2010年08月

「痛風」

ブログをお読みの皆さん、こんにちは
毎日暑い日が続きますね~
昔の京都なら、夕立がきてちょとは暑さが和らいでくれたのですが・・・・
今年は朝から夜中まで蒸し暑い京都です

さていきなりですが問題です。足の親指が腫れて熱を持ち痛む病気は何でしょうか?「風」に「痛い」と書きます。正解は痛風でした

痛風は、肉類の食べ過ぎやアルコールの飲み過ぎなどが続いたり、またそれ程食べ過ぎ・飲み過ぎが無いのに代謝が悪くなることによって、身体の中に尿酸が溜まってしまうことが要因として挙げることが出来ます。
尿酸は、私たち人間の体の中で代謝の過程で作られるものと、食事から身体に入ってくるものとがございます。それに対して、身体の外に便や尿から捨てることによって、身体の中の尿酸の量を正常範囲の中で一定に保とうと、自動制御されています。

問題は、身体に入る量・食事内容によって摂りすぎた場合や、代謝異常・つまり多量に作り過ぎてしまったり、身体の外に捨てる所の腎臓の働きが悪くなり尿の中に捨てる量が減り、身体の中に尿酸が必要以上に溜まり過ぎてしまうことです。通常、足の親指がある日、急に痛み出して始まることが多いです。それこそ痛みは激しく腫れたりします。

基本は「一に養生、二に薬」なので、肉類・甲殻類・アルコールなど摂り過ぎに注意しての食養生や、普段からの運動が必要です

では漢方では、どのようなものを用いるのでしょうか?
お茶タイプを2種類と、より専門的な漢方薬をご紹介致しましょう

まずは民間薬として「マタタビ」と「クチナシ」から。
マタタビ(又旅)は「猫にマタタビ」と云われますように猫の好物としてご存じの方も多いのではないでしょうか?
こちらはマタタビ科のつる性植物マタタビの虫こぶを用います。生薬名は木天蓼(モクテンリョウ)といいます。昔から民間薬として胃薬・腰痛や神経痛の痛みに用いられてきました。またマタタビを焼酎(ホワイトリカー)に漬けると、いい薬酒が出来上がります。
今回の場合1日5~10gを煎じて飲みます

次は「クチナシ」です。こちらは栗きんとんの食紅(ショクベニ)としても有名ですが、アカネ科のクチナシの実を用います。生薬名は山梔子(サンシシ)と云います。
中くらいの大きさのクチナシの実2個を煎じて飲みます
また外用として用いる場合には、クチナシの原末に、黄柏(オウバク)・キハダの原末と小麦粉を混ぜて酢で練って貼る使い方もございます。

では、より専門的な漢方薬はどのような処方を用いるのでしょうか
今日は一例として越婢加朮湯(エッピカジュツトウ)をご紹介しましょう。
こちらには、生姜やナツメをはじめ6種類の生薬が配合されています。鉱物の石膏も配合されていることが特徴です。
患部が腫れて痛み、熱を持っている時に用います。また口が渇き、小便の出が悪かったり、むくんだりする場合にも用います。ただこちらは胃腸が弱い方や心臓の病気で気になる方は専門家に相談してから用いた方がいいでしょう。

以上、 基本は「一に養生、二に薬」を忘れず食生活・運動に心配り下さいね

阪本漢方堂(075-221-6323

「伊吹山へ行こう!8月編 その2」

ブログをお読みの皆さん、こんにちわ
前回に続き伊吹山の薬草の紹介です

カワラナデシコナデシコ科のナデシコ属の河原撫子(カワラナデシコ)。別名を大和撫子(ヤマトナデシコ)、生薬名を瞿麦(クバク)と云います。利尿の働きや、膀胱炎や尿路結石に使用します。しかし近年あまり流通していません。


