こんにちは、広瀬謙です。


ある俳優養成所、または演技学校にて。

ほとんどが演技経験のない子たちゆえ、なかなか進まなかったりしますが少しでも成長してくれればと思い指導しています。


知人の演出家から「泣かさなきゃ駄目だよ」と言われたことがあります。

確かに、追いつめられるととてつもなく凄いものが出たりすることもありますから、その意見も一理あったりします。

実際、そういう演出家に出会って、こっぴどくやられたこともあるし。

自分も講師ではなく、演出サイドに身を置くと出演者からはものすごく恐れられているようです。別に泣かそうとしてるわけではないんですよ。泣かれたこともありますけど( ̄_ ̄ i)

まぁ、そこで伸びる子は伸びるし、萎縮するタイプもいます。
最近は委縮する子の方が多いかもしれませんね。

だから、自分のやり方も進化や変化を繰り返しております。


わかってますよ。
誰だって追い込まれるのは嫌です。
(いや、たまらなくそれに快感を得る人ももしかしたらいるかもですね。。。)


ただ、どこの世界もそうですが、いろんな人がいます。

誰が正解で、誰が不正解なのか、そんなものはありません。
特に演技に答えなんてないのです。

講師も含め、演出家、監督の要望に応えるのが役者の仕事だと思います。

でも、言う側も、全てが正しいわけではありません。人間ですから。
そこで、不満を抱くこともあるでしょう。

でも、やれないからやらない。やれないから反抗するのは違います。

「違うと思うけど、とりあえず要望は応えてやる」

みたいな感じでやっちゃってください。
それで向こうが「OK!」っていうなら、それでいいんです。

まぁ、
その要望に応えるってのが一番大変なんですがね。


でも、役者業に限らず、
自分は自分と思って、

いいなと思うものは持ち帰り、
いらないと思うものは持ち帰らない、
当然いらなくなったら捨てる、

そんなスタンスで日々、臨んでいけばいいと思います。

そしたら、意外とどうでもいいような所に持って帰りたいものあったりしますので。