おはようございます。
きょうから多くの方が連休明けでお仕事再開でしょうか。日本のサラリーマンはつらいよね。と思ってしまう記事をFTで発見。マンガ「サラリーマン金太郎」のお顔も一面に(^_^)

(FT)

FTの特集のタイトルは、The curse of the salaryman(サラリーマンの呪い)で、サブタイトルは「安倍首相が改革を進めるも、かつてはヒーローだったシンボルが障害に」。

ドキッ!

内容はざっくりこんな感じです(全文の翻訳ではありません)。


日本のサラリーマンと言えば働き過ぎで、集団思考で独自の発想がないシンボル。世界的に有名だ。長くマンガにだってなっている。日本の経済、社会、家族はサラリーマンの労働に対する倫理観、接待費、終身雇用で成り立ってきた

男性は皆、サラリーマンになりたかった。女性は皆、サラリーマンと結婚したかった。バーはサラリーマンに午前2時までウィスキーを出したがった。そして、企業はなるべく多くのサラリーマンの卵を採用したがった。

しかし、決断力がなく、リスク回避志向、多くの失敗をしてきたサラリーマンは2016年、資産ではなく重荷へと変化したのだ。

日本の唯一の希望を労働市場改革だと見るエコノミストは、サラリーマンこそが国をダメにしているという。上智大学の中野晃一教授は、多くの日本人男性のアイデンティティは、集団思考で権力に逆らえないことだと指摘する。「いま経済が必要としている創造力や独創性と真逆なのだ」とも。

安倍首相が進めるアベノミクスの最大の障害はサラリーマンだと学者や金融関係者は指摘する。サラリーマン自身も経済成長にも人口拡大にも貢献していないという自覚があるようだ。

対GDP比で250%にまで拡大した政府債務を許容できるほどに経済成長し、高齢化をオフセットするには、イノベーション、生産性の向上、リスク資金のより効率的な配分、女性の昇進、構造改革が欠かせない

終身雇用のサラリーマンは、1つの会社に骨を埋め、企業内の直感で生存し、年功序列のシステムの中で生きていて、改革に乗り出さないどころか、改革を阻害する要因になっている。


いま、サラリーマンに対する批判の急先鋒は「サラリーマン金太郎」の著者=漫画家の本宮ひろ志である。過去20年間、この漫画はサラリーマンの通勤のお供である。週刊ヤングジャンプに登場する漫画はホワイトカラーのヒーローをもてはしているようだ。

「サラリーマンは奴隷だ」と本宮は言う。さらに、漫画で言えることも公では言えないと言う。「サラリーマンのシステムこそ日本を破壊している。負担はあっても責任はないのだ。内向きであり、邪魔をする者を破滅に追いやる」とも。

サラリーマン文化は昨今、企業スキャンダルや雇用問題に焦点があたるにつれて、批判にさらされている。東芝、三菱自動車、旭化成では、企業会計・排気ガス・建物の土台の数字が何年にもわたって虚偽だったことが分かり、その原因としてサラリーマンが挙げられた。

サラリーマンは、お客さまや社会よりも会社への忠誠心や社内の論理を優先させた、というのは早稲田大学院の原克(かつみ)教授。

福島第一原発に対する国会の事故調査委員会も、日本のカルチャー、従順で権力には従うという集団思考を事故の原因と結論付けた。福島の原発事故は、サラリーマンと官僚に運命を委ねた結果だった。最近、官僚もだんだんとサラリーマンのように振る舞っている

安倍首相は、伊勢志摩サミットと参議院選挙が終わったあと、企業に生産性に基づく給与体系に移行するよう再度試みると見られている。これは、日本の労働市場を改革させ、企業が働く時間でない別の物差しを導入することを意味する。

安倍首相は2015年に試みたが失敗に終わった。今回も難しいというのが大方の見方だ。労働組合も経済団体もそろって生産性重視の給与体系に反対している。

「多様性、イノベーション、新しいアイディアの重要性を訴える企業もあるが、サラリーマンとは真逆だ。サラリーマンは命令に従い、新しいアイディアは提案せず、ルールのためのルールを作る。そのルールが意味あるのか、生産性にどう影響するかなんて一顧だにしない」と日本女子大学の大沢真知子教授は言う。

ただ、明るい兆しもある。サラリーマン文化がなくなれば、過小評価されてきた女性に多いにチャンスが与えられることになるだろう。

長引く低賃金と安倍首相のウーマノミクスの勢いは給与の二重社会に転換間近であることを意味する。サラリーマン生活の余地はなく、社会が新しいトレンドに移行すると大沢教授は予想する。

しかし、サラリーマン金太郎の作者の本宮氏は納得しない。「サラリーマンによって、サラリーマンのために作られた日本社会は数々の苦難に直面するだろう」と語った。