シシウド(和独活)次にセリ科のシシウド属のシシウド。
生薬名は独活(ドッカツ)と云い根や根茎を用います。五十肩・肩こりで有名な独活葛根湯(ドッカツカッコントウ)に配合されます。また入浴剤として冷え症・神経痛・リウマチに用います。ちなみに和独活(ワドッカツ)はウド科のウドの根になります。


ツリガネニンジン(沙参)次にキキョウ科のツリガネニンジン属の釣鐘人参(別名をツリガネソウ)。生薬名は沙参(シャジン)と云いまして、咳・痰に用います。



クガイソウ(草本威霊仙)クガイソウ(草本威霊仙)" hspace="5" class="pict" align="right" />クガイソウ(草本威霊仙)?" hspace="5" class="pict" align="left" />次にゴマノハグサ科のクガイソウ属の九蓋草(クガイソウ)。とても綺麗な青紫色でした。同じゴマノハグサ科の瑠璃虎の尾(ルリトラノオ)と似ています。生薬名は草本威霊仙(ソウホンイレイセン)といいますが、これも近年流通では見かけません。


巴草トモエソウ巴草トモエソウ" hspace="5" class="pict" align="right" />最後に、オトギリソウ科オトギリソウ属の巴草(トモエソウ)。弟切草(オトギリソウ)と同じ黄色の花ですが、花びらの形が異なります。生薬名を紅旱蓮(ソウカンレン)と云い、腫れもの・止血に用いられます。

阪本漢方堂

「伊吹山へ行こう!8月編 その1」

伊吹山皆さん、こんにちわ
先週8月8日に、伊吹山へ薬用植物の野外研修に行って参りましたので本日は、今の時期伊吹山で見つけることが出来る薬草のお話を致しましょう

伊吹山は滋賀県と岐阜県にまたがってある山で、標高1377mも有り、伊勢湾からの湿った気流が吹き付けますので、濃い霧が発生します。
当日京都市内の気温と山頂付近の気温とでは約10℃近く低く、風も強かったので雲の流れも速く、8月上旬でも長袖が必要な肌寒さでした

さて山頂の花畑には夏の花が幾種類も綺麗に咲いておりました白色や黄色、それに赤色やピンク色に近い色、青や紫に近い色など豊富な色彩が咲いていました。この風景は訪れてみる価値が有ります
いちばん眼に映ったのは、園芸品種の「京鹿の子(キョウカノコ)」の仲間であるバラ科のシモツケソウ属のシモツケソウとイアラクサ科カラムシ属のアカソでした。

そもそも歴史的に伊吹山は織田信長公がポルトガルの宣教師によって薬草園を作ったと云われています。貴重な植物や昆虫や化石も見つけることが出来ます。ですが勝手に持ち帰ることは出来ません

ではメインの今の夏の時期に見ることが出来る薬草を幾種類か御紹介いたしましょう

まずはキク科のオオヨモギ、別名イブキヨモギから。
ヨモギは生薬名を艾葉(ガイヨウ)と呼び、ヨモギ餅のように食用に使うだけでなく、冷え・腹痛・腰痛・止血に用います。飲むだけでなく、ヨモギローションやヨモギ風呂としても用います。又このヨモギを原料にお灸に使う「もぐさ」が作られます。

ミヤマトウキ当帰次にセリ科の深山当帰(ミヤマトウキ)当日は白い小さな花を咲かせていました。葉を触るとセロリに似た濃い香りがしました。
漢方では根を月経不順・生理痛・貧血に用います。女性向けの漢方で有名な当帰芍薬散(トウキシャクヤクサン)に配合されています。ちなみに当帰の栽培は北海当帰(ホッカイトウキ)や大深当帰(オオブカトウキ)と云われる品種が用いられています。


次にユキノシタ科アジサイ属の山紫陽花(ヤマアジサイ)葉を発酵させて揉んで乾燥させたものが甘茶になります。名前のごとく甘いので甘味料代わりに用います。またお釈迦さんの日・花まつりに使用します。阪本漢方堂では手もみ乾燥の工程で作られた国内産・甘茶を扱っております。


