hiroken's blog

劇団主宰 劇作家 演出家 俳優 演技講師 セミナー講師の観点からいろいろと綴っております。このブログが今のあなたの何かになれたら幸いです。

タグ:舞台公演

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Bratto coyote 第7回公演『タイム☆スリップストリーム』無事、全公演終了いたしました。
全ての皆さま、ありがとうございました。

さて、今回は、タイムスリップを扱いました。

脚本に相当苦労しました。稽古が始まってもまだ書き終わってないという経験は初めてだったので、逃亡犯の心境が少しわかりました。
台風が何度もやってきたりして、おかげで稽古が数日なくなりました。
働いてる役者や、スケジュール的に稽古に来れないという役者がいたので稽古の進行に悩みました。
制作面では相変わらずいろんな問題に出くわしました。

でも嘆いても何も始まらないので、一つ一つ超えていきました。

劇団員の明日香やぴーぴー、珠美が頑張ってくれました。珠美は凄い画期的なバミリマシーンを作り上げ、共演者や元共演者、素敵な面々がいっぱい助けてくれました。

やはり、自分は恵まれている。

唯一の嘆きは、自分の足の怪我が全く治らなかったことかな。不自由極まりなかった。
実際、舞台上では痛み止め飲んでるのに、沢山の人に歩き方おかしいよね?とばれた。
情けない。だから、仕込みもばらしも今回参加していない。

みんなが汗水たらして、素晴らしいセットを作り上げた。
ウチのセットは、毎回、佐野さんが担当しているが本当に素晴らしい。

そうやって、みんなで一丸となって、一つ一つ超えていってるとね、次は何が来ても超えられるような気になってくる。

役に悩んでる出演者がいて、当然、演出としてもそれに対し厳しく当たる。
でもね、何とか超えようとして毎回なにか持って来る。健気だったよ、見てて何度か泣きそうになった。それが結果できてなくてもね、その行為自体が絶対、今後の糧になる。

人は、何かに向き合い、それに対し、愚直に挑むから輝くのであって、流してやるのなら最初からやるなって思う、そんな奴と一緒にやるのなんかこっちはごめんこうむりたい。

関わったみんなが幸せになればいいのにと毎回思っている。本気でみんなを守ろうと思っている。

だからウチの劇団は、足掻かない人には興味ない。やろうとしない人も。やらない人は論外。自分を守ってばかりいる人はもう筋違い。そんな人とは一緒に作品をつくりたくない。てか、そういう人は普通に去っていき、合う仲間達が勝手に残ってくるもんだよと、ある人から言われたことがある。そうかもしれないな。

引き寄せの法則って言うんでしょうか?


話が逸れた。



で、問題は留まることを知らず、次々起こる。

公演日初日、音響アクシデント。音源の入ったパソコンが立ち上がらないという・・・。
これは焦ったね、、、もう、景色から色が消えたね。この作品を守らなきゃ・・・。でも俺どうすることもできない。最悪は、音がない状態でやらなければならない。

照明は、タイムマシーンを消すところがどうしても見えてしまう・・・。

映像準備は進まず・・・。
セットも完成せず・・・。


毎度毎度、裏側の方がドラマ。
そういうことを描いた第3回公演『バクステ!』が実際目の前で起こっていた。あの作品は良くウケたが今は笑えない・・・。


明日香もぴーぴーも泣いてたかな。この子たちといい作品にしたい。熱い思いばかりが胸を打つ。しかし、俺が泣いてる場合ではない。


何とかするしかない!


そんな最中、音が流れてきた。
もう楽屋は、月から無事生還した宇宙飛行士を迎えるNASAレベル。拍手喝采!

照明の山本さんも何とか足掻き、タイムマシーンを消すことに成功。もう、山本さんはデビッドカッパーフィールド。

映像準備も何とか間に合った。

セットはまだ完成してなかったが、問題ないレベルにはなった。

もう本番がくる。
やるしかない。自分たちは自分たちがやってきたことを胸に。

それからも、本番中も、いろんなことが起こったけど、全部超えてきた。
決してスマートではないけど、すごく格好悪いかもしれないけど。

でも超えられたことが、重要なのではなくて、どう超えていくため足掻いたかだと思うんです。


そうなんです、生きてりゃいろんなことが起こる。

それにどう向き合うかだけなんです。


するとそれらはいつか、全てが笑い話になるから。

先日、劇団ブログ「Brattoいきます!」の方に書きましたが、はい、脚本が、書き終わりまして・・・。

いやぁ、本当にね、出てこない時は何も出てこないんですよ、だから頭揉んだり、暴れたり、ムーンウォークの練習したりね。そういう時の時間の経ち方が半端ない、すこぶる早い。それでも出てこないもんは出てこない。ムーンウォークがシーンに盛り込まれた話でもないのにひたすら練習して、左足の親指を痛め、現在、足引きずってます。

もう最早、自分が謎で不可思議で奇妙としか言いようがありません。でも突き詰めると、神秘的で魅力的で、だから完全復活!

というわけで、今回の裏側なんですが(え?まだ本番前やのに?)

