今日放送された「奇跡体験!アンビリバボー」の山崎兵八氏の話は、私が3年前に『実録 この殺人はすごい!』(洋泉社MOOK 別冊映画秘宝)に書いた「二俣事件の真実 死んでも残るアホーだからだ」という記事を参考にして、番組スタッフが独自に取材したもので、私はまったく関与していないのですが、一点だけどうしても見過ごせない部分があったので指摘しておきます。

山崎氏の本で二俣事件の真犯人ではないかとされている男について、スタジオでは何を勘違いしたのか「隣の人」という表現をされていましたが、この人物は隣に住んでいたわけではないので、この点はくれぐれも間違えないようにお願いいたします。実際に隣に住んでいた方に多大なる迷惑が掛りますので。
VTRのほうにはそのような表現はありましたかね。

なお、山崎氏の本『現場刑事の告発 二俣事件の真相』はこの人物について名指しされているだけではなく、被害者のプライバシーに関することも詳細に書かれていて、そのまま出版するのは絶対に無理です。
どこかで手に入れて読む機会のある方は、その点を考慮いただいて、被害者のことなどいたずらに流布したりすることはなきようにお願いいたします。

そもそも、この名指しされた人物が真犯人である可能性はかなり低いと、私は見ています。その理由は多少込み入った話になるので、いま準備している二俣事件とその元凶になった浜松9人連続殺人事件についての本に書くつもりです。
この本を準備していたときにまったく偶然にテレビで取り上げたいという話があったので、本が出るまでは協力したくないという利己的な態度を取ったのでした。間に合うかと思ってましたが、間に合いませんでしたな。
真犯人が誰かなんてことよりも、山崎氏の執念と生き様だけを感じ取っていただければと思います。

『戦前の少年犯罪』の続編はこの本が出たあとということになってしまいます。関係各位には長年に渡る不義理をいたしましてまことに恐縮です。もうすぐではあります。たぶん…。この続編のほうは、私の能力を遥かに超えたとんでもないことをやらかすつもりで、難航しております。
これだけに四年も掛けているうちに、矢尽き刀折れ、兵糧も途絶えて餓死が目前に迫ってきたので、やむなく他の本を先に出そうとして、これまた雑誌に書いた記事をまとめるだけだからすぐだと思っていたら掘れば掘るほど驚くべき事実が次々顕れて収拾がつかなくなるという泥沼の現状であります。


※追記
<浜松事件>と<二俣事件>、そして山崎兵八氏の生き様を描く本を、『道徳感情はなぜ人を誤らせるのか 冤罪、虐殺、正しい心』というタイトルでようやく出版する運びとなりました。
詳しくはこちらの記事をご覧ください。