トランプ大統領が相次いで雑誌の表紙を飾っています。それもKKKの頭巾を模したメガフォンやヨットの帆など見る者をどきっとさせるものばかりです。
日頃は表紙になったことを自慢げにツイートしていますが、今回はあまりうれしくないかも。
The Economistの最新号の表紙は、トランプ大統領が円錐形の白いメガフォンに怒鳴っている様子をとらえています。
よく見ると、目のための穴が
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つあいていて、KKK=Ku Klux Klanの白人至上主義者が頭からかぶる頭巾を模しています。
バージニア州で起きた衝突事件を踏まえて、メガフォンの形にすることで白人至上主義のメッセージを拡張させているとしています。表紙には珍しくタイトルがありません。言わずもがな、ということでしょう。
巻頭の記事Trump and the extreme right – Unfit(トランプと極右~大統領の資質なし)の中で「トランプ大統領自身は白人至上主義者ではない」としながらも、発言や行動を見るとにつけ「アメリカ合衆国をまとめる救世主になるどこか、政治的に無能で倫理観に欠け、大統領の気質もない
(Far from being the savior of the Republic, their president is politically inept, morally barren and temperamentally unfit for office)」と言い切っています。
さらに「与党共和党はこれまで、政策を遂行するために我慢をしてトランプ大統領の支持に回ったが、その成果は出ていない。トランプ大統領は共和党支持者ではない。自らのドラマのたったひとりのスターなのだ」として、共和党の政治家や支持者に大統領を非難するよう求めています。
Timeの表紙は、ブーツをはいた男性が星条旗のうしろで極端に長いポールを45
度の角度でもっているイラストを用いて、ナチスドイツの敬礼を表しています。
タイトルはHate in America(アメリカで広がる憎しみ)。
The New Yorkerはトランプ大統領が乗ったヨットの帆をKKK
の頭巾として表しています。
イラストを手がけたのは、David Plunkertで「(バージニアの衝突事件のあと)大統領がヘイトグループに対して少ししか避難しなかったことは、彼らを有権者として囲い込んでおきたいという思惑が見えて、ペンをとる決意につながった。イラストは非常に恐ろしいことを軽いタッチで表現することができる」と説明しています。
タイトルは
Blowhard(強く吹く)。吹いても吹いても、KKK
の頭巾の目のところが穴のため、帆に風があたらず前に進みそうもありません。
こうした表紙をめぐるWashington Postの視点がおもしろいです。
「トランプ大統領はEconomist, Time, New Yorker
の表紙を大したことないと言い放ち無視することもできるが、実は、非常に重要だと思っている」と指摘。
大統領がこれまでTimeの
Person of this year
として表紙に出ることが地位の象徴だとうれしそうにツイートしたことなどを紹介しています。
そして「トランプ大統領のそれぞれのメディアに対する意見はもちろん大きく変わるが、表紙を意識していないふりをするのは無理があるだろう」と結んでいます。
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