鋼鉄海航海日誌~HM/HRな日々~

HM/HRの話題を中心に気ままに書きつづります。

2011年10月



       


Do You Like It?

おとといSTONE FURYについて書いたけど、ヴォーカルのレニー・ウルフがのちに結成したバンド、KINGDOM COMEが聴きたくなって、久しぶりにCD棚の奥から取り出して聴いてみた。

持ってるのは2ndの「IN YOUR FACE」(1989年)だけなんだけど、懐かしい!
特に1曲目の「Do You Like It」。この曲のメインリフは、当時のメタル好きアマチュアギタリストはみんなコピーしたんじゃない?!



KINGDOM COMEはLED ZEPPELINのクローンだ、と批判されて、ゲイリー・ムーアには「Led Clones」なんて曲まで作られてしまうほどだった。それに対して、KINGDOM COMEのメンバーが「WE ARE SO SORRY,GARY!!」と書いた紙を持ちながら、全員中指を立ててる写真が雑誌に載ってた(笑)。
なんであんなに叩かれたのかね~?

中古盤で高値ついてます。

またまたMETALLIONからネタを1つ。

STONE FURYのデビュー作、「BURNS LIKE A STAR」(1984年)は、「アメリカ80年代HM/HRを代表する名盤と断言したくなる」とまで書かれている。収録曲「Break Down The Walls」は「永遠の名曲」らしい。(ヴォーカルは、のちにKINGDOM COMEを結成するレニー・ウルフ)

といっても、このアルバム簡単には手に入らないし、実際持ってないし。
You tubeさんに頼るしかない。



そこそこいい曲かなとは思うけど、無理して買うほどではないかな?!
でも何回か聴いてると、確かに名曲のようにも思えてきた…。

FIRST SIGNAL

FIRST SIGNALは、解散してしまったカナダのHRバンド、HARLEM SCALEMのヴォーカリストだった、ハリー・ヘスに、もう一度HARLEM SCALEMタイプの音楽を歌わせたいとして作られたバンド(プロジェクト)だ。(曲は、メロディック・ロック界のソングライターたちによって書かれているので、ハリーは歌うだけ)

HARLEM SCALEMタイプといっても、それはもちろん人気のあった2ndアルバムまでの方向性で、ってこと。 
3rdアルバムで、へヴィ&ダーク路線に走ってしまい、多くのファンに拒否反応されたのだから・・・。(私もその1人)

昨年出たアルバムのPVを貼っておこう。(ハリー老けたな~。)

 

アルバムを聴いてみると、このプロジェクトの目的は一応達成されているといえるが、何か物足りなさもある。
曲がごく普通のハード・ポップだから、というのが大きいが、HARLEM SCALEMの看板ギタリストだった、ピート・レスぺランスが参加してないのが一番大きいのかな?(参加してたら再結成になっちゃうか。)

HARLEM SCALEMのことを考えなければ、良質なハード・ポップとして、ハリーの歌も楽しめるアルバムだ。

PROPHETといえば・・・?

先日買ったMETALLIONを読んでいたら、PROPHETのデビュー作「PROPHET」(1985年)がレビューされていた。
PROPHETといえば、必ずDANGER DANGERのテッド・ポーリー<vo>がドラマーとして在籍していた、という情報がついてまわる。(HM王座決定戦でクイズの問題になったことも)

私はこのバンドは聴いたことがなかったのだが、レビューに「6曲目のバラードは雄大でうっとりするほど美しいので、You tubeでPVをチェックして欲しい」と書かれていたので、さっそくチェック!



曲自体はZENOを思わせるような、確かに雄大な感じだが、うっとりするほどではないかな。
それよりこのPVのダサさに目が行ってしまう。こういうのが普通の時代だったのだろうけど。

BLOWSIGHT「DYSTOPIA LANE」

BLOWSIGHTはスウェーデン出身。
2ndアルバム「DYSTOPIA LANE」で、今年日本デビューを果たした。
1曲目の「I Wish You 666」という曲がインパクト大で、購入してしまった。



キャッチーだけど、アグレッシブで、サビの「666」がメタルファンには強い印象を残す曲だ。(ライブでこの曲をやるときは、イントロにIRON MAIDENの「The Number Of The Beast」のイントロのセリフの部分を使ってるのが、ほかの動画で確認できる。)

