クラシックレンズの多くは、内部のレンズにソフトコートを施してあるものがあります。
ソフトコートとは、熱を掛けずに真空蒸着するコーティングのことで、その名の通りコーティングが柔らかいのです。つまり拭いたら取れてしまいます。

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クラシックレンズのオーバーホールをする際、当然ですが分解してレンズを清掃します。
そうなるとソフトコートの部分は再度コーティングをする必要があり、コーティングが出来ないとオーバーホールをすることは無理と言ってもいいと思います。
もしコーティングが出来ないのであれば、ソフトコートの部分は触らずにそのままして、拭けるところだけ拭くしかありません。悪質な場合は、「わからないだろう」ということで、コーティングを剥がしてしまったまま放置して組み上げてしまうこともあります。実際、そういったレンズを市場で見かけることが度々あります。

それだけコーティングすることはクラシックレンズの修理には必須で、コーティングするための真空蒸着機は毎日フル回転です。