トランプ大統領の就任から1週間あまり。中東・アフリカの7か国からの入国一時停止の措置で世界が混乱中です。
就任から1週間でExecutive order(大統領令)6つとPresidential memorandum(大統領覚書)
8つに署名。連発しているようですが、これはオバマ大統領が就任
1週間で署名した数とほぼ同じだそうです。
(Associated Press)
The EconomistはTrust me, I’m the president
(俺を信用しろ、大統領だぞ)の記事の中で「新しく就任した大統領は、とかく大統領令などで素早い行動をとりたがるものだ」と指摘。
その上で「とは言え、トランプ大統領は選挙戦でトーキングポイントだと思われていた公約を実践しようという姿勢は息をのむばかりだ」と驚きを隠しきれません。
さらに「過去6
年、オバマ大統領が大統領令を発出しすぎていると批判してきた議員がいいなりになっていることも驚きだ」と共和党議員をチクリ。
<主な大統領令>
■Border Security and Immigration Enforcement Improvement
■Expediting Environment Reviews and Approvals for High Priority Infrastructure Projects
■Minimizing the Economic Burden of the Patient Protection and Affordable Care Act Pending Repeal
<主な覚書>
■Streamlining Permitting and Reducing Regulatory Burdens for Domestic Manufacturing
■Regarding Construction of the Dakota Access Pipeline
■Regarding Construction of the Keystone XL Pipeline
■Regarding Construction of American Pipelines
■Regarding the Hiring Freeze
■Regarding Withdrawal of the US from the TPP
The Hillは、「就任7
日間で
6つの大統領令と8
つの覚書に署名したトランプ大統領は、オバマ大統領の最初の
1週間とほぼ同じペースだ」と指摘しています。
オバマ前大統領は最初の7日間に6
つの大統領令と
9
つの覚書に署名(主に行政の透明性の確保、拘留政策の緩和、よりリベラルな環境規制の推進など)し、「ペンひとつで大統領令を出す帝国主義者」だと大統領令の連発を批判されてきました。
イギリスのFTは、外国人にも分かりやすく大統領令(Executive
Order)と大統領覚書(Presidential Memorandum)
を解説しています。
それによりますと「大統領令は法律に認められた権力を行使するよう行政機関に命じるもの。大統領令には数字がつけられ、政府の日々の抄録を盛り込んだ連邦公報に掲載されないといけない。これに対して覚書は政権内の作業やガイダンスのための説明的な文書だ」ということです。
WSJはTrump’s First Week: Governing Without a Script
(トランプの最初の1週間:シナリオなき政治)は「トランプ大統領は最初の
1
週間で、みずからの企業の経営、それに選挙戦と同じように国を運営することを示した。重要性の軽重にかかわらずあらゆる争点に意見を述べる。さらに、シナリオ通りに物事を進めたがる首都のやり方に異を唱えるように衝動的な命令を出している」と解説しています。
ホワイトハウス高官の談として、大統領周辺の権力闘争が混乱に拍車をかけているとも指摘しています。
(Wall Street Journal)
同じ記事によると、トランプ大統領は上下両院の議員に直接電話し、ホワイトハウスのどんな細かいことも掌握したがる、とのこと。トランプホテルの運営でも同じ。
大統領執務室のOval Office
に飾る絵画としてジャクソン元大統領の肖像画を選ぶ一方で、現在、大統領公邸に飾る美術品を勘案中だそうです。
WSJのTrump Team Kept Plan for Travel Ban Quiet(トランプチームは入国停止命令の計画を隠密に進めた)によると、入国停止は大統領選挙前から検討し、移民政策の担当者との協議もしていなかった、とのこと。
こんな秘密主義者で、マイクロマネージメントするボスさまにお仕えするのはたいへんでしょうね。
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