前回示したFXIのCovered call writingの実際の取引をみて、どう思われただろうか?「こんなの面倒くさくて、とてもできない」と思われた方は、Covered call writingはもちろん、ふつうの株式投資もやめた方がいい。するとすれば、インデックスに連動するETFを買って、その後株価を一切見ないやり方ぐらいだ。Covered call writingの場合、前回示したように、月に1,2回トレードをする必要がある。しかし、機械的に決められたことをすればいいだけなので、ふつうの株式投資と違って、それ以外に情報収集などのために必要な時間は全くない。1ヶ月に要する時間は30分もあれば十分だ。

すべてを検証したわけではないが、Covered call writingでは、ただのBuy & holdの場合に比べて、年率で10ポイントぐらいパフォーマンスがよくなる印象を持っている。つまり、原資産(ETFなど)が年率20%下落する場合は、-10%で済み、原資産が年率10%上昇するときは、Covered call writingは20%、原資産が年率20%上昇するときは、Covered call writingは30%ぐらい上昇する感覚だ。初心者は「たったの10ポイント」と思うかもしれないが、ある程度株式投資がしたことがある人なら、インデックスを10ポイント、コンスタントにアウトパフォームすることはどんなに大変なことか、わかるであろう。

Covered call writingと似たやり方に、Cash secured put writingがある。これは、putを売り、プレミアムを稼ぐ方法だ。権利行使日に権利行使価格以下になった場合、その値段で原資産である株式を買う必要があるため、そのcashをsecureしておく。一般的に、上昇相場では、Cash secured put writingがいいと言われているが、上昇相場か、下降相場かは、青春時代と同じで、あとからわかるものなので、あまり気にしなくていい。put writingから入って、権利行使されたら、Covered call writingに移行すればいい。もちろん、同じ原資産に対し、call writingとput writingを同時に仕掛けてもいい。特に、権利行使日が同じで、かつ権利行使価格が同じ場合、covered straddleと言う。強気の相場ではこれがいい。

月に1,2回だけ機械的にトレードをするこの方法は、忙しいサラリーマンには最適な投資方法だと思うが、株好きな人にはとてもつまらない。Covered call writingに欠点があるとすれば、そこだろう。