「超・株式投資 賢者のためのオプション取引」が発売になりました。下記の写真をクリックすると、アマゾンのサイトへ行きます。出版社のサイトはここ

「超・株式投資」とは、 株式投資がいかに不利なゲームかであるかを説明し、それを「超える」戦略(つまり、オプション)を紹介するものです。 

本書の前半は株式投資の話で、「東大卒医師が教える『株』投資術」の続編です。この本が出たのは2006年ですが、当時は個人投資家から絶賛されました。しかし、現在、当時とは考え(投資法)が多少変わっているのは、今度の本を読んでいただければわかると思います。

過去のデータからレトロスペクティブに、新しいスクリーニング法やシステム・トレード法を「発見」しても、それがその後にはまったく通用しないことは、過去の歴史を見れば明らかです。

本にも書きましたが、個人投資家の間で人気があり、学者を馬鹿にしていたグリーンブラットのMagic formulaは、バックテスト・マジックであることはほぼ確実です。

バックテスト・マジックとは、過去のデータからたまたま成績が良かったファクターの組み合わせを見つけて、それが将来も有効であると他人を信じさせることです。おそらく、自分もそれを本当に信じているのでしょうが、それは自分の馬鹿の公表です。

また、かつて他人のデータ捏造を激しく批判していたハウゲン自身の70ファクター・モデルのパフォーマンスも捏造されていることは間違いがありません。この世界では、捏造が日常茶飯時に行われているようです。

結局、
  • 優れたファンドマネージャーはほとんどいない
  • 機械的投資法は、バックテスト・マジックに過ぎない
  • 小型株効果、バリュー株効果の有効性
  • カバード・コール(CCW)および現金確保プット売り(CSP)の有効性
が真実に近いということです。「自分の経験」などほとんど何の価値がありません。むしろ、バイアスのもとになり、有害でさえあります。

なお、「東大卒医師が教える『株』投資術」は絶版のため、興味を持たれた方は、Kindle版の「エビデンスに基づく株式投資(EBI)のすすめ (Kindle版)」を読まれることをお勧めします。 

後半はオプションの話です。前著の「週末投資家のためのカバード・コール」はカバード・コールに特化していたのに比べ、本書ではもう少し幅広い戦略を紹介しています。具体的な取引の実際などは書いていないので、オプション未経験者には、むしろ本書の方が読みやすいと思います。



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