関西クィア映画祭・夏のミニ上映会(2)
ナクバから60年
ーイスラエルによる占領にも、ホモフォビアにも、反対するために
レズビアンのエディトにとっての祝日「イスラエル独立記念日」は、パレスチナ人の恋人サミラにとっては、イスラエルによる侵略が開始された悲劇の日(ナクバ)だった…
1948年、イスラエルが建国を宣言し、多くのパレスチナの村が破壊され、多数のパレスチナ難民が生まれた。このナクバ(大災厄/大惨事)から、今年で60年。イスラエルによる占領は今も続き、パレスチナ難民の数は400万人を越える。
今回は、ヨルダンからの留学生でゲイでもあるサム・シューシさんも迎え、「中東とセクシュアリティー」についても考えます。
日 時:2008年8月9日(土)13:30開場
場 所:キャンパスプラザ京都 第2会議室(JR京都駅から徒歩)
http://www.consortium.or.jp/contents_detail.php?co=cat&frmId=585&frmCd=14-3-0-0-0
参加費:1500円
主 催:関西クィア映画祭
info【at】kansai-qff.org
http://kansai-qff.org/
【内 容】
・映画「0メートルの隔たり」
(Zero Degrees of Separation/Elle Flanders /89分 /
2005 /カナダ /英語・ヘブライ語・アラビア語)
・お話「中東とセクシュアリティー」(サム・シューシ)
「パレスチナの国際連帯運動とイスラエルのゲイパレードに参加して」(ひびの まこと)
●「0メートルの隔たり」は、パレスチナ人とイスラエル人の男同士・女同士のカップルを映したドキュメンタリー。イスラエル建国運動に関わった監督の祖父母が当時撮影した映像もおりまぜつつ、セクシュアリティーそれ自体よりは、イスラエルによる占領下でのカップルの日常を描いている。各個人の置かれる政治的背景が大きく異なっている2組の同性カップルを通して、「個人と個人」「個人と社会」の複雑な距離感と、個人の生き方の選択を、感じさせ考えさせる映画。
●サム・シューシさんは、ヨルダンからの留学生で、22歳のゲイ。パレスチナやヨルダンを含む中東地域のレズビアン・ゲイ・バイセクシュアル・トランスジェンダーなどの状況について、またセクシュアリティーについて、個人の立場からお話しいただきます。
中東地域の性的少数者のことは、例えば「イランで同性愛者が死刑にされた」「エジプトで豪華客船でハッテンパーティーをしていたゲイが集団で逮捕された」「同性愛は違法だが、性転換は合法」など、断片的でおおざっぱな情報しか入ってきません。このせっかくの機会に、直接お話を聞いてみよう!
●ひびの まこと(http://barairo.net/)は、非暴力直接行動を掲げてイスラエルによる占領に反対するNGO「国際連帯運動」に2002年に参加し、イスラエル軍に身柄拘束された経験を持つ。
またその当時テルアビブで開催された中東地域唯一のプライドパレードにも参加し、「占領が続く今、カラフルなお祭をすべき時ではない」と訴えて黒ずくめ衣装でパレードに参加するグループ「ブラック・ランドリー」にも出会った。