2018年04月20日

OTTの走り方 情緒編


夕暮れ時の競技場の雰囲気が好きだ。 

トワイライト。 

陽が沈み、空がゆっくりとオレンジから赤の混じった群青色にうつろう。 

競技場の夜間照明が灯り、トラックを照らす。

四方からライトで照らされるランナーの足元には四つの短い影ができる。  


僕はトラック外側の芝生に座り、走るランナーをぼんやりと眺める。

涼しく柔らかい風が頬を撫で抜けて行く。

黄昏時に身をゆだね、走るランナーを眺めている時間はなかなかに素敵だ。






昨年の春から夏にかけて例年になく、トラックレースを走った。 

4月末のOTT5000m。 

6月の駒沢公園で10000m。

8月のOTTで1500m。 

レースではないが、草薙競技場で激走ランニング。 

1500と5000は高校生以来15年ぶりくらい。 

10000Mは初めて。  

タイムはどれも平凡だったけれど、3月の静岡マラソン以降、次ぎの目標を見失っていた自身に改めて「走ること」に対する思いを知った。 


今更なんだけど。

僕は走ること、とりわけレースで一生懸命走ることが好きだ。





陸上部時代、トラックに対しては苦手意識があった。 

毎日トラックの周回で練習をしている陸上部のランナーでも多かれ少なかれ「トラックに比べてロードに弱い」とか「ロードに比べてトラックに弱い」とかはある。 


僕は冬のロードシーズンで出すタイムがトラックシーズンで出せなかった。

タータンの走り方、ロードの走り方云々もあったかもしれない。 



ただ今思うのはただただ、暑さに弱かったんだろうと思う。

トラックシーズンは春から夏にかけて。 

暑さに弱い僕は夏にかけてタイムを落としていった。 

だから中学も高校も夏の最後の大会ではいい結果は出せず、部活を引退する8月には消化不良というか、苦い思いを抱えたまま陸上競技から離れていった。 





昨年のOTTで高校以来のトラックレースを走った。

よく晴れた日で陽射しも強かったし気温も4月末にしてはそこそこ高かった。

僕は7組目だったかな?

残念ながらまだ苦手な陽射しがある時間だったし、3月、4月と踵の故障で練習不足でタイムは平凡だったけれど、それでも久しぶりのトラックレースはとても楽しかった。


会場に着いた時から楽しかった。

スタートのピストルの音とかコールのアナウンスとか芝生の匂いとかランナーを応援する声援とか。

そういったものの中に自分が居ることがとても懐かしく、嬉しかった。


各々のスタート時間に合わせて各自でウォーミングアップをする。

ジョギングをし、ストレッチをし、ドリルをし、流しをする。

人によってやってる事は違うんだけど、自分たちのレースに向けて集中していく様子はみんな一緒でそういう様子を眺めているだけで楽しかった。





OTTもそうだけど、記録会は速い人たちが記録を狙えるように申告タイムの遅い順に始まり、申告タイムが速い組は涼しくなってから行われるのが基本だ。


自分のレースはまだ明るい時間だったけれど、カミさんやたけしさん。アメブロのたけさんが走る組は夕暮れ時の時間だった。



照明が点灯してランナーを照らし、明るい時間に走っていたランナーよりも煌びやかに見える。

生暖かかった春の風が涼しいものに変わってくる。

この時間に走るランナーの表情は昼間に走っていたランナーよりもどこかピリっとしていて緊張がこちらに伝わってくる。

僕らはトラックの4レーンくらいまで身を乗り出し、仲間に声援を送る。

速いランナーが走る姿はとても美しい。


いつかこの時間に僕も走れるようになりたいなあ、と思う。


僕は夕暮れ時の競技場が好きなのだ。







おわり





:10キロジョグ 1000+500
:かすみがうら10マイル
月:エアロバイク25分 (300+200+100)×2
火:エアロバイク20分 タバタ
水:5キロジョグ 2000×2+300
木:REST
金:
週間走行距離:42キロ
月間走行距離 :127キロ
タバタ:3回


