12年 | 平成13年 | 平成14年 | 平成15年 | 平成16年 | 平成17年 | 平成18年 | 平成19年 | |
6 | 7 | 6 | 8 | 9 | 3 | 6 | 4 | 8 |
なお、日本で最大の殺人事件は1,121人殺害ですので、史上最大の殺人事件をご覧ください。
ジル・ド・レーやエリザベート・バートリなんかも実際にはあまり多くは殺していないようですので、これが世界史上最大の無差別殺人と云ってよいかと思います。
昭和40年代のニュース映画はこのDVDシリーズ
http://www.npa.go.jp/toukei/index.htm