「免疫力は正常に高めること。低すぎてもダメ、高すぎてもダメ」~細胞賦活用薬~ 

京都市四条新京極入りの阪本漢方堂です。

今回は免疫力を正常に高めることについて取り上げてみましょう。

免疫と云う字は、流行り病、伝染病つまり「疫病」を免(まぬが)れる、と書いて免疫。

免疫は身体の外から侵入してくるウィルスや細菌、異物などに対して身体を守ろうとする働きです。免疫は1度認識すると大変よく覚えていて、自分のものなのか、異物なのか区別して、異物であれば排除しようとする働きがあります

それによって、免疫は一度患った感染症を二度とかからないようすること。

更に体内の異物を取り除き排除することの2つの意味が有ります。



身体の中の異物は、身体の外から入るものと、身体の中で発生するものとの2種類あります。

身体の外から入ってくる、侵入してくるものとして、

1.鼻や口、目などから侵入してくるウィルスや細菌

2.怪我をして傷口から入ってくる異物(細菌や毒素も含む)

身体の中で発生する異物としては、

3.老化し、寿命が尽きた細胞

4.細胞が生まれ変わる際に、遺伝子のコピーが上手くいかず不完全な細胞や癌化した細胞も異物です。



このような体の外部から侵入してくる細菌やウィルスなどの異物、更に体の中で発生するがん細胞などの異物から、私たちの身体を守ってくれる重要な仕組みが、免疫です。



この免疫の機能が低下した場合と高すぎる場合があります。

まず低下した状態ですが、免疫細胞のパトロール能力も低下するので、インフルエンザのウィルスをはじめ、風邪の原因のウィルス、今回のコロナウイルスなど異物の侵入を許してしまいます。

また身体の中に潜んでいる帯状疱疹ウィルス(ヘルペスウイルス)の場合は、免疫の機能が低下することで、病気のスイッチがONになります。

ガン細胞の場合では、遺伝子のコピーが上手くいかない場合が発生すると、通常その細胞が自滅するスイッチがONになります。しかしスイッチがOFFのままで自滅しないでスルーした場合には、通常免疫細胞の仲間がパトロールして掃除してくれます。

しかし免疫の機能が低下しているとスルーしてしまい、長い年月を経て悪性腫瘍と呼ばれる病気になります。

つまり免疫力が低すぎることでウィルスに感染したり、病気になってしまいます。



では逆に機能が高すぎる場合はどうなのでしょうか?

花粉症などのアレルギーも免疫システムの不具合が原因だと云われています。

スギ花粉の場合、さほど毒性は強くないのに免疫システムが勘違いを起こし、悪い異物の侵入を許してしまった「えらいことや!」と過剰に反応して暴走している状態です。

と云うことは、免疫力は低すぎてもダメ、高すぎてもダメ、常に正常に高めておくことが大切なのです。



ご高齢の病気がちな方や、保育園に行き出したらよく病院に行くようになったお子様、大人でも最近疲れやすい方などは普段から免疫力を正常に高めておくことが大切です。



阪本漢方堂ではこの時期特に、免疫力を正常に高めておく為に朝礼の後、スタッフで飲んでいる小さな錠剤、細胞賦活用薬が有ります。

白血球の仲間マクロファージを活性化するもので、一般虚弱体質やアレルギー性疾患に使用します。

1日1回1~2錠の飲み方です。詳しくはお電話下さいませ。



免疫力を正常に高めておくことでコロナウイルス問題も乗り切っていきたいです。

皆さんの周りに、普段から風邪を引きやすいご高齢の方や、小さなお子さんがいるご家庭がいらっしゃいましたら、是非教えてあげて下さいね。

「抗ウィルスの働きで注目される生薬 板藍根、金銀花、連翹」


京都市四条新京極の阪本漢方堂です。

新型コロナウイルス感染により、「免疫力」と云う言葉が以前と比べて広く行き渡り、使われるようになりました。先日ファミリーレストランでも、おばあちゃんと娘さんとの会話でも「免疫力」の言葉が何度も出てきたので、原稿を書く手が止まってしましました。