とにかく、何を苦戦したかというと、今回のテーマがタイムスリップだったりするのでね、それって説明がつかないじゃないですか?でもその題材は、いろんな人が作ってるから、説明がつかないのに整合性が求められるという不条理。


まぁ、それもやり方次第なんだろうけどね。


で、まぁ、ようやく演者たちの手に渡ったのだが、ほとんどの演者たちからは取り立てて何か言及されることはなかったよ。


でも、もう後は演出脳に回して、脚本脳は停止します。
そう言いつつ、昨日の稽古は誤字脱字多いことが発覚・・・。
脚本脳、臨時発車。


さてさて、これから、より面白くしていくしか道はないのでね、頑張りますよ。

結局はそこなんですよね。

それがあることが一番幸せなんだと常々感じる日々です。


今年は今年の風が吹きます。吹かせます。

今年も、是非、観劇にお越しください。


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2018年10月5日(金)〜7日(日)

大阪市立芸術創造館


Bratto coyote 第7回公演

『タイム☆スリップストリーム』

【あらすじ】
2018年、秋。
謎解きイベントが催され、盛り上がりを見せる工場跡地に、未来から時空管理局員たちが廃品回収にやってくる。しかし乗ってきたタイムマシーンが何者かに奪われてしまう!2人は何とか探し出そうと奮闘するが、次から次へといろんな問題が降りかかり、状況はどんどんあらぬ方向へ・・・。事態は収束できるのか!?

今年のBratto coyote、挑むは、タイムスリップスペクタクルコメディ!



【CAST】

松浦明日香  小川鈴  広瀬謙  折目真穂  小倉真知  阪口祥平  山岸絵美  
中野紗涼菜(ビックワンウエスト)福島悟(エーライツ) 
葛原瑞穂(EBiSU倶楽部) さいとうひろき(劇団「劇団」/ゲキゲキ)


チケット予約はこちらから。


よろしくお願いいたします!

今日、芸術創造館にて『東京から見た、関西から見た小劇場の現在とこれから』という芸術講座を受けてきた。

正直なところ、思っていたものとは少し違っていた。でも、メモを取っている人が沢山いたことを考えると、俺がズレていたのだろう。


とにかく、関西の劇団がツアーで東京公演を打ち、そしてそんな中、東京で催される演劇祭で、関西勢が大賞とってたりする事実を述べられてた。


今回のこの芸術講座の参加者がどんな人たちなのかは知らないけど、東京から関西に移ってきた演劇人は、おそらく俺ぐらいじゃないかなぁ。


で、俺は、関西と関東はかなりの文化の違いがあると思っている。てか、実際、目の当たりににしているし。

やはり、舞台を観るという文化一つにしても関東の方が上。だけどね、そんな中で、超アウェイ感が全く拭い去れない状況下であっても、何とか、関西で、郷に入って、いい作品をと思ってる。

なので、関西での展開のさせ方などを聞きたかったのかもしれないですね。



ただ、行かなきゃ良かったということではありません。

今後、劇団として、運営していく上での考え方など、ヒントになることも沢山もらったし。



こういう会は、時間の許すかぎり、参加していこう。

ウチの劇団の本公演を10月に上演する。

で、ずっと言っておりますが、今回のテーマに基づくことをひたすら調べておるわけです。

先日のブログ、「オカルト」というタイトルで投稿しましたが、さらにもう気持ち悪くなってきて、世の中怖い!ってな具合で、また、都市伝説とかの動画も見まくってたらもう頭がとっちらかってきて、関くんが「信じるか信じないかは貴方次第です」って言われて、、、そこでようやく晴れたね。

そう、この先だ。
書きたいことってこの先なのだ。

そして、コメディなのだ、オカルトではない。
Brattoの舞台公演なのだ、テレビの都市伝説ではない。

思いをいっぱいつめた舞台公演なのだ。

信じるも信じないもない。

素敵な作品にするかしないかなのだ。


徐々にまとまりつつある、

ような気がする。


あ、追加キャスト募集してますよ!

詳しくはホームページへ。



次回公演の脚本を書いている。

毎度のことながら遅筆だ。
だけども、稽古初日には何とか仕上げているという自負もある。


そして、今回、また新たなジャンルに挑戦している。
蓋を開けたら、おそらくBrattoらしいと言われるのかもしれないけれど、新しいジャンルだと言いはろう。


で、でね、とにかく全然進まないのだよ。
毎回思うんだけど、1日に10ページずつぐらい書いて行ったら一週間ぐらいで終わるはずなんだけど、そんな風になった試しがない。

そして起こる現実逃避行。



でも、今日みたいな気候はまぁまぁ嬉しい。

晴れてたり暑かったりは、だれてくる。
寒かったりは冬眠したくなるし、霜やけになる(どんなところで書いてんだ)。

だから夜が結構集中できたりするんだけど、
駅の工事が本格的にスタートしたんでね、すこぶるやかましい。
これがまたこれから3年続くわけで、、、

( ゚∀゚)アハハ八八ノヽノヽノヽノ \ / \/ \

もう笑うしかない。


そして先日の入院騒動やら何やらで(何やら?)、
なんだかいろんなことが起こってそれはそれでドラマだなぁと糧にしてやる所存。



関西に引越してきて、徐々に慣れてはきたけど、やっぱり演劇文化は乏しいよね。

ウチの作風が、関西風じゃないとか関東風だとか言われるけど、その隔たりがそもそも問題なんじゃないかと考えるね。別にウチの芝居、うどんとかじゃないからね、何かこう良かったなっていってもらえる作品を今年も作れたらなと思ってます。さぁ、執筆に戻ろう。



今年はまた今年の風が吹く。

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