このバンドはメタルの影響を強く受けてはいるものの、ジャンル分けするならパンクやエモとかに入るらしい。
アルバム全体としては、いろいろな方向性の曲が並べられている感じ。メタル要素が1番多いのが1曲目かな?
どの曲もヒット曲になりそうな、キャッチーさや、メジャー感があるものの、あまりに器用すぎていろいろうまく出来過ぎて、焦点が定まってない感じも受ける。
メタルファンとしては、1曲目のような方向性でいってもらいたいものだが。

RIOT「IMMORTAL SOUL」

1988年にリリースされた、RIOTの名作「THUNDERSTEEL」。
RIOTは、このアルバムのレコーディング・メンバー(プラス、マイク・フリンツ<g>)で再結成して、2009年の10月に来日公演を行なった。(私も観に行きました!)
その時アナウンスされていた、この黄金時代のメンバーでの新作を制作という話。それがようやく実を結び、新作「IMMORTAL SOUL」が完成!

1曲目はいきなりバンド名を冠した「Riot」という曲で始まる。これはモロに「THUNDERSTEEL」の1曲目を意識している曲だ。焼き直しというよりはアップデートと、好意的に取れるし、曲名からもRIOTが改めて、これからもこういう音楽をやっていくんだ、という決意表明に思える。
余談だけど、バンド名を冠した曲をやってるバンドってあまりない気が。IRON MAIDENとBLACK SABBATHぐらいしか思いつかない。(LOUDNESSもか。結構あるのかも?)

全体を通して聴いてみると、曲調はそれほど「THUNDERSTEEL」っぽくはない気はする。ただ、ヴォーカルをトニー・ムーアが歌っているというのが、同じ人が歌っているのだから当たり前だが、「THUNDERSTEEL」っぽさを出していると思う。「THUNDERSTEEL」を超えるほどの作品には正直なってはいないけど、それは無理な話だ。決して悪いアルバムではないが、「THUNDERSTEEL」が素晴らしすぎるのだ。

2009年の来日公演でも披露された、「Wings Are For The Angels」も収録されている。その曲のレコーディング風景を収めたのが下の動画



動画を見ると、ドラマーのボビー・ジャーゾンベク(HALFORDやセバスチャン・バックのバンドにも在籍中)がすごい!すごい手数・足数だ。ライブで観たときもすごすぎて圧倒されたけど、初期の名曲「Warrior」にも大量に音数を入れるのはやり過ぎな気はした。

バンドの創始者であるマーク・リアリ<g>の、指グセみたいなギターソロが、このアルバムでは聴けないのは残念。メロディを考えて作ったっぽいソロはいい感じなのだが。
久しぶりに「THUNDERSTEEL」をCD棚の奥から引っ張り出して聴いて、そんなことを思った。  
 
 
 

黄金時代の幕開け

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BURRN!の臨時増刊であるMETALLIONを書店で見かけ、購入。

鋼鉄名盤徹底ガイドのシリーズの第2巻にあたり、今回は1983年から1985年までを特集している。
黄金時代の幕開けというタイトルどおり、HM/HRがメインストリームに躍り出て、ブームになり始めた時期のアルバムのガイド本になっている。

巻頭から25の重要アーティストを、1アーティストに2ページ使って、詳しく解説している。
そのページに使っている写真がとても良い!当時の写真を載せているのだが、当然ながらみなさん若い!
DEF LEPPARD、RATT、SCORPIONS、DIO、METALLICAなどなど、写真を見てるだけでも楽しめそうだ。

後半では99枚のアルバムを紹介している。マニアックなものからメジャーなものまで、取り上げている。
私はこの時代のHM/HRをリアルタイムで経験していないので、このアルバムとあのアルバムって同じ年に出てたんだなんてことが発見できたりして、勉強になる。
ただ、聴きたくなるアルバム(自分が持ってない)は少ないな。



ALDIOUS「DETERMINATION」

キャバクラ嬢のようなステージ衣装でメタルをプレイする日本のバンド、ALDIOUSの2ndアルバムがリリースされた。
ALDIOUSは、Rami<vo>、Yoshi<g>、トキ<g>、サワ<b>、Aruto<dr>からなる5人組バンド。2010年にメジャーデビューし、HM/HRファンだけでなく、一般の音楽ファンの間でもその特異なスタイルのせいか、大きく話題となった(らしい)。

私は1stアルバムを聴いて、もっと女の子っぽく、ポップなほうがいいのにな~と感じたので、もし2ndも同じ路線ならパスしようかな~と思っていた。ところが、2ndに収録されている「Spirit Black」という曲のPVを見て、考えが変わった。これが結構キャッチーでポップで、結局アルバムを購入。
その曲のPVを貼ろうと思ったけど、歌番組のほうが彼女らがニコニコしてていい気がする(?)。