免疫力が低すぎると異物であるウィルスや細菌、悪い細胞(がん細胞)も悪さをするので、免疫力は正常に高めておかなければなりません。



さて今朝は風邪でも冬場に多いゾクゾクした寒気から始まる風邪のタイプではなく、最初から身体が熱く、39℃以上の発熱が有るタイプの風邪に用いる漢方生薬についてみてみましょう。



冬場に多いゾクゾクした寒気から始まる風邪で身体の節々が痛い、頭が痛い場合などは、漢方薬の中でも有名な葛根湯を用い身体を温め、汗を出すことで、風邪の元を追い出す作戦をとります。

それに対し、インフルエンザウィルスの場合をはじめ、最初から身体が熱く熱感があり、高熱が続く、喉の痛み炎症、咳、身体のだるさなど伴う場合は、熱の邪気を追い出す漢方生薬の組み合わせ作戦をとります。



具体的にはどのような漢方生薬なのでしょうか?3つ紹介しましょう。

まずは板藍根(ばんらんこん)。アブラナ科のホソバタイセイの根や根茎を用います。

SARS(重症性呼吸器症候群)の流行の際に、中国国内で抗ウィルスの働きのある生薬と云うことで買い占められた話が、漢方業界では有名です。



2つ目は金銀花(きんぎんかと云いまして、スイカズラ科のスイカズラのつぼみ(花蕾)です。肺の熱を散らし解毒する働きです。



3つ目は連翹(れんぎょう)。モクセイ科の植物で春に十字の形の黄色の花をいっぱい咲かせます。数年前京都北山通の京都府立植物園にも綺麗な黄色の花を咲かせた連翹(れんぎょう)が目を楽しませてくれました。金銀花と同じく喉の痛みや発熱を抑える働きのある漢方生薬です。



ちなみにレンギョウは中国・朝鮮半島・ヨーロッパ各地でも多く植栽され、欧州では「ゴールデンベル」と言われ春を告げる花として親しまれており、花言葉には「豊かな希望」

「集中力」「期待」など、春から始まる新しいことに気持ちを前向きにさせてくれる言葉が含まれています。





さてこれら3つの漢方生薬は炎症・熱を冷まし、解毒の働き(*1)の点で共通しています。

日本国内では板藍根は医薬品ではなく、健康食品として流通しています。

阪本漢方堂で取り扱っているのは20包入り(税込)1990円



では最後に金銀花と連翹の配合された漢方薬(医薬品)を2つご紹介しましょう。

1つ目は銀翹錠(ぎんぎょうじょう)。1日1回の飲み方で効く錠剤タイプです。1回に4~5錠で、喉の痛みにお悩みの方にお勧めです。16錠入り(税込)1320円。



2つ目は金羚感冒錠(きんれいかんぼうじょう)。こちらも飲み易い錠剤タイプで、最初から身体が熱く熱感があり、高熱が続くようなタイプの風邪による喉の痛みや、口の渇き、それに咳、頭痛の症状の有る方にお勧めです。72錠入り(税込)1980円。



しかし症状が出てからではなく、免疫力を普段から正常に高め維持し、普段から風邪や病気を患わない様にすることが大切です。虚弱体質の改善につながります。

皆さんの周りに、保育園に行き出したら病院に通うようになったお孫さんや、お年を召して風邪をひくようになる方がいらっしゃいましたら、是非教えてあげて下さいね。



相談の出来る漢方薬局 阪本漢方堂



*1清熱解毒(せいねつげどく)

