hiroken's blog

劇団主宰 劇作家 演出家 俳優 演技講師 セミナー講師の観点からいろいろと綴っております。このブログが今のあなたの何かになれたら幸いです。

映画を観てきた。

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『バリー・シール/アメリカをはめた男』


振り返れば、今年は実話を基にした作品をよく観ている。
無意識にそういうのを選んでいるのだろうか・・・



さてさて、こちらトムクルーズ主演の映画です。

あまり評価は高くないようですが、俺は良かったですけどね。


確かに、事件が起きて、戦って、解決!みたいな活劇ではないし、そういうのを求めてる人には向かないかもしれません。でも、エンディングに向かう過程が楽しかったりするわけで、まして、実話ときてる。


事実は小説よりも奇なり。


アメリカの政治的なものは詳しくないので何とも言えないけど、ただ、バリーシールという人に圧倒されたね。



トムクルーズはこういうぶっとんだ役の方がいいと思うのは俺だけだろうか?



で、このサブタイトルなんだけど、別にアメリカをはめてないよね。
どちらかというとはめられた感の方が強かったけどな。。。

おはようございます、広瀬謙です。

よく、「したいことをやって生きられていいね」なんて言われたりしますけど、それは少し違います。
どちらかと言えば、したいことをやるために必死に生きてるんですって感じです。

駆け出しの頃は何でもかんでも転がってきたものには飛びつきました。
それがチャンスだと思ってましたから。

でも、ある時違うな…って日がやってきたんです。

何だこれは!って思うようになってきた。
それは脚本にだったり、演出にだったり、現場にだったりするんですけどね。

これは良きことでもあり悪しきことでもあります。


経験値が上がることは、戦い方を知るわけですから、思考力も上がる。
でもその思考が、時に思い込みに変化したり、恐怖心を呼びこんだりします。

例えば、出演した舞台がすごくつまらなかったとします。
すると、その次に出演する舞台のお客さんが減ったりします。これは如実に表れます。

そして自分がつまらないと思っていれば尚更、お客さんにはそう伝わります。

劇団や脚本家、または映画監督の作風が好きだというのなら、ある程度は揺るがないとは思いますが、自分のネームバリューが確立されていなければいないほど例に漏れません。

どんなにネームバリューが確立されていても、あの人の作品つまらないってなれば、当然、お客さんは減ります。だから監督は演出、脚本家は脚本などそれぞれの仕事を最大限に頑張っているんです。

ただ、監督がすごく面白いと思うものでも、自分はそうかなぁ?って思うこともあるのです。
それについて議論し続けてもしょうがない。

役者も同様、その作風の中で生き残らねばならないのです。
その時、脚本がつまらなかろうと演出が酷かろうと、自分だけは死んではならんのです。

お金さえもらえればいいんだって考えで割り切っている人もいるでしょうし、それを否定するつもりもありません。お金はないよりはあった方がいい。

そこが、正直、芸術とビジネスとの難しいラインなんですがね。


ただ、どんな作風だろうと生き残ってる役者は単体として素晴らしい役者だと思います。

だから、つまらなさや酷さを追求して哀れんだり怒ったりしたとて、もうそれは既にご臨終の域です。
それに出演するって決めたのは自分なわけでね。生き残ることこそが、選択した自分への責任です。そして、それが最終的に作品を良くしようってところに結びついていくんだと思います。

考え方次第って言うよりも、役者ならそうしなければならないのです。

そしたらどこでだって生きていけます。

間違ってはいけないのは、生き残らねばと考えるのではなく、どんな状況でもどうやって楽しもうかって考えるんです。

そりゃ、人間ですから、イラつくことだってありますよ。でも結局そこで留まっていても何も始まらないわけでね。。。

それに、「何だこれは!」っていうような、そんな追いつめられた状況ほど楽しむ術は隠れていて、見つからないように潜んでいるものなんです。

大変なとき、探してみて下さい。

お疲れ様です、広瀬謙です。

今までもずっと、いろいろやってみてくださいと言ってきてますが、実際、そう言われても何すればいいの?って思っていませんか。

何でもいいんですよ。大事なのは全てにおいてどう感じてるか←ここ大事。

恋をしたことがない役者が、恋人の浮気に悩む役をやることだってあるわけです。
恋をしたことがないのでどうやっていいかわからないからできません、なんて言ってたら役者は務まりませんよね。

パイロットや弁護士や医者だって、言ってしまえば殺人鬼だって、やったことないならわかんないですよね。
にわかに勉強して用語をマスターしたところで、長年培われた筋肉までは残念ながら養えないわけです。

でもそこで役者は開き直るのではなく、果敢に挑むしかないんです。
それなら、時間のあるうちにいろいろ経験しておいた方がいいと思いません?

教えていても、「知らない」、「やったことない」って言って何もしない生徒がいたりします。
向こうはそれを盾にやらないことを正当化しているんでしょうけど、ただただ、ダサいし格好悪いだけなんですけどね。まずそういう奴は、知ろうとしてないですからね。そこに気付かないと。


話が逸れました。戻します。

海外ならクランクインまでの準備期間をかなり長くとったりするらしいですから、デニーロアプローチという言葉があるように、デニーロはゴッドファーザー兇了1徳阿縫轡船螢島に住んでシチリア訛りを習得したという話もありますからね。

言いかえれば、海外では役者が役作りのため体重を増やす期間があるのに対し、日本は体重を増やす期間をもうけるなら太った役者を探すといった感じですね。言ってしまえば合理的ですけどね。

役者としてはどうなんでしょうね。

ただ、そこに悲観的になってても始まらないので、最初に言ったようにいろいろやってた方がいいというわけです。確かに、何をするにしてもお金もかかりますし、パイロットとかだって簡単にできるわけないですよね。殺人鬼もね…(汗)


そういう未知の世界を学ぶのに一番最適なのはやっぱり読書でしょう。
映画でもいいですが、役者なら断然読書をするべきです。

結構読書をすすめてる養成所や講師は見ますが、頭では理解して実行に移さない役者が意外に多かったりします。あんなに身近で知識がつまったものってないですよ!

大体、まず台本を読み込めないと駄目でしょう、役者って。

仕事がなくて時間があるのならくさってないでやりましょうよ。
あなたの周りには役者の糧になるものがごろごろ転がってますよ。

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