で、アルバムを通して聴いてみると、ほぼ前作と作風は変わっていないように思う。逆に「Spirit Black」が浮いているかもしれない。もう1曲、「Wish Song」という曲もポップだけど、サビのところにまるでアイドルのように「ハイ!ハイ!」と合いの手のような?コーラスが入ってて、思わずのけぞってしまった(笑)。ライブで盛り上がる光景が想像できる曲だ。
このバンドがやりたいのは、ポップな方向ではなく、ストレートに硬派なメタルなんだろう。それはそれでいいとは思うけど、たまにリフが一昔前のジャパメタ風なのがあって、若い女の子がやるにしては古すぎる(笑)。プロデューサー(GALNERYUSも手掛けている、久武頼正氏)がアレンジもやってるみたいなので、彼の意向なのかも。

CDの解説に書かれているとおり、Ramiのヴォーカルが中音域主体から、高音域で歌うところが増えたことはいいことだ。1stでは、なんで低い音でばっかり歌うんだろうと思ってたので。
楽器陣に関してはいろいろ言う人がいるらしいけど、私は普通に聴けます。問題があるとすれば録音のほうじゃないのかな。たまにすごくチープに聞こえるところがある(特にドラム)。

でもやっぱり、キラーチューンが欲しいな~。先輩ガールズ・バンドSHOW-YAの「私は嵐」や「限界Lovers」レベルの。今後に期待したい。大ヒットを出して紅白にでちゃったりしたら最高(笑)。    

LOUD PARK 11 ライブレポート(その4)

残るは2バンドになりました。

・「WHITESNAKE」

トリひとつ前にWHITESNAKEが登場!このバンドは説明不要でしょう。
私がこのバンドを観るのは、ウォーレン・デ・マルティーニ<g>が在籍してた時観て以来(1994年)だから、15年以上ぶりかな?
現在のWHITESNAKEは、御大のデヴィッド・カヴァデール<vo>、ダグ・アルドリッチ<g>、レブ・ビーチ<g>、マイケル・デヴィン<b>、ブライアン・ティッシー<dr>、ブライアン・ルーディ<key>といった面々。
私はアリーナ前方のダグ側でライブが始まるのを待つ。
ライブが始まって、まず目が行くのはもちろん、もはや伝説レベルの人、デヴィッド・カヴァデール!白いシャツを胸をはだけるように着たその姿は、ロックスターそのものといった感じで、オーラが出まくっているように見える。うーん、しびれる、憧れるぅ~!のっけから「アウアウー!」とシャウトも決めて、調子はよさそうだ。マイク・スタンドを股間に突き立てるアクションも健在!ちょっと下品なアクションだけど、デヴィカヴァがやるとめちゃめちゃカッコいい。MCの「How aboutゲンキ?」(ってたぶん言ってる)とか、「ハイ!ハイ!」と観客に応えてみたりとかはどこかコミカルで、観ているこちらも思わず笑顔になってしまう。
肝心の歌のほうは、チューニングを下げていることもあってか、苦しそうに歌うようなことはなかった。というか、サビは観客に歌わせることが多いし、あとはレブとマイケルとブライアンのコーラスに任せる部分もあり、そこはよく工夫してあるのだと思う。それでも、「Love Ain't No Stranger」や「Here I Go Again」の最初の部分の歌なんかは、セクシーな低音で歌えていて、とても魅了された。「Is This Love」もよかった。
楽器陣で一番目をひいたのは、ドラムのブライアン・ティッシー!もう力一杯スティックでひっぱたいていて、音がデカい!スネアを叩いた反動で、スティックを自分の頭上に高く回転させながら放り投げて、またキャッチして叩くというのをよくやっていた。ドラム・ソロでは素手でも叩いてたけど、トミー・アルドリッヂの後任の人はやっぱり素手でやらないと、とかあるのかな(笑)。
ダグはそつなく弾いてたけど、地味。もうちょっと感情むき出しで燃えるようなプレイをしてくれてもいいのにな~、とは思った。でもデヴィッドより目立ちすぎてもいけないんだろうし(たぶん)、ちょうどいいのかもしれないな。
レブは完全にダグを立てていて、自分の仕事はコーラスとサイド・ギターです、って感じで割り切ってる風に見えた。「Here I Go Again」のギターソロはレブで、エイドリアン・ヴァンデンバーグの弾いてたのをほぼ完コピしてたけど、最後の上昇していくフレーズをタッピングでやってたのがいかにも彼らしい。
最後の曲は「Still Of The Night」。ベテランならではの大人のHRを十分に堪能できた、WHITESNAKEだった。