2018年04月19日

「おっぱい」のはなし


子供の頃からずっと文章を書くのも読むのも苦手だったんだけど、高校生3年生の夏以降、小説を読むようになった。

今は小説よりもブログを書いたり読んだりする時間の方が多いので読書量は随分と減ってしまったが、それまでは暇さえあれば小説を読んでいた。

小説を読み始めるキッカケは何だったか。

部活を引退して暇だったのかもしれないし、大学の入試が面接と小論文だったからかもしれないし、授業でやった漱石の『こころ』が意外に面白かったからかもしれない。

自宅の本棚にある、夏目漱石やら森鴎外やら太宰治やら武者小路実篤やら田山花袋やら近現代の小説を片っ端から読んだ。 

キッカケははっきりと憶えていないが、今まで漫画ではない活字だけの小説を敬遠していた、食わず嫌いだった当時の僕が、所謂文豪と呼ばれる偉人たちの小説を読み始めた頃に思ったことは「同じじゃないか」という事だった。

ずっと難しいものと、自分には理解できないものと敬遠してきたものは、何てことはない、男女の恋愛や三角関係の話ばかりじゃないか。

普段から見ていたドラマや映画、当時自身の身の回りにあった問題と一緒じゃないか。

少し難しい言葉や言い回し、比喩や表現を使っていても底にあるのは過剰に膨らんだ自意識、自我との葛藤や他人に対する嫉妬心。

一緒じゃん。同じじゃんか。

僕は今まで食わず嫌いだった文豪達が身近に感じ、小説は気軽に読むものになり、小説を読んでは国語の資料集にある作者の写真を見て「気色わりぃ」と笑っていたりもした。





近頃ニュースで賑わいをみせる次官さんの「おっぱい」問題。

色々と思うところはある。

だが僕が一番に思ったことは「同じじゃん」って事で。

勉強ができて一流大学を出てて国を支える役人でその中でも次官という官僚のトップまでいって。しかも財務省というエリート中のエリート。スーパーマン。

はじめはこんな発言をしちゃうような人が、こんな無用心な発言をしてしまう人がよく次官まで出世できたなと思ったけれど、そんな事はないよね。

周りからの評価、上からの評価を気にしている段階、立場では「おっぱい」言わないよね。
きっと今の立場だからこそ、なのだろう。

ちょっと前に女性政治家とホテルで頭にパンツ被りながら朝まで政策論争を交わしていた妻子ある弁護士もいたけれど、どんなに綺麗なスーツ着て高級な時計を腕に巻いて頭を七三に分けて国の行き末を憂いていても、ちょっと皮1枚めくると中身は「おっぱい」なんだよね。

一緒じゃん、同じじゃんね。

きっと次官さんの問題をもとに大臣辞めろ責任とれと騒いでいる議員先生方やセクハラだ問題だと言ってるコメンテーターのおじさん達もみんな中身は「おっぱい」で、そういうのを面白おかしく書いている人も「おっぱい」でそんなものを熱心に読んだり見たりしている僕らもみんな「おっぱい」だ。 

男は15歳の時から多少の差はあれ「おっぱい」の事しか頭にないのだ。


くだらない事をつらつらと書いてしまったけれど、問題の本質はきっと確信犯って事だよね。
次官さんも、そして女性記者を担当させる某テレビ局も。

僕はそういう業界に詳しくはないので分からないけれど。

記者さんが欲しいのは情報でしょう?他社よりも早く自分だけ得る事のできる情報。
それが欲しいから担当記者ってのがいるんだろうし、夜な夜な1対1で会ったり食事したりするんでしょう?

次官はそれがわかっているから情報を餌に女性記者にたいして「おっぱいおっぱい」言っても騒ぎ立てられたりしないと踏んでいたのだろうし、某テレビ局もそういったものがあってもそれで情報を得る事を期待して女性を担当にしていたんじゃないの。

被害にあった女性記者の真意はわからないけれど、そういったものに対するバンプオブチキンだったんじゃないのかな。 


次官さんに自尊心や羞恥心が残っているならば。

僕らがお酒の勢いを借りて喋り過ぎた次の日に二日酔いの中でひどい自己嫌悪に陥るように、彼も自分の「おっぱい」「おっぱい」と話す醜い声を聞いて、叫び声を上げたくなるほどの自己嫌悪に陥っていてくれてればいいけれど。





僕ももう少し年を重ねて、偉くなったら「おっぱい」言うのかな?