「2月9日肉の日 筋肉をつけ足腰しっかり」

皆さん、おはようございます。

京都市四条新京極の阪本漢方堂です。

本日2月9日は肉の日なので筋肉をつけて足腰しっかりについて取り上げてみましょう。



先日妹さんと一緒にお越しになられた90歳代の女性のお話から。

この女性は神経痛を患っておられ、以前のお尻から太ももにかけての痛みは漢方薬で改善したが、膝から下の足、特に外側がビリビリ痛むとのこと。台所に立つとすぐ冷えを感じてしまい、痛みの感じない調子良い日と痛む日の差が大きいのでまた漢方薬が欲しいとお越しになりました。

痛む場所の確認で足を見せてもらっていたら、脹脛(ふくらはぎ)も細く柔らかい餅のような感触でした。

冬場は寒いので日課にしていた散歩もここ数ヶ月お休みされており、帰り際椅子から立ち上がる時も妹さんが手を貸してもらわないと力が入らず立ちにくい状態でした。

先月は住み慣れた自宅でつまずき転倒し、電気ストーブの角に肩をぶつけたそうです。

90歳代の年齢を考えると仕方ないでしょうが、足腰の筋肉の衰えを感じておられているようです。



寒い冬場は運動不足による筋肉の低下が気になるところです。80歳代でも70歳、60歳代でも誰しも加齢と共に運動量が低下し、筋肉の減少や筋力の衰えを自覚するようになり、「歳だから」と諦めがちになります。

特に高齢者における筋肉の減少は、外出する頻度が低下したり、転倒や骨折のリスクが増えたり、自立して日常の暮らしを送ることが難しくなる可能性が高まります。

近くに息子さん家族や娘さん家族が住んでおられても、一人暮らしを現在なさっておられているのなら尚更、自分の身の回りのことは自分で出来る、一人暮らしを続けられる身体作りが大切なポイントになります



予防や改善をする為には、運動と食事(栄養)の効果的な組み合わせは欠かせません。

運動は、個人個人の筋力や運動機能の状態に応じた、安全かつ効果的な筋力トレーニングが重要です。店頭でもよくお伝えするのですが、リハビリに通っていても復習が大切ですよ。リハビリの先生からの自宅でも出来る宿題をもらいちゃんと自宅でも運動をしておくことが大切です。

ちゃんと鍛えれば、ちゃんと筋力はついてくれます

宿題をもらって来られていない方、座ってしか運動出来ない方の場合には、阪本漢方堂では自宅で座って出来る運動のやり方もご説明しています。



次に食事、栄養面ですが、特に肉、魚、卵などの良質のタンパク質を豊富に含んだ動物性タンパク質食品の積極的な摂取が厚生労働省からも推奨されています。

動物性タンパク質食品と同様に栄養面から注目されているのがアミノ酸の利用です。



身体を構成する栄養素の半分を占めるのがタンパク質、そのタンパク質の元となるアミノ酸をバランス良く取ることが大切です。現代人はタンパク質を十分摂取できているので、アミノ酸不足の心配はないかと思われます。

しかし高齢者の場合は、加齢と共に胃も小さくなり、食べられる量も減ってくる、食べたとしてもタンパク質の消化吸収能力の低下を考えると、普段の食生活にアミノ酸をバランスよく含んだ栄養機能食品(アミノ酸製剤)を加えてアミノ酸を摂るのも1つです

例えば、阪本漢方堂で取り扱っている中では、プラセンタエキスとレバーエキス、酵母エキスに、ビタミンB2とビタミンB群の仲間のナイアシンが配合された液剤新ビオアクトエルゴールド約20~30日分目安(税込み)4860円も、飲み易くて、消化吸収力の弱い方からも好評です。

手足をはじめ身体の冷えを感じる方には、特にお湯割にして飲むと身体も温まると、これまた好評なのです。



皆さんの周りに、筋力をつけようと頑張っている方、足腰の筋力が弱ってきてすぐ腰かけたくなる方、最近つまずいたり転んだりすることが出てきた方、筋肉をつけて転倒防止をお考えの方が、いらっしゃいましたら、是非阪本漢方堂を教えてあげて下さいね。



肉の日にちなんだ話でした。

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