2005年01月12日

桂米朝 落語「らくだ」

図書館のビデオで、米朝の落語「らくだ」 を見ました。



40分以上の大作で、見応えありましたです。

落語に全く詳しくないので、どういうふうに語っていいかわからないけど
面白かったし、なによりも、お話の内容に驚きました。

(一応、基礎は、学校の文化講座みたいな行事で習ってるので
お囃子の違いや、羽織の脱ぐタイミングなど
覚えてはいたのですが、演目となると「時そば」 ぐらいしかわからない)

「らくだ」というのは、人の名前で、名前というか愛称で、
江戸時代に、すでに日本にらくだは渡ってきてたそうで、(象も)。
のっそりした人のことを「らくだ」 と言ったそうです。

で、この落語に出てくる「らくだ」 は、愛らしい動物のらくだとは
似ても似つかぬ乱暴者で、みんなに嫌がられている。

さて、お話は、「らくだ」 という題名がつきながら
主役のらくだが、出てこない。

周りの人が「らくだ」 のことを話し、その人物像が浮かび上がってくる、
と そういう趣向です。
すなわち、ストーリィの構成が素晴らしいのですよ。

もちろん、米朝の語り口がいいから、物語も生きてきてると
思うのですが。

桂米朝は、柔らかい。ものすごぉく柔和な中に
一筋縄でいかんようなところがあって、それがとても魅力です。

上方の笑いは、漫才や喜劇がどうしても主流なので、
東京のように 落語が盛んじゃないけど、
(それでも、街々で寄席を開いたり、若手の養成にも
がんばっているようです。)

私自身は、落語というと、やはり桂米朝です。
(枝雀も好きでした。とても残念です)

さて、「らくだ」 のストーリィ構成ですが

一応ネタバレなので^^


「らくだ」 が、死んでいるのを発見されるところから
お話が始まります。

それを見つけたらくだの兄弟分が、たまたま外を通りがかった
「くず屋」 を呼び、そのくず屋にあれこれ用事を言いつけるのです。

やれ、大家さんの所に行って、酒肴の用意をさせろ、だの、
漬け物屋に行って、漬け物樽(棺桶にするのだ)をもらってこいだの。

くず屋は、通りがかった不運を嘆きながら
言うとおりにしていくわけ。

誰に事情を説明しても 「らくだが死んで目出度い」 と言われるし、
酒肴をしぶる大家の所では 「死人のかんかん踊り」 までやっちゃう始末。

そんな難儀をして、やっと帰れると思った矢先、
コワモテの兄弟分から、「まあ一杯やっていけ」 と酒を勧められる。

必死で断るくず屋。しかし、強引に押し切られ、飲むハメになった。

さあ!ここからがビックリ。

くず屋は、なんと酒乱だった!酒で身を持ち崩した話を始め、
断りながら飲んでいた酒が、注げ!と命令するようになる。

くず屋と兄弟分の立場が、がらっと交代しちゃうわけです。

驚いたなあ。
少しずつ酔ってきて、くず屋の様子が変わってくるのを
米朝が見事に見せてくれました。

いやあ、落語って面白いですね!


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