2015年09月

広尾の「中華香彩JASMINE」へ。ちょっと前にTBSの「新チューボーですよ」で汁なし担々麺の巨匠として紹介され、気になっていました。


見た目は焼きそばですが、「四川麻辣 汁なし担担麺」です!麺は中麺縮れ。豚のひき肉はかなりボリューミー貝割れ大根ともやしも量が多く、爽やか。皮付きナッツは歯触りが異なり、良いアクセントでした。胡麻や山椒よりもが強い印象です。"すべり"が悪くなった場合には写真右下のスープを入れるよう勧められました。薄めた鶏ガラスープと思われます。


野菜ジュース、前菜、スープ、杏仁豆腐がついて、1100円。

メニューには、唐辛子が3つも輝いていたので、ドキドキしましたが、拍子抜けに全く辛くありませんでした!


メニュー筆頭は、JASMINE名物"よだれ鶏"。確かに多くの皆さんがこれを注文していました。担々麺は私くらい^_^; 


◆中華香彩 JASMINE◆
渋谷区広尾5-22-3
03-5421-8525

東大赤門前にある「瀬佐味(せさみ)亭」で担々麺をいただきました(800円)。


虎ノ門にある「瀬佐味亭」には昔からよく行っていますが、赤門前の本郷店は初めてです。


母が赤門を見てみたいというので、一緒に観光しました。その帰りに、初めて2人で"親娘担々麺"

ここの担々麺は、店名で分かるようにsesame=胡麻が特徴です。スープは、胡麻パワー全開。辣油もこだわりの品で、お店によると、五香辣油(ウーシャンラーユ)という漢方です。香り豊かですが、あまり辛くありません。

麺は食べやすい細麺ストレート。トッピングは、チャーシュー、小松菜、ニラなど。スープの底の方に柚子のかけらを見つけ、優しい気持ちになりました^_^


マスターは虎ノ門店におられますが、無類のジャズ好きのご様子。息子さんが切り盛りする本郷店でも、ジャズピアニストのBud Powellが流れていました。

説明のポップの右下にはSesami-Tei Music Library No.118とあるので、相当な愛情を感じます!マスターの似顔絵は、かなり似ておられます。


◆瀬佐味亭 本郷店◆
文京区本郷5-25-17
03-3811-6634

大連サマーダボス3日目。朝、会場から大型バスに乗って、Industry Tour に参加しました。30分ほどのところにある大連ハイテク特別区へ。


このヨーロッパのお城みたいな建物は、新興のIT企業=Neusoft(東軟集団)の社屋。創設者の趣味だそうです。


各国の企業やメディアの方々約20人で、Senior Vice Presidentの陳易民氏の説明を聞きました。

自動車や医療などでITを活用しているデモなどを体験。展示を見ただけで、凄さは分かりませんでしたが、関連の東難情報学院から学生たちがどんどん起業して、とにかく勢いを感じました。


バスの後ろにパトカーが2台停まっていますが、このパトカーに先導されて、一度も信号待ちしませんでした^_^;


他には、ハイテク区全体の説明(多くに日本企業も入っています)。


Hualu(華録)では、パナソニックの名刺も持つ薫事が説明してくれました。



いまから、What if scientists are the new chef? (科学者が次世代のシェフだとしたら?)という、人工食料(synthetic food)のセッションです。


こんな円形の対話方式です。

大連で開かれているサマーダボス2日目です。

Innovation and Japanという朝食会にモデレーターとして参加しました。日本やアジアの政界、ビジネス界、学術界のリーダーが出席されました。


日本が過去の教訓から何を学び、各国にどう貢献できるかという視点で、40人くらいで文字通り膝を付き合わせて意見を交わしました。時間が限られましたが、多くの意見が出て盛り上がりました。カンボジアの閣僚とパシャ。


IMFのMin Zhu(朱民)副専務理事は、Rethinking Global Growthとして、先進国、新興国の経済について幅広くプレゼン。いつもながらクリアカットでした。


質疑応答では、中国人民銀行の通貨・人民元の"切り下げ"の評価やキャピタルフライトの懸念についてお聞きしました。

答えの中で、人民銀行が市場レートに近づけることをコミットしたことをグッドニュースとしたで、"What's good for China is good for the world(中国にとって良いことは世界にとって良いことだ)"と指摘。悔しいけど、今の局面では事実ですね。

身長は185センチですって。プレゼンでは、ぴょんぴょんジャンプしながら「僕は背が高いのに、上には届かないなぁ」とお茶目な面も。


中国の李克強首相の講演には、たくさんの人たちが集結。



発言は、ざっとこんな感じ。
  • とし上半期の経済成長率の7%達成は容易ではなかった。それでも世界でもっとも速い成長を遂げている。
  • 中国は、世界経済のリスクではなく、強さ・成長の源だ。
  • 下降圧力がかかっているが、製造業という伝統的な牽引役から個人消費や投資主導の経済へのシフトは、苦痛を伴うシフトだ。それでも経済の混乱は、移行期に避けられない。
  • 伝統的な漢方と同じように、政策は、針を使ってツボを得ることが欠かせない。
  • 中国経済がハードランディングをしない措置を取る。過剰な資金供給や財政出動を避けてきたのは、経済活動を引き上げる努力のためだ。
  • 通貨戦争には加担しない

正直、nothing newでした。2年前も同じ場所で演説を聞きました。当時は、アベノミクスの向こうを張ってリコノミクスなどとも言われていた頃です。

中国経済は当時と比べて勢いを失いましたが、李克強首相は演説がうまくなっていました^_^;

中国・大連は、道路もビルもとにかく大袈裟なくらいに大きい!"サマーダボス"の会場は、2年前と同じDalian International Conference Centerという巨大施設です。


周辺のホテルを含めてどこに入るにもセキュリティチェックがあり、その度に持参のペットボトルの水を飲め、と指示されます。毒味!


