内科領域では高血圧症や脂質異常症などの分野は、ほぼ完成された薬剤が販売され、今後ジェネリックに侵食されることは必至だが、内科領域で今後最もマーケットが拡大されることが予想されるのは、抗血小板・凝固領域、関節リウマチ領域、血液疾患領域、一部の固形癌領域だ。固形癌領域では私の同級生が発見し、アステラスに特許を導出したEML4-ALK遺伝子に対するinhibitorは有望だ。この論文はNatureに載り、先週ライバルの武田から武田医学賞を受賞したが、武田もなかなか懐が深いところを見せた。来週のNEJMにも新しい論文が出るそうだ。

関節リウマチの臨床では、現在ようやく皮下投与のEtanercept (PFE)やAdalimumab (ABT)の早期投与の重要性が認識され始めた段階で、今後これらの需要は劇的に増えると思うが(Adalimumabは未だに特定の医療機関でしか投与できない)、臨床治験の分野では、既に次の世代の経口投与できるkinase inhibitorsの開発が進み、2013年の販売を目指している。中でも、PfizerのTasocitinibとAstrasZeneca/RigelのFostamatinibが先行し、最も有望とされている。

現在開発中のkinase inhibitorは下記のとおりだ。

CompoundTargetIndications
INCB-28050 (LLY, Incyte)JAK1/2RA (Phase II)
Tasocitinib (PFE)JAK3RA(Phase III)
Psoriasis (Phase II)
IBD (Phase II)
VX-509 (Vertex)JAK3RA (Phase II)
VX-702 (Vertex)p38 MAPKRA (Phase II)
BMS-582949 (BMS)p38 MAPKRA (Phase II)
Psoriasis (Phase I-II)
Fostamatinib (AZN, Rigel)SYKRA (Phase II)
B-cell lymphoma (Phase II)
ITP (Phase II)
Peripheral T-cell lymphoma (Phase II)
Solid tumors (Phase II)