Steven Mnuchin- 日本の報道では「ムニューチン」ですが、米財務省の友人とかに聞くと、響きは「ミニューチン」に近い印象です。何はともあれ、
m
とnが隣り合わせのお名前には初めて遭遇しましました。
「誰、ムニューチン?」ということで、さまざまな報道が出ています。とりわけ詳しいのはWSJの
Seven Mnuchin’s Defining Moment: Seizing Opportunity From the Financial Crisis(ムニューチン氏の決定的瞬間:リーマンショックで大儲け)。
(AFP)
▼3~
4
%の経済成長率を達成させることや税制・規制の見直しに最優先に取り組むとインタビューで述べたこと、▼skilled team player
(巧みなチームプレイヤー)と評価されていること、▼リーマンショックの時に破綻した地方銀行IndyMacを買収して大儲けし、承認にあたって議会上院の公聴会でこの経緯が問題になりそうなこと、▼トランプ氏とはマンハッタンの互いの自宅を行き来し、全米オープンテニスや
Metropolitan Museum of Art
のパーティで交友を深めたこと、▼2番目の奥さんとは2014
年に離婚し、今はスコットランドの女優のLouise Lintonと婚約していることがなどが紹介されています。
(REX)
ここまで書いておいてナンですが、BBCの「
Steven Mnuchin
について知っておきたい5項目」の方が分かりやすい。ざっくりこんな内容です(全文の翻訳ではありません)。
①ゴールドマンサックス出身の財務長官として3人目
クリントン政権のルービン財務長官、ブッシュ政権のポールソン財務長官に次ぐ3人目のゴールドマンサックス出身者だ。17年間、この投資銀行に身を置き、住宅ローン関連の債券を担当し、Chief Information Officerまで上りつめた。今の
CEOのLloyd Blankfeinは「非常にスマートな男で、野心家だった(high-flyer)」と振り返る。
②ハリウッド映画にも登場
これから公開される映画Rules Don’t Applyで、バンカー役を演じている。ムニューチン氏はハリウッドでも長く仕事をしていて、
AvatarやMad Max: Fury Road
などのヒット映画も手掛けてきた。最近の映画としては
SullyやThe Accountant
もある。
③銀行を買収するも「不快な取引」と評される
金融危機(=日本で言うところのリーマンショック)の際に金融界に戻り、George Sorosも参加するヘッジファンドを立ち上げ、経営破綻した政府系金融機関の
IndyMacを買収した。その後、One West
と名称が変わったが、住宅ローンの返済が遅れた利用者の住宅をすぐに差し押さえたことを指して、裁判官から「不快で、ショッキングな行動だ」と評された。
④米中堅証券会社の元会長マドフの巨額詐欺事件を巡り訴えられる
トランプ次期大統領と同様にムニューチン氏も裕福な家庭に生まれ育った。父親のRobert Mnuchinはゴールドマンサックス出身でアートディーラーに転身。母親はミュージアムの役員で、2005年に亡くなった後、2人に息子遺産を相続。数か月以内にあわせて320万ドル(約3億6000万円)を引き出しマドフ元会長の証券会社の口座へ。それから3年。マドフが逮捕され、マドフの詐欺事件の被害者らからムニューチン氏も訴えられた。
かつてトランプに訴えられたことも
ムニューチン氏が運営するDune Capitalやドイツ銀行などとともに、シカゴのトランプ高層ビルの建設に融資を行なった。金融危機の際にトランプ氏は融資の延長をめぐり債権者を訴えた。のちに和解した。またトランプ氏とムニューチン氏は、ハワイのホテル開発を共同で手がけたことがある。
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