今はまだ自分が周りからどう思われているかを気にしたり、自身にずっと付きまとう他者からのイメージを必死に守る事ばかり気にして生きているので、そういった発言をしないよう気をつけているけれど。

でも
言うんだろうね、頭の中は同じだから。

自分自身を良く見せたい、嫌われたくないという気持ちはいつまでも必要なんだろね。
「おっぱいおっぱい」言わないためにも。



おわり





:10キロジョグ 1000+500
:かすみがうら10マイル
月:エアロバイク25分 (300+200+100)×2
火:エアロバイク20分 タバタ
水:5キロジョグ 2000×2+300
木:
金:
週間走行距離:42キロ
月間走行距離 :127キロ
タバタ:3回


kanyamane at 18:32|PermalinkComments(0)日常 

OTTの走り方 位置取り編


トラックは1周400メートル。
当然の事だけど、レーン毎に距離は違っていて1レーンと2レーンでは1周で7メートル~8メートルくらい違う。

5000mだとトラックを12周半するので、ずっと1レーンと2レーンを走っているのではゴール時には100メートルくらい変わってくる。

僕の走力だと25秒くらいかな。

もちろんそれが1レーンと3レーンではもっと開く。

だからなるべく1レーンを走りたい。

順位を争うようなレースであれば、ある程度のロスは覚悟で外を回って順位を上げたり、先頭のスパートに対応できるようにあえて外側に位置取りをしたりするけれど、OTTは大人のタイムトライアル。

順位を争うのではなく、タイムトライアルだ。

実業団の記録会とかをYouTubeなどで観てもらったら分かりやすいんだけど、記録会ではペースメーカーを先頭にきれいな等間隔で1列になり、多くの選手が1レーンを走っているのがわかる。

その等間隔を崩す選手、前の選手との差を開げてしまう
(ペースが落ちた)選手がいるとその時だけ、外から選手を交わして前の選手につける。

オリンピックや世界陸上で持ちタイムより随分と遅れる選手がいて「なんだよっ」とか思ったりするが、ペーサーがイーブンで引っ張ってくれるようなこういう記録会と選手権のような順位を競う大会ではそもそものレースの走り方が随分と違うのだ。




そんでもって、OTT。

大学や実業団で活躍する豪華なペーサー陣が組の中に何人もいて、各設定ペースで走ってくれる。

ただ組ひとつあたりの人数がとても多い。

5000メートルで40人以上いるんじゃないかな?

中盤以降はある程度バラけるが、心配なのは序盤。
ペーサーはイーブンで走るので序盤はかなり大きな集団になり、自然とインとアウトを走るランナーがでてくるし、内側は前後のランナーとの距離がつまって、転倒の心配もあるのでどうしても外を回らなければならない。


だもんで、昨年春に5000m、夏に1500mとOTTを2回走ったんだけど僕はこう走った。


スタート地点ではアウトレーン。

スタートの号砲とともにダッシュして先頭に出てインコースを奪取。
ダッシュって言いたかっただけで実際は流しくらいのイメージだ。

僕くらいのタイムだとトラックを走り慣れていないランナーが多いのかな?

中高生だとスタート後はみんな速くてつばぜり合いが熾烈だけど、大人は消極的な方が多いのか簡単に鼻を取れる。

別に先頭でなくてもいい。
大集団から抜け出して、インコースのポジションを確保できればいい。

あとはインを閉めながら、自分のペースで走る。
後ろにランナーがいると急にペースを落とすと危ないから徐々にね。

そのうちペーサーが率いる集団に追いつかれ、抜かれるだろう。

あとは抜かれながら自分の目当てのペースで走る集団について行くだけだ。

中高時代には前に出てスピードを落とすと背中を押されたりヒジ打ちされたりしたけれど、そんな事にはならない。
大人のタイムトライアルだからね。


そんな感じで走った過去2回がこちら。

1500m(Youtube)

5000m(Youtube)


スタート後にスーと、前に出てインを確保してマイペースで走り、集団に追いつかれてからは粘るだけ。

これであまり外を回らず、余計に距離を走る事なく最後まで走れた。

今月末もそんな感じでツインターボ。



おわり





:10キロジョグ 1000+500
:かすみがうら10マイル
月:エアロバイク25分 (300+200+100)×2
火:エアロバイク20分 タバタ
水:5キロジョグ 2000×2+300
木:
金:
週間走行距離:42キロ
月間走行距離 :127キロ
タバタ:3回