コオニユリ(百合)次にユリ科ユリ属の小鬼百合(コオニユリ)
オニユリより小型で、漢方では百合と書いて百合(ビャクゴウ)と呼び、鱗茎(リンケイ)を使います。咳止めや、痰切りに用います。


夏枯草次にシソ科のウツボグサ属のウツボグサ。
生薬名は夏枯草(カゴソウ)と云います。初夏に咲いた花が真夏に褐色に変わり、夏に枯れたように見えるから?とも云われるのですが、山に今回見かけたのはまだ若い緑色をしていました。漢方ではむくみ・膀胱炎・腎炎に用います。


ワレモコウ(地楡)次にバラ科のワレモコウ属ワレモコウ(吾木香・吾亦紅)。
生け花にも用いられますね。生薬名を地楡(チユ又はジユ)と云い、下痢や出血のトラブル(血便・痔の出血・不性器出血など)に用います。
痔核・痔出血・痔の痛みに有名な漢方薬・槐角丸(カイカクガン)に配合されています。


オトギリソウ科オトギリ属の弟切草(オトギリソウ)。
大昔、秘伝の鷹(タカ)のキズ薬を、他人に漏らした(秘密を公言した)弟を兄が切ったことから弟切草(オトギリソウ)と云う逸話が残っています。生薬名は小連翹(ショウレンギョウ)と云い、民間薬として傷薬・神経痛・リウマチ・生理不順に用いられます

厳しい暑さが続く毎日ですが、避暑を兼ねてまたお薬として役立つ植物を探す目的で伊吹山に行ってみられませんか
続きは、近日アップする予定のブログにて。。。。

阪本漢方堂(075-221-6323)






「漢方専門店がおすすめする目薬(点眼薬)」

ブログをお読みの皆さん、こんにちは
連日、猛暑が続いておりますが、いかがお過ごしでしょうか?

小さな子供さんのおられるご家庭では、もうすでにプールや海に泳ぎに連れて行かれたお家もあるのでは?
この時期、紫外線や光の反射など目に受けるダメージや、プールでの消毒剤による目の刺激も気になります。
水泳の後の目の充血や病気の予防が大切な季節になってまいりました

今日は「目」についてみてみましょう

は毎日起きてから寝るまでの時間、意識こそしませんが使い続けている所です。
勉強をするにも、仕事をするにも、スポーツをするにも、新聞を読むにも大切な体の一部です。
さて、そのように大切な目ですが、ラジオをお聞きの皆さんは次のような症状はないでしょうか
の疲れ、目が赤く充血する、目のかゆみ、かすみ目、虫のような物が目にちらつく、眼圧が高くなってきた、モヤがかかったように見える、などなど。
実際、白内障や緑内障をはじめ最近では加齢による黄斑変性症でお悩みの方も増えて参りました

漢方の考え方では、目は五臓六腑で云う肝臓の「肝」の働きと密接な関わりがあると考えます。ストレスが溜まって「肝」が高ぶった状態になるとイライラして怒りっぽくなり、目も赤く充血又は疲れ目となります。
それゆえ、漢方では薬用の菊の花やクコの実、メグスリノ木などを、また動物生薬では八つ目鰻もよく用います。

さて今朝はその中でも、漢方専門店がおすすめする目薬(点眼薬)を御紹介致しましょう
それは、ミカン科のキハダ(生薬名は黄柏・オウバク)やキンポウゲ科の黄連(オウレン)から抽出された成分と、マメ科の甘草(カンゾウ)から抽出された成分が配合された特徴ある目薬ですその他に角膜の保護成分のコンドロイチン硫酸ナトリウム、それにアレルギー症状を緩和する成分などが配合された、透明な黄色の目薬で、新・黄珠目薬(シン・オウジュメグスリ)と云います

