①干支辰ブログをお読みの皆さん、おはようございます
今年の干支は辰年、竜(龍)です
阪本漢方堂の店頭や店内にも、数種類の辰(竜)の置物を飾るようになりました
干支辰③干支辰②





さて竜(たつ・りゅう)の名前にちなんだ漢方が有るのでしょうか
今朝は「竜眼肉(りゅうがんにく)」と「龍骨(りゅうこつ)」「竜胆(りゅうたん)」「竜脳(りゅうのう)」それに「タツノオトシゴ」の5種類をご紹介いたしましょう

まず一つ目。
竜(たつ)の眼(め)の肉と書きまして竜眼肉(りゅうがんにく)と呼びます生薬です。
見た目はライチのような果実で、この竜眼肉はムクロジ科のリュウガンの果肉を用います。漢方では疲れや寝られない場合、それに物忘れに、煎じ薬や顆粒の原料として用います。
その他に薬膳の材料、例えばスープに用います

二つ目は龍(りゅう)の骨と書く、龍骨(りゅうこつ)。
これは何だと思いますか?竜?恐竜?の骨?
そうです。骨つまり化石を用います。
もう少し具体的にはゾウやサイ・シカなどの大型の哺乳類の化石です。成分としては炭酸カルシウム・リン酸カルシウムがメインですが、僅かですが各種ミネラルも含まれています。
漢方では動悸・寝られない・不安感・イライラ感に用います
例えば漢方薬で柴胡加竜骨牡蠣湯(さいこかりゅうこつぼれいとう)や桂枝加竜骨牡蠣湯(けいしかりゅうこつぼれいとう)と云います処方名にそのまま龍(りゅう)の骨と有ります。

三つ目は竜(たつ)に胆(きも)と書いて「竜胆(りゅうたん)」と読む生薬についてです。
こちらはリンドウ科の多年草リンドウの根や根茎を用います。
熊の胆である熊胆(ゆうたん)より味が苦く、竜の胆(きも)のように苦いので竜胆(りゅうたん)と呼ばれるようになったとの語源の説も有ります。漢方では炎症・熱症状・皮膚病・黄疸・眼病に用います。

四つ目は、竜に頭脳の脳と書いて「竜脳(りゅうのう)」。
フタバガキ科のリュウノウジュの樹皮で冰片(ひょうへん)・ボルネオールとも云います。
のトラブルや歯や喉の痛み、気つけ薬として用います。漢方薬の六神丸(ろくしんがん)や救心にも配合されています。

最後に「竜落子(タツノオトシゴ)」。
タツノオトシゴは、ヨウジウオ科のウミウマ属の仲間になります。
漢方では海馬(かいば)・水馬(すいば)・竜落子(リュウラクシ)とも呼びます。海で泳いでいる様子はかわいらしい生き物です
漢方では疲労回復・精力減退・インポテンツ・夜間頻尿・難産などに用います。他に薬膳の材料としても使われます。

以上、竜と名のつく漢方生薬は、植物性から動物性それに化石(鉱物)まで幅広く有ります。そう云った意味で漢方の世界はおもしろいのです。今年の干支「竜」と漢方でした。

阪本漢方堂ではタツノオトシゴも1尾単位から販売しています
薬膳に興味のある方は一度お越しになってみられませんか?

阪本漢方堂


干支辰・信楽焼