・「LIMP BIZKIT」

トリはミクスチャー・ロックバンド、LIMP BIZKIT。
私はここで休憩、じゃなかった帰りました。自分だけじゃなくて、帰る人は結構いたね。


以上でLOUD PARK 11のライブレポートは終了。
ベスト・アクトはSTRYPERかな。
来年もLOUD PARK が開催できるように、そしていいバンドが来てくれるように祈りたい。 

LOUD PARK 11 ライブレポート(その3)

・「TRIVIUM」

8番目に登場したのは、アメリカはフロリダ出身のメタルコア・バンドTRIVIUM。
私は、以前渋谷のO-EASTでこのバンドを観たことがあって、その時は音がひどくて(ツーバス連打されると何やってるかわからない状態)、ガッカリしたので、今回もあまり期待してなかったのだが・・・。
しかし、ライブが始まってビックリ!音が団子状態ではなく、ちゃんと分離して聴こえる。しかもこれだけ大きい会場で。
ステージ・セットはシンプルで、ほかのバンドがやってるようなマーシャルの壁もなく、ドラム・ライザーぐらい。
演奏はとても安定していて、特に新加入のドラマーのニック・アウグストは、シャープなプレイがとてもよかった。
コリー・ビューリュー<g>はギタープレイも良かったけど、デス声のヴォーカルも担当していて、それが迫力十分でメインヴォーカルのマシュー・キイチ・ヒーフィ<vo,g>より存在感がある場面も。キイチ君は新作のヴォーカルのレコーディングで何回もダメ出しをされて苦労したらしいけど、なんとなくわかるような気がした。
TRIVIUMはキャッチーでいい曲が多いし、それがいい音響で聴けたのでとても楽しめた。最後の曲って言われた時、もう終わりなの?もっと聴きたい曲あるのにって思ったぐらい。
最後にバンドと関係ない話を。私はアリーナの真ん中からちょっと後ろぐらいで観ていたのだが、近くでモッシュピットが発生!左回りに観客がグルグルと渦を巻いて走り回っている。初めて間近で見たけど、結構速く回ってるんだな~。一緒に輪に入ろうとは思わないし、不思議な習慣(?)ですな。

・「THE DARKNESS」

9番目はイギリスの再結成したロックン・ロールバンド、THE DARKNESS。なのに私は観ずに、また外に出て休憩タイム。ジャック・ジンジャー(ジャックダニエルのジンジャーエール割り)がおいしい。コーラで割ったやつもイケる。
本当はTHE DARKNESSはちょっとだけ観たけど、ジャスティン・ホーキンス<vo,g>のファルセット・ヴォイスは健在だった。

・「ARCH ENEMY」

10番目のバンドはスウェーデンのメロディック・デスメタルバンド、ARCH ENEMY。
私の中では、このバンドはTRIVIUMと同じく、ライブで観たけど音がすごく悪かったという印象が強くて、今回はどうかなと思ってたら・・・。
いい!音がいい!とてもクリアだ!こういうのを聴きたかったんだよ!実は休憩しすぎて1曲目を見逃してしまったのだが、頭からちゃんと観ればよかったと後悔する。2曲目は「Ravenous」という人気のある曲がもうプレイされる。いや~もう最高!思わずエアギターをしたくなるぐらいだ(笑)。
私は次に登場するWHITESNAKEの側のステージから観ていたので、距離があってメンバーの表情などはわからなかった。大きいモニターで見た感じだと、紅一点のアンジェラ・ゴソウ<vo>は白のタンクトップ姿で、頭を獅子舞のように振り回してるのはいつも通り。声も最後までよく出ていた。
セットリストに関して言うと、前任ヴォーカリストのヨハンがいた時代のアルバムから1曲もやらなかった(アウトロのインストを除いては)。これは初めてなのかな?その時代の「Silverwing」は外せない曲かと思ってたけどやらなかったし。新作も出たばかりでそこからの曲をやらなくちゃいけないし、フェスで時間が短いから仕方がないとは思うけど。アモット兄弟のギターソロタイムがあったけど、それを削って何曲かやって欲しかった気もする。
TRIVIUM同様、もうちょっと長く観たかったな~。でも、休憩時間にしないでちゃんとARCH ENEMYを観てよかった。何度も観てるから今回はパスしてもいいか、という考えも頭の片隅にあったので(笑)。


最後まで書けなかったので、また続きは明日以降に書きます。  
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