皆さん、こんにちわ
先週8月8日に、伊吹山へ薬用植物の野外研修に行って参りましたので本日は、今の時期伊吹山で見つけることが出来る薬草のお話を致しましょう

伊吹山は滋賀県と岐阜県にまたがってある山
で、標高1377mも有り、伊勢湾からの湿った気流が吹き付けますので、濃い霧
が発生します。当日京都市内の気温と山頂付近の気温とでは約10℃近く低く、風も強かったので雲の流れも速く、8月上旬でも長袖が必要な肌寒さでした

さて山頂の花畑には夏の花が幾種類も綺麗に咲いておりました
白色や黄色、それに赤色やピンク色に近い色、青や紫に近い色など豊富な色彩が咲いていました。この風景は訪れてみる価値が有ります
いちばん眼に映ったのは、園芸品種の「京鹿の子(キョウカノコ)」の仲間であるバラ科のシモツケソウ属のシモツケソウとイアラクサ科カラムシ属のアカソでした。
そもそも歴史的に伊吹山
は織田信長公がポルトガルの宣教師によって薬草園を作ったと云われています。貴重な植物や昆虫や化石も見つけることが出来ます。ですが勝手に持ち帰ることは出来ません
ではメインの今の夏の時期に見ることが出来る薬草を幾種類か御紹介いたしましょう

まずはキク科のオオヨモギ、別名イブキヨモギから。
ヨモギは生薬名を艾葉(ガイヨウ)と呼び、ヨモギ餅のように食用に使うだけでなく、冷え・腹痛・腰痛・止血に用います。飲むだけでなく、ヨモギローションやヨモギ風呂
としても用います。又このヨモギを原料にお灸に使う「もぐさ」が作られます。
次にセリ科の深山当帰(ミヤマトウキ)当日は白い小さな花を咲かせていました。葉を触るとセロリに似た濃い香りがしました。漢方では根を月経不順・生理痛・貧血に用います。女性向けの漢方で有名な当帰芍薬散(トウキシャクヤクサン)に配合されています。ちなみに当帰の栽培は北海当帰(ホッカイトウキ)や大深当帰(オオブカトウキ)と云われる品種が用いられています。
次にユキノシタ科アジサイ属の山紫陽花(ヤマアジサイ)葉を発酵させて揉んで乾燥させたものが甘茶になります。名前のごとく甘いので甘味料代わりに用います。またお釈迦さんの日・花まつりに使用します。阪本漢方堂では手もみ乾燥の工程で作られた国内産・甘茶を扱っております。
次にユリ科ユリ属の小鬼百合(コオニユリ)オニユリより小型で、漢方では百合と書いて百合(ビャクゴウ)と呼び、鱗茎(リンケイ)を使います。咳止めや、痰切りに用います。
次にシソ科のウツボグサ属のウツボグサ。生薬名は夏枯草(カゴソウ)と云います。初夏に咲いた花が真夏に褐色に変わり、夏に枯れたように見えるから?とも云われるのですが、山に今回見かけたのはまだ若い緑色をしていました。漢方ではむくみ・膀胱炎・腎炎に用います。
次にバラ科のワレモコウ属ワレモコウ(吾木香・吾亦紅)。生け花にも用いられますね。生薬名を地楡(チユ又はジユ)と云い、下痢や出血のトラブル(血便・痔の出血・不性器出血など)に用います。
痔核・痔出血・痔の痛みに有名な漢方薬・槐角丸(カイカクガン)に配合されています。
オトギリソウ科オトギリ属の弟切草(オトギリソウ)。
大昔、秘伝の鷹(タカ)のキズ薬を、他人に漏らした(秘密を公言した)弟を兄が切ったことから弟切草(オトギリソウ)と云う逸話が残っています。生薬名は小連翹(ショウレンギョウ)と云い、民間薬として傷薬・神経痛・リウマチ・生理不順に用いられます

厳しい暑さが続く毎日ですが、避暑を兼ねてまたお薬として役立つ植物を探す目的で伊吹山に行ってみられませんか

続きは、近日アップする予定のブログにて。。。。
阪本漢方堂(075-221-6323)