The Global Balancing Actのセッションはこんな感じ。


CITIC Capital(香港)のZhang Yichenは8月の人民元切り下げについて
  • IMFがSDR(ドルや円のような"通貨の王様")を決める直前だった
  • 米FRBの利上げ判断の直前で米国にプレッシャーを与えた(利上げするな)
  • 貿易不振で元安はバッファになる
の3点をあげ、「グッド・タイミングだった」と述べました。

さらに上海株式市場の同様については、China is never as good as people believe and never as bad as people believeと、今は悲観的になり過ぎだと強調。


一方、米FRB元理事のRandall Krosznerは、人民元切り下げで世界の投資家が動揺したのは「多くの投資家が中国の経済成長率が7%だなんて信じていないところに、人民元切り下げが行われたために、やっぱり!7%よりも悪いくらいに経済が減速していると受け止められた」と分析。

その上で、「中国人民銀行は透明性を向上しないといけない。人民元切り下げの後にthis is the path forwardを説明するために記者会見を開けば市場はここまで荒れなかった」と指摘しました。

さらに「人民銀行の周小川総裁と同様に米FRBのイエレン議長もいま、コミュニケーション・チャレンジに直面している。先週の雇用統計を受けて、来週の金融政策を決めるFOMCでは、利上げに踏み切るだろう。中国経済の先行き不安など、not to move の理由はいくらでもあるが、0.25%の利上げで市場が動揺するならそれこそ大変だ!問題は、イエレン議長が記者会見で『利上げを進めるが、徐々に(gentle)に行う』と明確にすることだ 」と強調しました。



The New Agenda for Asiaでは、地政学の緊張がビジネスに与える影響について意見交換。

First Eastern Investment GroupのVictor Chuは、日中韓の首脳が近く会談することに期待感を示しました。そういう方は、多いですね。

インドネシアのLippo GroupのJohn Riady(Jamesの息子)が若く爽やかで、英語が上手で、噂通りなかなかの存在感でした。インドネシアの高速鉄道計画(ジャカルタ〜バンドン間)をめぐり、日本と中国の受注競争が激化したことについて「ビジネスのみならず、地政学の問題だった(not just business but geopolitical rivalry as well)。その結果、インドネシア政府は日中のどちらかを選ぶことができず、計画そのものが見直された」と述べました。

その上で、「これからの時代、国家が"ここがオレの領土だから規制する"というわけにいかない。急速にボーダーレスになっている現実を直視するべきだ」と若手らしい発言。

こちらがJohn Riady。


マレーシアの格安航空会社AirAsiaのTony Fernandesは、破天荒な言動で知られますが、聞く者を惹きつけます。

地政学の緊張を解くためには対話が大事だ。各国の政治家には、是非直接会って対話してもらいたい」と述べ、「そのためには、少しでも安く頻繁に行き来できるように格安航空会社を使ってね」とにっこり追加しました。

トニーは、東京で何度かインタビューしたことがあり、とにかくエネルギーに満ちた方です!「久々〜」と挨拶に行ったら、全日空との合弁解消のあと、「Mikiに会うためにちょいちょい東京に行っているよ」とのこと。楽天とともに「エアアジア・ジャパン」に出資していますが、楽天の三木谷さんは、Mikiと呼ばれているのね^_^


きょうの発見は、会場に置いてあった習近平国家主席に関する本!主要言語に翻訳されています。


日本語では「習近平 国政運営を語る」。重たいけど、記念にもらいました^_^; 



虎ノ門にある「金蠍(きんかつ)」へ。
ここは、胡麻へのこだわりを感じる担々麺の専門店です。


店内はカウンター席が8つだけ!"秘伝の胡麻"的な雰囲気の樽から、大事そうに胡麻ペーストを取り出し、混ぜ混ぜして作ってくれます。


券売機で、筆頭=左上汁なし金胡麻担々麺(780円)を選択。


辛さは「1辛」にしましたが、物足りなく、結局「辛口辣油」をかけることに。「お店おすすめの2辛」で良かったみたい。


「担々麺に関心あるけど、辛いのはちょっと」という方は「1」で。まったく辛くありません。


具は、ひき肉と水菜とナッツ。麺は平打ち太麺で、ほとんどキシメンの域です。スープは、胡麻の威力がいっぱい!!とっても香ばしく、甘みを感じるくらい。水菜が、さっぱり爽やかでした。山椒もこだわりの逸品な感じです。


胡麻スープが2滴、紺色の洋服に飛散し(目立つ!)困っていたら、お鼻にピアスのお兄さんがすぐに紙エプロンを用意。 ほかの動作を見ていても、なかなか気の効く方でした。


「金の蠍(さそり)」というお店の名前はいかついですが、風船状の招き猫が入り口でゆるーく手招きしてくれ、安心です。こっちや来い、来い。


◆金蠍◆
港区虎ノ門3-19-7
(日比谷線神谷町駅からすぐ)
03-3433-4531

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