この眼薬は次のような症状でお困りの方におすすめです
の疲れ、目のかゆみ、目のかすみ(目やにの多い時など)、それに結膜の充血、(水泳の後、ほこりや汗が目に入ったときなど)眼病予防、また紫外線その他の光線による眼炎、まぶたのただれ などでお悩みの方におすすめです

以上、漢方専門店がおすすめする目薬の情報でした
阪本漢方堂では現在「眼の病気の電話相談」を受け付けております。
眼に関して気になる症状があれば、一度御相談下さい。

阪本漢方堂(075-221-6323)

「夏バテと漢方」

ブログをお読みの皆さん、こんにちは
連日厳しい暑さが続いていますが、いかがお過ごしですか
新聞の報道によりますと、全国的にも熱中症で救急病院に搬送される方が増えているとのこと
仕事やスポーツをはじめ屋外で用事をなさる方は勿論、お家の中にいらっしゃる方でもエアコンでお部屋の温度を調節し、意識的に水分補給が大切です。

さて今日は「夏バテと漢方」についてみてみましょう
こちら京都でも祇園祭の宵山まで梅雨が明けず夕立?いやバケツをひっくり返したような降り方の日がありましたが、翌日の山鉾巡行の日から連日の気温上昇に参ってしまいます

このように湿気も多く、気温も高い状態が続くと、自律神経のバランスが崩れてきます。
も寝苦しくなり、体だけでなく胃腸も疲れてきます。夜の睡眠の質が低下するので、逆に昼間に眠たくなったり、頭が重くなったり、食欲は無くなるが水のようなものばかり欲しくなったり、体がしんどくなり、やる気・活力感が減ってしまいます
達者な人でもそのような状態です。いわんや御高齢の方や病を患っている方、体力に自信が無い方は、より注意が必要になります
このような場合には、養生として5~10分でもいいから涼しい所で昼寝をする。
また食事面でも普段以上に栄養バランスを意識して召し上がることが大切です。

さて夏バテの漢方薬としてどのような薬草の組合せを用いるのでしょうか?
まず馴染みのありそうな物、「枇杷の葉」をご紹介致しましょう
江戸時代に、枇杷の葉を中心に複数の薬草をまぜて枇杷葉湯(ビワヨウトウ)のお茶が街角で売られていました。
この枇杷葉湯は、枇杷の葉以外に薬用シナモンやガジュツと云う紫ウコンなどが配合されていました。
考えてみますと、当時は今年ほど気温が高くなかったとしても、当然エアコンの無かった時代ですから夏を無事に乗り切るには大変だったことでしょう

さてもう一つ漢方薬で夏バテの処方の清暑益気湯(セイショエッキトウ)を御紹介致しましょう
処方の名前から考えても暑さを清め、元気を益す漢方薬と云えます。中身の配合を見てみましょう。
朝鮮人参、マツブサ科のチョウセンゴミシ、みかんの皮(陳皮)、ユリ科のジャノヒゲなど9種類の生薬から作られています。
暑さによる食欲不振や下痢・全身倦怠感・夏やせに効きます
またこの症状に加えて、口が渇き水分は摂るのに尿量が少なくて頭痛が伴う場合には、サルノコシカケ科の茯苓(ブクリョウ)や猪苓(チョレイ)、桂皮(ケイヒ・シナモン)オモダカ科の沢瀉(タクシャ)、キク科の白朮(ビャクジュツ)の5種類を加えて用いるのがいいでしょう

以前夏につらい経験をなさった方は、早い目に飲んで予防対策されるのも一つの方法です。ご紹介しました漢方薬が御自身に合うか専門家に相談されてみてはいかがでしょうか?
以上を参考に、今年の厳しい暑さの夏を乗り切って下さいね

阪本漢方堂                            
075-221-6323
livedoor プロフィール
QRコード
QRコード