上原彩子さんは女性として初めてチャイコフスキーコンクールピアノ部門に優勝したピアニストです。

私が彼女の名前を知っているのは、彼女が岐阜県立各務原西高校の卒業生だからです。これはピアノの練習のために名古屋近郊の各務原市に引っ越してきた事に起因しますが、幼少の頃に引っ越されているので、岐阜県出身の方と呼んで差支えないと思います。

各務原西高校には私の地元羽島から通う生徒も何人もいます。この様な素晴らしい方を身近な存在として感じられる事はこの上ない誇りです。

私が新聞紙上のニュースによる名前だけでなく、ピアニストとしての上原さんを知ったのは二日前の事にすぎません。私がコメントを下さるサヨナキドりさんの影響を受けてクラシック音楽を聴きだした事は既に記載しました。

クラシック音楽のCDやDVDを買ったり、レンタルで借りたりして、その数は数十枚に及びます。又私はパソコンの動画を通じて演奏場面も興味をもって眺めるようにしました。

ヴァイオリニストが多いのですが、諏訪内晶子さん、千住真理子さん、河合郁子さん、五嶋みどりさんとパソコン画面で楽しませて頂きました。とりわけジャズヴァイオリニストの寺井尚子さんにはダイナミックな演奏シーンに体ごと惹きつけられました。

一昨日の夜、確か岐阜県出身で上原さんと言うピアニストがいたので検索して見てみようかと思ったのが、上原さんを知ったきっかけです。

私は驚きました。体を上下左右、こんなに動き回るクラシックの奏者がいるのだろうかとビックリです。目も口も絶えず動いて、まるでピアノを前に舞っている様な感さえしました。
垂直に立った10本の指は鍵盤に降ろすと云うより、猫が獲物をつかみかかる様な鋭さと力強さを彷彿させられました。

私は立て続けに5本の動画を視ました。音楽的なことはよく分からないのですが、動きの力強さと言う点において、動画で見た演奏家の中ではぴか一でした。

私はパソコンに配信されているインタビュー記事も読んでみました。
「上原彩子インタビュー」で出るはずです。
その中で音楽とは関係のない事ですが、ドストエフスキーが大好きで15歳の時から読み続けていると語っています。音楽オール3の私ですが、この点は同じで実にうれしい話でした。

『ピアノの演奏は作曲家が作曲した楽譜を忠実に再現するだけのものではありません。いつも自分の心の扉を開けて曲のイメージを広げて表現することが大切です』
素晴らしい言葉ですね。上原さんは生きる姿勢が演奏に反映すると、しっかり捉えておみえです。

今後の方向としては『ピアニストとしての生き方をドストエフスキーの様に突き詰めていきたいです』と語っておられます。
音楽を音楽だけの領域として捉えず、広く文学世界とも共通する人間の歩みの中で、ピアニストとしての在り方を探っておられる上原彩子さんに惜しみないエールを送りたいと思います。


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