何故か最年少の自殺は何歳なのか知りたいという人が多いみたいですので、まとめておきます。

私が収集したデータでは小2が最年少で、それ以下はありません。
小2の事例は結構あるのに、小1以下はまったく見つけられていないというのは、そこに何らかの境界があると、とりあえず考えていいのではないでしょうか。
小2の中でも7歳はひとりだけですから、これが最年少ということになります。自殺の意志ははっきりしてますし、その理由もかなり特異なものです。

昭和38年(1963).8.7〔小2が賭けに負けた腹いせに服毒自殺〕

なお、山本健治「〔年表〕子どもの事件 1945-1989」にはこういう事例が載っていますが、具体的にどのような事件だったのか確認はしていません。

昭和49年(1974).6.29〔奈良県で小1、駅構内で首つりごっこ〕

小学生の自殺事例は子どもの犯罪被害データベース 子どもの自殺を、
中学生以上も含めた少年の自殺事例は少年犯罪データベース 少年の自殺事件を、
いじめに関することは少年犯罪データベース いじめ事件をご覧ください。

厚生労働省の自殺統計を見ますと、5〜9歳の自殺者はどの時代も結構いまして、特に昭和22年は19人と突出していますので、この年には7歳以下もいたのかも知れません。

※追記
産経新聞が
9歳以下の自殺は厚生労働省の人口動態調査でみると、昭和25年から平成20年までの58年間で14人とごくわずかだ。
なんて出鱈目な記事を出してますね。
実際には、厚生労働省の人口動態統計書を見ると、昭和25年から平成20年までの58年間で71人です。その他に昭和22年から24年だけで27人いますから、戦後の9歳以下の自殺者は合計98人です。
戦後の自殺統計は昭和22年からあるのに、昭和25年からという半端な区切り方をしているのは、おそらく五年ごとの統計だけを見てこれがすべてだと思っているのでしょう。昭和25年から五年ごとにデータを拾って、2005年から後だけ毎年のデータを足すと、ちょうど14人になります。
このように、新聞記事というのは中学生レベルの調査能力も判断能力もない人が適当に書いていて、それをまたチェックできる体制も人もいない組織によって適当に印刷されて売られているのです。



昭和34年(1959).1.15〔小2が首つり自殺〕
 香川県三豊郡の自宅で、小学2年生(8)が首つり自殺した。母親に叱られて。

昭和38年(1963).8.7〔小2が賭けに負けた腹いせに服毒自殺〕
 茨城県新沼郡の自宅で、小学2年生(7)が自殺した。捕まえたセミが飛べるかどうかの賭けをして「飛べたら5円やる」と云ったとたんにセミは飛翔。「農薬を飲んで死んで見せる」と友人を自宅に連れてきて、本当に飲んだもの。農業組合員(51)の長男。性格は明るかったが、母親は5年前に農薬を飲んで自殺をしていた。

昭和47年(1972).7.8〔小2が父親と逢えないこと苦に自殺〕
 愛知県の自宅で、小学2年生(8)が首と手首を刃物で切って自殺した。父親と逢えずにさびしいと。

昭和55年(1980).2.〔小2が自殺〕
 男子小学2年生(8歳)は、両親が喫茶店を経営していて父親の帰りが遅く、平素から鉄道模型を買うことや旅行に出かけるなどの約束を守ってくれず、たまたま午後9時ごろ帰宅した父親が実家に行く際、一諸に行きたいとせがんだが夜遅いということで聞き入れてくれなかったことから衝動的に自殺した。(福井、2月) 警察庁「少年の補導及び保護の概況」引用。

昭和57年(1982).3.11〔小2が万引き注意され自殺〕
 男子小学2年生(8歳)は、クラスの反省会で友人から粘土を万引きしたことを発表され、そのことで担任の教師から注意を受けたのを苦にして首つり自殺した。(山口、3月) 警察庁「少年の補導及び保護の概況」引用。

    


公立小学校児童の自殺者数統計



197719781979198019811982198319841985198619871988
昭52昭53昭54昭55昭56昭57昭58昭59昭60昭61昭62昭63
1091110886121114510



198919901991199219931994199519961997199819992000
平1平2平3平4平5平6平7平8平9平10平11平12
1553410396424



20012002200320042005200620072008
平13平14平15平16平17平18平19平20
43543230
文部科学省の統計による。
昭和62年までは年間の数,昭和63年以降は年度間の数。